心療整形外科

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カテゴリ:MPS( 182 )


2016年 06月 22日

ポリモーダル受容器は案外浅いところにあります。

私(整形外科医)はバネ指、アキレス腱断裂、鎖骨骨折、足首、下腿、前腕の骨折などの手術は局所麻酔でやっていました。

だからどこに痛みのセンサー(ポリモーダル受容器)が多くあるのか経験的に分かっています。

圧倒的に皮膚(皮下)にあります。

皮下に局所麻酔を打てばそれだけで筋膜を切って、筋肉を鈍的に分けて骨に達することができます。骨にドリルで穴を開けることもできます。

アキレス腱はパラテノンというゼリー状のものに覆われています。それもとくに局麻が必要ではありません。腱を縫合するのにも局麻が必要ではありません。

局所麻酔を使って小手術をしてきた整形外科医ならこのへんのところは分かっていただけると思います。

C線維の先端についている痛みセンサー(ポリモーダル受容器)は体中どこにでもありますが、皮膚(皮下)にそのほとんどがあるのでしょう。

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ここで生じた痛み刺激を電気信号に変換して脳に達します。

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その電気信号を脳が過去のいろいろな体験などを参考にして読み解いて反応しているのです。

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多くの急性痛はすぐにでも解決できます。ポリモーダルに介入してやればその場で解決します。

慢性化は脳が痛覚過敏になってしまう状態です。(中枢性感作、下行性疼痛抑制系の機能低下)

その場合でもポリモーダルに注射をしてやるとほとんどの場合すぐに効果がわかります。

今日もたくさんの方を治療しましたが、すべてこの注射針を使いました。

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12mmぐらいの30ゲージの針で十分です。

ヘルニアといわれて辛い痛みのひと、肩痛、腕のしびれ、耳鳴り・・・・・

私の外来はベッドが4つあります。

忙しいときは野戦病院のようです。多くの患者さんは痛い部位が複数あります。

骨折の有無以外はレントゲンを撮りません。

駐車場も狭いですから、さっさと治療しないと大変なんです。

まるで痛みのドンキホーテか百円ショップです。

数をこなさないと経営できない。

痛みの悪循環をいかに早く止めるか。

慢性化した痛みをどうするか。

脳ー身体関係 mindーbody relationship (心身症) functional somatic disease(機能的身体疾患)

慢性化すると痛み以外に睡眠障害、夜間頻尿、ドライアイ、口渇、しびれ、便秘・下痢など。

生物・心理・社会的疼痛症候群

もともと不安障害、うつ状態があれば初期より慢性痛のような状態となります。

ポリモーダルと大脳皮質前頭前野をむすぶルートへの有効な介入をどうするか。

痛みをとって動かすことにつきます。(認知行動療法)

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http://logmi.jp/11687


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by junk_2004jp | 2016-06-22 19:09 | MPS | Comments(0)
2016年 06月 14日

金沢のMKさん

メールをいただきましたが返信不可能です。

はじめまして、私は金沢市に住むAと申します。先日トリガーポイントとか、ペインクリニックについて調べていましたら、加茂先生のところにたどり着きました。

http://www.snsi.jp/tops/kouhou/1700 ←ここからです。

私は、事務職を20代初めからしておりもう30年になります。30年かけて蓄積された肩こり、背筋、両腕、臀部 残りが激しく特に頭から首片腕肩甲骨にかけてひどいコリがあります。

毎週1回マッサージいっていますが、その時は楽になりますが、また痛くなったりひどくなります。良くはなっていません。私の痛いと先生のブログに書かれている方の痛いとはもしかしたら違うのかもしれませんが、最近仕事に支障が出るくらい首が痛いのと右肩が痛い、左腕がだるいのです。

直接伺う前に1度メールを出してみようと思いました。診察治療にはいくらぐらいかかるのか?とかも知りたいので、よろしくお願いします。


返信

はじめまして。初診で3割負担で1000〜2000円ぐらいです。再診で1000円ぐらいです。いつでもどうぞ。



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by junk_2004jp | 2016-06-14 19:25 | MPS | Comments(1)
2016年 06月 10日

医師よしっかりせぃ!!

