心療整形外科

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カテゴリ:ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾( 728 )


2016年 07月 12日

激しい痛みのため救急車で

1〜2年前、突然痛みが激しくなり、救急車で病院へいく。その結果、椎間板ヘルニアと診断され手術となった。術後、痛みは改善せず。このような履歴の患者さんを同じ日に二人診た。

一人は、その後通院するも医師と口論になる。

一人はさらなる手術を提案されているが、したくない。

救急外来を専門にしている医師はそもそも激しい痛みに椎間板ヘルニアという可能性を想定するものだろうか。

私も当直を経験したことがあるが、バイタルをチェックして異常がなければ、大抵は不安系です。

不安の痛みは本当に強いものです。情動痛は青天井です。圧迫骨折の痛みより強いように思う。圧迫骨折の痛みは疼痛抑制系が働きます。

救急隊は患者さんの病態をみて脊椎専門病院へ搬送したものと思う。

さらなる手術を提案した病院は最近の腰痛番組で脳の関連性を説明しています。笑ってしまいます。

人間の脳は発達していますので情動が絡む痛みほど強く感じるようです。

たとえば「成長痛」。小児が夜に膝などが痛いと泣くが日中は元気に遊んでいる。

たいていは弟や妹がいて、親がそちらにばかり向いているとこのような痛みがおきるとのことです。

それは決して演技ではなく実在した痛みなのです。小児のMPS(筋筋膜性疼痛症候群)とでもいいましょうか。

痛みやしびれを取るための椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症の手術は科学的な裏付けなく、成績も散々なのに今なお保険診療で認められている。国会で厚労大臣に質問してみては。この問題に関して厚労省の責任は?


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by junk_2004jp | 2016-07-12 03:31 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(1)
2016年 06月 17日

わかさ2016・8月号「脊柱管狭窄症」

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私も名医10名にいれていただき光栄なことです。

ザーッと読んで見ました。内容は残念です。

残念なことに私が同調できる医師がいませんでした。

私はそもそも「脊柱管狭窄症で痛みやしびれが生じることはない。」と思っています。理論的に破綻しています。

・神経を圧迫すると痛みやしびれが生じるという生理学はない。
・無症状中高年の6〜7割に脊柱管狭窄がある。
・手術をしても良くならない、再発。
・手術をしなくてもよくなる。



悪性腫瘍、感染症、リウマチ・痛風、幻肢痛を除いた筋骨格系の痛みのメカニズムは皆同じです。

その痛みをMPS(筋筋膜性疼痛症候群)とします。

火事と痛みは初期対応がとても重要です。

・痛みの治療と構造破綻の治療は別問題で優先されるのは多くの場合、「痛みの治療」です。


慢性痛(3ヶ月以上)の本態は「中枢性の痛覚過敏」です。

・生物・心理・社会的疼痛症候群
・集学的医療
・認知行動療法


慢性のMPS、線維筋痛症、CRPSタイプ1、これらは同じ範疇の病態で「中枢性の痛覚過敏症」です。

付随する症状として、睡眠障害、頻尿、目や口の乾燥、ムズムズ脚、めまい、耳鳴り、しびれなど。

中枢性の痛覚過敏症=火災報知器の不具合=脳内の疼痛抑制系の機能低下

① 正常な脳機能を持っていた人に痛みが生じて、痛みの悪循環の結果、中枢性の痛覚過敏になった。

② もともと不安障害やうつ状態を有し脳内の疼痛抑制系の機能低下状態であった。


外傷で強い痛みは数時間で中枢性の痛覚過敏になると言われています。(CRPSタイプ1)

この状態を避けるには即、圧痛点に局所麻酔を数日間打つこと。強固な固定をしないこと。

先取り鎮痛=全身麻酔で手術するときでさえ切開する部位に局所麻酔をうつ。全麻のときでも切開(怪我)の痛みの情報は脳に入力されるが、それを防ぐ。

急性痛の段階で積極的に圧痛点(痛覚が過敏になっている点)に局所麻酔を数日間、打つことによって多くの慢性痛を防ぐことができると確信します。長期間動かさないことを避ける。

