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2017年 02月 18日

頚椎後縦靭帯骨化症

両手指のしびれ、動かしにくい。

頚に後縦靭帯骨化(OPLL)がみつかる。

それのせいだということで手術をする。

3ヶ月経つも改善せず。むしろ悪化。頚部痛も出現。

執刀医は半年はかかると言っているが・・

現在、OPLLの術後悪化したケースを2人診ている。(一人はかなり古く全身に痛みが出現)

OPLLの代わりに頚椎ヘルニアを当てはめてもでもいいのだが。

上肢(手指)のしびれ、痛み、こわばりの患者に対して、頚椎の神経根の圧迫による症状だと誤診する脊椎外科医がなんと多いことか。

たまたま見つかったOPLL、や頚椎ヘルニア。無症候性のOPLL,無症候性のヘルニア。

無症候性のOPLL+前腕の筋筋膜性疼痛症候群

前腕部の圧痛点、数カ所にトリガーポイント注射をすると手指のしびれ、こわばり改善した。

神経根が圧迫されて(ヘルニアやOPLLで)手指がしびれる、痛いなんてことはない。

頚椎OPLLや頚椎ヘルニアが症状を呈するとすれば、「脊髄麻痺」だ。

「無症候性であったOPLL(ヘルニア)が転倒を契機に脊髄麻痺症状が出てきた」これはあり得る。

脊髄症状(脊髄麻痺症状)があるか無いかは病的反射で判断できる。(フスクローヌス、バビンスキ、トレムナー、腱反射亢進)

手指の巧緻運動障害(ボタンがとめにくい)、痙性歩行(パタパタした歩行)などでわかる。

頚椎にOPLLやヘルニアがある人がどのような確率で脊髄症状がでてくるものだろうか。

無症候、つまり脊髄麻痺症状がないOPLLやヘルニアは手術の必要はない。

頚の手術をすれば、頚に相当大きな外傷を負ったわけで、また固定期間もあるので、頚部痛、線維筋痛症へと発展する可能性がある。

手指にしびれや痛みがある場合のほとんどは前腕筋や斜角筋のMPS(筋筋膜性疼痛症候群)だ。

パソコンなど、労働、が原因のことが多い。

MPSを知らない医師が多いが、そのような医師は神経根症と誤診する。(頚椎症性神経根症)

皇后陛下も頚椎症性神経根症と報道されていたが、MPSなんだろう。

とにかく有名大病院でさえ誤診していることが多いので気をつけることだ。



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# by junk_2004jp | 2017-02-18 02:12 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(0)
2017年 02月 05日

痛みについての啓蒙、啓発

はじめまして。@の鍼灸マッサージ師、Aと申します。現在、指圧と整形外科のリハビリで勤務しており、鍼治療もやります。

加茂先生のホームページやブログを拝見して、痛みへの考え方が本当に腑に落ちます。最近は勤め先の整形外科の治療はよくない見本のように思えてなりません。

鍼治療は圧痛点を探してそこに刺す治療をしています。患者さんの話をよく聞き、よく触ることを心がけております。

以前から気になる記事がありまして、損傷すると末梢側の神経が敏感になるということです。加茂先生はどのようにお考えになるか知りたいです。

以下は「医道の日本(2014年10月号)」という鍼灸手技療法誌の記事の抜粋です。

「神経は再生しません。そのかわりに痛みの受け口が増えるなどの反応をします。ナトリウムチャネルが増える、交感神経の受容体が増える。だから痛みは交感神経と関係してきます」

「怖いのは、痛みを伝える神経と遠心性の交感神経がくっつくことです。交感神経に刺激があると痛みが出るようになります。運動神経とくっつけば動かすときに痛くなります」


痛みは悪循環をして慢性化することがあると知られています。

末梢性感作、中枢性感作がおこります。

末梢性感作はポリモーダル受容器の受容体の数が増える、皮膚表面に伸びると言われています。痛みを感じると当然交感神経は緊張します。交感神経は遠心性で延髄からでしたかね。そのへんも次第に敏感になるのでしょう。