痛みの医療に関して

医師<<代替治療家、患者

という図式が出来上がりつつあるのではないか。これはインターネットの発達の影響だ。

また、保険診療の生んだゆがんだ結果ともいえる。

以前は専門書を読む必要があったがネットのおかげで誰でも簡単に専門的な知識が得られる。

ところが、診断権は医師だけなので、いろいろな書類を作成するには医師にかからなければならないという矛盾があります。例えば休業証明書。

医師は痛みに関しては基礎から勉強しなおす必要があります。

この問題は弁護士にもいえます。舛添さんの弁護士の会見、笑ってしまいます。

次は患者さんからのメールです。(2例)

⑴ 今通っているトリガーポイント鍼灸院でだんだん良くなってきたのですが、5月末に線維筋痛症・トリガーポイント注射をしているとネットに載っていた整形外科に行ったのですが、胸椎・腰椎椎間板症、腰椎椎間板ヘルニアと診断され、明らかに骨が原因です、筋痛症ではありませんと言われました。

トリガーポイント注射の治療はなく、牽引を強引に勧められて悪化する可能性があるので断ったのですが、牽引をしないと良くならないと言われ、しぶしぶ一番軽い負荷で首・腰の牽引をした所、胸椎の痛みが悪化してしまいました。骨屋さんの整形外科ばかりで肉屋さんの整形外科はなかなかありませんね・・・

今は1日中胸椎が痛くて息苦しく、夜はあまり眠れない状態です。あと、両手の小指側の痛み・しびれ・両足裏に痛みがあります。


⑵ 私は現在60才代で、4月中旬より腰痛を発生させ、悪化が進み自立して歩行するのが困難となっています。

不自然な姿勢で腰に負担を掛け臀部の上に固いしこりが発生(今年の4月中旬)し、その後(5月10日ごろ)から足全体に痛みが広がり、近くの整形外科を訪問しました。

経過が芳しくないので整形外科を何か所か訪ねX線、MRIを撮るとヘルニアと脊柱管狭窄症と診断され、痛み止めとオパルモンを飲んでいますが改善が見られません。

症状としては支えなく自立するのが困難(立つと膝の後ろから尻にかけ痛みと引きつりがあり前進できない)な状態です。

この時は足首を上に反らすのに十分力が入らなかったですが、麻痺やしびれはありませんでした。

自立がまだ可能の時期に少し楽になったので自転車で往復7km程度(少し坂あり)散歩して帰ったら症状が悪化(無理に腰等の筋力を痛めつけたか)し始め1週間程度で歩行困難に進行しました。自ら原因を作りこのような状態にしたことを反省しています。

整形の医師達に悪化の経緯を言っても無視され、医師は原因は脊柱管狭窄症にあると言われ合点ができず、インターネットで加茂先生のホームページを発見して読むと納得できました。

この中でMPSの存在と具体的な患者さんの掲示板を読み、加茂先生の本(その腰・肩・ひざの痛み治療はまちがっている! )を購入して自分でできる範囲でのマッサージ(テニスボールで筋肉をほぐす)しています。

また、トリガーポイント注射をする整形外科医師をインターネットで見つけて週1回のペースでトリガーポイントらしきところに注射を2回してもらています。

マッサージ、注射などを開始してからは少しですが改善への変化(腰近辺の痛点が弱くなり寝返りが楽になった)を感じ、自立して立つのが少し楽になり注射して帰ったときは10歩程歩くことができましたが、時間が経過すると一進一退なのが現状です。