慢性痛=中枢性の痛覚過敏症

脳(扁桃体、視床、海馬、大脳皮質前頭前野)の萎縮が見られるとも言われています。詳しくは知りません。

慢性痛の治療方針:集学的治療(チーム医療)、認知行動療法。必要最小限の薬物(弱オピオイド、抗うつ薬など)

「わかさ」には筋膜リリース(筋膜はがし)も載っていますが、「慢性痛は中枢性の痛覚過敏状態である。」という概念、心理・社会的疼痛症候群、集学的治療、認知行動療法にはその表現は、ふさわしくないように思います。

現に、もともと不安障害を有していた人で悪化した例も数例知っています。

もちろん、慢性の痛みは暗示効果、儀式的効果がありますから効果が期待できることもあります。


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by junk_2004jp | 2016-06-17 04:43 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(1)
2016年 04月 27日

「何回で治る?」

慢性の痛みで悩んでいる人は成人の5人に一人といわれています。

私のところにはメールや電話で切実な問い合わせが頻繁にあります。

「どれぐらいの日数が必要か?」

この質問には答えようがありません。

「何日で禁煙できるか?」という質問と似ています。脳にこびりついた認知のくせを何日で修正できるか?だれにも分からないと思います。

もっともやっかいなのは、「取り憑かれている、こだわり、とらわれ、注意集中」。

最近では、「トリガーノイローゼ」「筋膜リリースノイローゼ」

痛みがノイローゼにするのか、ノイローゼが痛みを永続しているのか。医者がノイローゼを作っているのか。

ノイローゼ=不安神経症、もちろんその温度差はあります。軽度なものから、重度なものまで。

「うつと不安は根っこは同じで咲く花が違う」といっている心身医学者がいます。

よくいえば生真面目なんだよね。いい加減さがない。

この世はもっといい加減でいいんだよね(笑)。

次のメールはある患者さんからのものです。合計3回の診療でかなりの改善がありました。

私の技術が優れているなんて気持ちはありません。だれでもできることです。

それよりも、思い切って、夫と小松まで旅行したという非日常がよかったのかもしれませんね。

痛覚過敏になっているポイント(圧痛点)に介入してやる。

傾聴、共感、受容、支持、保証

これがキーポイントなんだけど・・・、保険医は数をこなさないと経営できませんので大変です。

痛みの治療に関心のある人、また痛みに悩んでいる人は参考にしてください。

若い頃から腰痛持ちでしたが、昨年年1月からひどくなり、立っているのが辛くなり、4月に整形外科で診察したところ椎間板ヘルニアでした。そのため、リハビリとして週1回通院して腰痛体操をしていましたが、一向に良くならず痛みも引かず体操すら満足に出来ませんでした。そのため、MRIも撮り再度診察しましたが、ヘルニアの手術を勧められました。

手術はしたくないとので、6月以降はAKA博多法、整体、気功、鍼灸と10か所以上通院をしましたが全く改善されず今日に至っております。現在は常に痛みがあり15分くらい歩くと仙骨付近の痛みがひどくなり立っていられなくなるため、外出もままならない状況です。

1年以上通院したにもかかわらずまったく良くならず、精神的に「一生治らない」かもしれないと不安に感じて精神的にも参っています。


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東京診療を一回受けて

TPB注射後はお尻の痛みも楽になったのですが、翌日にはまた元に戻ってしまいました。太ももの内側の張りも続いています。

それでも以前よりお尻の痛みもいくらか楽になりました。肩回りの痛みは無くなりました。

これからも先生の治療を受けたいと希望しています。夫と1泊2日で小松市の先生の病院に行きますので、よろしくお願いいたします。

・・・・・・で、ずっとストレスを感じさせていることが腰痛が治らない原因かと、先生のブログを読んでから思うようになりました。


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一泊2日の小松での診療を受けて

こんにちは。先週2日間、@からお伺いしましたAです。

先週は大変お世話になりました。

金曜日の診察後も体が軽くなったと感じました。土曜日の午前の診察後には安宅の関に行って付近を散歩しました。

普段は少し歩いただけでお尻が痛くなり歩けなかったのに30分位散歩して昼食も椅子に座って普通に食べれることができました。

いままでは外食したくても、お尻が痛くなって落ち着いて食べれないので控えていましたが、小松市に滞在中の2日間は朝昼晩と問題なく外食ができました。これも先生の診察のおかげだと思っています。