末梢神経が切断されると発芽がおこり、他の神経と交通することがある(CRPSタイプ2)といわれています。

>最近は勤め先の整形外科の治療はよくない見本のように思えてなりません。


どこの病院もだいたいそういうもんです。保険診療自体が昔の考え方によっていますから。

多くの整形外科医はどっぷりと洗脳教育を受けてきたのです。整形外科医も勉強しているのですが、お仲間連中のことが多い。

脊椎手術で有名なある病院のリハの先生が患者さんにこっそりと私の本を紹介したということがありました。

しかし、30年以上臨床をしていて気がつかないとすれば問題です。

レントゲンやMRIとにらめっこして、患者をみない、触診しないでパソコン打つのに忙しい、これでは何年たっても成長しないね。

私は最近、超忙しくて、うまく説明したり、指導する時間がありません。

スタッフ用、患者さん用の説明用紙をつくりました。

構造の変化なら図を書いて説明できますが、電気系統の変化、心身医学ですから難しいです。

患者さんの理解に応じて説明することです。

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[痛 みの定義] 国際疼痛学会 1986年

不快な感覚性・情動性の体験であり、それには組織損傷を伴うものと、そのような損傷があるように表現されるものがある。

しかしその後研究は飛躍的に進歩し、1980年代の半ばには、痛みのしくみが詳細に解明されました。さらに最近では、先に解明された痛みとはまったく異なる発生機序で起こる痛みがあることが科学的に証明され、痛みの概念に大きな変革が起こっています。 (痛みを知る:熊澤孝朗名大名誉教授)


Ⅰ「組織損傷を伴うもの」:いわゆるケガのいたみ(3ヶ月間、急性痛、炎症性疼痛、侵害受容性疼痛)
Ⅱ「損傷があるように表現されるもの」:非損傷の痛み(慢性痛、神経障害性疼痛、心因性疼痛などいろんな言い方をされるが実態は非損傷性の痛み。損傷が治癒した後の痛み。)

[痛みの診断]

  ①除外診断:悪性腫瘍、感染症、リウマチ、痛風、偽痛風を除外
  ②上記でなければⅠかⅡか。Ⅰだとしても痛みの治療と組織損傷の治療は別問題
  ③積極的診断:痛みが影響を受ける環境、状態を検討する
  ④治療的診断:治療(薬)によって痛みはどのように変化するかを検討する

[痛みの治療のキーポイント]

傾聴・共感・受容・支持・保証
Doctor as drug (治療者が最大の薬となる。その逆も言える)


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# by junk_2004jp | 2017-02-05 15:27 | Comments(0)
2017年 01月 22日

慢性痛

慢性痛という病気

今までの痛みの医学は間違っていました(脊柱管狭窄症・椎間板ヘルニア・変形性関節症など構造異常が痛みの原因だとする考え方)。「慢性痛」を理解するキーポイントです。

損傷が治癒すると思われる3ヶ月を過ぎても痛みが続く状態を「慢性痛」といいます。

痛みは悪循環で慢性化、広範囲化することがあります。

これは中枢(脳脊髄)で痛覚が過敏になった状態です。火災報知器そのものの故障です(中枢性感作=疼痛抑制系の減弱、長期増強、時間的加算)。

「不安障害」や「抑うつ状態」、「発達障害」などがあると当初から痛覚過敏状態のことがあります。

生物(身体)・心理・社会的疼痛症候群と言われ複雑系です(集学的治療)。

身体疾患から診た病名は筋筋膜性疼痛症候群が妥当です。部位によりいろんな病名があり混乱のもとになっています。



慢性痛にならないようにするには

慢性の痛みは生活を大きく変えてしまいます。

痛みの起きた当初より積極的に痛みの治療をする。

ケガなど痛みに対して過剰な安静や固定を避ける。

不必要なレントゲンやMRIを撮って医師から恐怖を植え付けられない(脊柱管狭窄、ヘルニア、軟骨、半月板、腱板、すべり症、分離症などは健常人でもごく普通にみられます)。

