カテゴリ:MPS( 176 )


2016年 06月 29日

何でも脳のせいにするのは治せない治療家のいいわけだ!

「何でも脳のせいにするのは治せない治療家のいいわけだ!」

このように主張する人がいる。

そもそも痛みは悪循環するということはもはや常識だ。また時と場合によってその強さが違う。

これらの当たり前の現象は脳が関係しているからだ。痛み、特に慢性の痛みについて語るとき、脳を無視することはできない。

MPS研究会は筋・筋膜を研究する会だから、脳の話は2の次、3の次だという意見を聞くことがある。

しかし、中枢性感作(中枢性の痛覚過敏症)をうまく説明しないと「やっぱりトリガーポイントは治らない」といわれるかもしれないのだ。

脳は痛みの電気信号を読み解き反応する重要な臓器なのだ。

慢性の痛みがそんなに簡単に治るものではない。現実に起きていることを説明し、治療の意味を説明し、ともに痛みに立ち向かっていこうというスタンスに立つべきだ。

慢性の痛みにならないことが大切だ。それにはどうしたらよいのか教えることがだいじだ。

私は最近MPS研究会に出席していないが、ネットで様子をみていると気になる。

現状では特殊な団体として常識的医師に敬遠されるかもしれない。

このブログのコメント欄にM研のメンバーから、最近のブログを見て「どうもありがとうございました。」と賛同の鍵コメがあった。

だれでも意見が述べられる会になってほしい。声の大きい人だけの会になってほしくはない。

最近の慢性痛の傾向は明らかに脳の問題になっている。

私たちは末梢のポリモーダルを介して中枢にいかに働きかけるかを考えているのだ。

認知行動療法は癒着が起きないようにするためではない。

止むを得ず薬が必要なときだってあるだろう。いかに上手に使うか。

時代に乗り遅れるな。

慢性疼痛 消えない痛み、考え方のくせ変えて軽く

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by junk_2004jp | 2016-06-29 18:25 | MPS | Comments(10)
2016年 06月 27日

再び「筋膜リリース」の考察

福岡市の有名な歯科医師 「顎関節症クリニックやまだ歯科」の山田貴志医師がフェースブックに貴重な写真を提供してくださいました。

山田医師:かみ合わせを治した時、すぐに背中の痛みが消えてゆく。その様子を超音波エコーで追っていきました。


開始前
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2分後
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4分後
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噛みあわせを調節しただけで、あごから遠く離れた肩甲骨内側のコリがほぐれ超音波エコーガイドに現れた謎の白線が消え痛みも治ったとのこと。

このような事実から謎の白線は筋膜の癒着やFasciaの肥厚ではないと思われる。

人体で急激に変化するものといえば、自律神経(交感神経、副交感神経)によって起こる血流の変化だと思う。

「自律訓練法」というのを聞いたことがあるだろうか。興味のある方は検索したり、本を読んだりしてやってごらんなさい。

交感神経が緊張していると血管は収縮して血流はわるくなる。

リラックスすると血管は拡張して血流は改善する。

サーモグラフィーで写すとこのようになる。

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緊張するとまた元に戻ってしまう。

鍼を打つと軸索反射(神経性炎症)が起こり血管が拡張して血流が改善する。注射も同じ効果が期待される。

局麻による直接の交感神経ブロックも期待される。

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しかし緊張するとまた元に戻ってしまうこともあるだろう。

どのような手技治療を受けても同じことが想像される。患者さんをリラックスさせることが上手な医師がうまい医師なのだ。

血流が改善すれば軽くなる。そしてよく動くことだ。

謎の白い線は血流に関係しているように推測する。いったい本当のところ何が写っているのだろうか。緊張、リラックスが関係しているように思うが。

交感神経は延髄が関係しているとTVで言っていましたね。

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by junk_2004jp | 2016-06-27 20:43 | MPS | Comments(1)
2016年 06月 26日

昔はminor reflex sympathetic dystrophy という概念があった

うちの婿殿がサッカーをしていて第二足指を傷めた。

病院に行きレントゲンを撮り骨折はないと診断された。湿布を貼っていたが1週間経っても、かなり大きく腫れてきて痛みが続いている。

二回、指の裏表強い圧痛のある部位2~3箇所に少量の局所麻酔を0.2ccぐらいずつ打った。

かなり改善してきた。

これ、なんという病名にする?

