心療整形外科

junk2004.exblog.jp
ブログトップ
2008年 10月 12日

慢性痛という概念ができた今

私が医師になったころは慢性痛という概念はまだ一般的ではなかった。定かではないが、10数年前から言われるようになったように思う。

慢性痛とは時間の問題ではなく、痛みのメカニズムの変化を意味する。強い痛みでは2週間ほどで慢性痛(症)になるといわれている。

痛みが続くと、痛みの神経回路に可塑的変化が生じる。つまり、火災報知器のシステムが狂ってしまい、火事でもないのに、たとえば、たばこの火にも反応して鳴り続けるような状態なのだ。

構造異常が痛みを起こすという考えは慢性痛という概念と両立しない。

ヘルニアが神経を圧迫して痛いというなら、慢性痛(症)にならないようにするには、直ちにヘルニアを取ってやるべきなのだ。

慢性痛(症)と急性痛とでは治療法が異なる。慢性痛(症)という新たな病気が生じたのならカルテの病名欄にはそのことが反映しなくてはならない。

急性椎間板ヘルニア、慢性椎間板ヘルニア、急性脊柱管狭窄症、慢性脊柱管狭窄症、こんな言い方はおかしいですね。

つまり構造診断をしたところでそれが痛みの原因ではないということですね。
[PR]

by junk_2004jp | 2008-10-12 00:21 | 慢性痛 | Comments(0)


<< 線維筋痛症研究会ー津      私の治療法 >>