@に帰ってもかなり楽になりました。特にずっと続いていた太ももの張りが無くなったことを驚いています。

また、処方いただいた薬のおかげか、朝起きても頭痛が無くすっきりしていてとても喜んでいます。そして、なにより笑顔が多くなったと夫も喜んでいます。

先生に「運動しなさい」と言われたことで、いままでは動いたら痛くなるという気持ちから、これからは少しずつ動かないと、という気持ちに変われました。

「そのうち治るよ」と言われたことに大変喜んでいます。このお言葉がすごく自信になり前向きに考えられるようになりました。

いままで何十万も整体や鍼に費やしてしましましたが、もっと早く先生の診察を受ければ良かったと本当に後悔しています。


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by junk_2004jp | 2016-04-27 01:19 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(4)
2016年 04月 26日

脊椎外科に苦言

また、脊椎外科の専門病院、大学病院の診察レベルの低いことをのべる。もう一度、基礎から勉強することだ。

ひとの欠点をあげつらうのはいやなものだが、これはこの病院だけの問題ではなく、日本中の病院に共通している大きな思い違いなのだ。「神経を圧迫すると痛みやしびれが生じる」これは間違い。

このため辛い日々を送っている人がいっぱいいる。毎日のように電話やメールの問い合わせがある。

私は保存的治療の信者ではない。

強いて言えば、痛みの生理学、痛みの心理学の信者だ。現代における常識的な生理学の信者だ。

痛みの生理学、心理学を知らないからヘルニアや脊柱管の手術をしているのだ。

大学のあの有名専門医が知らないはずがないと思うだろうが、これが知らないんだな。知っていたら手術をしないよ。

何も知らない。MRIで異常をみつけようとするわけだ。これが綿々と続けられているわけだ。若い研修医はなにも疑問に思わず踏襲する。

***************

症例

両側上肢の脱力、右太もものしびれ。

お腹のけいれん痛。

これだけ聞いただけで、勘のいい人は診断できると思う。

頚の手術をしてみたが、全くよくならない。

もうそれでお手上げ状態で薬を飲んでいる。今度またMRI検査を受けることになっているそうな。

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私なら、問診に数分、主にいつもしている仕事、どのような体勢、どのようなストレス、緊張をかんじているか。

お腹のけいれん痛は他の科で診てもらっているのだか、これも同じ範疇の病態なのだ。

触診、数分、どこに痛覚過敏になっているポイントがあるか。

治療、圧痛点に30ゲージの細い針でごく少量の局麻をうつ。数分。

どう変化したかを聞く。「軽くなった」という。

この間、10分以内で診断、説明、治療、対策をいうことができる。

40年ぐらいの医師歴があるのだから、これぐらいは当然のことだ。どんな業界でもそうだろ。

なぜ我が業界はこんなことになってしまったのだ。

医師免許を持っているだけなのか。


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by junk_2004jp | 2016-04-26 20:46 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(1)
2016年 04月 25日

脊椎手術の医師はもっと基礎的勉強が必要

70歳男性

両側の拇指、示指あたりのしびれ。

これに対して2年前、頚椎の手術をしたが、全く改善しなかった。今も続いている。手術は6時間かかったとのこと。

仕事は今はもうしていないが、長年、手を使って3Kg〜5Kgのものを持ち上げることを常時していた。

***********************

しびれの状態、職業の問診だけでもう診断がつきます。

画像診断は必要ありません。

問診と触診で十分です。

治療はすぐにできて効果はすぐにわかります。

対策を教えることができます。

慢性化するとやっかいなのは当たり前ですね。

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労働によって生じた、③④⑤⑨16、17、18あたりの筋筋膜性疼痛症候群です。

