心療整形外科

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カテゴリ:医療不審( 43 )


2011年 09月 10日

私たちは筋骨格系の痛みに対する適切な病名を持っていません。だから話がややこしいのです。

柔整捻挫」知ってますか?

柔道整復師が診ると何でも捻挫にしてしまうという揶揄した言葉なのです。

これは柔道整復師は、打撲や捻挫や骨折といった外傷しか診ることはできないという法律があるので、必然的にそうなるわけです。

同じように揶揄するならば、「セイケイ画像

整形外科で診てもらったら、何でも画像所見を病名にするわけです。医師は画像診断する資格がありますから。画像に異常がなかったら病名がつけられない・・・。

変形性・・・症、すべり症、分離症、ヘルニア、脊柱管狭窄症、頸椎症、不安定症

どちらも痛みの状態を表すのにはカンシンしませんが、どちらがいいかというと

「柔整捻挫」のほうが「セイケイ画像」より痛みの生じたきっかけを表しているし、患者さんに与える印象もいいのではないかと思う。

柔整捻挫もセイケイ画像も法律の資格に関係しているだけ。

医師はレントゲンを撮ったり、薬を使ったり、注射をしたりするので、保険診療の適応のある病名を不本意にも使うことになるのです。

線維筋痛症という病名が保険診療ではないので、部位別の適当な病名をつけざるをえません。

保険者が審査するのに理解できる病名をつけているのです。

痛みの研究が進んで、昔の概念ではどうにもならなくなっているのです。

昔の病名ではうまく表せないわけです。しかたがないけど「昔の名前ででています」。

構造病名をつけたところでそれがなぜ痛いのか、痛みとどういう関係にあるのかは全く表現できていないのです。

坐骨神経痛も五十肩もヘルニアもテニス肘も胸郭出口症候群も頸椎症も同じ病態なんだけどそういう感じがないでしょ。

同じ病名にすべきなんだ。

急性痛と慢性痛は区別すべき。混在はあり。

リウマチや痛風などの炎症性疾患、悪性腫瘍、感染症は当然のことながら特異的な病理所見がある疾患。

明らかな組織損傷があるのならその病名とそれに伴う痛みがある場合は痛みの病名も。

関節リウマチや痛風という病名は身体の部位を表していませんね。それと同格にするなら、非特異的なそれ以外の疾患名を用いるようにするのです。

たとえばMPS。

MPS(部位)(急性、慢性)とすればいいのです。MPSのうちの広範囲のものをFM(線維筋痛症)

打撲とか捻挫というのは受傷の様子をいってるだけ。

特殊なものとしてCRPS。

痛みを心因性だとか精神的なものと言わないこと。痛みとは脳の認知と反応なんだから、それをわざわざそのように表現しなくてもよい。


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by junk_2004jp | 2011-09-10 01:37 | 医療不審 | Comments(2)
2011年 08月 21日

CTやMRIを医療費の無駄といいながら ・・・

私は「CTやMRIを医療費の無駄」といったことはありません。

疼痛性疾患において画像診断の意味は「悪性腫瘍、感染症、リウマチおよびその周辺の炎症性疾患、骨折などあきらかな外傷」の除外の意味しかないといっているのです。

無駄か無駄でないかは個人的な感想なので、そういうことをいうはずがありません。

効かなかった治療は無駄だったということもできますが、そんなことを治療の前から分かるはずがありません。

たとえばある薬が効くか効かないかはわかりません。

人生が無駄、存在が無駄・・・極端な言い方をすればこういうことにもなりますね。

なにが無駄でなにが無駄でないかということを議論するつもりはありません。


以前に掲示板で「日本の医療は海外から遅れている」と私が言ったという人がいました。

これも私は言ったことがありません。

海外の腰痛ガイドラインも使い物にならないといっているのです。

このように言っていないのに言ったと言われることは不快なことです。

私は椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症が痛みの原因にならない、軟骨や椎間板の変性が痛みの原因にならない、これらは原因ではなくて結果だと10年前からネットで主張してきました。

未だ誰も名前を名乗って議論してきた人はいません。匿名の人と議論するつもりはありません。

この重要な問題に対して専門家はどう思っているのでしょうか。

多くの医師が言っていることが真実だと思っている人がいます。そうではありません。

「生理学に基づいて、どのように理解するのが最も合理的なのか」ということです。

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by junk_2004jp | 2011-08-21 08:35 | 医療不審 | Comments(12)
2011年 08月 19日