また、マッサージを開始してからは腰周辺の痛点が前に比べて弱くなってきています。

今の治療を継続するのが正解なのか加茂先生のご意見を拝聴したく状況を記載いたしました。経過は芳しくなければ、加茂先生に治療をお願いしたいと考えています。


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by junk_2004jp | 2016-06-10 13:59 | MPS | Comments(3)
2016年 05月 31日

軽度頸髄マヒ+MPS

自分でもいろいろな治療を受けたのですが八方ふさがりで原因が分からず困ってしまいました。

事の始まりは、2014年頃から夜寝ていると足が突然勝手に蹴とばすような動きになり起きてしまうことがありました。2014年末、後ろから追突されムチ打ち、その時は、1ヵ月もすると治ったと記憶しています。2015年元旦にお参りに行ったときは階段を上がることが出来ました。3月ぐらいになって朝起きると足がもつれて変な歩き方の時がありました。


A大学病院整形外科・・変形性頚椎症・・・・すぐに手術することをすすめる

B大学病院・・・原因が分からずやはり頚椎の中で神経が圧迫している事で足の力が入らないのでは?手術は慎重に。

_______________

膝蓋腱反射亢進

フスクローヌス、わずかにみられる。

バビンスキ(ー)  トレムナー(ー)

軽度の痙性歩行

腰、腸腰筋、外側広筋、内側広筋、腓腹筋などに圧痛あり。

私の診断:頸髄マヒ(軽度)+MPS

頸髄マヒによる歩行障害にMPSが合併

頸髄マヒは軽度なのですぐに手術が必要かどうかは私は判断を控える。脊椎外科医と相談のこと。

圧痛点に局所麻酔を注射する。

とても症状は改善した。下肢が上がるようになりズボンが履けるようになった。

どれが頸髄マヒの症状でどれがMPSの症状なのか。

MPSを知っている医師はほとんどいないのでこのような症例は診断が苦手だと思う。



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by junk_2004jp | 2016-05-31 21:32 | MPS | Comments(0)
2016年 05月 31日

MPSの理解=痛みのメカニズムと心身医学

MPS(筋筋膜性疼痛症候群)を理解するツボは

「痛みのメカニズムを学ぶ」

「痛みの心身医学(心理・社会的)を学ぶ」

この二つが重要だ。

こじれた慢性痛は臨床心理士にでもなったつもりで対応する。

「傾聴・共感・受容・支持・保証」これがキーポイント。

鍼やTp、マッサージなどのテクニックも重要だろうが(これはもう卒業しているものとして)、ツボは心身医学にあると思う。

うまくいけばもつれて絡まった糸が解けるかもしれない。

症例

Aさんは数年前より右膝痛があった。一年ほど前より右下肢の広い範囲に痛みや痺れがあり座位や歩行に支障あり。

私の著書を本屋でみつけて「私のことが書いてある!」と思った。b0052170_4375884.jpg

それでいろいろやってみたが上手くいかなかった。

遠方から3日間治療にこられた。

圧痛点に注射してもあまり効果はなかった。

慢性痛用の薬に対しても効果はなかった。

先日@より診療に行かせていただいたAの夫です。先生に治療とカウンセリングしていただいたおかげで、帰ってきてから心が晴れ晴れした様子で、以前とは比べられない程、表情も明るくなって前向きになり、私もとても安心できました。



b0052170_453519.jpgこの本をお貸しした。次の日、目に涙がみられた。よくなる予感がした。

薬を希望されたので1剤処方した。


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by junk_2004jp | 2016-05-31 04:51 | MPS | Comments(0)
2016年 05月 24日

病名が不適切にもほどがある

http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_594.htm

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疼痛学序説ー痛みの意味を考えるー Patrick Wall 著 横田敏勝 訳

筋筋膜痛症候群

線維筋肉痛症候群と異なり、筋筋膜痛症候群(myofascial pain syndrome)の痛みは1つの領域に限局している。圧迫が痛みを生じる圧痛点(トリガー点)がある。このときの痛みは、遠隔部に拡がり、患者が訴えていた痛みに似ている。

