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心療整形外科

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2008年 11月 07日

~反復する頭痛と腰痛~うつ病の有無のチェックを

Medical Tribune [2008年11月6日]

〔ベルリン〕シャリテ病院(ベルリン)心身リハビリテーション研究グループのMichael Linden教授は「疼痛とうつ病は言わば双生児のような関係にあるため,患者が身体的疼痛を訴えている場合に,うつ病の鑑別診断を行うことは有用である」とBoehringer Ingelheim社とLilly社の共同記者会見で指摘した。

うつ病の症状が顕著であればあるほど,身体面でも多くの診断が下される。こうした関連は,とりわけ腰痛,頭痛,頸部痛として現れるびまん性の疼痛に当てはまる。うつ病患者に疼痛が認められる場合,抗うつ薬への反応は不良で,寛解も遅れがちである。

うつ病と身体的疼痛との密接な関係については,うつ病患者4,513例を対象とした前向き観察試験PAinful physical symptoms in Depressed patients:RElation to treatment outcomes in clinical practice(PADRE)からも明らかである。

同試験では,参加者の88%が臨床的に著しい疼痛を有しており,40%が疼痛のために就労不能であった。

うつ病と疼痛は,セロトニンとノルアドレナリンの調節異常という点で神経生物学的に共通している。

したがって,選択的セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)のduloxetine(Cymbalta®)など双方の伝達物質に対して作用する抗うつ薬の使用が望ましいと考えられている。これにより,治療開始時点から心身両面の症状を軽減することが可能になるという。


痛みがヘルニアのせい、軟骨や椎間板がすりへっているせい、というのは20世紀に流行した医学的仮説です。この仮説は疫学的にも生理学的にも説明がつかないことが露呈しました。

痛みとは電気現象です。脳の認知と反応です。それによって起こっていることは「分かりやすく表現すれば」「筋肉の痙攣」です。

この電気現象を止める手段の一つに「選択的セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬」があります。

この電気現象を止めるには人道的に許される範囲の手段ならどのような方法を用いてもよいのです。オ**真理教のような方法はだめ。

慢性化する前に止めることが大切ですし、簡単です。

by junk_2004jp | 2008-11-07 07:38 | うつ・不安・ストレス


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