心療整形外科

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2005年 06月 29日 ( 1 )


2005年 06月 29日

狭心症?筋筋膜痛?

Aさん(70歳、女性)は血圧の薬をとりにきています。

2ヶ月ほど前、娘さんのところへ行ったとき、急に左胸が痛くなり病院へいきました。「○○が細いので狭心症になりやすいタイプだ」と言われたとのことです。

以来、老人会などの寄り合いがあった時などに数回、同じような痛みがおきました。b0052170_0455275.jpg図のところにかなりはっきりとした圧痛点がありました。そこに局所麻酔を1.5mlほど注射しました。胸が軽くなったとのことでした。

たぶん狭心症ではなくて胸筋の筋筋膜痛なのでしょう。

「治せる医師・治せない医師」 ハーバード大学名誉教授 バーナード・ラウン著

しかし、私は45年にわたって、胸痛を訴える患者を何千人も診察してきた経験から、このような煩雑な検査は必要ないと考える。問診をていねいにすれば、同様のケースの90%は狭心症ではないと診断できる。そうウィリァム・ヘバーデン医師も言っている。彼は2世紀以上前に、初めて狭心症のすばらしい解説をした人で、その後の技術進歩によっても、彼の説はくつがえされていない。ほとんどの場合、問診をていねいにすれば、胸痛の原因は神経痛、精神的ストレス、消化不良、その他のありふれた病気だとわかるだろう。もし脂質のレベルがそれほど異常でなく、糖尿病あるいは高血圧がなければ、冠状動脈疾患の可能性はほとんどない。特に、家系に心臓病患者がほとんどおらず、患者が喫煙したことがなく、あるいは大きな精神的ストレスを受けたことがなければ、まず冠状動脈疾患ではない。


やたらに心臓カテーテルをして、心臓の薬を飲んでいる元気な高齢者が多い。私はこの方面の専門家ではないし、責任をとれないからだまっているが常々おかしなことだと思っている。
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by junk_2004jp | 2005-06-29 01:00 | 症例 | Comments(0)