第二足指捻挫でいいのだが、それでは注射が査定されてしまう。

昔はminor reflex sympathetic dystrophy (小RSD、自律神経反射性疼痛、反射性交感神経萎縮症)という概念があった。

現在ではこの言い方は使われずCRPSタイプ1に統一されているそうだ。

慢性痛はこれそのものかこの延長線上にあるように思える。

たとえば最近の症例

① 2ヶ月前、体操をしていて、肩にちょっと痛みを感じた。病院にいって検査を受けたが「骨に異常ありません」と言われて湿布と消炎鎮痛剤をもらったが、今では動かすことが困難で夜も寝返り困難で睡眠障害が続いている。(凍結肩)

② 一年前、側面衝突の事故に遭い、今も首の動き困難、手のしびれ、頭痛など続いていて、通勤が困難のため休職しているが、診察を打ち切られた。

当院受診は健康保険だ。

私は首や背中、腕にある多数の圧痛点に0.5%メピバカインを少量打ってやった。すぐに患者は「クビが動く!」といって付き添いの奥さん共々笑顔になった。

今のところまだ一回だけの診察なので今後の展開はなんともいえないのだが。

婿殿の件、症例①②とも早期に圧痛点に局麻を注射しておればその後の展開は大いによかったのではないかと思う。

どういう病名にすれば注射を査定されずに保険適応になるのか。

医師の判断を適切に評価されるのか。

慢性痛、線維筋痛症、CRPSタイプ1は同一直線上にあるのは間違いないように思う。

臨床医としては適切な病名、注射の名前、適切な評価がほしいところだ。

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S49年発行

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最近では
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こういうことは交通事故や労災あるいは医療過誤とも関係していて裁判にもなる。適切な病名がほしい。

たとえば「CRPSとはいえない」じゃあなんといえばいいのか「minorCRPS」とでもいうか。

当初から生食でいいのか。当初から筋膜癒着や肥厚があるはずがない。

当初からトリガーポイントがあるのか、ただの痛覚過敏点ではないのか。

たとえ骨折があっても考え方は同じだ。

骨折の治療と痛みの治療は別問題。

半月板や腱板損傷、ヘルニアも同じ。健常者でも普通に見られるものは手術をしないほうがよい。

手術によるCRPS発症に苦しむ人がいる。この苦しみは大変なもので手術した医師も針のむしろとなる。


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by junk_2004jp | 2016-06-26 23:22 | MPS | Comments(0)
2016年 06月 24日

筋膜リリース(筋膜はがし)に対する考察

整形外科医は最も生身の筋膜(ファスチア、ファシア)切ったり、剥がしたり、縫い合わせたりしている職種です。

皮下腫瘍摘出、腱断裂の縫合、鎖骨、足首、膝蓋骨、手首などの骨折の手術などを局所麻酔でやっていることがあります。

だからどこに痛みのセンサー(ポリモーダル受容器)がたくさんあるか経験的に知っています。

ほとんどは表皮、真皮にあります。

たとえば鶏卵大の皮下腫瘍(粉瘤腫、脂肪腫)の摘出の場合

切開する表皮、真皮の部分に局所麻酔を打つだけでほとんどの場合十分です。

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真皮のすぐ下に良性腫瘍が脂肪組織の中にあります。脂肪組織は痛みを感じることはありません。

腫瘍の表面に沿って鈍的に剥がすようにして(鋭利な刃物を使わず)神経や血管を傷つけることを防ぎます。

腫瘍の底が筋膜にまで達していることがあります。

筋膜に癒着していることはなく、鈍的に剥離できます。(鋭利な刃物は必要ありません。)

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このような筋膜がみえます。この筋膜がよじれている、シワになっている、癒着しているというようなことは信じられないのです。もしなっていたとしてもそれが原因で痛みが生じているとは信じられません。