長時間、重いものをもっていたら、指がジンジンしてきますね。

休養を取っやればいいのです。

こういう常識がわからない医者がやたらと検査して「クビでヘルニア(脊柱管)(後縦靭帯)で神経圧迫」という診断をして手術をするのです。

今回は手術によって治らなかっただけで被害は最小でしたが、中にはもっと重症になることもあります。

診断は全くだめ、手術はうまい(笑)。

治らないいいわけは「長年押さえられていたから回復には時間がかかる」です。

神経を圧迫しても何も起きません。

末梢神経を強く締め付けると麻痺が起きます。知覚麻痺は無感覚です。運動麻痺は動かないです。

脊髄麻痺は痙性麻痺です。しびれではありません。

脊髄麻痺は脊椎外科医の出番です。

脊椎外科医がヘルニアだの脊柱管狭窄だのいって手術しているのは、これと同じことでよく理解していないからです。

しばらく良いのはプラセボ効果。また再発、また手術、なんと多いことか。

患者さんは自分で脊椎外科医の診断から身を守ってください。

脊柱管狭窄症の間歇跛行もまさにMPSです。

痛みやしびれは神経症状ではありません。

休んだら治る神経症状はありません。

神経症状とは神経麻痺症状のことです。

こういうことが未だに保険診療で野放しになっているのに驚きます。


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by junk_2004jp | 2016-04-25 13:58 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(2)
2016年 01月 20日

椎間板ヘルニアの手術はするな!!(頚椎の脊髄症と馬尾症候群は除く)

毎日、腰の椎間板ヘルニアの手術をしたが良くならない、逆にひどくなった人を診ています。

「ヘルニアや脊柱管が神経を圧迫して痛みやしびれが出る」・・・・これは間違いです。

横田敏勝 著 「臨床医のための痛みのメカニズム」

自由終末と脊髄を継ぐ部分からインパルスが発生することはめったにない。
正常な脊髄神経根の圧迫は痛みを生じない。



熊澤孝朗 著 「痛みを知る」

神経線維は通常、その末端にある受容器から信号を伝えるものであって、その途中が興奮を起こしたりするようなことはありません。


[疼痛学序説  痛みの意味を考える   Patrick Wall著 横田敏勝訳]

Patrick Wallはゲート・コントロールセオリーで著名な生理学者

この割合(椎間板ヘルニアの手術)は現在下がり続けていて、神話がばらまかれて、少数の人の利益になるが多くの人の不利益になるような不名誉な時代は終わった。不利益をうけたある人たちは、手術の結果、明らかにいっそう悪くなった。

椎間板ヘルニアの手術は70年以上もの間行なわれてきた。もてはやされたこともあったが、疑問が増し続けている。ヘルニアの突出と痛みはそれぞれ独立していて、痛みの発現におけるヘルニアの突出の役割ははっきりしない。

以前この手術を熱烈に支持していたマイアミ大学 は、今ではこの手術をやめて、厳密なリハビリテーションのプログラムを採用している。



臨床試験の結果を無視

スミスのチームは、腰痛患者を対象としたX線やMRI(磁気共鳴映像法)検査も問題視している。 腰痛には無関係な異常を見つけるだけに終わることが多いためだ。

40歳以上の成人の8割には、腰の部分に膨らみなどの変形が見られる。医師は手術したくなるが、これは痛みの原因ではない。こうした「異常」がCTやMRIに現れても、腰痛と結び付けることにはほとんど意味がない。

大半の腰痛は筋肉の緊張などによるものだから、画像では原因は分からない。たとえ手術をしても、その効果は市販薬や連動や体を休めることとほとんど変わらず、手術だけは大きな危険を伴う。


椎間板ヘルニアは手術してもしなくても同じ結果

ヘルニアは健常者でもごく普通にみられます。

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その痛みは筋・筋膜性疼痛症候群です。慢性化すると、脳に大きな責任がでてきます。中枢性感作、痛覚系の歪み。

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by junk_2004jp | 2016-01-20 18:57 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(2)
2015年 09月 27日

診断が転々とした症例

メールで相談を受けた症例です。(患者さんは外科系の専門医)