トリガー点の下に、ピーンと張った筋肉の帯を触れる。この帯にある筋肉を伸展したり、この帯に局所麻酔を注入したり、針を刺したりすると、痛みは緩和する。1930年代、初期の痛みの専門家のある人たちが、筋肉や靱帯の中に少量の高濃度食塩水を注射して、自分たち自身にこの病態に似た状態を再現した。痛みが注射部位から遠隔部に拡がり、丸1日間持続するのを感じた。患者はトリガー点やピーンと張った帯のある筋肉を動かせないかもしれない。あるいは、その筋肉を動かせば痛みが誘発される。筋筋膜痛症候群のトリガー点は、鞭打ち症のような脊椎損傷部位に現れるかもしれない。多数の研究者がトリガー点の領域から採取した生体組織を調べたが、異常は発見されなかった。ピーンと張った帯は収縮している筋肉によって作られるが、この収縮は痙撃するほど強くない。一部の人たちの痛みは、2ヵ月間続き、後遺症を残さずに消失する。対照と比較した研究はなされていないが、回復は局所の圧痛点の治療と、運動によって加速される。痛みが6ヵ月間あるいはそれ以上続くと、予後がだんだん悪くなる。圧痛点の局所治療は一時的緩和を生じるが、圧痛は戻ってくる。

これらの病態では、問題と原因が圧痛点になければならないと,患者たちが確信している。圧痛点にそれを納得させるような異常が見当たらないので、本書でもう馴染みになったサイクルが始まる。

多くの医師たちは、局所性の原因がない局所性の痛みはありえないと思い込んでいる。したがって、局所性の原因を証明できないので病気は存在しないと結論する。これは、赤ん坊から沐浴水を独断的に放ることと同じである。この病態については、検討に値する筋の通った仮説がある。たとえば、脊髄内の少数の運動ニューロンの興奮によって、興奮性が高まった領域にピーンと張った帯が生じる。そして、この領域が感覚を生じるというものである。註1)実際には、原因がないこの痛みは、医師たちがそれを観察したことを認めているのに、英国では正しい病名で診断されていない註2)。

1)訳者は、筋繊維の微小損傷と考えている。  2)わが国では数年前、トリガー点への局所麻酔薬注射の保険適用が認められた。



筋筋膜性疼痛症候群(MPS)の診断基準 (Simons,1990)

International MYOPAIN Society

●大基準
1局所的な疼痛の訴え
2筋筋膜の圧痛点から関連痛として予測しうる部位での疼痛あるいは違和感
3触れやすい筋肉での索状硬結の触知
4索状硬結に沿った一点での強烈な庄痛点(ジャンプサイン)の存在
5測定可能な部位では、可動域のある程度の制限
●小基準
1圧痛点の圧迫で臨床的疼痛の訴えや違和感が再現する
2 圧痛点付近で索状硬結に垂直に弾くような触診を加えたり、圧痛点に注射針を刺すことで得られる局所的ひきつり反応
3筋肉を引きのばしたり(ストレッチング)、圧痛点への注射により疼痛が軽快する

診断には大基準5項目すべてと、少なくとも1つの小基準を満たすことが必用

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日本でもMPSを知っている医師はほとんどいない。

そのため適切な病名が使われていない。

病名が適切でないため、医師の頭は混乱していて、早期に適切な治療ができず、無駄な検査・手術を繰り返し慢性痛患者であふれている。

保険診療報酬も極めて不適切だ。

病名を適切に変更して、理にかなった診療報酬に改めれば、慢性痛患者は激減し、医療費もかなり下がるものと思われる。

椎間板ヘルニア 、脊柱管狭窄症 、坐骨神経痛 、頸椎症 、椎間板症 、神経根症 、すべり症 、分離症 、肩関節周囲炎、腱板損傷、頸肩腕症候群、胸郭出口症候群、テニス肘、手根管症候群、肋間神経痛、変形性関節症、半月板障害、アキレス腱周囲炎、腱鞘炎、足底腱膜炎、シンスプリント、・・・

これらの病名はすべてMPSだ。

急性痛=損傷の治療+痛みの治療 (ストレスが背景にある場合は痛覚閾値の低下があり当初より慢性痛のような様相を呈す)

慢性痛=痛み認知システムの治療

MPSの診断、治療には心身医学の知識が必要



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by junk_2004jp | 2016-05-24 04:35 | MPS | Comments(0)
2016年 04月 09日

変形性股関節症?