悪性腫瘍になると、筋膜や筋肉まで腫瘍細胞が浸潤していることでしょう。


骨折の手術の場合

この骨膜だけを下の筋肉を傷つけないように切り開きます。このとき痛みを訴えることはほとんどありません。

筋膜を切開したら筋肉がみえます。

筋肉をメスで切ることはなるべく避けるようにします。

筋束の分入りやすいところを鈍的に剥がして骨に達し骨折の固定をします。

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筋肉の骨側の筋膜ですが、気になったことはありません。

骨を接合したら筋膜を細い糸で縫い合わせます。

あとは真皮、表皮をまとめて縫い合わせて終了。

表皮、真皮の局所麻酔だけでこのような治療が可能です。

整形外科医が「筋膜の癒着」という言葉で想像するのは・・・

手術痕の部分で、あるいは小児の臀部や大腿部の予防注射痕(一時問題になりましたね)で真皮、脂肪組織、筋膜が癒着した状態を想像します。

マッサージで改善しません。生食を注入しても剥離できません。メスで切り離す。また癒着する。

癒着していると二次的な弊害が出てくるかもしれませんが、癒着があるから痛いというわけではありません。

このように整形外科医にとって「筋膜リリース」「筋膜はがし」ということばを理解し難いのです。

彼らのいう筋膜と整形外科医のいう筋膜は同じものなのか。

彼らのいうリリースとはどういう意味なのか。

このように言葉だけが有名になると、素人やマスコミはとび付きますが、十分に考察すべきことです。

慢性の痛みは心理・社会的疼痛症候群と言われています。

中枢性の痛覚過敏症が本態で認知行動療法は欠かせない。

それと筋膜リリースはどう位置付ければいいのか。

鍼灸師など痛みの治療家は鍛えられた指先の感覚を頼りにして、響く痛点をさぐって、鍼を打ってください。

その時、患者さんの脳の状態(不安、抑うつ)をさぐり支える言葉を用意してください。

日本人のもつ手の器用さ、他人を思いやる気持ち、支え合う気持ちはきっといい結果をもたらします。

医師がレントゲンやMRIで失敗したことを鍼灸師もしないように。

低周波エコーは腱断裂、肉離れなどの外傷の判断には有効ですが、痛みの部位を探るのには疑問です。

痛みを感じると反射的(脊髄反射、逃避反射)で筋肉の緊張が起きます。

これはもちろん運動神経を介してです。

筋膜に運動神経の終末があるとはおもえません。緊張でもこわばりますね。緊張すると筋膜がこわばる?ちょっと説明は難しいですね。


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by junk_2004jp | 2016-06-24 13:40 | MPS | Comments(3)
2016年 06月 22日

ポリモーダル受容器は案外浅いところにあります。

私(整形外科医)はバネ指、アキレス腱断裂、鎖骨骨折、足首、下腿、前腕の骨折などの手術は局所麻酔でやっていました。

だからどこに痛みのセンサー(ポリモーダル受容器)が多くあるのか経験的に分かっています。

圧倒的に皮膚(皮下)にあります。

皮下に局所麻酔を打てばそれだけで筋膜を切って、筋肉を鈍的に分けて骨に達することができます。骨にドリルで穴を開けることもできます。

アキレス腱はパラテノンというゼリー状のものに覆われています。それもとくに局麻が必要ではありません。腱を縫合するのにも局麻が必要ではありません。

局所麻酔を使って小手術をしてきた整形外科医ならこのへんのところは分かっていただけると思います。

C線維の先端についている痛みセンサー(ポリモーダル受容器)は体中どこにでもありますが、皮膚(皮下)にそのほとんどがあるのでしょう。

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ここで生じた痛み刺激を電気信号に変換して脳に達します。

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その電気信号を脳が過去のいろいろな体験などを参考にして読み解いて反応しているのです。

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多くの急性痛はすぐにでも解決できます。ポリモーダルに介入してやればその場で解決します。

慢性化は脳が痛覚過敏になってしまう状態です。(中枢性感作、下行性疼痛抑制系の機能低下)

その場合でもポリモーダルに注射をしてやるとほとんどの場合すぐに効果がわかります。

今日もたくさんの方を治療しましたが、すべてこの注射針を使いました。

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12mmぐらいの30ゲージの針で十分です。

ヘルニアといわれて辛い痛みのひと、肩痛、腕のしびれ、耳鳴り・・・・・

私の外来はベッドが4つあります。

忙しいときは野戦病院のようです。多くの患者さんは痛い部位が複数あります。

骨折の有無以外はレントゲンを撮りません。

駐車場も狭いですから、さっさと治療しないと大変なんです。

まるで痛みのドンキホーテか百円ショップです。

数をこなさないと経営できない。

痛みの悪循環をいかに早く止めるか。

慢性化した痛みをどうするか。

脳ー身体関係 mindーbody relationship (心身症) functional somatic disease(機能的身体疾患)

慢性化すると痛み以外に睡眠障害、夜間頻尿、ドライアイ、口渇、しびれ、便秘・下痢など。

生物・心理・社会的疼痛症候群

もともと不安障害、うつ状態があれば初期より慢性痛のような状態となります。

ポリモーダルと大脳皮質前頭前野をむすぶルートへの有効な介入をどうするか。

痛みをとって動かすことにつきます。(認知行動療法)

