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2017年 03月 16日

その原因Xにあり「慢性痛の原因神経可塑性にあり」

慢性痛の原因は神経可塑性にあり

神経可塑性 neural plasticity:神経系の機能は遺伝情報によってすべてが決定されているわけではなく、生後の種々の内的・外的環境によって変化する。神経系の機能の特徴の一つが可塑性である。


https://www.ted.com/talks/michael_merzenich_on_the_elastic_brain



このビデオでも言っていますがケガをしたらすぐに局所麻酔を打ってスイッチoffにしてやればその後の展開がいいのです。

神経可塑性とは学習(繰り返し入力する)によって(中枢)神経が新たに構築されることです。

運動系は小脳、記憶は海馬、痛みは脊髄後角が記憶の現場の主たる現場というようなことを聞いたことがあります。

痛み以外は神経可塑性は我々にとってとても重要なことですね。

痛みが入力され続けると3ヶ月ぐらいで神経可塑性が生じると言われています。

「ヘルニアが神経を押さえている」

「脊柱管狭窄がある」

「軟骨がボロボロ」

専門医が画像を示してあたかもそれが痛みの原因であるかのように患者に告げることは百害あって一利なしです。それらは痛みの原因ではありません。

患者は強く印象づけられ神経可塑性に影響を与えるでしょう。

痛みが起きる原因はわかっています。(ポリモーダル受容器を感作させる物質←外力が引き金)

ストレス(不安、うつなど)は痛みの閾値を低下させます。

痛みが悪循環することもわかっています。

痛みが広がっていくこともわかっています。(痛みの電気信号はグリア細胞を介して漏電)

慢性化する原因もわかっています。(神経可塑性)

ただ、脳の多様性、個人差などブラックボックスなんでしょう。今後の脳科学に期待。

神経可塑性が生じる前に痛みの悪循環を止めてやればいいのです。

慢性痛の治療は再度の可塑性で再構築することです。それが認知行動療法です。トリガーポイントブロックや鍼、マッサージ、理学療法などを組み合わせて。

効果が上がらない場合は補助として薬物の利用もいいと思います。

最近、慢性痛用の薬物がいっぱいでてきています。リリカ、ノイロトロピン、トラマール、トラムセット、ワントラム、サインバルタ、ノルスパンテープ等。効果は個人差があります。

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痛みの診断は特異的疾患「悪性腫瘍、感染症、リウマチ・痛風・偽痛風」を除いてあとはみな同じです。

身体的な病名をつけるのなら筋筋膜痛症候群(MPS)です。

リウマチ、悪性腫瘍などに合併したMPSはあります。

慢性痛の治療は他人の脳を再構築するということですかね。簡単なこともあれば難しいこともあります。

今までの医学は痛みを感じている現場(腰や膝)の構造破綻に着目していました。生理学が進歩しました。またMRIの登場で健常者のデータも多く集められるようになると、痛い人も痛くない人もMRI画像に大差ないことが分かってきました。また手術の結果も納得できるものではありません。

このような反省と新事実から痛みの治療は脳科学になってきているのです。

日本の専門医もヘルニアだの脊柱管だの軟骨だのいっていないで慢性痛のスペシャリストになってほしいものです。「な〜んちゃって専門医がな〜んちゃって狭窄症」こんなこと言うと嫌われますね。まあ私だってな〜んちゃって日本の専門医の部類ですがね(笑)。

YOU TUBEで「 neural plasticity」検索

https://www.google.co.jp/webhp?sourceid=chrome-instant&ion=1&espv=2&ie=UTF-8#q=neural+plasticity&tbm=vid&*


YOU TUBEで「fascial release(筋膜リリース)」を検索

https://www.google.co.jp/webhp?sourceid=chrome-instant&ion=1&espv=2&ie=UTF-8#q=fascial+release+therapy&tbm=vid&*

マッサージの仕方ですね。マッサージ師にとっては手技は重要です。

その手技を「指圧」というのか「コリほぐし」というのか「歪み矯正」というのか「マッサージ」というのか「骨盤矯正」というのか。表現の自由ですかね。誤解のないよう「マッサージ」「指圧」でいいのでは。

私はマッサージの仕方に詳しいわけではありません。

私はトリガーポイント注射で急性痛に対しては「痛みの入力を遮断してやる。スイッチoff」というイメージです。

慢性痛に対しては筋肉の緊張を緩める、血行をよくする(実際に温かくなる)というイメージでやっています。そして動かすことで脳の再構築を期待。

イメージを患者さんに伝えることは重要ですが難しいものです。


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by junk_2004jp | 2017-03-16 04:15 | Comments(0)