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これは私の古くからの患者さんです。(60歳代)

以前は右のお尻が痛いといって月に数回来院していました。お尻の圧痛部位に局所麻酔を注射していました。時に、腸腰筋にも打っていました。そのたびによくなっていました。

最近は右は全く痛くなく左が痛いということで同じような治療をしていました。

ところが、3日前より左の股関節が急に痛くなり、車椅子で診察室に入ってきました。

本人の希望でレントゲンを撮りました。今まで一度もレントゲンは撮っていませんでした。

典型的なかなり高度な変形性股関節症です。

左の腸腰筋に強い圧痛がありましたのでそこに3ccほどの局所麻酔を注射するとすぐに痛みは取れて歩いて診察室をでました。

レントゲンの説明は難しいですね。あまり深く印象に残らないように説明しました。

不思議でしょ。今は右は痛くないのです。それに4日前は左もさほど痛みがあったわけではないのです。

そして簡単な治療で歩かれるようになったのです。

目から入る強い印象、医師の配慮のない説明は患者の脳に刻み込まれ、痛みに悩まされることになるかもしれません。

江戸時代は軟骨、変形、神経、半月板、椎間板、筋肉という言葉はありませんでした。これらは訳語として作られたもでしょう。言葉がなければ、概念もないのです。現代人よりも痛みも少なく、上手に解消して生活していたのではないでしょうか。鍼やお灸、指圧、湯治など。

大迫たつ子という強いプロゴルファーがいました。最終日に少し跛行していて、アナウンサーが、股関節が悪いといっていたと記憶しています。股関節が悪くても強いゴルファーでいられるのだと感心した記憶があります。

プロゴルファーは3日間、アップダウンの激しいところを歩かなければいけないのですよ。

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by junk_2004jp | 2016-04-09 16:52 | MPS | Comments(1)
2016年 04月 08日

私がMPS研究会で伝えたかったこと

もうなん年前になるか、MPS研究会を立ち上げた理由は、トリガーポイント注射を普及したくてではない。

1)「脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアが神経を圧迫して、痛みやしびれが生じる」という考えは科学的には完全に間違っている。

2)「椎間板、関節軟骨、半月板などの老化が痛みの原因である」という考えは科学的に完全に間違いである。

これは意外と思うかもしれないが、痛みのメカニズムを勉強すればすぐに理解できる。

3)あなたが診ようが診まいが、ほとんどの外来患者の病気は治癒するものである。病人が治るのを邪魔しないのが良い医師である。

  態度、言葉は医師の有する最も重要な手段である。その重要性を認識して賢明な使い方が出来るようになりなさい。医師は役者でなければならない。相手、場合によって態度、言葉を変更する必要がある。

「ドクターズルール10」よりhttp://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_151.htm

つまり、心身医学だ。

Doctor as drag (薬としての医者)

適切な説明力、安心感、信頼感、など総合的な「医者力」

同じことが代替治療家にもいえる。「治療者力」

私の本やこのブログで紹介したが、内科医や産婦人科医の奥様が脊柱管狭窄やヘルニアで手術を考えていたのだが、当院に数日来院して、治療を見学してあとは自宅で医師である夫が治療して治した。

先日、こんなことがあった。

80歳の医師が椎間板ヘルニアの手術をして、2週間後に痛みが再発、私の本を読んで、ファックスしてこられた。その地域には私が知っている医師がいなかったので、症状をお聞きして、治療法を伝えた。80歳の医師は友人の医師に頼んでその治療をやってもらった。のちに改善の感謝の手紙をいただいた。

