心療整形外科

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カテゴリ:MPS( 182 )


2014年 11月 01日

膝痛の新しい考え方

健康2014・12月号に私の記事があります。

リウマチ・痛風以外の膝痛もMPSです。

http://junk2004.exblog.jp/20921338/

ヒアルロン酸もはや推奨せず

米国整形外科学会(AAOS)は6月4日、変形性膝関節症治療に関する臨床診療ガイドライン(CPG)改訂版を発表した。ヒアルロン酸を推奨しないと明記した。変形性関節症(0A)は庫擦による消耗が原因の関節炎とも知られ、65歳以上に発症することが最も多い。米国では約3300万人が0Aに確患し、身体障害の主因となっている。

本CPGは膝関節置換術より侵襲性の少ない治療を対象としている。2009年cpGから変更された主要推奨事項は、アセトアミノフェンとヒアルロン酸に関する2点。アセトアミノフェンの推奨用量は4000mgから3000mg/日に減った。

これはFDAが2009年以降にアセトアミノフェン使用者全般に対して変更したことによる。ヒアルロン酸の関節内注射は、14件の試験のメタ解析において臨床的に重要な改善を意味する最小開値に達しておらず、症候性の変形性膝関節症治療法としてもはや推奨されないものとしている。


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by junk_2004jp | 2014-11-01 02:07 | MPS | Comments(0)
2014年 10月 31日

医師がMPSを知らないと起こる弊害

医師がMPSを知らないと起こる弊害は

① やたらと検査をする。

② 誤診をする。

③ 診断ができない。

④ 治療が遅れる。

⑤ 患者さんに不安感、絶望感をあたえる。

昨日の症例を紹介しましょう。

① 70歳、男性、ゴールデンウィークのころ山登りをしたあと、右膝が痛くなる。病院を受診してレントゲン、MRIの検査を受け、「半月板がぼろぼろで手術をするしかない」といわれました。
知人の紹介で当院を受診しました。

内側広筋に強い圧痛がいくつもありました。トリガーポイントブロックをすると、すぐに痛くなくなりました。

内側広筋のMPSだったのです。山を下るときなどに傷めます。伸張性収縮があぶない。


② 20歳代、女性、1週間前、立ち上がろうとした時、急に腰痛、右太ももの前面の痛み。下肢をまっすぐに伸ばせない。MRI検査を受けているときに右ひざも痛くなりました。

MRIの結果、椎間板ヘルニアと診断されました。投薬で様子見、よくならなければ神経ブロックといわれました。

ネット検索で当院受診。腸腰筋、中臀筋、内側広筋などのMPSでした。もちろんその場で痛みがなくなりました。早期手当がよかったのでしょう。

立ち上がる動作は腸腰筋にとって伸張性収縮ですね。


このような症例は検査をしなくても話を聞いただけでMPSだと診断できます。あとは治療的診断をすればいいのです。

多くの医師はこの現実を知りません。

MPSを知っていたとしても羽生結弦さんのときの説明のように誤解しているのです。MPSはヘルニアなどがなかったときの診断名だと誤解しているのです。

医師数が増え、MRIが増えて容易に検査できる現状ではますます慢性痛が増えます。

患者さんも専門医が詳しく検査した結果ですから真に受けてしまいます。


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by junk_2004jp | 2014-10-31 01:25 | MPS | Comments(0)
2014年 10月 29日

大学でMPSを教えれば疼痛難民は減る

大学の整形外科、リウマチ内科、循環器内科やある病院の脊椎外科で診断のつかなかった症例です。

80歳代、女性。昨年末より背痛、両下肢痛で歩行困難。

MPSは筋骨格系の痛みの中で最もありふれたものです。

診断は簡単です。まず、除外診断(悪性腫瘍、感染症、リウマチ・痛風、帯状疱疹後神経痛)

圧痛点が1個以上あればMPSです。

骨折や腱や靭帯の断裂に合併していることもあります。構造の治療と痛み(MPS)の治療は別問題です。

変形性股関節症に合併したMPS、脊髄麻痺に合併したMPSもあります。

家族や患者さん本人の積極的努力がいい結果をもたらしたのでしょう。

4ヶ月の入院からの退院翌日、初めて加茂先生に診ていただいた後、ゴールデンウイークの休みに入るまでの5日間連続で通い、その後は9月までで合計10回受診しました。

ゆっくりですが徐々に痛みが減り、始めの頃は車椅子で診察室まで入っていたのが杖になり、今では近所のスーパーマーケットをカートを押しながらゆっくり一周、一緒に買い物に行けるようになりました。