日本は訴訟社会になるのか

医者は全員医療ミスで追及される

米国でも、医療にかかわる医者はほぼ全員医療ミスの訴えに直面しているとNEJM

Malpractice Risk According to Physician Specialty
Anupam B. Jena et. al.
N Engl J Med 2011; 365:629-636August 18, 2011

14年間の医療過誤補償保険データの分析

低リスク医療行為が専門の医師の75%、高リスク医療行為の医師の99%というもの


30歳で医者になり、その後リスク医療行為を行うことになったら、65歳までに、100%の医療ミスで訴えられることとなる。


日本人のよさが失われつつあるのか。私たち日本人は争いを好まない仏教的な考えが浸みています。次第にアメリカのようになっていくのでしょうか。

次のビデオを参考にしてください。



8分17秒あたりから



1分50秒あたりから

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by junk_2004jp | 2011-08-19 19:02 | 医療不審 | Comments(1)
2011年 08月 14日

医師のアタマに疑問

・・・・・

そんな折腰痛関連の書物をいろいろ読んでいたところ先生の本にめぐり逢いました。

先生の理論は理路整然としており、いままでもやもやしていた腰痛に関する私の疑問点をすっきり解決してくれるものでした。


Aさんからのメールですが、Aさんは腰~下肢痛のため歩行困難です。病院でMRIの検査を受けて「ヘルニアがあるが手術するほどではない。」といわれ、どうしたらよいか悩んでいました。

Aさんはなぜ他の多くの医師が私の言っていることが理解できないのかとても不思議だとおっしゃっていました。

市内の2件の整形外科の対応に失望し困り果てていましたが、先生の腰痛掲示板にたどりついたのはラッキーでした。

是非今後とも少なくともこのような形で全国の腰痛に悩む方々の目に触れ、希望の糸口となるを機会を公開し続けて頂けたらと願っております。加茂先生にしか出来ないことですから。先生を存じ上げなかったら、今頃私も出口の無い痛みで将来を案じていたと思います。


これはBさんからのメールです。Bさんのお兄さんは医師だそうです。

「医者はアタマの固い人が多いですね。」

お兄さんも含めての感想だそうです。

筋道をたてて考えるのではなくて、思いこみなんですね。

人は一般に一旦思いこむとなかなか修正は困難となります。それが専門的なことならなおさらです。

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by junk_2004jp | 2011-08-14 08:56 | 医療不審 | Comments(1)
2011年 07月 23日

なぜ整形外科はこうもだめなのか

私のところには毎日、電話やメールでの問い合わせが絶えません。多い日には5通ほどあります。

椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症の手術をしたがよくならない、あるいはそういう診断を受けて治療しているがよくならない・・・といった内容が多い。

日本には全世界の3分の1の数のCTやMRIがあるといわれています。

この分では、たぶんレントゲンの数も世界トップでしょう。

国民皆保険。十分な検査機器。

それで慢性痛がはびこっているのが現状です。2000数百万人の慢性痛患者がいるといわれています。

これは全く学問の失敗でした。

整形外科医は学問の成り立ち上、構造の勉強をします。

痛みの勉強なんてしたことがありません。

正しい構造が痛みがない、悪くなった構造は痛みの原因になると思い込んでしまったのです。

保険診療費は外国と比較してとても安く設定されています。

集客のためにはMRIを購入しなければならない。

患者さんも目で見えるものが痛みの原因だと思いこむ。

MRIを購入すると、次から次とそれを使って検査をしなければ病院経営が破たんする。

検査をすれば殆どの人に何らかの正常でない変化がみられます。

それが痛みの原因だと思いこむ。

もし異常がなかったら「どこも悪いところがない」と門前払いになる。

病院経営は次々と検査して手術して、数日で退院させる。ベッドの回転をよくしなければやっていけない保険医療。

病院は手術件数の多いことを誇りにする。

患者は手術件数の多い病院がよい病院だと思う。

構造の勉強はしているのだが痛みの勉強はしていない。これが現状です。

整形外科医を10年もやったら、教科書に書かれていることや先輩医のいっていることが何か変だと気づくはずだ。

これに気づかないのはしっかり患者を診ていない証拠です。

では真実はどうなのか?

自分で勉強すればいい。医者なら自分で勉強するぐらいはできるだろう。

インターネットがあるからだれでも勉強できる。

痛みのメカニズムはどうなっているのか?

脳の認知や反応はどうなのか?