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http://logmi.jp/11687


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by junk_2004jp | 2016-06-22 19:09 | MPS | Comments(0)
2016年 06月 14日

金沢のMKさん

メールをいただきましたが返信不可能です。

はじめまして、私は金沢市に住むAと申します。先日トリガーポイントとか、ペインクリニックについて調べていましたら、加茂先生のところにたどり着きました。

http://www.snsi.jp/tops/kouhou/1700 ←ここからです。

私は、事務職を20代初めからしておりもう30年になります。30年かけて蓄積された肩こり、背筋、両腕、臀部 残りが激しく特に頭から首片腕肩甲骨にかけてひどいコリがあります。

毎週1回マッサージいっていますが、その時は楽になりますが、また痛くなったりひどくなります。良くはなっていません。私の痛いと先生のブログに書かれている方の痛いとはもしかしたら違うのかもしれませんが、最近仕事に支障が出るくらい首が痛いのと右肩が痛い、左腕がだるいのです。

直接伺う前に1度メールを出してみようと思いました。診察治療にはいくらぐらいかかるのか?とかも知りたいので、よろしくお願いします。


返信

はじめまして。初診で3割負担で1000〜2000円ぐらいです。再診で1000円ぐらいです。いつでもどうぞ。



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by junk_2004jp | 2016-06-14 19:25 | MPS | Comments(1)
2016年 06月 10日

医師よしっかりせぃ!!

痛みの医療に関して

医師<<代替治療家、患者

という図式が出来上がりつつあるのではないか。これはインターネットの発達の影響だ。

また、保険診療の生んだゆがんだ結果ともいえる。

以前は専門書を読む必要があったがネットのおかげで誰でも簡単に専門的な知識が得られる。

ところが、診断権は医師だけなので、いろいろな書類を作成するには医師にかからなければならないという矛盾があります。例えば休業証明書。

医師は痛みに関しては基礎から勉強しなおす必要があります。

この問題は弁護士にもいえます。舛添さんの弁護士の会見、笑ってしまいます。

次は患者さんからのメールです。(2例)

⑴ 今通っているトリガーポイント鍼灸院でだんだん良くなってきたのですが、5月末に線維筋痛症・トリガーポイント注射をしているとネットに載っていた整形外科に行ったのですが、胸椎・腰椎椎間板症、腰椎椎間板ヘルニアと診断され、明らかに骨が原因です、筋痛症ではありませんと言われました。

トリガーポイント注射の治療はなく、牽引を強引に勧められて悪化する可能性があるので断ったのですが、牽引をしないと良くならないと言われ、しぶしぶ一番軽い負荷で首・腰の牽引をした所、胸椎の痛みが悪化してしまいました。骨屋さんの整形外科ばかりで肉屋さんの整形外科はなかなかありませんね・・・

今は1日中胸椎が痛くて息苦しく、夜はあまり眠れない状態です。あと、両手の小指側の痛み・しびれ・両足裏に痛みがあります。


⑵ 私は現在60才代で、4月中旬より腰痛を発生させ、悪化が進み自立して歩行するのが困難となっています。

不自然な姿勢で腰に負担を掛け臀部の上に固いしこりが発生(今年の4月中旬)し、その後(5月10日ごろ)から足全体に痛みが広がり、近くの整形外科を訪問しました。

経過が芳しくないので整形外科を何か所か訪ねX線、MRIを撮るとヘルニアと脊柱管狭窄症と診断され、痛み止めとオパルモンを飲んでいますが改善が見られません。

症状としては支えなく自立するのが困難(立つと膝の後ろから尻にかけ痛みと引きつりがあり前進できない)な状態です。

この時は足首を上に反らすのに十分力が入らなかったですが、麻痺やしびれはありませんでした。

自立がまだ可能の時期に少し楽になったので自転車で往復7km程度(少し坂あり)散歩して帰ったら症状が悪化(無理に腰等の筋力を痛めつけたか)し始め1週間程度で歩行困難に進行しました。自ら原因を作りこのような状態にしたことを反省しています。

整形の医師達に悪化の経緯を言っても無視され、医師は原因は脊柱管狭窄症にあると言われ合点ができず、インターネットで加茂先生のホームページを発見して読むと納得できました。

この中でMPSの存在と具体的な患者さんの掲示板を読み、加茂先生の本(その腰・肩・ひざの痛み治療はまちがっている! )を購入して自分でできる範囲でのマッサージ(テニスボールで筋肉をほぐす)しています。

