心療整形外科

junk2004.exblog.jp
ブログトップ

カテゴリ:ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾( 737 )


2015年 08月 14日

知らぬはお医者さんだけ

現在A病院で2回脊柱管手術をしたが良くならない人を4人診ている。

過去に1回手術の人も含めると何人みたことか。

「2回手術の人が当院でよくなった」というのを聞いて来院する人がいる。

調剤薬局の薬剤師を介して「〜さんはよくなったっていってるよ。」と聞いてくる人もいる。

患者さん同士の横の連絡があるのだ。

しかしこれだけ良くならないのによく反省しないで手術を続けているものだ。

理学療法士や看護師や調剤薬局の薬剤師はとっくに気付いているのではないだろうか。

患者さんは医師にはあまりいわないが、普段接することの多い上記の人には本音をいっているのだろう。

だいぶ以前になるが、やはり脊椎手術のB病院にかかっていた人が理学療法士から私の著書「トリガーポイントブロックで腰痛は治る」をこっそりと見せてもらったといって来院したことがある。

その人がいわく「待合室で知らない人から、ここでは治らないよ。」と言われたとのこと。

このように医師は聞く耳を持たない裸の王様のようだ。

それは私にも言えることで慢性の難治性疼痛を100%というつもりはない。そんな人はこの世にいない。なにしろ他人の脳活動なんだから。

私は現代の痛みの生理学に基づいて治療をしている。

日本臓器製薬

「医療関係の皆様へ」から入って登録するとみることができる。

「痛みのしくみとその歪み」〜痛みの慢性化理解のための10項目〜

植田弘師教授(国際疼痛学会役員)、柴田政彦教授、牛田享宏教授 監修

1)侵害受容とイオンチャネル
2)痛みと炎症
3)せき髄後角
4)痛みの弁別系と情動系
5)痛みを抑えるしくみ
6)痛みを強めるしくみ
7)可塑性とアロディニア
8)痛みと筋肉
9)痛みの調節障害
10)記憶と認知の歪み


このシリーズはまだ完結していないのだが、現在の痛みの生理学についてかなり詳しく動画で説明している。医療関係者は是非みてほしい。患者さんもみることができればいいのにと思う。

神経根の圧迫・絞扼について一言も述べられていない。

本では痛みの生理学者:熊澤孝朗著「痛みを知る」がいい。

私はこのようなもので勉強して、40年ほどの臨床経験をもとに説明、治療している。

ただ自分の思い込みだけを自信満々に解説しているサイトもあるが気をつけたほうがいい。

==================

神経根がヘルニアや脊柱管狭窄の圧迫によって痛みが生じるというならば、現代の生理学を否定して新たな学説を立てなければならない。全否定しなくても「それもあればこれもある」と言ってもいいのだがその場合はどうして区別するかを述べる必要がある。

私が逆の立場だったとして考えてみると

神経根部を慢性的に圧迫していると神経成長因子(NGF)か何かが放出されて先端部が痛覚過敏になることがある。

というような仮説を立ててそれを証明しなければならない。

このような仮説は現代の生理学では証明されていない。

証明されていなくても何でもありだという立場にたつのならそれはそれで結構なことだが、保険診療外でやってほしいものだ。

この問題のキーポイントはどんな方法でも治る可能性があるということだ。


[PR]

by junk_2004jp | 2015-08-14 01:21 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(0)
2015年 07月 24日

番組関係者に抗議のメールをしました。

http://www.nhk.or.jp/kenko/nspyotsu/a01.html

⚪️氏の発言「変形した椎間板が神経を圧迫して激しい痛みを引き起こします。」

これは氏の個人的な見解であって、生理学的には確立していないこと、そう考えない医師もいることなどを公平に伝えたほうがよかった。テロップで簡単に流すとかすればよかったかもしれない。

とにかく視聴者に誤解を招く結果になったこと。

このような内容を知り合いの番組関係者にメールで伝えました。番組責任者に伝えてくれるそうです。

肝心なところが間違っているので、あとの辻褄合わせにいろいろと詭弁を弄さなくてはいけなくなる。

[PR]

by junk_2004jp | 2015-07-24 19:37 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(0)
2015年 07月 24日

