心療整形外科

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カテゴリ:急性痛( 90 )


2016年 05月 13日

脊椎外科医の誤診

症例

70歳代Aさん

今年4月中旬、ぜんまいを取りいく。ぜんまいは急斜面にはえているのでロープを両手で掴みながら降りて採取する。

背中にはリュックサックを背負う。

翌日より両手のしびれ(ジンジン)とお箸が持ちにくい。クビも痛い。

某病院のかかりつけ内科で相談したところ整形外科受診をすすめられた。

整形外科で「頚椎ヘルニア」で「もう少しで歩けなくなる。」と診断。手術を予約。

行きつけの整骨院の紹介で当院受診する。

両側前腕の外側伸筋、内側屈筋に圧痛点多数あり。クビにもいくつかの圧痛点あり。

30ゲージ(極めて細い)針でワンポイント0.1mlほどの0.5%メピバカインを注射した。

レントゲンは撮らなかった。

4日後、再診。症状はすっかりとれていた。

つまり、手のしびれやお箸が持ちにくいのはヘルニアのせいではなくて、一日中、ロープを持ってぜんまい採りをしていたので前腕の筋肉がコチコチになっていたせいなのだ。

こんなことは誰でもわかるのではないか。

もちろん脊髄麻痺症状はない。(病的反射なし)

将来脊髄麻痺が起こるかどうかは全く別次元の話だ。


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by junk_2004jp | 2016-05-13 20:37 | 急性痛 | Comments(2)
2015年 09月 09日

急性の腰痛の治療は簡単

中年のAさんは昨日からジワジワと腰痛が始まり、立てない、歩けない。

救急車で来院する。

検査は圧痛点を調べる。

治療は圧痛点に局所麻酔を注射する。b0052170_1383478.jpg

すぐに立てた、歩いてもらう。できた!

これは他の患者さんを診ながら、5〜10分で。

Aさんは狐につままれたような表情で歩いて帰って行った。

両側の腸腰筋、中臀筋、腰腸肋筋の攣縮だ(筋筋膜性疼痛症候群の診断基準に基づいて)。たぶん腸腰筋が初発部だろう。

私は保険診療の都合上、局所麻酔を使っているが生理食塩水でもいい。鍼でもいいのだろう。

Aさんはラッキーな医者に巡り合ったわけだ。

レントゲン、MRIをとって、ヘルニアやすべり症や脊柱管狭窄症などがみつかる。入院安静を指示すると、痛みが広がったり慢性化する可能性がある。硬膜外ブロック、神経根ブロック、効かない。そして手術・・・。治らない。再手術・・・。

現実にはこのようなケースがとても多いように思う。



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by junk_2004jp | 2015-09-09 13:25 | 急性痛 | Comments(0)
2012年 10月 16日

針が神経にあたった?医師の言葉・態度が重要

足背にTPBをしたとき

「イタッ!」、指のほうに痛みがひびいたとのこと。

心配いらないことを告げた。

翌日も注射の部位の痛みが続いているという。

そこで、その部位にもう一度注射をした。

「痛みがスーッと消えました」

もし・・・・

医師がびっくりした表情をして「神経にさわったかもしれない」と心配顔をしたらどうなっていただろうか。

患者さんは2度目の注射は拒否したことだろう。そしていやな痛みが続いたかもしれないのだ。

神経根ブロックや腕神経叢ブロック(クーレンカンプ)は神経をめがけて注射をする。

「ピリッときたら言ってください」なんて言ってうまく針先が神経にあたったことを喜ぶ。

神経にあたったといってよろこんだり心配したり。

患者さんは医師の表情や言葉に敏感になるものだ。

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by junk_2004jp | 2012-10-16 21:30 | 急性痛 | Comments(10)
2012年 08月 10日

急性痛はその場で結果をだせ!

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Aさん(70歳代)は2日前、川の土手の草刈りをしました。昨日より、右下肢痛で跛行。

小殿筋や腓腹筋など遅発性筋痛です。

土手の草刈りというのがキーポイントです。斜面での作業はこのようなことを起こしやすい。

このような痛みには消炎鎮痛剤は無効という報告があります。

圧痛点に局麻を注射すると、症状は改善して跛行はなくなりました。

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Bさん(40歳代、女性)は昨日、介護の仕事中、人を抱えた時、背中に痛みを感じました。

痛みは次第につよくなり、右腕もしびれてきました。

遅発性筋痛です。

圧痛点に局所麻酔を注射すると症状は改善しました。

早期治療がキーポイントです。

レントゲンやMRIを撮って脊柱管狭窄だの椎間板が狭くなっているだのヘルニアだのいっても症状が悪化するだけで治り難くなってしまいます。

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by junk_2004jp | 2012-08-10 16:00 | 急性痛 | Comments(0)
2012年 01月 16日

