心療整形外科

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カテゴリ:MPS( 187 )


2017年 12月 09日

筋・筋膜性疼痛症候群を患っている人たちはこれまでずっと辛い人生を送ってきた

筋・筋膜性疼痛症候群を患っている人たちはこれまでずっと辛い人生を送ってきた。医者に診せても、そもそも診察する医師の大半が慢性の筋・筋膜痛(chronic myofascial pain=CMP)の「存在を信じていない」のである。問題は、この症状に関して、科学的に信頼できるわかりやすい原因が明らかになっていないこと、診断基準が正式に認定されていないことだった。そのせいで、医師やセラピストのトレーニングが行なわれることもなかった。保険会社や社会保障庁の存在が患者たちの暮らしをさらに辛いものにした。しかし、今これが変わろうとしている。

議論の余地のない事実が明らかになったのである。トリガーポイントによって引き起こされる筋・筋膜性疼痛が本物の病気であることがついに立証された。トリガーポイントの発生原因、その正体、痛みやその他の症状を発生させるプロセスの多くが明らかになった。なぜ索状組織が緊張して筋肉を収縮させるのか、筋肉が堅くなるとなぜ痛みが発生するのかが明らかになった。

筋・筋膜のトリガーポイントは酸欠になった部位である。そうした部位はエネルギーを大幅に必要とするようになる。この部分的なエネルギー危機によって神経反応を起こす生化学物質が放出されると、その生化学物質は周辺の神経を感作する。感作された神経は、中枢神経系に作用することで、筋・筋膜のトリガーポイントの運動神経、知覚神経、自律神経に影響を与え始める。トリガーポイントのある筋肉は、常にエネルギー危機状態にある。

筋・筋膜のトリガーポイントは、電気生理学的には、特有の自発的電気活性によって特定し、立証することができる。組織学的には(細胞の構造が変化するという意味では)、筋硬結、いわば「しこりや腫れ」によって見わけられると言えるのではないだろうか?こうした現象はいずれも、神経伝達物質アセチルコリン(ACh)が運動神経終板(複雑な神経末端形成)から放出されすぎたときに発生するようだ。

現在では、筋・筋膜のトリガーポイントは筋電図によって客観的に確認されている。また、超音波画像診断ではトリガーポイントの局部的なひきつりを、生検では筋硬結や丸くなった大きな筋線維を確認することもできる。以下の論文によれば、「筋・筋膜トリガーポイント特有の神経終板の機能異常には、神経終末と接合後部の筋繊維の双方が関わっている。この関係から、筋・筋膜のトリガーポイントは神経筋疾患であると認められる」(Simons DG. 1999.「トリガーポイントによる筋・筋膜性疼痛の診断基準」J Musculoskeletal Pain 7(1-2):111-120.)。

筋・筋膜のトリガーポイントは必ず緊張した索状組織に見つかり、こうした索状組織は、組織学的には、異常な神経終板に神経伝達物質アセチルコリン(ACh)が過度に放出されて発生する筋硬結と関わっている。トリガーポイントの発症機序には、神経終末の重大な障害と、機能不全に陥った多数の神経終板における収縮のメカニズムが関係しているようだ。ホン博士は、線維筋痛の圧痛点に関する理論もまとめている(Hong, C-Z. 1999.「筋・筋膜のトリガーポイントに関する最新研究――病態生理学的研究」 J Musculoskeletal Pain 7(1-2):121-129.)。




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by junk_2004jp | 2017-12-09 02:53 | MPS | Comments(0)
2017年 12月 08日

腰痛診断・治療の焦点を筋肉に   MRIなしでも早期職場復帰可能に

Marcus部長は「筋肉は疼痛の直接の発生源ではなく他の部位に存在する病理を反映するにすぎない,と考えられることが多い。

筋肉を使う運動療法も,大部分が筋肉自体ではなく骨格や脊髄および神経根にインパクトを与えることを目的としている。

しかし,これまでに良い転帰をもたらしてきたのは,体幹の特定の筋肉の障害や緊張に直接働きかける治療法だ。

患者の大部分では,腰痛のおもな原因は筋肉の障害や緊張である」と述べた。

同部長は「疼痛の医学的管理において筋肉系の重要性が軽視されているのは,医師が大学で学ぶ内容に関係があるようだ

基礎解剖学が終わると,疼痛の診断および治療に関する教育に筋肉はほとんど出てこない。

つまり,われわれは診断アルゴリズムにおいて全身の70%を無視しているのだ」と述べた。

同部長は「この無視には深い意味がある。これが身体の内部(骨格,神経など)の像を明確に映し出せるようになったのと同時に出てきたからである。

われわれは,内部にあるものを見ることによって症状の源が分かると信じてしまった

この顕著な例が腰部MRI検査の施行または乱用で,大規模大学病院の神経放射線科・・




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by junk_2004jp | 2017-12-08 00:06 | MPS | Comments(0)
2017年 12月 07日