特異的腰痛  非特異的腰痛

http://junk2004.exblog.jp/16210209

原因が特定できない腰痛「非特異的腰痛」・・・・・・85%

原因が特定できる腰痛「特異的腰痛」椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・10%

         悪性腫瘍、感染症、リウマチなど・・5%



私はこの説には反対している。

このような説明をしていた医師が、慢性痛を語るのはいかがなものか。

特異的腰痛とは病理の異なった腰痛のことで、「悪性腫瘍、感染症、リウマチ関連」で慢性痛症はこれを除外しなければならない。

椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症が原因が特定できるのなら、慢性痛にならないようにするには、早期に原因を取り除かなければならない。

ところが、「ヘルニアは自然に消失することがある」「脊柱管狭窄は神経根の血流が改善する」という詭弁を使っている。それを待っているうちに慢性痛にならないのか。

椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄が神経を圧迫して痛みやしびれが起きることはない。

神経線維はポリモーダル受容器で生じた電気信号を脳へと伝達するものでその途中を圧迫しても何も生じない。生理学の常識だ。

その証拠に健常人でもヘルニアや脊柱管狭窄はよくみられる。

みのもんたさんの脊柱管狭窄症の手術をした福井康之氏は「はつらつ元気」という雑誌で次のように述べている。

「70歳代の健康な高齢者の6割以上は画像上では脊柱管狭窄をきたしているというデータもあるんです。」



生理学でも否定され、画像所見も健常人でもよくみられ、保存的治療でも治り、手術をしてもよくならないことがある。(私のHPのトップを参照)

これだけの証拠があってもなお、神経根性疼痛を支持する理由はなになんだろうか。

唯一、手術をしたらケロっと治ることがあるからだ。しかしまた再発することが多いのだが。

手術は最大のプラセボだ。間違った情報を患者に与えておいて、大掛かりな舞台を作って行うのだから最大の効果なんだろう。

痛みの治療はどんなものであれプラセボは欠かせないものだ。脳の認知に関するものだから。

しかし、専門家が間違った情報をいうのはいかがなものか。またプラセボ手術を保険で行うのはいかがなものか。

なぜ痛みが生じるか、なぜそれが慢性化、広範囲化するかは生理学でわかっている。

なぜこのようなことになったのだろうか。それを研究するのは興味ある。

神経根を圧迫するとその神経支配領域に痛み・しびれが生じるというのを神経根性疼痛という。

これは日露戦争の戦後(1911 年)にGoldthwaitがいったのが始まりと思われる。以来、この考えが綿々と続いているわけだ。

医師は仲間内の勉強をしているからだめなのだ。

脊椎外科医が生理学者(痛みの研究)、心身医学者の講演や本を読むことは少ないのだろう。

第一人者が言っていることだから、というわけもなく右へならへの風潮がある。

今、これを否定すると、ある病院は経営困難になるだろう。訴訟が多発するかもしれない。教授の権威がまるつぶれになる、今までの業績が無に帰する。だから絶対に言えないのだ。

そういうことで1割説なんだろう。

かといって、患者さんが犠牲になることもない。患者さんが自ら勉強して納得いく治療をうければいい。

[PR]

by junk_2004jp | 2015-07-24 13:28 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(0)
2015年 07月 22日