9月に受診した直後は、まだ時々痛みが出るようで、もう一回診てもらいたいと言っておりましたが、とうとう「卒業かな?」という言葉が本人から出るようになりました。

痛みはほぼなくなったそうです。加茂先生に診ていただけて本当に感謝しております。こんな短い文章では伝わらない思いですが、この言葉に尽きます。

また母と買い物に行けるようになったことは、先生にたどり着くまでの日々を考えると夢のようです。

何度目かの受診の時、母が「痛みが出た時にはトリガーポイントの位置を親指でぐーっと指圧すると痛みが治まるんです。」という話をした時に、先生が嬉しそうに「医者いらずだなぁ。」とにこにこしてらしたのがとても印象的で、先生に診ていただけて本当によかったと心から思いました。

お一人お一人、治り方は違っていると思いますが、母の場合、

① 7月頃まで、毎朝、膝上内側のトリガーポイントと思われる所(先生が注射されていた箇所)を蒸しタオルで温めました。温めた方が痛みが楽になるとのことでした。

② 痛みが出たり、出そうになったときは自分でトリガーポイントと思われる所を親指で5秒位押して3秒位休むというのを何度か繰り返して、自分の出来る範囲で痛みをコントロールしていました。

③ 始めの頃は注射直後に痛みが楽になっていましたが、家に着いて車から降りる頃にはまた痛みがぶり返していました。ゴールデンウイーク以降は注射直後より、注射翌日や翌々日くらいから調子が良くなることが多かったようです。

④ 40年以上看護士をしていた母にとっては、トリガーポイント注射によって自分の状態が改善するのか半信半疑の初診でした。初めてのトリガーポイント注射の直後、先生に立ってごらんと言われて、恐る恐る立ち上がった時に「痛くない!」4ヶ月ぶりに痛みのない状態を実際に体験し自力で立つ事が出来、通うたびにゆるやかながら、右下がりの折れ線グラフのように痛みが減っていきました。痛みが出たら加茂先生の所に行けば大丈夫という安心感はとても心強いようで、デイケアでのリハビリも、先生がいつも仰る「あせらず、ゆっくり。」を自分に言い聞かせながらを頑張りました。

まだ以前の歩きっぷりと比べると不安定ですが、日を追うごとに足取りがしっかりしてきているようです。デイケアのスタッフさんや、入院時にお世話になったリハビリのスタッフさん達にも半年前の状態からの変わり様を喜んでいただいてます。もし、また痛みが出た時には伺いますのでどうぞ宜しくお願いします。

冬に向かって徐々に気温も下がってきております。たくさんの患者さんをかかえられ、お忙しい毎日をお過ごしと思いますが、お身体ご自愛下さいませ。

ほんとうにありがとうございました。

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by junk_2004jp | 2014-10-29 02:24 | MPS | Comments(0)
2014年 09月 24日

今季初戦を欠場へ…羽生結弦選手が患う「筋筋膜性腰痛症」とは?

http://matome.naver.jp/odai/2141146523977583101?&page=3


◎筋・筋膜性腰痛症は除外診断的な要素が多く,腰椎椎間板ヘルニアや分離症を否定しておく必要があります

◎筋・筋膜性腰痛症の症状以外に、足のしびれや筋力低下、坐骨神経痛などの症状があれば、腰椎椎間板ヘルニアや分離症を疑って、レントゲン検査やMRI検査などを行います

◎再発傾向の強い方は原因の精査と治療が必要です


診断はあっていますが、筋筋膜性疼痛症候群(MPS)の概念が間違っています。

MPSは残り物の診断名ではありません。

ヘルニアや分離症が痛みやしびれを起こすことはありません。

ではヘルニアや分離症がある人はMPSにならないのか。そんなことはないですね。

ではこの痛みはヘルニアが原因なのか、MPSが原因なのか。

MPSが原因なのです。

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by junk_2004jp | 2014-09-24 18:39 | MPS | Comments(0)
2014年 09月 23日

MPSについて

筋骨格系の痛みの多くは筋筋膜性疼痛症候群(myofascial pain syndrome、MPS)です。1983年にTravellとSimons は「筋筋膜性疼痛と機能障害:トリガーポイントマニュアル」という表題の膨大な書物でMPSを体系化しました。