画像診断は「悪性腫瘍、感染症、リウマチ、痛風、偽痛風」の特異的疾患の有無を調べるものです。または骨折の有無を調べるものです。


慢性痛の治療

慢性痛の治療は個人差があり、万人に共通しているものではありません。それは脳の認知と反応が関わっているからです。

痛みそのものが治療の対象です。

構造の治療と痛みの治療は別問題です。

痛みは画像や数値で表せないので、患者と治療者が信頼関係のもとに協力して治療するものです。

慢性痛は複雑系です(集学的治療)。

基本は「認知行動療法」=心配しないでよく動かすようにすることです。

トリガーポイント注射、鍼、マッサージなど

薬(トラムセット、トラマール、ワントラム、リリカ、ノイロトロピン、サインバルタ、トリプタノール、ノルスパンテープなど)


痛みの発症と悪循環のメカニズム

悪性腫瘍、感染症、リウマチ、痛風、偽痛風は除外してください。

痛み発症の原因は外力です。一過性の大きな外力(ケガ)と慢性的な外力(過剰な労働や運動)です。手術もケガですから、必要でなければ避けるべきです(先取り鎮痛という方法で手術する)。

不安、抑うつ、怒りなど(ストレス)は痛みの感受性が増していて、そのうえ慢性的な筋緊張があり痛みを発症しやすい状態にあります。

痛みがあると反射的に筋緊張、交感神経緊張が起きて痛みが続きます(痛みの悪循環)。

構造破綻は外力によって生じることがありますが、痛みの原因ではありません。構造の治療と痛みの治療は別のことと考えるべきです。


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# by junk_2004jp | 2017-01-22 03:11 | 慢性痛 | Comments(0)
2017年 01月 15日

「慢性痛」という病気

痛みの定義(1986年・国際疼痛学会)

不快な感覚性・情動性の体験であり、それには組織損傷を伴うものと、そのような損傷があるように表現されるものがある。

① 組織損傷を伴うもの:急性痛、炎症性疼痛

いわゆるケガの痛み、ケガに伴う反応性の炎症。リウマチ、痛風、偽痛風

消炎鎮痛剤


② そのような損傷があるように表現されるもの:慢性痛=神経障害性疼痛≒心因性疼痛

損傷が治癒すると思われる3ヶ月が過ぎても続く痛み

中枢性の痛覚過敏症

痛みの悪循環の結果、時間的加算(ワインドアップ)、長期増強、下行性疼痛抑制系の機能低下が起こり、痛みを認知反応する中枢(脊髄・脳)が痛覚過敏になる。痛みの部位が広がる。

不安障害、抑うつ状態、発達障害、アダルトチルドレンなどの場合は最初より痛覚過敏状態のこともある。

例えるなら、火災報知器の故障でとても過敏になり、ライターで火をつけただけで鳴り響くような状態。

痛覚認知システムそのものの故障。

認知行動療法、トリガーポイント注射、鍼、マッサージ

薬(ノルスパンテープ、サインバルタ、トリプタノール、トラマール、ワントラム、トラムセット、アセトアミノフェン、リリカ、ノイロトロピンなど)


慢性痛にならないようにするには

ケガに対して過剰な安静や固定をさける。

不必要な画像検査をして患者に恐怖を与えない。

構造の治療と痛みの治療は別問題、痛みの治療を積極的に。局所麻酔が有効。

「神経が圧迫されていて痛い」「軟骨がすり減っている、椎間板が潰れているから痛い」などという生理学的根拠のない従来の説を言わない。

保険病名を工夫する必要がある。「変形性関節症」「脊柱管狭窄症」「椎間板ヘルニア」などの構造状態の病名は決して痛みの原因を表しているものではなく、患者に悪影響を与えるものと思われる。