1年半前に右下腿外側に疼痛。大きな整形外科病院で「コンパートメント症候群」と診断されたが治療なし。

痛み増強しMRIで「脊柱管狭窄症」、前屈運動と硬膜外ブロック5回、改善せず。

疼痛悪化、再度MRI、「椎間板ヘルニア」、歩行困難。

手術、痛み消失するも2ヶ月後に再発。

当院のHPをみる。


もし1年半前に当院を受診していたとすれば、私は右下腿のMPSと診断します。小臀筋のMPSで下腿への放散痛かもしれませんが、診察すればわかります。

レントゲンは撮りません。

右下腿に圧痛点を探し、その部位に局所麻酔を注射します。そして痛みがなくなったことを確認します。

痛みが生じたエピソードをさぐります。旅行、階段、畑仕事など。

多分、1〜数回の治療でよくなるでしょう。痛みは慢性化する前はわりと簡単によくなるものです。

患者さんは医師ですので、医師の知り合いも多く、トリガーポイントを頼んでも「教科書に書いてないことはできない」といわれ困っているとのことです。

このように医師は筋痛という概念を習わないのです。

最も普遍的な疼痛である「筋痛」を知らないのです。

このことによって患者さんが被る不利益は大変なものです。

椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症が痛みの原因になることは決してありません。その痛みは筋痛なのです。

痛みの生理学者の著書を3つ紹介します。

臨床医のための痛みのメカニズム  横田敏勝 著

痛覚神経の生理的興奮は、その末梢の自由終末にある痛覚受容器(侵害受容器)が刺激されたときにみられる。自由終末と脊髄を継ぐ部分からインパルスが発生することはめったにない。痛覚受容器を介さず神経繊維からインパルスが発生することを異所性興奮という。異所性興奮を生じる可能性が高いのは、脱髄部および障害された末梢神経の側芽と神経腫である。

脊 髄後根を圧迫すると神経根痛(radicular pain)がでて、圧迫された後根の支配領域に痛みが走るとみられている。しかし、この考えは特別な場合にしか通用しない。たとえば、脱髄線維を含む脊髄 後根への機械刺激を誘発するが、正常な脊髄神経根の圧迫は痛みを生じない。

実験動物の正常な脊髄後根を圧迫しても、痛みを伝える侵害受容線維を含めた求心性線維の持続的発射活動は誘発されない。


「痛みを知る」熊澤孝朗 著

神経線維は通常、その末端にある受容器から信号を伝えるものであって、その途中が興奮を起こしたりするようなことはありません。



[疼痛学序説  痛みの意味を考える   Patrick Wall著 横田敏勝訳]

Patrick Wallはゲート・コントロールセオリーで著名な生理学者

この割合(椎間板ヘルニアの手術)は現在下がり続けていて、神話がばらまかれて、少数の人の利益になるが多くの人の不利益になるような不名誉な時代は終わった。不利益をうけたある人たちは、手術の結果、明らかにいっそう悪くなった。

椎間板ヘルニアの手術は70年以上もの間行なわれてきた。もてはやされたこともあったが、疑問が増し続けている。ヘルニアの突出と痛みはそれぞれ独立していて、痛みの発現におけるヘルニアの突出の役割ははっきりしない。

以前この手術を熱烈に支持していたマイアミ大学 は、今ではこの手術をやめて、厳密なリハビリテーションのプログラムを採用している。
 


私の患者さんで、下腿痛→コンパートメント症候群という診断で下腿の手術→その後、脊柱管狭窄症で2回手術→よくならず

この患者さんは当院の治療で海外旅行ができるまで改善して喜ばれている。

最初から下腿のMPSとして治療すればいいものを。



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by junk_2004jp | 2015-09-27 01:07 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(0)
2015年 09月 07日

2年前のブログより

http://junk2004.exblog.jp/20491161/

2年前のブログです。

ヘルニアが原因で痛いなんてありえないのです。

生理学で説明は不可能です。

私は毎日、ヘルニアと診断された人を診ています。多くの患者さんはその診断に大きな疑問も抱いています。

これに関してもはや議論の余地はありません。専門医がヘルニアと診断するのは不勉強と言わざるを得ません。

いつまでも明治時代からの言い伝えに固執していてはいけません。進化発展した生理学に基づいて診断治療すべきです。

その痛みは筋筋膜性疼痛症候群です。

私は多くの場合、一回の診察治療で効果を出しています。慢性痛になっている場合はある程度の時間がかかります。

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この研究者は福島医大の紺野 慎一教授です。勇気を持って告白しています。