腰椎椎間板ヘルニア・腰椎脊柱管狭窄症の手術

現在、腰椎椎間板ヘルニアや腰椎脊柱管狭窄症の手術を受けたが改善しないで通院中の患者さんはざーっと思い浮かべただけで11人いる。

この中には2度手術をした人が4人いる。2人は広範囲に痛みがひろがって線維筋痛症のような状態である。

椎間板や脊柱管・椎間孔によって神経根が圧迫をうけているため痛みやしびれが生じているとされている。

除圧術が行われるのだが、必ずしも満足する結果がえられないことがある。

生理学では神経線維が圧迫を受けても痛みやしびれが生じるという説はない。

MPSとみるのが妥当。

脳と筋肉に対して治療すべきです。

カノンさんのブログhttp://blogs.yahoo.co.jp/kanon1009jp

カノンさんもヘルニアの手術をしたがよくなりませんでした。

手術をしてよくならない場合は肉体的にも経済的にも痛手です。

なぜこのようなことが起きるのか真剣に考え早期に正しい治療をすべきです。


掲示板では「けんさん」
はじめまして。私は35歳の男性です。去年の6月に腰痛及び右下肢痛が生じ腰椎椎間板ヘルニアの診断で保存入院。

10日ほどで症状改善し復職するも12月中旬より腰痛及び著しい右下肢痛・痺れが生じ、ふくらはぎに強いスパズムがあり太ももから下がつり激痛で他動的にマッサージをすると楽になる状態を繰り返していた。

歩行困難となり医療機関受診、MRI上L5/S1にかなり大きなヘルニアがあると診断。排尿障害等はないも痛み・痺れが強くDrの早く良くなるの言葉を信じオペを決意、27日にラブ法にて手術施行。

手術は問題なく終了、術後3日より歩行器歩行開始、術後9日目に抜糸・退院。 術前に比べ若干腰痛はあるも痺れや下肢痛は消失したと思っていましたが自宅療養中コルセット装着・患部の安静を保っていましたが若干動きすぎた?(育児・家事のため)ためか腰痛の他、右足底に鈍い痺れ感・時より右ふくらはぎ外側に痛みを感じることがあります。

腰痛は1時間ほど座位でいると痛みが生じますが術前よりは比較的ましです。臥床時はほぼ消失します。

再発かと不安になり受診しましたが、まだ術後まもなくMRIをとっても画像が不鮮明であるしどちらにせよ現状では保存適応であるので内服のみで(ロキソニン・テルネリン・ムコスタ)様子見るように言われました。社会復帰に焦り、不安・ストレスが募っています。


「エマニさん」
自分のことか、と思いました。私も昨年ヘルニア破裂→入院・保存→手術→2週間はマシ→痛み範囲広がり術後2ヶ月で歩く、座る、立つ、ほぼ不可(MRI正常)→泣きながら小松→入院→職場復帰♪

今、ものすごく不安だと思いますがヘルニアが再発してようと再発じゃなかろうと原因はMPS。

ただの結果であるヘルニアに振り回されないよう、先生のHPを読んでこの「呪い」から解放されて下さい。それが"痛みの治療"になります。早く良い道が見つかることを祈っています。

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by junk_2004jp | 2012-01-16 20:55 | 急性痛 | Comments(1)
2011年 11月 23日

原因が分からないと言われるのは辛いものだ

急性疼痛に対して、「いろいろ検査したが原因が分からない」と言われてその結果、慢性化した痛みに悩まされている人を何人か知っている。


この場合、「原因」とは

①痛みが生じたきっかけ

②痛み発生のメカニズム

この二つが考えられる。


①はたとえば、「旅行から帰ってから」「仕事の疲れ」「運動のし過ぎ」「重いものをもって」「転んで」などで、ときにははっきりとした誘因がない場合もある。

②は単に医師が知らないだけ。

たとえば・・・・「朝起きたら頚が痛くて動かせなかった」としよう。

A. 「寝違えですね。」といって、おまじないのような治療をして薬を出す。この場合、医師は寝違えの本態について知らなくてもよい。

B. 「検査をしましょう。」レントゲンやMRIを撮る。その結果、特に異常がなかったので、「特に異常はありません。原因は分かりません。」と告げた。

C.検査の結果ヘルニアがみつかる。「ヘルニアになっています。けん引して様子をみましょう。」

このような医師の対応が想像される。

たぶん、はやく良くなるのはAのケースだろう。

そういう意味では50肩もそうだ。

五十肩の本態はもちろんMPSなのだが、そのことを知らなくても、五十肩だと告げることは原因が分からないというよりはましだ。

人間にとって、なにかしら病名を告げられて、なにかしらの(儀式的な)治療が必要なんだろう。

たぶん、昔の人はいろんな知識がなかったから単純な儀式的治療で多くのMPSを解決していたのではないだろうか。いわゆる民間療法といわれるものだ。手かざし療法は手を患部にかざすだけでよくなるというものだ。