トリガーポイントが教えてくれる疼痛疾患診断の盲点ー混迷している疼痛疾患診断の現状について考える

私のホームページに載っている文献を紹介していこう。初めて読む人もいるだろうが、再読の人もいるだろう。いかに現状の痛み医療が馬鹿げているかがみえてくる。

「脊椎外科医や整形外科医が多いところほど、MRIやレントゲンが多いところほど慢性痛に悩む人が多い」なんて言われないように。

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MPS=筋筋膜性疼痛症候群

MPSについて教育を受けていない医学部生は、卒業後もその存在を知ることなく診療を行うため、現実には多数存在しているMPSの患者たちを前にしながら、正しい診断、治療が行えないのである。

臨床医がMPSに無関心であることによってもたらされる弊害として重要なことは、TP(トリガーポイント)がもたらす疼痛に対して他の疾患の診断が下されることである。

診断が異なると治療も変わってくる。膝の痛みが軟骨の磨耗であるとなれば、最終的には人工関節置換術のような手術療法が行われ、二度と正座ができなくなるし、耐用年数を超えれば再手術が必要になる。

腰下肢痛が神経根の炎症であるとなれば、治療には神経根ブロックが繰り返し行われるか、手術療法が行われる。

しかし、このような侵襲の大きい治療が行われる一方で、疼痛の改善という目的は達成されない。

MPSを正しく診断することができれば、鍼療法(TPA)と ストレッチという侵襲のほとんどない方法で的確に疼痛を改善できるのである。(FILE194


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by junk_2004jp | 2017-12-07 07:43 | MPS | Comments(0)
2017年 11月 27日

筋攣縮のイメージ


ストーレトネック、丸まった肩(前へ突き出た肩)、肩の運動制限

O脚変形、正座できない、伸びない膝

伸びない腰、つまずく、猫背、出尻、骨盤歪み・・・腸腰筋

ぎっくり腰は腸腰筋の急激な攣縮のことが多い。

このような状態が必ず痛いわけではない。

無理なストレッチはかえって悪化します。

カウンターストレイン、操体法は筋肉を縮める方向に動かして90秒ほどそのままにする。その後ゆっくりと伸ばす。

中央の硬い部分を筋硬結といい強い圧痛があることがあります。ちょうどその部分の筋膜に過敏になった筋膜のポリモーダル受容器があるのではないかと思われます。

普段からテレビ体操などをする、姿勢をよくする、痛いときは専門家に診てもらい適切なアドバイスをしてもらう。

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by junk_2004jp | 2017-11-27 19:10 | MPS | Comments(0)
2017年 11月 27日

HOW TO TEACH DOCTOR ABOUT MPS (医者にいかにしてMPSを教えるか)



医者がMPS(筋筋膜性疼痛症候群)を知らない悲劇

「悪性腫瘍、感染症、リウマチ及びリウマチ類似の自己免疫疾患、痛風、偽痛風」を除外して圧痛点が一つでもあればそれはMPSだ。

線維筋痛症(FM)は有名になったが筋筋膜性疼痛症候群(MPS)は全く有名ではない。

MPSはFMの小型だ。

腰痛(MPS)持ちの女性の1/3は長い年月をかけてFMに成長するとも言われている。

ある症例

股関節前面から大腿にかけての痛み、同側の拇指痛、しびれあり。痛みはかなり強くそのため鬱を併発。「線維筋痛症ではないか」という人の進めで大学病院でありとあらゆる検査を受けたが診断には至らなかった。神経内科の医師は線維筋痛症という病名そのものに懐疑的だとのことだった。

私は数分で診断と治療ができた。

除外診断はできているのだから筋筋膜性疼痛症候群でしかない。線維筋痛症というには疼痛部位が狭い。

腸腰筋と内転筋の付着部の圧痛点、脛骨筋と足背の圧痛点に合計5mlぐらいの局所麻酔を注射した。すぐに痛みは取れた。しびれはまだ少しあるとのことだった。

治療的診断をすればいいのだ。

私の外来にはMPSやFMの人でいっぱいだ。ときには骨折の人もいるが、骨折の治療と痛みの治療は別問題で痛みの治療を十分にしないといけない。

3人に1人はFMと言ってもいいぐらいに広範囲の痛みの人が多いものだ。

医者がMPSを知らないということが問題なのだ。

そしてあいも変わらず間違った診断治療をしている。椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症など。

MPSは生理学に基づいた診断だ。

知り合いの医師が医師向けの掲示板に椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症はMPSだと投稿したら強いバッシングを受けたとのこと。なぜこういう簡単なことが理解できないのか不思議な現象だ。

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by junk_2004jp | 2017-11-27 07:58 | MPS | Comments(0)
2017年 10月 11日