もう方向転換せざるを得ないのです。



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by junk_2004jp | 2015-09-07 20:21 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(0)
2015年 09月 03日

脊柱管狭窄症の手術をしたが2Wでまた痛くなった

Aさん(70才代女性)

5、6年前より腰痛、下肢痛あり。

3ヶ月前にすべり症と脊柱管狭窄症の手術をうける。

術後2週間の入院期間中は痛みがなかった。

退院後、再び痛みだした。肩まで痛くなってきた。

「手術は完璧に成功した。」とのこと。

「このままだと将来、排尿障害になる。」といわれたので手術を決心した。

この予想はいかがなものか。

脊柱管狭窄で排尿障害を起こした症例はどれぐらいの頻度であるのだろうか。

無症状の脊柱管狭窄が高頻度にあるのは有名なことだが、無症状の人にも同じ説明をして手術をするのか。

「70歳代の健康な高齢者の6割以上は画像上では脊柱管狭窄をきたしているというデータもあるんです。」

b0052170_23586.jpg北原雅樹先生の著書にも「高齢者の6〜7割に脊柱管狭窄がみられる」となっている。

脊柱管狭窄は高齢者の6割以上にみられる、ありふれた老化現象なのだ。

それがどうして痛みや排尿麻痺の原因だというのか。

全くバカげている。

生理学的にも脊柱管狭窄で痛みを説明することはできない。

排尿障害は泌尿器科だが、なにかそういうデーターがあるのだろうか。

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圧痛点に30ゲージの針で多数注射をしたら、楽になったと喜んでいかれた。

慢性痛なんだろうから今後もいろいろ工夫が必要と思われる。

慢性痛

心身医学・・・「認知の歪み」痛みを認知するシステムが調子が悪くなっている。火災報知器が室温の上昇やタバコの火に反応して鳴る状態。

痛みの生理学・・・「中枢性感作」疼痛抑制系の機能低下、長期増強、時間的加算。

身体科・・・「筋筋膜性疼痛症候群」「線維筋痛症」世界的に認められた診断基準に基づいて診断。

脊椎外科は関係ないのだ。

手術は最大のプラセボと言われている。だから、術後しばらくはいい人がいるが、たいていは痛みが再発するようだ。

杉良太郎さんは3回ヘルニアの手術をして、4回目も必要だといわれたがカイロプラクティックに宗派替えをした。

高齢者には時間の余裕は少ないのだ。的確に診断して早い治療が必要だ。

生理学的にも統計上も全く合理的な説明ができない「脊柱管狭窄症」という診断と手術は見直すべきだ。

以下は11ヶ月間にヤフーによせられた「脊柱管狭窄症術後の相談」だ。一年間の実数はいかほどになるのだろうか。

8.脊柱管狭窄症手術で痛みが悪化した事例
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1238869667
9.脊柱管狭窄症手術でも痛みが完全に消えない事例
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1238125597
10.脊柱管狭窄症手術で痛みが消えない事例
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1235558012
11.脊柱管狭窄症手術で数日後に同じ場所に痛みが再発
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1035328655
12.脊柱管狭窄症手術で痛みに対する効果が無く全体として悪化した事例
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1115203081
14.脊椎管狭窄症で手術は「成功」だが痛みが無くならない事例
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1338212473
23.脊柱管狭窄症手術後も下肢の痛みに悩んでいる事例
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1133519011
24.脊柱管狭窄症手術後、2年経っても痛みが全く変わっていない事例
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1231504182
26.脊柱管狭窄症手術は「成功」だったが痛みが軽減されない事例
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1330977183
27.脊椎管狭窄症で7年間に3回手術をしているにも関わらず良くならない事例
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1129025891
34.脊柱管狭窄症手術後、痛みがとれず1年後の今は痛みがひどくなってる事例
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1129071131
35.脊柱管狭窄症手術後、1ヶ月経っても右殿部の痛みで歩行困難な事例
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1028246390
36.脊柱管狭窄症手術後、4ヶ月経っても殿部から足の痛みで歩くのもやっとの状態。でも術後のMRIに異常無しという事例
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1027503780
37.脊柱管狭窄症手術後、痺れが改善されない事例
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1023930230
38.脊柱管狭窄症手術後、痛み、痺れが改善されなく、3年後の今も同じ状態の事例
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1223246627
39.脊柱管狭窄症手術後、10日経った今も痛みが取れない事例
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1222285022
40.脊柱管狭窄症手術後、3日後から手術前の痛みが戻った事例
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1422111139
41.腰部脊柱管狭窄症として椎間板固定手術を受けたが状況に変化無く、再手術で固定具除去した今の生活が困難な事例
http://okwave.jp/qa/q5830023.html
43.有名な整形外科医による腰椎脊柱管狭窄症の手術をしたが、痛みは悪化している事例
http://okwave.jp/qa/q5797049.html
44.腰椎脊柱管狭窄症の手術で悪化、一年経っても少しだけしか歩くことができない事例
http://okwave.jp/qa/q5796329.html


