2017年 03月 09日 ( 1 )


2017年 03月 09日

関連痛のイメージ・圧痛点

関連痛

b0052170_22532291.jpg


幻肢痛・・・切断された四肢で、ないはずの末端が痛いと脳が誤認している状態。

切断された神経の先端部に新たにできたセンサー(神経腫)からきた電気信号を脳はもともとその神経があった先端部から電気信号がきていると誤認している。

圧痛点・・・痛覚が過敏になっている点。そこは痛みに介入するポイントである。

そこを指圧する、マッサージする、鍼を刺す、灸をする、バイブレータをあてる、電気刺激、磁気刺激をあてる、木の棘を刺す(ブッシュマン)、蜂の針を刺す(蜂針療法)など古来から様々な方法が行われている。

私は保険診療をしている都合上、圧痛点に30ゲージの注射針で少量の局所麻酔を注射している。

どのような方法が合っているかは個人的な問題だ。

私のような方法をトリガーポイント注射というのか、トリガーポイント注射変法というのか、加茂式トリガーポイント注射というのか、圧痛点注射というのか、神経ブロックというのか。はたまた、筋膜ほぐし注射というのか。

中枢性感作・・・中枢性痛覚過敏、痛みの記憶、痛みの学習、などの言葉で表現される。慢性痛、神経障害性疼痛、心因性疼痛、身体表現性疼痛ともいわれるが、慢性痛が誤解のない表現だろう。

一応、3ヶ月以上続く痛みを慢性痛というが、激しい痛みはあっという間に中枢性感作が起きるといわれている。

強いストレス状態、不安状態、抑うつ状態、アダルトチルドレン(小児期に強い緊張状態が続いた)、ある種の発達障害は中枢の痛みの認知の閾値を低くしている。(精神科医、心療内科医)

痛みは広がる・・・痛みの電気信号は神経線維を伝わるだけでなく、漏電して広がっていくことがわかってきた。

心無いノーシーボがどれほど脳の感作に影響を及ぼすか

ノーシーボとはプラシーボの逆の現象。

A「あなたの軟骨はボロボロです。人工関節にするしかないです。」

B「あなたの軟骨は年齢相応で心配いりません。筋肉をほぐせばよくなりますよ。」

同じようなレントゲン所見でもAと言われた人は歩くことが怖くなり動かせなくなりますね。そのためますます悪化することでしょう。

Bと言われた人は安心して積極的に治療するようになるでしょう。どちらの方がよくなるかは明らかですね。

痛みを訴えて受診したのに将来の麻痺を預言される患者さんがいます。「痛み」と「麻痺」との区別ができない医師がいます。

よくあるのが

「ヘルニア(脊柱管狭窄)はあるが手術するほどでない。」

これは中途半端ですね。どうすれば手術しなければいけなくなるのか心配ですね。

ノーシーボが与える悪影響を真剣に考えるべきです。

Doctor as drug (医者というクスリ)が本来なのですが「医者という毒」になっているのでは(笑)。

痛みは脳の認知と反応なのですから、プラシーボなしには治療できないと言っても過言ではありません。

瞑想、音楽、趣味、読書、ヨガなど脳の可塑性によい影響をあたえましょう。

最近は中枢性感作されている痛みに効果的な薬剤が盛んに発売されるようになってきました。なにを選ぶかは医師と協力して選択すればいいでしょう。もちろんよくなれば減薬、休薬が可能です。そういうことが嫌いならそれを選択しなければいいのです。

筋肉の緊張短縮が骨格変形につながる
・・・変形しているので痛いのではない。

先取り鎮痛・・・全身麻酔で手術をする場合でも切開する部位に局所麻酔をうつ。全麻は脳が眠っているが切開の刺激は脊髄に伝わっている。つまり入力されているのだが脳は眠っているので気が付かない状態。このことが術後(手術というケガ)長引く痛み、かえって痛みが強くなった、につながっている。このことを防ぐために切開部に局所麻酔をうつ。ケガをする前に局所麻酔をうつわけだ。ケガをしたらとりあえず局所麻酔を打てばよい。それは長引くかもしれない痛みを防ぐかもしれない。
また血行がよくなるのでケガそのものの回復に有効といわれている。


b0052170_0484214.jpg

b0052170_0485675.jpg
b0052170_049915.jpg

b0052170_05933.jpg

b0052170_0592421.jpg

[PR]

by junk_2004jp | 2017-03-09 22:53 | 痛みの生理学 | Comments(0)