最近の患者さんの話を聞くと、(私なら簡単に対応できるようなもの対して)レントゲンやMRIを撮り、

「手術するほどではない」
「悪いところはない」
「腱板が切れかかっている」
「軟骨が壊死している」
「分離、すべりがある」
「脊柱管狭窄、ヘルニアがある」

などといった無意味な説明、悪影響を与える説明がされている。

これでは医療費を使って慢性痛の患者をつくっているようなものだ。

厚労省は医師の教育を見直して、保険病名、診療報酬に工夫をしなければ大変なことになりますよ。

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# by junk_2004jp | 2017-01-15 01:43 | 慢性痛 | Comments(0)
2017年 01月 12日

変形性膝関節症を治すコツがわかる本

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この本の1ページだけを書きました。

変形性膝関節症と言われている膝の痛みは実は「筋筋膜性疼痛症候群(MPS)」です。

内側広筋、外側広筋、大腿直筋、半腱様筋、腓腹筋などのMPSです。

軟骨や半月板の変性が原因ではありません。

早期治療が重要!トリガーポイント注射、鍼、マッサージ。

筋肉をほぐして柔軟な状態を保つことです。

膝裏が床につくようにすること。正座ができるようにすること。

発症の引き金:長時間の椅子(バス旅行)、草むしり、階段、下り坂、頻繁の立ち座り。

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# by junk_2004jp | 2017-01-12 22:59 | Comments(0)
2016年 12月 23日

変性断裂の半月板切除  機械的症状の改善効果なし

半月板変性断裂患者における機械的症状と関節鏡視下半月板部分切除術:無作為化試験の副次的解析

Mechanical Symptoms and Arthroscopic Partial Meniscectomy in Patients With Degenerative Meniscus Tear:A Secondary Analysis of a Randomized Trial

〈背景〉

最近のエビデンスから、半月板変性断裂患者に対する関節鏡視下半月板部分切除術(APM)は保存的治療を上回る有用性が得られないことが示されている。しかしながら、機械的症状(膝のひっかかり感やロッキング)を訴える患者はAPMから恩恵を受ける可能性がある。

〈目的〉

APMは偽(sham)手術よりも機械的症状を改善するのかどうかを検討する。

〈研究デザイン〉

無作為化、患者・アウトカム評価者盲検化、偽手術対照、多施設共同試験。

〈設定〉

フィンランドの整形外科クリニック5施設。

〈患者〉

変形性膝関節症を伴わない半月板変性断裂の成人患者(年齢35〜65歳)。

〈介入〉

APMまたは偽手術。

〈評価項目〉

手術前、手術後2、6、12ヵ月目の患者の自己申告に基づく機械的症状。

〈結果〉

患者70人をAPM群、76人を偽手術群に無作為に割り付けた。 APM群の32人(46%)、偽手術群の37人(49%)が手術前にひっかかり感/ロッキングを訴えた;追跡中にいすれかの時点でこれらの症状を訴えた患者はそれぞれ34人(49%)と33人(43%)で、リスク差は0.03(95%信頼区間[CI],?0.06〜0.12)であった。手術前にひっかかり感/ロッキングのあった患者69人のサブグループにおけるリスク差0.07(95%CI,-0.08〜0.22)であった。

〈限界〉

解析は後付けで、他の機械的症状を報告した患者はわずかであったため、この結果はひっかかり感と散発的なロッキングに対してのみ一般化の可能性を有する。

〈結論〉

膝のひっかかり感または散発的なロッキングの軽減を目的とした治療として、断裂した半月板の切除術は偽手術を上回る有用性がない。これらの結果は、機械的症状は半月板変性断裂が原因で引き起こるのだろうかという疑問を提起するとともに、患者の自己申告に基づくこれらの症状をAPMの適応判断に用いることへの注意を促すものである。

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# by junk_2004jp | 2016-12-23 12:13 | Comments(0)
2016年 12月 23日

「根性疼痛」なんてありえない!! 