MPSは我が国において認知度が低く、医療でうまく対応できていないためか患者数は2010年で成人の22.5%が慢性痛を持っているとの報告があります。

悪性腫瘍、感染症、リウマチ・痛風、神経障害性疼痛(幻肢痛、帯状疱疹後神経痛など)を除外診断(レントゲンや血液診断)できれば、痛みやしびれはMPSということになります。もちろんこれらの疾患にMPSが合併していることはよくあることです。

椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、坐骨神経痛、頸椎症、椎間板症、神経根症、すべり症、分離症、肩関節周囲炎、腱板損傷、頚肩腕症候群、胸郭出口症候群、テニス肘,手根管症候群、肋間神経痛、変形性関節症、半月板障害、アキレス腱周囲炎、腱鞘炎、足底腱膜炎、シンスプリント、などと言われている疾患の痛みやしびれはMPSだと思っています。

MPSの症状は痛み、しびれのほかに罹患筋によって、力が入らない、耳鳴り、ふらつき、知覚鈍麻など多彩です。

特殊なMPSとして、痛みが全身に広がった線維筋痛症(250万人)、浮腫や強い痛みが続くCRPS があります。

MPSの原因は重力(外力)です。①一過性の大きな外力(転倒、むち打ち、打撲、ねん挫など)②慢性的な外力(生活習慣、仕事、スポーツ)③心理的な緊張(くいしばり、握りしめ、頚背中のこわばり)

MPSは慢性化しやすいと言われています。また部位が広がっていくこともあります。早期にトリガーポイント注射などの治療が必要です。手技は比較的簡単ですので、プライマリ・ケアの医師、専門外の医師が行えます。私は30ゲージ、27ゲージ19mm、38mm の注射針を使っています。

MPSは急性痛と慢性痛に分けられます。急性痛は「組織損傷+痛み」、慢性痛は「痛みそのもの」が治療の対象です。組織損傷は電子顕微鏡レベルの微小損傷から完全骨折のような大きな損傷までさまざまです。

組織損傷の治療と痛みの治療は別の問題です。組織損傷の治療は必要に応じて行えばいいですが、痛みは損傷が治癒(不全治癒)したと思われる時期を過ぎても痛みが残ることがあります。それが慢性痛です。中枢性、末梢性の感作がその本体と言われています。

慢性痛は「生物・心理・社会的疼痛症候群」といわれ、全人的対応が必要となってくることがあります。トリガーポイント注射のほかに認知行動療法や薬物療法が必要なことがあります。

変形性股関節症の痛みもMPSですが、可動域制限や脚長差はMPSを永続させる要因となっています。

不安、怒り、抑うつ、こだわりなどはMPSを拡大、永続させることになるでしょう。また不安やうつは痛みの閾値を低下させます。


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by junk_2004jp | 2014-09-23 10:43 | MPS | Comments(0)
2014年 09月 07日

歯痛もMPS

母は、歯科医に通い続けても治らなかった痛みが、今日初めてうけたTPBで治ったので驚いていました。TPBを受けた側の足の痛みが消えただけでなく、足のむくみがなくなったことにも驚いていました。反対のあまり痛くない方の足は今日も普通にむくんでいたそうです。ありがとうございました。


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図の③④⑧が歯に関連痛がくるものです。この患者さんは④でした。

患者さんは頚痛、膝痛、下肢痛などを訴えて来院されました。もちろんこれらもMPSでした。
最後に歯痛にも悩んでいるということで下顎部の数カ所に局所麻酔を注射しました。

このような治療は危険もなく簡単なので決して敷居の高い治療ではありません。やってみることですね。

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by junk_2004jp | 2014-09-07 10:18 | MPS | Comments(0)
2014年 09月 02日

筋骨格系の痛みのほとんどはMPSで、慢性化することがある

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この本を読んだ方の奥様が来院され、その後の様子をFace Bookに書いてくださいました。

「Dr.夏井ホームページへの投稿メールが切っ掛けでこの新刊を読んで、非常に理に適っていると納得できた為、盆明けから首の痛みに悩んでいた、**ちゃんの為に石川県の加茂整形外科医院まで行ってきました。首の痛みも長年の肩こりも、今までにうけたどの整体やマッサージよりも改善効果があったようで、目から鱗が落ちまくりでした。トリガーポイントブロック、凄すぎます。(私自身は腰痛や肩こりが続いたことはないので良く分かりませんが、**ちゃんは小学生の時から今までずっと肩こりです)」