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by junk_2004jp | 2015-09-03 03:20 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(1)
2015年 08月 26日

ヘルニア手術を回避

私は死ぬ時、トリガーポイントがヘルニアに意味ない治療の事を遺して、逝きます。あなたの治療は、軽度の腰痛の人にしか効かないです。早期に手術すれば良かった。


このようなコメントがありましたので、反論のため既出ですが再度かきます。

この方が私の患者だったかどうかはわかりません。近々ではそのような方は記憶にありません。

痛みのメカニズムが理解できない、不安が強い、このようなことが治療に差が出るものと思います。

もちろん治療者の態度、説明、技量も影響するでしょう。

また、家族とか勤務先の人の無理解、プレッシャーも悪材料です。

私は手術寸前の頚や腰の椎間板ヘルニアのせいだといわれている痛み・しびれの人を治療してきました。頚の場合は脊髄麻痺があれば手術が必要なことがあります。

決して軽度の腰痛だけではありません。

何度もいっていますが、ヘルニアが原因で痛みやしびれが出ることはありません。

世界的にもヘルニアの手術は激減しています。

腰ヘルニアで手術が必要なのは馬尾症候群です。これは麻痺で48時以内の手術が必要とされています。

元産婦人科教授が奥様の椎間板ヘルニアのせいだと言われている激痛を当院受診で治した例を紹介します。この事実はだれでもそに気になれば治療できるということです。

産婦人科の元教授ですからもちろん医師です。何が正しいかは本を読めば理解できます。

夜もほとんど眠れず痛みで七転八倒する状態。歩行も困難で日常生活に支障を来す。

9月頃,病院整形外科を診察、MRIで第4第5間の椎間板ヘルニアと診断され、姑息的療法か症状が強い場合は外科的手術を進められる。

薬物療法としてロキソニン服用するが効果は数時間。硬膜外ブロック効果は2〜3日間。残された神経根ブロックで効果がない場合は手術を決心。

現在も症状はあまり変化なし。
    
先日、先生の著書「トリガーポイントブロックで腰痛は治る」を拝読。先生の治療法にいたく感激する。


2カ月前に診察したAさんのご主人から経過のメールをいただきました。了解を得て記載します。

ご主人は外科系の医師です。TPBはたぶん初めてのご経験でしょう。私の著書には内科系の医師が奥様をTPBで治療したエピソードがでています。危険を伴う治療ではないので数回見学すればだれでもできます。

前略

女房の腰痛治療を受けた、Aの夫です。遅くなりましたが、その後の経過を報告いたします。結論的には、ほぼ完治したものと推察しております。

昨年11月4日、先生を初受信し、4日連続で治療を受けました。当日を含め1日2度、4日間の治療で、先生の言葉通り急激に症状が軽快しました。

それまでの腰痛、下肢の痺れ、高度の睡眠障害などの辛さを考えると天と地ほどの違いに驚き、手術をしなくてよかったと心から安堵したものです。

とくに、夜間に熟睡できたことが本人にとっては最大の効果であったようです。同時に、既成概念に囚われた私自身の医学知識の貧弱さにあきれ果てました。

本人は、1週間ほどの治療は覚悟していたようですが、自宅治療に自信がつき帰える気になった次第です。

とはいえ、当時、症状がすっかり消失し完治した訳ではなく、下肢の痺れや疼痛、臀部の痛みはしつこく残存し休み休み歩くのが精一杯のようでした。

拝見した先生の手技と先生から紹介された参考書(The Trigger Point Therapy Workbook, Your Self-Treatment Guide for Pain
Relief)をもとに、解剖書を見ながらキシロカイン局所注射をtrigger
point therapyと称し自己流に施術してみました。