b0052170_0573569.jpgAさん(50歳代)は8月上旬、右下腿に痛み・しびれ出現。腰は全く痛くない

X整形外科受診:8月、腰のレントゲン、脊柱管狭窄症、薬、ブロック注射、改善せず。

Y整形外科受診:10月、腰のレントゲン、ギックリ腰だといわれた。

Z整形外科受診:11月、腰のMRI、すべり症だといわれる。腰コルセット、薬(消炎鎮痛剤、血流改善剤、ビタミンB12、リリカ)

12月、当院受診。私の診断「腓骨筋の筋筋膜性疼痛症候群」腰は無関係。

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腓骨筋の圧痛点に30Gの注射針でトリガーポイントブロック 、改善した。私は圧痛点検査をしただけでレントゲンは撮らない。

もちろん私が正解なんだ。

じゃあ、テニス肘を想像してごらんなさい。下肢のテニス肘みたいなもの。

テニス肘を頚の神経からきているなんていう藪医者はいない。

悲しいかなこれが現実なんだ。

3つの整形外科ともに誤診をして、いらない検査をして、不要な治療をして、治癒を遅らせている。

医師は筋筋膜性疼痛という最も普遍的な痛みのメカニズムを習っていないので、正しい診断に辿り着けない。

大学で正しい知識を教えないんだ。それどころか間違ったことを教えているようだ。

だから下肢が痛いとかしびれるというと、何が何でも「腰からきている」と思うらしい。

リリカのパンフレットから二人の整形外科教授の解説を示す。私は間違っていると確信している。

「神経障害性疼痛」というときっと「根性疼痛」を持ち出すだろうと想像したがやはりね。

神経障害性疼痛は幻肢痛やCRPSタイプ2のような神経線維の実質的な損傷に伴うものと、中枢性感作(長期増強、時間的・空間的加算)=中枢性の痛覚過敏になったものを言っていると思っている。

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[痛 みの定義] 国際疼痛学会   1986年

An unpleasant sensory and emotional experience associated with actual or potential tissue damage, or described in terms of such damage.

精 神科医 Harold Merskey を座長とするグループ

不快な感覚性・情動性の体験であり、それには組織損傷を伴うものと、そのような損傷があるように表現されるものがある。


① それには組織損傷を伴うものと:炎症性疼痛、侵害受容性疼痛

② そのような損傷があるように表現されるものがある:慢性疼痛=神経障害性疼痛≒心因性疼痛

神経障害性疼痛で代表的な疾患は線維筋痛症だ。

不安障害やうつ状態、あるいは発達障害やアダルトチルドレンなど、もともと疼痛閾値が低い状態の場合、当初より慢性痛のような経過をとる。一般にこういうのを心因性疼痛というのだろうが、私はこの言葉は使わない。

疼痛閾値を測定できないし、何を持って「正しい痛み」というのかわからないから。


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# by junk_2004jp | 2016-12-23 01:52 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(1)
2016年 12月 18日

外傷を契機に発症した慢性痛(専門的用語ではCRPStype1)に集学的治療で効果があった症例


患者さんは遠方の方です。

患者さんの理解と積極的行動

多方面からのアプローチ

治療者や周囲の理解

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1年前バイクで転倒

事故当初は「頚部挫傷」「右肩鎖関節挫傷」「左肩鎖関節挫傷」「左肩関節唇損傷」と診断されました。

そして今年の年明けより、頚部、左上肢、肩甲骨周辺にに締め付けられるような激痛と痺れ、熱感、指の強ばりを感じ、診察を受けたところ、筋緊張による「胸郭出口症候群」と診断されました。そして3月初旬頃より、右上肢にも同じ症状を自覚しました。

これまでの治療の過程ですが、受傷後半年頃までは週1回のリハビリ(リラクゼーション、ストレッチ中心)のみで、その後、サインバルタ、トラムセットを処方されましたが副作用が強く継続出来ず、現在はカロナール200×3錠、ミオナール50、デパス0.5を処方されています。(リリカは毎日スクーターの運転をする為、副作用を懸念して処方されませんでした)週1回のリハビリは現在も継続中です。