「腰痛は脳の勘違いだった」は、著者・戸澤洋二氏は私のHPからヒントを得て、研修に来ている女医さんに注射をしてもらい、認知行動療法を組み合わせて治したという話だ。これは「スーパー患者力」だ。

これらの例からもわかるように、特殊な技術、訓練を要する技術ではないのだ。

「医者力」、「治療者力」は技術もさることながら、説明力、信頼感、安心感、寄り添う能力などだ。これは一朝一夕に身につくものではない。経験、勉強が必要だと思う。

しかし、すべての患者に対応できることではない。

そうだろ、特殊な治療法が必要なら、明治時代以前の世は痛みに苦しむ人が大勢いたことになる。また世界中にも痛みに苦しむ人が大勢いることになる。

この3つを医師に教えたかったのだ。私のやっているトリガーポイントブロックをひろめようとしたのではない。



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by junk_2004jp | 2016-04-08 20:13 | MPS | Comments(0)
2015年 10月 19日

手根管症候群な〜んちゃって

Aさんは2ヶ月ほど前より右手1、2、3指にしびれがでてきました。

2週間前に「手根管症候群」という診断で手術をしましたが、かえってしびれはひどくなり、夜間痛もあり睡眠が十分にとれません。

反対側に手にも少ししびれがあります。

b0052170_1574521.jpg図のように圧痛点があります。

手をよく使う仕事をしていらっしゃいます。

圧痛点に少量の局所麻酔を注射するとしびれ、痛みは軽減しました。

また手を振るとしびれは軽減することから、MPSによる静脈のうっ血が症状を悪くしているものと思われます。

私は「手根管症候群」という病名のつけ方に反対します。

そもそも神経を圧迫してもしびれや痛みは生じません。

神経が絞扼されたときは「麻痺」が生じます。しびれではなくて「知覚鈍麻」「知覚脱失」が生じます。

手根管部においてこのような神経絞扼が起きた症例を私は見たことがありません。

もしあったとしたら、「手根管症候群」というような病名ではなくて「正中神経の絞扼性障害(手根管部)」という病名にすべきです。

梨状筋症候群、胸郭出口症候群などの病名も結局のところMPSです。さらに脊柱管狭窄症も椎間板ヘルニアという病名で表現されている痛みもMPSです。みんな「な〜んちゃって」なんです。

ズワイガニは石川県で獲れたものは「加能ガニ」、福井県で獲れたものは「越前ガニ」、山陰で獲れたものは「マツバガニ」といいます。

筋骨格系の痛みも場所によっていろいろな名前を使っていて、それぞれに専門家と称する医師がいるのでややこしいのです。

筋骨格系の痛みで、悪性腫瘍、感染症、リウマチ・痛風、幻肢痛、帯状疱疹後神経痛でなければ、MPSです。

誤解を生まないためにも、そろそろ病名を整理して合理的な病名にして保険診療をすべき時になっている。

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ではなぜ図のような正中神経支配領域にしびれがあるのでしょうか。

静脈、動脈、神経は伴走していることが多いので静脈のうっ血が神経の分布範囲と一致しているように思われるのでしょうか?

手根管症候群の治療は不用 http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_268.htm


http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_594.htm 

4-1
://www.round-earth.com/HeadPainIntro.htm
肩甲筋の緊張は頭痛の原因になったり、手根管症候群や胸郭出口群といわれている痛みを呈することがある。いわゆる手根管症候群の場合は半ダースはあると思われる原因のなかで、手根管をどうこうするのは最後にしなさい。手術をする前にぜひチェックを!・・・・


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by junk_2004jp | 2015-10-19 17:53 | MPS | Comments(8)
2015年 10月 05日

