2008年 10月 29日
Incidental meniscal findings on knee MRI in middle-aged and elderly persons. 中年および初老の人の膝部MRIにおける偶発的半月板の所見 背景 : ひざに原因不明の症状をもつ患者に対し、ひざ部へのMRIがしばしば行われる。半月板に損傷が見つかった場合、一般的にひざの症状はその損傷に起因すると考えられている。しかしながら、一般集団における半月板損傷に関するデータは不足している。また、半月板損傷とひざの症状とを関連づけるデータ、および、半月板損傷と膝関節症のX線所見とを関連付けるデータもそれぞれ不足している。 方法 : マサチューセッツ州フラミンガムの住民(国勢調査標準地域データからランダムに電話をかけて選出)を調査した。被験者は歩行可能な50~90歳で、膝や他の関節に問題があるかは不問とした。991人の被験者(内57%が女性)を1.5-テスラのMRIで撮影し、右膝半月板の完全性について評価を行った。右膝の症状はアンケートによって評価した。 結果 : MRIで検知した右膝の半月板損傷(meniscal dears or meniscal destraction)は50~59歳女性で19%(信頼係数95%、区間推定 15~24)、70~90歳男性で56%(信頼係数95%、区間推定 46~66)と幅があった。過去にひざに手術を受けた被験者を除外した場合、その割合が特に低くなることはなかった。X線所見で膝関節症があった被験者について(Kellgren-Lawrenceグレードの2以上。0-4の範囲で、値が大きいほど明確に膝関節症を示唆。)、半月板の損傷は、膝に日々痛み、うずき、こわばりを持つ人々の63%、これらの症状がない人々の60%に見られた。X線所見で膝関節症が見つからなかった被験者では、同様に症状がある場合32%、ない場合23%に半月板の損傷がみられた。膝部半月板に損傷を持つ被験者の61%は前月に痛み、うずき、こわばりを感じなかった。 結論 : 膝部MRI時、偶発的に半月板所見が見つかる事は、一般集団でよく見受けられ、それは高齢になるほど増加する。
by junk_2004jp
| 2008-10-29 21:53
| 慢性痛
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