現在の症状は、右肩は軽度の拘縮、左肩は肩甲上神経付近にガングリオンがある状態ですが、肩関節の可動域は日常生活には支障のない状態です。

痛みや痺れは1月に比べると頻度は徐々に少なくなってきてはいますが、未だに強い痛みを感じると、内服薬の効果があまり感じられず、仕事や日常生活にしばしば辛さを感じている状態です。

慢性疼痛の状態となっていると思われ、何か良い改善策はないかとインターネットで調べていたところ、加茂先生のブログに辿り着き「トリガーポイント療法でツライ痛みが解消するーその腰・肩・ひざの痛み治療はまちがっている」を購読したところ、私の症状は胸郭出口症候群ではなく、筋筋膜性疼痛症候群ではないかと思いました。

そこで是非、加茂先生の治療を受けたいと思い、ご連絡いたしました。

***********************


XXXXの4日間、通院しました、@に在住の、Aです。大変ご多忙な中、夫共々、丁寧に診察、治療をして頂きまして、本当にありがとうございました。

加茂先生の治療を受けた後、1週間くらいは調子が良く、慢性痛の痛みは感じられませんでしたが、その後、また慢性痛の強い痛みがぶり返し、心療内科で認知行動療法のカウンセリングを受けたり、通院中の病院でペインクリニックを受診し、丁寧なカウンセリングを踏まえて、リリカ25mgを処方され服用し始めました。

(始めてリリカを服用した時、最初の1、2日だけですが、加茂先生のTP注射と同じ手ごたえを感じて、薬の効果に驚きました。ただ私には最小量でも副作用が強く、朝、服用出来るようになるまで約1カ月かかりました。)

また理学療法士の先生も、色々とリハビリのやり方を試行錯誤して下さったり、自分自身も、痛みの悩みを抱えこまず周囲の人々に相談したり、痛み中心の思考にならないよう意識したり、自分にとって多少強度であっても、出来るだけ体を動かす事を意識して日々の生活を改善していきました。

その様々な治療が功を奏し、最近、ようやく慢性痛の痛みが大きく軽減され、痛みの悪循環から抜け出せた手ごたえを感じました。

慢性疼痛の症状は想像以上に辛く、一時期は軽い抑うつ状態になってしまいましたが、私は幸い周囲の人々に大変恵まれており、家族や友人、同僚や病院の先生方が、皆、理解のある方ばかりで、慢性痛になった事により、自分がどれだけの人に支えられ日常生活を送れているか、また健康のありがたみを切実に感じました。

加茂先生の本やブログの記事を読み、慢性痛の事を勉強し、治療を受けた事が、私にとって大きな転機の1つでした。

最初に加茂先生にメールを送った際、日にちに余裕がなかったにもかかわらず、10分も経たず迅速に承諾のお返事を下さった事が、大変心強く感じ、泣けるほど嬉しかったです。

また病院での加茂先生や看護師さんの優しいお心遣いが感じられる対応に、とても安心感を感じ、リラックスして治療を受けることが出来ました。

一緒に受診した夫も、慢性の腰痛が軽減され、それをきっかけに週2回のスポーツジム通いが習慣になり、今までで一番健康的な生活を送るようになりました。

加茂整形外科医院で治療を受ける機会に恵まれて、本当に良かったです。

毎日、大変お忙しいかと思いますが、無理せず、くれぐれもご自愛下さい。

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# by junk_2004jp | 2016-12-18 12:01 | 交通事故診療 | Comments(0)
2016年 12月 17日

医師が失敗した道

痛み、しびれ

機能的(functional;条件によって症状が変わる)

複雑系(集学的治療)