ビタカイン製薬「トリガーポイント理論」を作成しました。

このたびビタカイン製薬様のご依頼をうけて「トリガーポイント理論」の作成のお手伝いをしました。

筋骨格系の痛みに対して、家庭医、内科医が対処できる。早期治療が大切。

これを契機に痛みの治療に関心を持たれることを期待します。

だれでもどこでもレントゲンなどの検査なしでも簡単に治療を受けられますように。

「はじめに」

筋骨格系の痛みの多くは、筋筋膜性疼痛症候群(myofascial pain syndrome,MPS)です。1983年に Travellと Simonsは「筋筋膜性疼痛と機能障害 :ト リガーポイントマニュアル」という表題の膨大な書物でMPSを体系化しました。

MPSは我が国において認知度が低く、医療でうまく対応できていないせいなのか患者数は2010年で成人の22.5%が慢性痛を持っているとの報告があります。

悪性腫瘍、感染症、リウマチ・痛風、幻肢痛、帯状疱疹後神経痛などを除外診断 (レ ントゲンや血液 診断)できれば、痛みやしびれはMPSということになります。これらの疾患にMPSが合併していることもあります。

椎間板ヘルニア 、脊柱管狭窄症 、坐骨神経痛 、頸椎症 、椎間板症 、神経根症 、すべり症 、分離症 、肩関節周囲炎、腱板損傷、頸肩腕症候群、胸郭出口症候群、テニス肘、手根管症候群、肋間神経痛、変形性関節症、半月板障害、アキレス腱周囲炎、腱鞘炎、足底腱膜炎、シンスプリント、などと言われている疾患の痛みやしびれはMPSです。

MPSの症状は痛み、しびれのほかに罹患筋によって、力が入らない、耳鳴り、ふらつき、知覚鈍麻など多彩です。

特殊なものに、痛みが全身に広がった線維筋痛症 (罹患者数推定250万人)、 浮腫や強い痛みが続くCRPSがあります。

MPSの原因は重力 (外力)です。

1)一過性の大きな外力 (転倒、むち打ち、打撲、ねん挫など)
2)慢性的な外力(生活習慣、仕事、スポーツ)です。

老化による筋肉の質 、量の低下(サルコペニア)は外力に対応することが困難になります。

MPSは慢性化しやすく、また痛みの部位が広がっていくことがあります。早期にトリガーポイント注射などの治療が必要です。手技は比較的簡単ですので、プライマリ・ケアの医師、専門外の医師が行えます。私は30ゲージ、27ゲージ、19 mm、38 mmの 注射針を使っています。

MPSは 急性痛 と慢性痛に分けられます。急性痛は「組織損傷 +痛 み」、慢性痛は「痛みそのもの」が 治療の対 象です 。 組織損傷 は電子顕微鏡レベルの微小損傷 から完全骨折のような大きな損傷までさまざまです。

組織損傷の治療と痛みの治療は別の問題です 。組織損傷の治療は必要に応じて 行えば いいですが 、 痛みは損傷が治癒 (不全治癒)したと思われる時期を過ぎても残ることがあるので、早期より積極的に痛みの治療を行うべきです 。 慢性痛は中枢性 、末梢性の感作が起 きたもので 神経障害性疼痛とも言われています。

慢性痛は「生物・心理・社会的疼痛症候群Jと いわれ、ストレスや天候など日常生活の中に原因があ ると考えられるため、集学的な対応が必要です。認知行動療法や薬物療法が必要なことがあります。

変形性股関節症の痛みもMPSですが、可動域制限や脚長差はMPSを永続させる要因となっています。

不安、怒り、抑うつ、こだわりなどはMPSを 拡大、永続させることになるでしょう。 また不安やうつは痛みの閾値を低下させます。

本書によりMPSへの理解が深まり、適切な治療が施行されることを期待いたします。

加茂整形外科医院 院長 加茂 淳

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by junk_2004jp | 2015-10-05 14:01 | MPS | Comments(10)