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by junk_2004jp | 2011-07-23 02:22 | 医療不審 | Comments(8)
2011年 06月 01日

この現実をかえなくては

先生、今日は。大阪のこばしです。[ 初期なら数千円で数週間で治るものをムダな検査をうけて、海外までいって手術して、治らないで2度目の手術。それでも治らない。]⇒これ、実話ですね。【慢性痛を防ぐには初期治療と患者教育がとても大切。】⇒これも実感しています。


そんな話は聞きますね。韓国でしょうか。

なにを勘違いしてるんですかね。かわいそうに。

ヘルニアがあってもなくても痛みの治療にはなんの関係もありません。

痛みの生理学の基本的なことです。

急性痛ならなんの検査もしなくても数千円で治せますね(笑)。


コメントより

私は高知県南国市で開業している針灸師です。来院される患者さんで整形外科・内科・ペインクリニック(麻酔科医)を受診して、痛い場所を触診された患者さんは100%いません!!痛い身体を医師に触られる事もなく診断された人が100%なのが現実なのです!!最近では下肢の痺れでペインクリニックを受診して、点滴治療を受けた後モルヒネを使われて怖くなり、それ以降の受診拒否をした患者さんがいました。これが現実なんです!!MPS研究会に参加されている医師の皆様、あなた達と同業者の医師が詐欺治療や患者さんを不幸にしている現実があるのです。一刻も早く直して頂きたい!!その力は有るはずだから!!


痛みの教育がまちがっているのでしょう。

ネットでみられる、第一人者といわれる人の講義を聞いてもそれが分かります。

掲示板より

寝た状態から起き上がる時に腰(L4辺り)が痛いのですが、どの筋肉が悪いのでしょうか?

加茂先生でしたら、どの部分に注射を打ちますか?後、L4部分は椎間板が変性していて、整形外科ではいきなり腰椎固定しかないと言われました。


もうバカらしくてお話になりません。

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by junk_2004jp | 2011-06-01 22:24 | 医療不審 | Comments(1)
2010年 10月 10日

日本の保険制度そのものが過剰検査・過剰診療の温床

筋骨格系の痛みの診断において、MRI、CT,レントゲンなどの画像診断は

痛みを伴うことのある特異的な病理所見を有する疾患の有無を調べるものです。

それは、「悪性腫瘍、感染症、骨折など明らかな損傷、リウマチ及びその周辺の炎症性疾患」

これらがあるからといって痛いとは限りません。痛みの治療と並行してこれらの疾患の治療が必要なことがあります。

なぜそう言い切れるかということですが、痛みは電気現象です。電気現象が画像に写ることはありません。

また、痛みは「experience、体験」と定義されています。他人の体験が画像に写ることはないのです。

ただし、痛みは防衛的に筋肉を緊張させますから、筋肉の緊張が続くと画像上に変化が現れてきます。

変形している、軟骨が減っている、ヘルニア、狭窄になっているから痛いのではなく、これらは痛みの結果と考えたほうが理屈にあっています。

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ところが、慢性痛の患者さんは袋に入り切れないほどのフイルムを持ってきます。

この問題は、誤診につながるだけでなく、患者さんにまちがったイメージを植え付け一層治りにくくしています。

タクちゃんが掲示板に貼ってくれましたので転載しておきます。

雑誌新医療 2008年4月号

金沢大学院医学系径血管診療学
放射線医学講座 教授
第67回日本医学放射線学会会長
松井修氏インタビュー

==以下引用==
日本の放射線診療は、現在商業主義に走りすぎているのではないでしょうか。PET/CTなどに代表される最新の高性能な画像診断機器が、大病院から市中のクリニックにまで導入され、なんの制限もなく使用されています。専門医の数が少ないと言われる中、機器ばかりが普及し、医療現場の受け入れ態勢がその動きについていけていないのが現状です。そのために、被爆や、専門医不足、過剰検査など、現在では様々な問題や課題が噴出しています。

=中略=

日本の保険制度そのものが過剰検査・過剰診療の温床
-過剰検査過剰診療の背景について、お聞かせください。
 
日本でCTの台数か多いのは何故か。それは我が国の保険制度のためです。これまで放射線検査は、患者の自己負担は少なく、保険によって検査費が賄われてきたため、医師はある面では好き勝手に検査してきました。放射線科はCTやMRIなどの高額医療機器を次々に導入し、医療に貢献してきましたが、それを支えていたのは保険制度です。

日本は出来高による診療報酬制度によって、患者が来院したら、とにかく網羅的に検査をする傾向があります。特に内科や外科はそうです。

欧米では、保険制度の違いから、自己負担する患者や、民間の保険会社などが必要以上の検査をしないよう、医療者側に常に働きかけています。

欧米の放射線関係の論文には、費用対効果に関する・記事か多いのですが、日本ではほとんど見られません、保険制度は、日本の医療を支えてきた優れた制度です。しかし、現在保険が医療全体を支えきれなくなり、様々な問題点や矛盾が噴出してきているのが現状です。

