2008年 11月 13日

ヘルニアという病名?

「第11回・日本カイロプラクティック・セミナー」へ出かける

ヘルニアという病名?これは病名というより状態の名前ですね。

今おきている症状は「疼痛性疾患」なのか「麻痺性疾患」なのかということです。

そこらへんがもうごちゃまぜなんですね。すっきりしていない。

では手術が必要な椎間板ヘルニアとはどんなものか?次の3点が手術と保存療法を分ける要点だそうである。特に外側性ヘルニア(椎間板ヘルニアの10%)は手術に至るケースが多いとしている。

1.腰の後屈エクササイズを行うと、エクササイズを行う前より下肢痛が悪化し、エクササイズ後も痛みや、しびれが続く場合。

2.腰の後屈エクササイズを1~2ヶ月行っても、腰痛が難治性で日常生活が著明に制限され、腰痛のために腰が完全に後屈できない場合。

3.下肢に重度の運動麻痺・膀胱直腸障害がある場合。



1、2は疼痛性疾患についての記載で3は麻痺性疾患についての記載なんです。

つまり一つのカテゴリにはいる病態について書かれたものではありません。

どうもこのへんがよく理解されていないように思います。

ヘルニアによって麻痺性疾患が起きることがあるのです。私は見たことがないのですが、それが馬尾症候群です。この病名もへんです。症候群ではなくて、絞扼性障害です。つまり、48時間以内に圧迫を除去しないと不可逆となってしまう。緊急手術が必要なわけです。

「椎間板ヘルニアによる馬尾神経の絞扼性障害」・・・麻痺性疾患です。手術が必要です。

疼痛性疾患の代表的なものはたとえば「変形性膝関節症」「五十肩」です。上記の1、2は疼痛性疾患について書かれたものです。膝痛や肩痛で麻痺が生じることはないですね。

体操をしたり、鍼やマッサージや電気治療でよくなりますね。

マッケンジー体操をしてよくなるのは疼痛性疾患だからですよ。

私は「疼痛性疾患」というカテゴリについて述べているのです。

麻痺性疾患は神経原性麻痺のことが多いのですから、どこかで神経が絞扼している可能性を念頭において検査しなくてはなりません。このとき、二次的に神経の混線が生じてCRPS2(カウザルギー)になることがあるのです。ヘルニアによるといわれている「あの痛み」がこれであるはずがありません。

手術でよくなることがあるのは術中の体位などが関係して筋肉の痙攣が止まるからだと想像します。痛い筋肉がゆるむような体位です。すべての筋肉がゆるむといっているのではありません。たとえば、全身麻酔をかけて腕を捻じ曲げておれば、目が覚めたら腕は痛いことでしょう。

五十肩、変形性膝関節症、いわゆるヘルニア、脊柱管狭窄症など「疼痛性疾患」を手術で治すという意味をよーく考えてみてください。

これらの疾患に共通することは同じことなんです。ただ気まぐれにいろんな病名を付けているだけなんですよ。

「疼痛性疾患」「麻痺性疾患」このカテゴリをしっかり区別して別の病態、別の病気と思ってください。

「疼痛性疾患」のメカニズムは一般的には筋肉の痙攣なんです。
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by junk_2004jp | 2008-11-13 23:16 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(1)
Commented at 2008-11-21 14:13 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。


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