大谷翔平投手昨秋に痛めた箇所で、内視鏡による「右足関節有痛性三角骨(足関節後方インピンジメント)除去術」を受ける。



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三角骨は約10%前後の人にある。病的意義は少ない。

足には15の過剰骨がある。

捻挫のあととか使いすぎによって痛みがでることがある。

「有痛性三角骨障害」などといわれる。

大谷さんの場合は現在でも活躍しているのですから、ほとんど症状はないのでしょう。

しかし、何億の契約の世界ですから、「有痛性三角骨障害」という専門医のレッテルが邪魔をするのですね。

手術は儀式的な意味しかないものと思います。

手術は人為的なケガですから、その痛みが長引かないことを祈ります。

私が主治医でしたら、捻挫をした場合、数日間、痛みの強い点数カ所に30ゲージの針で0.5%メピバカイン(局所麻酔)を注射します。

それが痛みが長引かない、慢性痛にならない、最善の方法です。

そのことは組織損傷の治癒にもいい影響を及ぼします。



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by junk_2004jp | 2017-10-11 20:04 | MPS | Comments(0)
2017年 09月 27日

在宅介護と痛み

介護を職業としている人に痛み持っている人が多いのだが、自宅介護をしている人にも多い。

脳卒中の夫を介護している妻

痛みなどのために寝たきりの親の介護

認知症の親の介護

私の患者さんにも在宅介護をしている人が痛みを持っている人がたくさんいる。

腰痛、頚痛、膝痛、下肢痛などさまざま。

夜何度も起こされる。

病院の規則で在宅介護になるわけだが、女性に負担が来る事が多い。

仕事を辞めざるを得ない人もいる。

診てもらったら、「脊柱管狭窄症だ」「すべり症だ」「軟骨が減っている」と相変わらず見当違いの診断。

helpを求めるサインなのに全く役に立たない医者たち。

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by junk_2004jp | 2017-09-27 20:17 | MPS | Comments(0)
2017年 09月 24日

日経ヘルス・プルミエ2009年11月

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次の記事は賛成できません。

腸腰筋が突っ張ると腰を後ろに反らしにくくなります。

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次の記事も賛成できません。

椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症が腰や下肢の痛みやしびれの原因になることはありません。

「心が原因」というより、中枢(脳脊髄)の痛覚過敏状態が深く関わった状態といったほうがいいのでは。


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by junk_2004jp | 2017-09-24 00:36 | MPS | Comments(1)
2017年 08月 24日

腸腰筋



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腸腰筋は腰下肢の痛みのキーポイントになる筋肉です。

高齢者の多くはこの筋肉の不具合で腰が伸びなく前屈しています。すり足で歩いています。

ぎっくり腰の多くはこの筋肉の伸張性収縮でこの筋肉に注射をすることで一挙に治癒することがしばしばあります。

町で歩容をみているとわかります。

骨盤の歪みとか仙腸関節のずれとか言われているのもこの筋肉の左右の緊張状態の違いによるものでしょう。

腸腰筋は注射にとてもよく反応してくれます。

脊柱管狭窄症と診断されている人の多くはこの筋肉の不具合(攣り)です。

腰が伸びない。前屈みぎみ。

歩きにくい、つまずく。

靴下が履けない。

乱暴な整体によって大変つらいことになった人を3人診たことがあります。

一人は、脊柱が骨盤内にはまり込んだような感じ。

一人は、4年も経つのに未だに2本杖。股関節の外転困難。骨盤前屈。

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患者さんにこの部位を医師が触診したか聞きますが「触診した」と答えることはありません。

医師はレントゲンやMRIを見るのに忙しくキーポイントを触診しないのです。これではだめです。

一方、鍼灸師や柔整師はしているようです。彼らが画像診断する資格がないことがよかったのです。皮肉なことですね。


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by junk_2004jp | 2017-08-24 23:07 | MPS | Comments(3)
2017年 05月 16日

筋筋膜性疼痛症候群と線維筋痛症

http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_594.htm

筋筋膜性疼痛症候群(MPS)の診断基準 (Simons,1990)

International MYOPAIN Society

●大基準
1局所的な疼痛の訴え
2筋筋膜の圧痛点から関連痛として予測しうる部位での疼痛あるいは違和感
3触れやすい筋肉での索状硬結の触知
4索状硬結に沿った一点での強烈な庄痛点(ジャンプサイン)の存在
5測定可能な部位では、可動域のある程度の制限

●小基準
1圧痛点の圧迫で臨床的疼痛の訴えや違和感が再現する
2圧痛点付近で索状硬結に垂直に弾くような触診を加えたり、圧痛点に注射針を刺すことで得られる局所的ひきつり反応
3筋肉を引きのばしたり(ストレッチング)、圧痛点への注射により疼痛が軽快する


診断には大基準5項目すべてと、少なくとも1つの小基準を満たすことが必用

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線維筋痛症

http://www.jfsa.or.jp/page0101.html


全身に18箇所の圧痛点があり、4kgの力で押し11箇所以上痛く、また広範囲の痛みが3ヶ月続いていることが条件。11箇所以上でなくても専門医の判断で線維筋痛症と診断されることもあります。他の病気があっても線維筋痛症の診断は妨げられません。


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by junk_2004jp | 2017-05-16 21:14 | MPS | Comments(0)