心療整形外科

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2008年 11月 05日

漱石の疼痛、カントの激痛(横田敏勝・著)

b0052170_21304430.jpg筋肉の緊張が高まると、痛覚受容器が分布する筋肉や筋肉を包む筋膜に無理な力が加わって、痛みを生じる。

また、筋収縮のために血管が圧迫されると、筋肉への血流の障害が加わり、ブラジキニンのような発痛物質と発痛増強物質プロスタグランジンが産生されて痛みが強まるのである。

筋肉の収縮が強まって攣縮に移行すると、なお一層、痛みが出やすくなる。攣縮が続くと筋線維の一部が傷害されて、筋筋膜痛症候群になる。

・・・・・・

筋線維に過大な力が加わると、筋小胞体が傷害される。そうなると筋小胞体に貯えられていたカルシウムイオンが放出されて、筋原線維が収縮する。この場合の収縮は、活動電位の発生と無関係であって、拘縮と呼ばれる。

拘縮が起こると筋肉痛が現れる。これが筋筋膜痛症候群である。筋筋膜痛症候群が発生すると、筋肉に帯状の固いしこりができる。 このしこりに敏感な発痛点(トリガー点)があって、そこを押すと違く離れた場所に痛み(関連痛)を感じる。

トリガー点をつまむととび上がるほど痛い(ジャンプ症候)。また局所性の収縮もみられる。筋肉に痛みがでると、'交感神経系の活動が高まって、血管を収縮させるので、筋肉の血流が減って、拘縮はなかなか解除されない。

トリガー点に局所麻酔薬を注入する治療法が昔から行われていた。これによってしこりがなくなり、痛みも消える。筋肉を引き伸ばしておいてから、スプレーを吹きつけて冷却するのもよい。

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図は日本医師会雑誌・疼痛コントロールのABC(平成10年)

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by junk_2004jp | 2008-11-05 21:32 | 痛みの生理学 | Comments(1)
Commented by c-dunk at 2008-11-05 23:33
図が綺麗になっているような気がするのですが。
違うパソコンで見ているせいでしょか?もう一回コピーさせて下さい。



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