NHKを見て2

http://www.nhk.or.jp/kenko/nspyotsu/a01.html

全体的にいいことを言っている。

ヘルニアがあっても心配しなくてもいいとか、よく動くこととか。

気になるところは3つめのビデオ。

「変形した椎間板が神経を圧迫して激しい痛みを引き起こします。」

このような生理学はない。

神経に針をさせば、神経細胞膜に穴が開いて分局していた電位が脱分局して一過性の激痛が走る。

神経根ブロックがそうだ。

神経を圧迫しても脱分局は起こらない。

だから、健常者でも多くの確率でヘルニアがみつかる。

このような生理学に反したことをいうべきでない。

「9割は手術しなくても治る」それはヘルニアが消えてなくなるからだ、ということだが、「1割は消えてなくならないから手術が必要だ。」といっているようにみてとれる。

最初の段階で間違っているのだから、その後の説明は当然理論的ではない。

「ほとんどのヘルニアは消える」のなら、若いときはヘルニアが多いが高齢になるとヘルニアは少ないということにならなければいけない。統計をみるとそうではないが。

どれだけの期間待つのか?その間の治療はどうするのか。

早期から認知行動療法が重要と言われているが、「変形した椎間板が神経を圧迫して激しい痛みを引き起こします。」という生理学的裏付けのない情報を与えて、いずれ消えるだろうからよく動けというのか。

慢性痛を予防するには早期から痛みを止めることが重要だと言われているが、その時期を逸することはないのか。

脊柱管狭窄は骨なので溶けることはないがこの場合はどうなのか。

有名な痛みの生理学者Patric Wallの「疼痛学序説」には

神話がばらまかれて、少数の人の利益になるが多くの人の不利益になるような不名誉な時代は終わった。不利益をうけたある人たちは、手術の結果、明らかにいっそう悪くなった。

ヘルニアの突出と痛みはそれぞれ独立していて、痛みの発現におけるヘルニアの突出の役割ははっきりしない。

以前この手術を熱烈に支持していたマイアミ大学は、今ではこの手術をやめて、厳密なリハビリテーションのプログラムを採用している。


有名な痛みの生理学者、熊澤孝朗先生の著書「痛みを知る」を読むべきだ。

神経線維は通常、その末端にある受容器からの信号を伝えるものであって、その途中が興奮を起こしたりするようなことはありません。

痛みとその治療についての考え方が変わってきていることについて、医者はもちろん患者さんの側も含めた社会全体に理解が広まるよう、社会的な取り組みが必要となってきています。


脊椎外科医は痛みの生理学を初歩から勉強してほしい。

[PR]

by junk_2004jp | 2015-07-22 19:05 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(0)
2015年 07月 18日

1割は手術必要?

私はまだみていないのだが、NHKで「1割は手術必要」といったとのこと。

それはどういう時なのか。NHKに尋ねてみてください。

馬尾神経症候群(馬尾神経麻痺)のときは48時間以内に手術が必要です。

これは麻痺であって慢性疼痛ではありません。

極めてまれです。

そのほか、悪性腫瘍、感染症、リウマチ、せき髄麻痺、大きな外傷、側湾症などは手術が必要なことがあります。

これらは、そもそも「慢性腰痛」の分類に入らないもの。

大きな椎間板ヘルニアを手術以外の方法で治療するのは安全か?

大きな椎間板ヘルニアが存在すれば椎間板手術の適応と判断してよいのであろうか?南カリフォルニアの研究者らによれば、答えは『No』である。

Michael S.Sinel博士らは、「椎間板の大きさのみを、手術適応か否かの判断材料とすべきではありません。我々は、臨床的症状のある大きな腰椎椎間板ヘルニアの大部分は、馬尾症候群のような絶対的な手術適応でなければ、保存療法でもよいと考えています」と報告している(Sinel et al.,1999)。


NHKは「⚪️先生のご意見です」ということでしょう。⚪️先生がどんな立場の先生であっても痛みの生理学には何の関係もありません。

鍼がなぜ効くかは鍼灸師にお尋ねください。軸索反射(神経性炎症)を利用しているのではないかと言われています。

1割の手術適応をどうして決めるのか、なぜ9割は手術をしなくてもいいのか。




[PR]

by junk_2004jp | 2015-07-18 12:41 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(2)
2015年 07月 16日