また、トリガーポイント注射をする整形外科医師をインターネットで見つけて週1回のペースでトリガーポイントらしきところに注射を2回してもらています。

マッサージ、注射などを開始してからは少しですが改善への変化(腰近辺の痛点が弱くなり寝返りが楽になった)を感じ、自立して立つのが少し楽になり注射して帰ったときは10歩程歩くことができましたが、時間が経過すると一進一退なのが現状です。

また、マッサージを開始してからは腰周辺の痛点が前に比べて弱くなってきています。

今の治療を継続するのが正解なのか加茂先生のご意見を拝聴したく状況を記載いたしました。経過は芳しくなければ、加茂先生に治療をお願いしたいと考えています。


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by junk_2004jp | 2016-06-10 13:59 | MPS | Comments(3)
2016年 05月 31日

軽度頸髄マヒ+MPS

自分でもいろいろな治療を受けたのですが八方ふさがりで原因が分からず困ってしまいました。

事の始まりは、2014年頃から夜寝ていると足が突然勝手に蹴とばすような動きになり起きてしまうことがありました。2014年末、後ろから追突されムチ打ち、その時は、1ヵ月もすると治ったと記憶しています。2015年元旦にお参りに行ったときは階段を上がることが出来ました。3月ぐらいになって朝起きると足がもつれて変な歩き方の時がありました。


A大学病院整形外科・・変形性頚椎症・・・・すぐに手術することをすすめる

B大学病院・・・原因が分からずやはり頚椎の中で神経が圧迫している事で足の力が入らないのでは?手術は慎重に。

_______________

膝蓋腱反射亢進

フスクローヌス、わずかにみられる。

バビンスキ(ー)  トレムナー(ー)

軽度の痙性歩行

腰、腸腰筋、外側広筋、内側広筋、腓腹筋などに圧痛あり。

私の診断:頸髄マヒ(軽度)+MPS

頸髄マヒによる歩行障害にMPSが合併

頸髄マヒは軽度なのですぐに手術が必要かどうかは私は判断を控える。脊椎外科医と相談のこと。

圧痛点に局所麻酔を注射する。

とても症状は改善した。下肢が上がるようになりズボンが履けるようになった。

どれが頸髄マヒの症状でどれがMPSの症状なのか。

MPSを知っている医師はほとんどいないのでこのような症例は診断が苦手だと思う。



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by junk_2004jp | 2016-05-31 21:32 | MPS | Comments(0)
2016年 05月 31日

MPSの理解=痛みのメカニズムと心身医学

MPS(筋筋膜性疼痛症候群)を理解するツボは

「痛みのメカニズムを学ぶ」

「痛みの心身医学(心理・社会的)を学ぶ」

この二つが重要だ。

こじれた慢性痛は臨床心理士にでもなったつもりで対応する。

「傾聴・共感・受容・支持・保証」これがキーポイント。

鍼やTp、マッサージなどのテクニックも重要だろうが(これはもう卒業しているものとして)、ツボは心身医学にあると思う。

うまくいけばもつれて絡まった糸が解けるかもしれない。

症例

Aさんは数年前より右膝痛があった。一年ほど前より右下肢の広い範囲に痛みや痺れがあり座位や歩行に支障あり。

私の著書を本屋でみつけて「私のことが書いてある!」と思った。b0052170_4375884.jpg

それでいろいろやってみたが上手くいかなかった。

遠方から3日間治療にこられた。

圧痛点に注射してもあまり効果はなかった。

慢性痛用の薬に対しても効果はなかった。

先日@より診療に行かせていただいたAの夫です。先生に治療とカウンセリングしていただいたおかげで、帰ってきてから心が晴れ晴れした様子で、以前とは比べられない程、表情も明るくなって前向きになり、私もとても安心できました。



b0052170_453519.jpgこの本をお貸しした。次の日、目に涙がみられた。よくなる予感がした。

薬を希望されたので1剤処方した。


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by junk_2004jp | 2016-05-31 04:51 | MPS | Comments(0)
2016年 05月 24日

病名が不適切にもほどがある

http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_594.htm

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疼痛学序説ー痛みの意味を考えるー Patrick Wall 著 横田敏勝 訳

筋筋膜痛症候群

線維筋肉痛症候群と異なり、筋筋膜痛症候群(myofascial pain syndrome)の痛みは1つの領域に限局している。圧迫が痛みを生じる圧痛点(トリガー点)がある。このときの痛みは、遠隔部に拡がり、患者が訴えていた痛みに似ている。

