心療整形外科

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2008年 11月 11日

頚の微小損傷がきっかけ

頚の筋肉の微小損傷が線維筋痛症になることがある。

Aさんは1年前、人をかかえたときに、頚の後ろの部分にピリッとした痛みが走った。当初はたいしたことがないと思っていたが、なかなかよくならず病院を受診した。

MRIを2回撮ったが、「頚椎症」という漠然とした診断だった。

本日、当院を受診したが、典型的な線維筋痛症だった。

顎関節症、睡眠障害、口乾燥、頭痛などあり。

頚は痛みのため可動域の制限あり。

頚の筋肉の微小損傷は思わぬ結果を招くことがある。

受傷初期に診た医師は今後どうなるのかは、全くわからないということを知っておくべきだ。レントゲンやMRIは何のやくにもたたないということも知っておくべきだ。

頚の筋肉の微小損傷が線維筋痛症になる可能性は20%という報告もある。

かなりの確率だ。早期に局所麻酔をうつことが線維筋痛症になる可能性を少なくするものと思っている。

筋微小損傷→筋小包体損傷→Ca→痙攣→勾縮→ほどけなくなりひろがっていく(血流不全か)

早期に局所麻酔をうつことによって、このことを未然に防げるものと思う。

でも患者さんは当初はこのようなことを知らないので大抵は注射を拒否する。

自分の家族なら絶対に注射する。いやだといっても押さえつけてでもする(笑)

そんなに怖い治療、危険な治療でもない。

先日、当院の従業員が転倒して頚をいためた。頭痛や吐き気があるということだったので、3日間、連続して圧痛点(首筋)の局所麻酔を注射した。4日目にはすっかり治ったとのこと。

この人が、1年後も痛くて線維筋痛症になっていたか、自然に治ったかはわからない。どの医師も分からないのだ。

線維筋痛症化する確率が5%だとしても早期に局所麻酔注射をするべきだと思う。でもほとんどの医師も患者さんもこのことを知らない。

筋肉のことは全く問題にしないで、MRIやレントゲンで、あーのこーのと無駄な診断をするものだ。
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by junk_2004jp | 2008-11-11 23:57 | 線維筋痛症 | Comments(0)


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