精神論やストレスが原因といっているのではありません

痛み・しびれの原因は筋筋膜性疼痛症候群の慢性化です。

痛みの生理学を知らないから手術をしているのです。

Aさん(90歳)の例 再びゴルフ

この方の素晴らしいところは即座に切り替えられる脳を持っていらっしゃるところです。ゴルフという趣味を持っていたことです。

だからどの人も同じようによくなるとはいえませんが。ただ、私との出会いがなければ一生ゴルフができなかったかもしれませんね。

医師と患者さんがコラボすればいい結果になるものです。

70代前半頃から椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症と言われでブロック注射などの治療を受けてきましたが、6年程前(平成21年)84歳の時に急に悪化してヘルニアと狭窄症の手術を受けました。

その後暫く経過はよく散歩やゴルフなどをしていましたが、術後2年ほどしてまた少しづつ痛みが始まり 整形で診察を受けたところ、以前手術をした場所の少し上の部分がまた狭くなり そこからの痛みだから仕方がないと言われました。

近所にも手術を受けた後同じような事を言う人が数人いて、手術をしてもまた痛くなるというのは みんな共通の悩みだったようです。その後はまた手術前と同じように痛み止めとブロック注射などの治療を受けてました。

平成25年1月の始め、ふくらはぎの痺れが急に酷くなり 一年近くあまり歩行が出来なくなりました。就寝時、上を向いて寝ると両足のつま先の痺れがひどくなり、横を向いて体を丸めると少し楽になるそうです。近くの整形で診てもらったところ、この痺れも脊柱管の狭窄から来ているので仕方がない、転ばないように注意してくださいと言われました。

平成26年9月から私の治療を月に一回受けています。薬はありません。一度目の注射で足の痺れは半減し、腰に至っては何年かぶりに痛みを感じることなく長時間椅子に座ることが出来ました。

最初のうちはあまり歩けず駅からタクシーで受診しましたが、その後は途中一度も休むことなく歩いて通院できます。足の痺れは腰とは関係ないという事を先生から教えていただき 歩くことに自信がついたようです。今年の3月からからゴルフの練習を再開し6月にコースに出て90歳でラウンドしました。

[PR]

by junk_2004jp | 2015-07-16 03:20 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(0)
2015年 07月 14日

診断が間違っていることを問題にしているのです

手術に反対しているのではなくて診断が間違っていることを問題にしているのです。

椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄によって痛みやしびれが生じることはありません。

私の理論ではなくて生理学の常識です。

痛み・しびれは「神経学的所見」「神経症状」ではありません。

「痛みを知る」熊沢孝朗(著)P.117
神経線維は通常、その末端にある受容器からの信号を伝えるものであって、その途中が興奮を起こしたりするようなことはありません。


神経線維は圧迫を受けても何もおこりません。

神経線維が強く締め付けられると麻痺がおこります。(絞扼性神経障害)

異所性発火:傷ついた神経線維が発芽して起こる。幻肢痛など。神経が傷つくと麻痺が起こり、次に発芽により異所性発火が生じることがある。手術で治るようなものではない。


[PR]

by junk_2004jp | 2015-07-14 14:00 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(4)
2015年 06月 28日

脊柱管狭窄症って一体なになんだ?!

金曜日(一昨日)に続いて土曜日(昨日)もA病院で2回脊柱管狭窄症の手術をした患者さんの治療をした。

金土の二日間で、A病院で脊柱管狭窄症の手術を2回した人、計4人を診察治療したことになる。(新患1名)

脊柱管狭窄症の手術をしたがよくならない人はいっぱいいる。

みなさん、こじれた慢性痛になっている。

よくもまあこんな手術をいつまでも続けられるものだと感心する。

「はつらつ元気」2010年4月号

b0052170_17274717.jpg


脊柱管狭窄症について、有名な脊椎外科医がインタビューに答えているのが掲載されている。もう一度それを見てみよう。

http://junk2004.exblog.jp/13049330/

「70歳代の健康な高齢者の6割以上は画像上では脊柱管狭窄をきたしているというデータもあるんです。」

「ヘルニアがある人でも全員が痛いわけではない。狭窄もヘルニアもある意味、加齢による顔のシワと同じようなものだから。」

 手術をするか否かの判断はどこでされるんですか?