最初の1週間ほどはほぼ連日1度注射し、次の2週間は2日に1度、次の2週間は2~3日に一度、次の4週間は3~4日に一度、と症状の軽減に伴い治療の間隔は長くなりました。

最初は近所の買い物に私に掴まって出歩くのが精一杯で、すぐに疲れて引き返す状態でした。

治療の効果で症状が緩和するに従い、次第に一人で外出できるまでになり、歩行距離も日を追って延長し、とうとう現在では一人で買い物や家事ができるようになりました。

現在、臀部の疼痛は消失し、わずかに左下肢の長母趾周辺に軽度の痺れを残す程度となりました。

ただ、時々、一方の脊柱起立筋の緊張を認め、此のときは脊柱の湾曲を認めますが、違和感を感じる程度で強い症状はないようです。

ここだけがちょっと心配しています。しかし生活には支障はありません。以上の経過から、ほぼ完治の状態かと推測しております。

私もやっと平穏な生活に戻れ、経過報告を記す余裕ができた次第で、報告が遅れましたこと、深くお詫びいたします。

あのとき、先生の著書に出会うことなく、手術に踏み切っていたらと思うと、ぞっとする思いです。先生には、女房ともども感謝の気持ちでいっぱいです。先生がこれからも元気で、腰痛患者の救世主として、元気で活躍されることを心から祈念しています。


次の症例は頚椎ヘルニアで手術をすすめられました。肩甲挙筋などのMPSです。よくなって仕事に復帰しているとのことです。

昨日は診察ありがとうございました。昨日は効いているものの違和感がだいぶあってよくわかりまでしたが、今朝からは7割良くなりもう三割という感じです。ありがとうございます。今後もう少し改善するのにまた治療をお願いする時は、何日間か日をあけなければいけないということはありますか、忙しいと思いますが、宜しくお願いします。

お世話になっております。今日の午後から仕事に出てみたのですが、机に向かうときの少し頭を下向きにする体勢で以前の痛みが発生しました。しかし、先生の治療で天井を向けるようになったのでストレッチで和らげられます。左の肩甲骨の右上の奥のような気がします。明日午前仕事してから、2時半までにそちらへ行くつもりです。忙しいと思いますが、宜しくお願いします。

お世話になっております。昨日もありがとうございました。少し残っているのは体育座りをしたときの首、肩甲骨の痛みなのがわかりました。少しずつ緩めようと思います。話は変わりますが、加茂先生にみてもらうまでに、ネットでいろんな体験談を教えてもらい あちこちの病院で診察してもらいましたが一ヶ所ネットに上げたままになっているサイトがあります。そこは手術を推薦するイメージなので私の話はすごくびっくりさせるかもしれませんが、皆さんにお世話になったので、仕事を初めて一週間頃の状態が確定できればお知らせしようと思っています。今年はどうもありがとうございました。来年も宜しくお願いします。

お世話になっております。痛みが残っている左の首の後ろと肩甲骨は少しずつですが良くなっている気がします。ストレッチとトリガーポイントを圧したりしています。最近毎朝起床時に首が張っているのが気になります。枕はバスタオル四枚で高さを合わせているつもりです。あといままで痛みがなかった右側が少しずつ痛くなりましたが、痛む場所が移動するという話があったと思うので気にしないようにと思います。今後、週の真ん中で休んで加茂先生の治療を受けたいと思っており、明日もよろしくお願いします。

首から肩甲骨にかけてのしびれが、10から3になりましたが、5月から仕事がきつくなるため、自分だけでのリハビリでは間に合わないかもと思い、今日夕方伺おうと思います。先生のブログでリハビリがんばれます。よろしくお願いします。



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by junk_2004jp | 2015-08-26 13:18 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(4)