心療整形外科

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2005年 06月 01日 ( 1 )


2005年 06月 01日

データ至上主義のイメージが強く臨床現場に根付かなかったEBM

RCT( randomized-controlled trial)も落とし穴だらけ

一番よくいわれるのは、患者背景の違いだ。札幌山の上病院・脳卒中部門部長の中川仁氏は「多くのRCTは白人中心。日本人でのデータがない以上、そのまま適応できるとは考えられない。せっかく検索しても、参考資料として利用せざるを得ない。適応の段階で日本人の特性を考慮する必要がある」と語る。RCTには人種差以外にも、それぞれ特有の患者背景がある。そして、RCTに組み込まれた症例は全患者の一部にしかすぎない。当然、RCTから得られた情報が必ずしも目の前の患者に当てはめられるとは限らない。RCTの評価が難しいことも理由として挙げられる。「RCTが明らかにできることは限られているし、解釈の仕方も個人によって異なる」と語るのは、のざわ内科クリニックの野澤靖美氏。・・・・・・


日本の患者から出発したEBMを・丸井英二氏順天堂大学公衆衛生学教授

疫学研究の立場からすると、EBMが日本に根付かなかったのは当然の帰結と思う。医療は、その国の文化や社会を背景にした臨床現場に根差したものだからだ。日本の医師は昔から、患者の問題を把握し、最適な解決法を探る医療を実践している。今、EBMと呼ばれているものは、北米の多民族社会、契約社会の中で出来上がった枠組みにすぎない。その枠を日本にかぶせようとしてもできるわけがない。日本の臨床現場の事実に基づいていないからだ。むしろ、EBMの弊害が心配だ。例えば、80%に効果があるとされる治療法をすべての医師が選択したら、新しい医療は生まれてこない。「いつもと違う」症例報告や「これまでと違う治療法」の経験を切り捨ててしまうと、進歩する余地がなくなるからだ。・・・・・・


日経メディカル2・2005  「特集」EBMが遺したもの    より

特に痛みという数字であつかえないもの、個人的なAn unpleasant sensory and emotional experience とされるもの、心理・社会的なものにEvidenceが存在するのであろうか。

社会、文化、伝統、宗教などのちがいを無視してはかたれない。
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by junk_2004jp | 2005-06-01 22:48 | Comments(3)