「・・・・・神経根ブロックという注射ですが、火事場に水をまけば火が消えるわけですから当然でしょう?・・・・つまり、その部位が犯人と断定できたから手術を施行したのです。」

痛みが消えない場合、別の原因が考えられるわけですね。それが先生のおっしゃる「心因性腰痛」ですか?

「意外に思うかもしれませんが、メンタルが原因で腰痛になるケースも少なくないんです。・・・
・・・・・医者のカンだから証明はできませんが、はずれることはまずないですね。・・・・」

「ただその一方で、痛みの原因が重度の狭窄症なのに放置してしまうと、どんどん足がマヒしたり尿を漏らしたりして、最後は取り返しがつかなくなってしまうこともある。」


「腰、お尻、下肢が痛いという患者さんは、神経根ブロックをして効けば、神経根のところが原因で痛みがおきている。」・・・・これ、皆さんも間違いだとすぐにわかりますね。

「痛みはその神経根を通ってせき髄に入り脳に達している。神経根ブロックが効かなければ、その神経根を通過しなかった。他の神経根を通過したのな。」と考えるのが正解です。

「痛みを放置していると麻痺につながる」このようなことはありません。痛みは激しい電気活動が起きている、麻痺は電気活動が停止した状態です。全く別の病態です。

b0052170_1741532.jpg

b0052170_17413430.jpg

b0052170_17415263.jpg


へんなことが書いてありますね。神経と血管のスペースが減少するとお尻や下肢に痛みが生じる(笑)

どうして?

血管と神経が一緒になって伴走しているところはどこにでもあります。

こんな程度の珍説、見識で手術をされたのではたまったものではありません。


[PR]

by junk_2004jp | 2015-06-28 17:47 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(0)
2015年 06月 20日

えせ医学を信じない

椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄が痛みやしびれの原因になることは決してありません。

1911 年にGoldthwaitが「腰椎椎間板の突出が坐骨神経痛を引き起こし得る」と考えたのが最初だと思われます。104年前の間違った説です。(日露戦争1905年)

神経は圧迫に強く、圧迫を受けても何も影響はありません。

神経が切断されたり絞扼(締めつけ)されたりすると麻痺が生じます。痛くはありません。ジンジンした感覚ではありません。「無感覚〜感覚がにぶい」ということです。

痛みが高じて麻痺になることはありません。

ヘルニアで麻痺になるのは馬尾症候群といって48時間以内に手術をしなければ麻痺が残ってしまいます。極めてまれです。

たぶん、腸腰筋の強い攣縮(強い痛み)→椎体を引っ張る→大量のヘルニアが生じる→馬尾神経を絞扼→麻痺

もしヘルニアや脊柱管狭窄で麻痺が生じるのなら、手術がほとんどされなかった昭和初期以前は下肢の麻痺患者であふれていたことでしょう。

「昔は足の不自由な人がとても多かったが今は手術のおかげでほとんどいなくなった。」

「医療後進国では足の麻痺がとても多い。」このようなことは聞かないでしょ。

間違った説を信じないように。今日はメールで2件、電話で2件の相談がありました。

ヘルニアも脊柱管狭窄も健常者にも普通にみられます。無害です。

痛みの本体は筋筋膜性疼痛症候群(MPS)です。急性痛と慢性痛に分類されます。

慢性痛は中枢性感作の起きたもので認知行動療法などいくつかの治療法を組み合わせる必要があることがあります。

椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄で麻痺になるなら「坐骨神経麻痺」ですが、この言葉は聞かないですね。次の動画は腓骨神経麻痺です。痛そうではないでしょ。





下の図は神経が圧迫に強いことを示しています。

b0052170_3253561.jpg

b0052170_3255542.jpg

b0052170_3261572.jpg




[PR]

by junk_2004jp | 2015-06-20 03:28 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(0)
2015年 04月 26日

