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2017年 02月 05日

痛みについての啓蒙、啓発

はじめまして。@の鍼灸マッサージ師、Aと申します。現在、指圧と整形外科のリハビリで勤務しており、鍼治療もやります。

加茂先生のホームページやブログを拝見して、痛みへの考え方が本当に腑に落ちます。最近は勤め先の整形外科の治療はよくない見本のように思えてなりません。

鍼治療は圧痛点を探してそこに刺す治療をしています。患者さんの話をよく聞き、よく触ることを心がけております。

以前から気になる記事がありまして、損傷すると末梢側の神経が敏感になるということです。加茂先生はどのようにお考えになるか知りたいです。

以下は「医道の日本(2014年10月号)」という鍼灸手技療法誌の記事の抜粋です。

「神経は再生しません。そのかわりに痛みの受け口が増えるなどの反応をします。ナトリウムチャネルが増える、交感神経の受容体が増える。だから痛みは交感神経と関係してきます」

「怖いのは、痛みを伝える神経と遠心性の交感神経がくっつくことです。交感神経に刺激があると痛みが出るようになります。運動神経とくっつけば動かすときに痛くなります」


痛みは悪循環をして慢性化することがあると知られています。

末梢性感作、中枢性感作がおこります。

末梢性感作はポリモーダル受容器の受容体の数が増える、皮膚表面に伸びると言われています。痛みを感じると当然交感神経は緊張します。交感神経は遠心性で延髄からでしたかね。そのへんも次第に敏感になるのでしょう。

末梢神経が切断されると発芽がおこり、他の神経と交通することがある(CRPSタイプ2)といわれています。

>最近は勤め先の整形外科の治療はよくない見本のように思えてなりません。


どこの病院もだいたいそういうもんです。保険診療自体が昔の考え方によっていますから。

多くの整形外科医はどっぷりと洗脳教育を受けてきたのです。整形外科医も勉強しているのですが、お仲間連中のことが多い。

脊椎手術で有名なある病院のリハの先生が患者さんにこっそりと私の本を紹介したということがありました。

しかし、30年以上臨床をしていて気がつかないとすれば問題です。

レントゲンやMRIとにらめっこして、患者をみない、触診しないでパソコン打つのに忙しい、これでは何年たっても成長しないね。

私は最近、超忙しくて、うまく説明したり、指導する時間がありません。

スタッフ用、患者さん用の説明用紙をつくりました。

構造の変化なら図を書いて説明できますが、電気系統の変化、心身医学ですから難しいです。

患者さんの理解に応じて説明することです。

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[痛 みの定義] 国際疼痛学会 1986年

不快な感覚性・情動性の体験であり、それには組織損傷を伴うものと、そのような損傷があるように表現されるものがある。

しかしその後研究は飛躍的に進歩し、1980年代の半ばには、痛みのしくみが詳細に解明されました。さらに最近では、先に解明された痛みとはまったく異なる発生機序で起こる痛みがあることが科学的に証明され、痛みの概念に大きな変革が起こっています。 (痛みを知る:熊澤孝朗名大名誉教授)


Ⅰ「組織損傷を伴うもの」:いわゆるケガのいたみ(3ヶ月間、急性痛、炎症性疼痛、侵害受容性疼痛)
Ⅱ「損傷があるように表現されるもの」:非損傷の痛み(慢性痛、神経障害性疼痛、心因性疼痛などいろんな言い方をされるが実態は非損傷性の痛み。損傷が治癒した後の痛み。)

[痛みの診断]

  ①除外診断:悪性腫瘍、感染症、リウマチ、痛風、偽痛風を除外
  ②上記でなければⅠかⅡか。Ⅰだとしても痛みの治療と組織損傷の治療は別問題
  ③積極的診断:痛みが影響を受ける環境、状態を検討する
  ④治療的診断:治療(薬)によって痛みはどのように変化するかを検討する

[痛みの治療のキーポイント]

傾聴・共感・受容・支持・保証
Doctor as drug (治療者が最大の薬となる。その逆も言える)


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by junk_2004jp | 2017-02-05 15:27 | Comments(0)