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by junk_2004jp | 2010-10-10 11:34 | 医療不審 | Comments(1)
2010年 10月 09日

診療報酬の設定には患者さんの声も重要

特に痛み疾患に対しては患者さんの声をもっと参考にしてほしいものです。

患者さんも医療機関が潰れてしまうことは期待しないでしょう。

適切な医療費の設定が必要です。

当然のことながら医療費というのは医師一人のポケットに入るものではありません。

多くの部位に痛みを持つ人はとても多いものです。

Tp-Bは週2回まで、何か所まで、というような縛りはいかがなものでしょうか。

掲示板の情報によるとそういう病院もあるとのこと。

これはTp注射の中にステロイドやノイロトロピンなどの薬剤を混ぜているためなのかと思います。

痛みを訴えて来院する患者さんに対して治療しないということは人道上の問題です。

何らかの治療をして痛みの緩和に努めるのが医師の基本的姿勢です。

ちょっとこちらのブログをみてください。

http://tms-japan.seesaa.net/article/164842705.html

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日本では画像診断が突出しています。

痛み診療において画像診断は「悪性腫瘍、感染症、骨折など明らかな外傷、リウマチ及びその周辺の炎症性疾患」の除外の意味しかありません。

本日の患者さんで肩が痛い方、レントゲンやMRIをいっぱい撮ってました。

それで1年も治らない。圧痛点に注射しましたらその場で効果がありました。

慢性の痛みを持つ患者さんはいろいろな医療機関をわたり歩くものです。そのたびにたくさんのレントゲンやMRIを撮ります。そして無意味な説明を聞かされるわけです。

そのわりにはTpーBなどの数の制限をしたりしています。

これじゃあ、本末転倒です。画像診断に医療費が食われ過ぎじゃないですか!

診療報酬は病院に入りますが、結局は設備投資のほうにいくわけです。

痛み診療において医療費を有効に使うには根本的に医師の考えを帰る必要があります。

「ヘルニアがあるけど、そんなに痛くなるとは思えない」

「もう少しヘルニアが大きくなったら取る必要がある」

「湿布とお薬で様子をみましょう」

意味不明、お笑いですね。


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by junk_2004jp | 2010-10-09 16:52 | 医療不審 | Comments(1)
2010年 09月 17日

警察国家

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「指導監査に犯罪捜査のプロの活用を」とする提案が現役医療指導管理官からなされた問題で・・・・

お医者さんは悪いことをすることがあるから、犯罪捜査のGメンを活用して監視する。

同じことは、厚労省にもいえますね。

「お役人は悪いことをするかもしれないから犯罪捜査のプロに監視させる。」

「犯罪捜査のプロも悪いことをするかもしれないから・・・」

受付で「お薬だけ」はだめなのです。必ずお医者さんと対面して診察を受けてください。そうしないと、お医者さんは詐欺師あつかい。

怖いですね。

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by junk_2004jp | 2010-09-17 19:12 | 医療不審 | Comments(0)
2010年 09月 08日

ローサイ

「労働基準監督署がうるさく言ってくるから、とりあえず症状固定と言っておいた。労働基準監督署の電話や書類の対応は手間がかかって煩わしい・・・・今後は健康保険で受診すればいい。」・・と言われた。

お話したように労災事故なのですが、『「労災」というと、労働基準監督署からの問い合わせ、書類の作成の手間等で、診療報酬は変わらないのに、面倒な患者。はっきり言って、拒否反応が出るのが、先生の本音。』と、リハビリテーションの先生が教えてくれました。そう聞いて、私は早く治りたいのに、そのように思われていたのかとショックを受け、今後病院にかかる際には、健康保険で受診しようと強く思いました。


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私も同じ経験をしばしばします。ローサイのお役人さん(事務員さん)は医学を勉強しているわけではないです。

裁量があるわけではありません。過去の慣例に沿ってただ事務処理をしているわけです。

いってみれば進歩があってはいけないのです。シーラカンスのようにずーっと同じ状態を保つのがお役人さんの勤めなんです。(前例主義)

一方、

Dr.シーラカンスでは皆さん困りますね。

医師には進歩が必要なんです。困っている人を前にシーラカンスではいられないのです。

外傷が引き金となって中枢性感作(central sensitization)が生じることがあるのは今や常識となっています。

裁量権のない事務員さんは効く耳を持っていませんので(聞いたところで結論は先に決まっているのですから)説明するだけ疲れます。

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by junk_2004jp | 2010-09-08 12:45 | 医療不審 | Comments(1)