脊柱管狭窄症への減圧術と理学療法、2年後の身体機能に差なし

http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/etc/201504/541719.html

症候性の腰部脊柱管狭窄症(LSS)患者をランダムに外科的減圧術群と6週間の理学療法群に割り付け、2年後の身体機能を比較した臨床試験で、両群に有意差がないことが明らかになった。両群とも、2年後に身体機能が同程度に回復しており、効果に男女差は見られなかったという。米Pittsburgh大学のAnthony Delitto氏らが、Annals of Internal Medicine誌2015年4月7日号に報告した。

 腰と脚の疼痛を含む重症の症状が持続するLSS患者の選択肢の一つは、外科的減圧術だ。米国では、腰部の手術を受ける原因として最も多いのがLSSとなっている。しかし、非外科的治療についてはエビデンスがほとんど無いため、選択は難しかった。これまでにも外科的治療と非外科的治療を比較する臨床試験が行われたが、質の高い研究はなかった。

 著者らは、外科的な減圧術と標準化された理学療法の有効性と安全性を比較し、それらの治療の影響に性差があるかどうかについて検討する多施設ランダム化試験を実施した。2000年11月から2005年10月まで患者を登録し、神経外科・整形外科部門と理学療法クリニックで試験を実施。追跡は2007年9月まで行った。

 試験の対象は、CTまたはMRIによってLSSが確認され、神経性間欠跛行を呈し、外科的な治療が適用でき、減圧術歴が無く、手術または週2回の理学療法にランダムに割り付けられることに同意した50歳以上のLSS患者169人。87人を減圧術群、82人を理学療法群に割り付け、24カ月追跡した。2年時点のSF36の身体機能スコア(0-100点の範囲で高値ほど良好)を、主要評価項目に設定した。患者が希望する場合は、割り付け外群へのクロスオーバーを認めた。

 理学療法群には、週2回、6週間のセッションを提供した。理学療法士が、全身運動に加えて、腰椎の屈曲および下肢の柔軟性の向上と強化に焦点を当てた運動を指導し、姿勢などに関する教育も行った。患者には、減圧術群へのクロスオーバーが随時可能であることを説明した。

 24カ月の追跡を完了したのは、減圧術群の74人と理学療法群の73人。減圧術群の2人は手術を受けずに、割り付けから10週以内に理学療法にクロスオーバーしていた。一方、理学療法群では、2年間に47人(57%)が手術にクロスオーバーしていた。それらのうちの31人(66%)は、割り付けから10週未満で手術を受けていた。

 その結果、Intention-to-treat分析では、2年後SF36スコアが、試験登録時(ベースライン)を基準にすると両群とも同程度に改善していることが判明。スコアの改善幅は、減圧術群が平均22.4点(95%信頼区間16.9-27.9)、理学療法群が平均19.2点(13.6-24.8)で、差は0.85ポイント(-7.9から9.6)と有意な値にならなかった。

 理学療法群から減圧術群へのクロスオーバーが57%と多かったことから、感度解析では因果効果の推定を行ったが、結果は変化しなかった。

 治療の効果に男女差があるかどうかも調べたが、有意差は見られなかった。

 減圧術関連の合併症は33件発生し、11件は理学療法から手術にクロスオーバーした患者だった。最も多かったのは再手術で、そこには創傷治癒の遅れや手術部位の感染症が含まれていた。理学療法関連の有害事象は9件で、全てが症状の悪化だった。試験期間中に6人(減圧術群4人、理学療法群2人)が死亡したが、死因は全て試験への参加とは無関係だった。

 著者らは今回の試験結果について、「LSS患者に対する外科的減圧術と理学療法が、割り付けから2年後の身体機能にもたらす利益には差は無かった。手術と理学療法に関するエビデンスに基づく治療選択を行うために、患者と医療従事者は、既知の情報に今回の情報も加えて、話し合いを行う必要がある」と総括している。

 原題は「Surgery Versus Nonsurgical Treatment of Lumbar Spinal Stenosis: A Randomized Trial」、概要は、Ann Intern Med誌のWebサイトで閲覧できる。

[PR]

by junk_2004jp | 2015-04-26 01:20 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(5)