心理・社会的症候群


このように表現されるものをレントゲンやMRIなどの画像診断に頼っている。

画像上異常がなければ手も足もでない。

画像に老化変性が見られれば、それが原因だと間違った説明をする。病名もそれに基づいている。

もちろん治療もうまくいかない。

未だに19世紀か。

私のブログに「いいね」を押してくれるのは理学療法士や代替治療家が多い。

彼らは画像診断をする立場にないことが幸いしている。患者の本音を聞く機会も多くもっぱら触診をしているので私の言っていることに賛同してくれるのだろう。

医師は画像を見ることに専念して触診はほとんどしないらしい。

これではどんどん遅れを取ることだろう。

最近、エコーを用いて筋膜の肥厚を観察するということを聞くが、「また画像かよ!」と言いたい。

医師の失敗した道を再びか。

治れば何とでも言えるが、治らない場合、再発を繰り返す場合など、次の手は?ちょっと考えても理論的ではない。

ある人にgimmickという言葉を教えてもらった。

痛み、しびれの画像診断の意味

「悪性腫瘍、感染症、リウマチ、痛風、偽痛風」の鑑別

修復すべき構造破綻(骨折、筋腱靭帯の断裂):構造修復と痛みは別のこと


「Doctor as a drug」という体験をした。

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50歳代女性。3年前より仙骨部にピリピリした痛み、特に誘因なく出現。レントゲン、MRI異常なしとのこと。

次第に右下肢に、昨年より左下肢に。ピリピリした痛み、しびれ、だるさ。

数カ所の圧痛点に少量の局所麻酔を打つ。投薬はなし。治療は1回だけ。

この症例、もしヘルニアや脊柱管狭窄が見つかれば、大変な方向へといったかもしれない。

先日、先生に治療していただいたAといいます。ありがとうございました。あれからかなり楽になりました。
また痺れてつらくなったら先生の所に伺って注射してもらえると思ったら少し気持ちが軽くなりました。

肩甲骨のあたりの痛みもかなりあり腕のだるさもあります。

近所の整形外科の先生はレントゲンを撮って異常なし!!で湿布を出して終わりでした。もう10年はそんな感じです。先日伺った時に肩も診ていただこうと思ったのですがその時はとにかく脚がつらくてそれで頭がいっぱいで肩まで気が回りませんでした。

トリガーポイントブロック注射はどれ位の間隔で打ってよいのでしょうか?月に一度くらいでよいのでしょうか?

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# by junk_2004jp | 2016-12-17 04:43 | Comments(0)
2016年 12月 15日

最近は慢性の膝痛ばかりを 診ています

TVの影響で全国から慢性の膝痛の方がいらっしゃいます。

レントゲンは撮らないしヒアルロン酸は使わないし、初診から飲み薬を使うことはほとんどありませんし、使うのは局所麻酔だけですから診察費は超安です。

膝痛の多くは筋痛症なんです。(リウマチ、痛風、偽痛風は除く)

軟骨障害や半月板障害は痛みの原因ではありません。

多くの場合、その場でよくなります。笑顔になります。

一挙に改善することもあれば、数日間よかったがまた痛くなった(以前よりはよいが)、これが多いですかね。

よくならないケースは3例ほどありました。それは、

人生の辛さが膝痛に置き換わっている(転換とでもいいましょうか)。軽うつの身体症状とでもいいましょうか。

夜、ズキズキして眠れない。トイレに何度も起きる。口が渇く。などを合併している。

寝る前にトリプタノール10mgを1錠飲んで経過を診ています。

次に入院された方(70歳代男性)のメールを紹介します。参考にしてください。

3週間の入院から退院させて頂いた@のAです。入院中は色々とありがとうございました。入院時には、杖に10キロ以上体重をかけないと歩けなかったのですが、退院時には,軽く杖を添えているだけで歩けました。さらに,退院から3日経った昨日からは、杖なしでも有る程度しっかり歩けるようになりました。この分では、焦らず、ゆっくりと、リハビリウオークを続ければ、近いうちに完治も望める希望が出てきました。今まで、どこの病院にかかっても、悪化する一方だったのですが、先生には本当に助けていただきました。
心よりお礼申し上げます。


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# by junk_2004jp | 2016-12-15 23:44 | 慢性痛 | Comments(0)