トリガー点の下に、ピーンと張った筋肉の帯を触れる。この帯にある筋肉を伸展したり、この帯に局所麻酔を注入したり、針を刺したりすると、痛みは緩和する。1930年代、初期の痛みの専門家のある人たちが、筋肉や靱帯の中に少量の高濃度食塩水を注射して、自分たち自身にこの病態に似た状態を再現した。痛みが注射部位から遠隔部に拡がり、丸1日間持続するのを感じた。患者はトリガー点やピーンと張った帯のある筋肉を動かせないかもしれない。あるいは、その筋肉を動かせば痛みが誘発される。筋筋膜痛症候群のトリガー点は、鞭打ち症のような脊椎損傷部位に現れるかもしれない。多数の研究者がトリガー点の領域から採取した生体組織を調べたが、異常は発見されなかった。ピーンと張った帯は収縮している筋肉によって作られるが、この収縮は痙撃するほど強くない。一部の人たちの痛みは、2ヵ月間続き、後遺症を残さずに消失する。対照と比較した研究はなされていないが、回復は局所の圧痛点の治療と、運動によって加速される。痛みが6ヵ月間あるいはそれ以上続くと、予後がだんだん悪くなる。圧痛点の局所治療は一時的緩和を生じるが、圧痛は戻ってくる。

これらの病態では、問題と原因が圧痛点になければならないと,患者たちが確信している。圧痛点にそれを納得させるような異常が見当たらないので、本書でもう馴染みになったサイクルが始まる。

多くの医師たちは、局所性の原因がない局所性の痛みはありえないと思い込んでいる。したがって、局所性の原因を証明できないので病気は存在しないと結論する。これは、赤ん坊から沐浴水を独断的に放ることと同じである。この病態については、検討に値する筋の通った仮説がある。たとえば、脊髄内の少数の運動ニューロンの興奮によって、興奮性が高まった領域にピーンと張った帯が生じる。そして、この領域が感覚を生じるというものである。註1)実際には、原因がないこの痛みは、医師たちがそれを観察したことを認めているのに、英国では正しい病名で診断されていない註2)。

1)訳者は、筋繊維の微小損傷と考えている。  2)わが国では数年前、トリガー点への局所麻酔薬注射の保険適用が認められた。



筋筋膜性疼痛症候群(MPS)の診断基準 (Simons,1990)

International MYOPAIN Society

●大基準
1局所的な疼痛の訴え
2筋筋膜の圧痛点から関連痛として予測しうる部位での疼痛あるいは違和感
3触れやすい筋肉での索状硬結の触知
4索状硬結に沿った一点での強烈な庄痛点(ジャンプサイン)の存在
5測定可能な部位では、可動域のある程度の制限
●小基準
1圧痛点の圧迫で臨床的疼痛の訴えや違和感が再現する
2 圧痛点付近で索状硬結に垂直に弾くような触診を加えたり、圧痛点に注射針を刺すことで得られる局所的ひきつり反応
3筋肉を引きのばしたり(ストレッチング)、圧痛点への注射により疼痛が軽快する

診断には大基準5項目すべてと、少なくとも1つの小基準を満たすことが必用

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日本でもMPSを知っている医師はほとんどいない。

そのため適切な病名が使われていない。

病名が適切でないため、医師の頭は混乱していて、早期に適切な治療ができず、無駄な検査・手術を繰り返し慢性痛患者であふれている。

保険診療報酬も極めて不適切だ。

病名を適切に変更して、理にかなった診療報酬に改めれば、慢性痛患者は激減し、医療費もかなり下がるものと思われる。

椎間板ヘルニア 、脊柱管狭窄症 、坐骨神経痛 、頸椎症 、椎間板症 、神経根症 、すべり症 、分離症 、肩関節周囲炎、腱板損傷、頸肩腕症候群、胸郭出口症候群、テニス肘、手根管症候群、肋間神経痛、変形性関節症、半月板障害、アキレス腱周囲炎、腱鞘炎、足底腱膜炎、シンスプリント、・・・

これらの病名はすべてMPSだ。

急性痛=損傷の治療+痛みの治療 (ストレスが背景にある場合は痛覚閾値の低下があり当初より慢性痛のような様相を呈す)

慢性痛=痛み認知システムの治療

MPSの診断、治療には心身医学の知識が必要



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by junk_2004jp | 2016-05-24 04:35 | MPS | Comments(0)