心療整形外科

junk2004.exblog.jp
ブログトップ

2004年 03月 09日 ( 1 )


2004年 03月 09日

症例57 Aさんの症状はやはり恐怖のmyalgiaだった

症例57

入院前、体幹は前屈、側屈し松葉杖歩行。下肢のしびれと疼痛、腰、臀部の疼痛のため動作が極めて困難。仰向き、腹ばいになれない。夜間痛のため睡眠障害。MRIで4/5のヘルニア。

約1ヶ月の治療で、体幹の前屈、側屈はとれて、杖なしで歩行ができる。仰向き、腹ばいになれる。夜間痛、安静時痛なし。長い歩行で臀部に痛みがでてくるが、これも次第に改善している。毎週土曜日に自宅に帰り月曜日の夕方医院にもどる。今回は初めて自分で車を運転してくる。

治療は圧痛点のブロック注射(トリガーポイントブロック)、レーザー照射、マッサージ、ストレッチ、歩行訓練、飲み薬、読書療法(「ヒーリングバックペイン」「腰痛は怒りである」:恐怖の回避)

神経根ブロック、硬膜外ブロック(仙骨ブロック)はしていない。Aさんにとって辛い治療は一度もなかったことと思う。

疼痛性側彎も痙性斜頚と同じmyalgiaの症状、ラセーグテストも五十肩のようなmyalgiaの症状とみたほうが理にかなっていると思う。

他の症例もそうなのだがだいたい1ヶ月ほどでよくなってしまう。ヘルニアとmyalgiaの関係を研究しなくてはいけないと思う。

整形外科医が神経根にこだわって合理的な説明ができないでいる間に患者は代替医療に多く流れているのが、いろいろな掲示板でわかる。代替医療の治療は整体とか中川式ストレッチとか表現は違うかもしれないが神経根を無視したmyalgiaの治療をしているわけだ。鍼灸もmyalgiaだから効果は期待できるだろう。

整形外科医は椎間板と神経根の病変が重要と考えるが、リハビリテーション医学・スポーツ医学で背筋の疲労や損傷を、カイロプラクティックでは椎間関節や仙腸関節の不適合をその原因と主張する。さらにペインクリニックでは原因よりも痛みの除去を、精神医学では痛みを増幅する心因的加重の分析を、それぞれ治療上の最重要課題としている。欧米では腰痛を論じる場合、冒頭で腰痛治療にかかわる医療費の高騰を語るのが常である。

「腰椎に分布する求心性繊維の構造ー神経ブロックにおける意味ー」  

高橋 弦  ペインクリニックVol.24No.2(2003.2)
[PR]

by junk_2004jp | 2004-03-09 19:30 | 症例 | Comments(0)