近い例でいえば、牽引療法がある。

あれでも結構よくなっていたのだろうが、エビデンスがないといわれ始めると人気がなくなってきたようだ。

ヘルニアの手術という大掛かりな儀式的治療が流行るわけもわかる。これもいずれ人気がなくなるだろう。



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by junk_2004jp | 2011-11-23 13:18 | 急性痛 | Comments(2)
2011年 10月 07日

小沢氏腰痛で救急搬送

東京消防庁によると、民主党の小沢一郎元代表が6日夜、東京都世田谷区深沢の自宅で体調不良を訴え、病院に救急搬送された。

 同庁によると、午後11時5分ごろ、同庁に通報があり、救急隊が出動したという。政府関係者によると、腰の痛みを訴えており、意識などはあるという。


まさに「腰痛は怒りである」ですね。

たぶん筋肉の強いスパズムだと思います。

若くはないですから、脊柱にはヘルニアや狭窄や椎間板の変性などが必ず見られるものと思います。

これからレントゲンやMRIの検査を受けることでしょうが、病状説明が見ものです。

ヤボな診断は聞きたくないです。

急性痛のうちに治るのか、慢性痛へと移行するのか、ここが医師の腕のみせどころです。

患者さん側にうつ状態や不安障害といったメンタルな部分での問題があるかどうかも大事な点です。

小沢氏にはそのような印象はないですが・・・。

医師の下手な説明は火に油を注いだように悪化しても不思議ではありません。


1)画像検査でみつかった異常所見(健常者にもしばしば見られるヘルニア、狭窄、すべり、分離、椎間板狭小など)のせいだと説明をうける。

2)なにも異常がないといわれる。

3)心因性だといわれる。

以上の3ケースがよくあるパターンです。

そして痛みに対しては特に積極的な治療がされない。慢性化する。


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by junk_2004jp | 2011-10-07 07:40 | 急性痛 | Comments(4)
2011年 07月 06日

皇后さまはMPS

罹患している筋肉は?斜角筋?

左側の肩の周囲の筋肉か斜角筋が強くspasmしている。前腕の筋肉もかもしれない。

そのために手がむくんでいらっしゃるのだろう。

神経根が関係しているはずがない。

ストレスは?



一刻も早く除痛の治療をされ、ご回復されることを祈ります。

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by junk_2004jp | 2011-07-06 22:39 | 急性痛 | Comments(1)
2011年 04月 14日

痛みは早期に止めるべし

●1カ月前、出産のあと、尾骨が痛くて座れない。

尾骨がずれたのではないかと心配して受診。

産科医は、「しばらく様子をみましょう」とのこと。

局所麻酔を打ったら、すぐに座れるようになりました。

●30歳代、女性、1W前より、誘因なく左膝が痛く跛行。

ある整形外科で診察を受けたところ、レントゲンを撮って「老化」だといわれたとのこと(笑)。

外側広筋に圧痛があった。MPSですね。

局所麻酔を打ったら、その場で痛みは軽減しました。


いずれのケースも急性痛ですから、積極的な治療で早く改善します。

いつのまにか治るかもしれないけど、年余にわたる慢性痛になる可能性もあるのです。

局所麻酔を打つのは敷居の高い治療ではありませんので積極的にやるべきだと思います。

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by junk_2004jp | 2011-04-14 19:01 | 急性痛 | Comments(4)
2011年 04月 09日

この時期に多い肩~腕のしびれ・痛み

今日の午前中の外来で同じような症状の患者さんを2人診ました。

お二人とも公務員、4月に職場転換があった。

頚~手指にかけて痛み・しびれあり。

一人はパソコンのしすぎとのこと。

一人は引っ越しの荷造りがきっかけとのこと。

いずれもきっかけとしてはうなずけますが、背景的には職場転換によるストレスがあります。

複合的な要因なんですね。

もし、違った環境ならば、パソコンでも荷造りでも発症しなかったかもしれません。

生物・心理・社会的疼痛症候群です。

もちろんTPBで症状が改善しました。

同じ症例でもレントゲン、MRI撮って、ヘルニアがあるとか、異常なしとかいってお門違いの説明をすればだんだん治らなくなってしまうものなのです。

その差はとてつもなく大きい。

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by junk_2004jp | 2011-04-09 12:57 | 急性痛 | Comments(0)