その翌日

昨日、妻が「今回の痛みがでる前よりも、首と肩の動く範囲が拡がった」と、とても驚いていました。首の痛みはおさまりましたが、長年の肩こりにも効果が期待できそうなので、しばらく通いたいそうです。 ちなみに、早速テニスボールを買ってきて、自分でトリガーポイントほぐしもし始めました。


痛みの治療、特に慢性痛、は個人差があります。

今回はとてもいい報告をして下さいました。

次は円盤状半月という診断で手術を検討していたお子さん、1年半続く膝痛。お母さんと2日間治療にいらっしゃいました。

先生、先日は、ありがとうございました。
お陰さまで、娘の膝は、驚くほど快調のようです。
本日、治療後初めてのバレーの部活で信じられないくらい、違和感なしの膝で本人も、びっくりして帰ってきました。そんなにすぐに良くなるわけもないと思っていましたがすごい効果です。
小松まで行ったかいがありました。本当にありがとうございました。
娘は、あの魔法の注射が欲しいと言っていました。東京で、先生に近い先生を早く探したいと思います。


円盤状半月が膝痛の原因になることは無いと思っています。
痛みの原因は内側広筋、外側広筋のMPS(筋筋膜性疼痛症候群)でした。慢性の凝りです。引き金は筋肉の微小損傷です。

この筋肉がMPSを起こすと膝くずれが生じることがあります。

http://junk2004.exblog.jp/6344099

無症状膝のMRIにおける異常所見の発生頻度

http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_62.htm

円板状半月板は15膝にみられ、すべて外側であった。円板状半月板は広い年齢層にみられ、その頻度は13%であった。


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by junk_2004jp | 2014-09-02 01:23 | MPS | Comments(5)
2014年 08月 24日

腰、ひざ、肩、首の慢性痛が手術なしで治るトリガーポイントほぐし

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はじめに

この本を手にとられているのは、腰、ひざ、肩、首の慢性痛に悩まされている方だと思います。なかには、病院で手術をすすめられた方もいるのではないでしょうか。

腰痛であれば腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、ひざ痛なら変形性膝関節症、肩や首の痛みは頸椎椎間板ヘルニアや頸椎症と診断されると、手術をすすめられることが多いようです。

これらの病気は骨などの変形によって神経が圧迫されて起こるといわれています。したがって、神経の圧迫をとりのぞけば痛みは消えるという理屈です。

ところが手術をしても、痛みが消えないことが多いのです。そうしたケースを耳にして、手術をためらう人も多いのではないかと思います。大きなリスクをともなう手術をしたのに治らなかったら、なんのために手術をしたのかわかりません。

こんなことが頻繁に起こるのは、これまでの診断や治療が間違っていたからです。痛みの原因は骨などの変形によるものではありません。そのほとんどは筋肉に原因があるのです。日本ではまだよく知られていませんが、筋肉が原因で痛みを引き起こす「筋筋膜性疼痛症候群(MPS)」という病気があります。

私の病院には他院で手術をすすめられたという患者さんがたくさんいらっしゃいます。そこで私が診察してみると、そのほとんどが手術の必要のないMPSでした。

MPSの多くは「トリガーポイントブロック」という治療で治すことができます。「トリガー」とは「引き金」という意味です。腰、ひざ、肩、首の慢性痛を訴える人の筋肉にはトリガーポイントが見つかります。このトリガーポイントに麻酔注射をして、緊張した筋肉をゆるめれば痛みがとれていくのです。

そのメカニズムは本書で詳しく述べていきますが、比較的軽症の痛みであれば、トリガーポイントは自分でストレッチしたり、身近にある道具を使って筒単にほぐすこともできます。この方法を「トリガーポイントほぐし」と命名しました。

トリガーポイントは誰にでも見つかります。腰、ひざ、肩、首の慢性痛に悩まされている人は、まず「トリガーポイントほぐし」を試してみて、その効果を実感してください。

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あとがき

慢性痛をもっている人は、日本に2000万人ぐらいいるといわれています。

痛みは、私たちの体に危害を加える外力(原因)の存在に気づき、それから逃避するためにあるものですが、痛みがさらに次の痛みをつくるという悪循環を生みます。

このうち急性痛は「痛み」と「組織損傷」が複合したものであり、痛みと組織損傷はそれぞれ別々に治療すべきです。とくに、痛みは時間がたてばたつほど悪化することがあるので、早期からの治療が必要になります。

一方、慢性痛は中枢神経が過敏になって起きているもので、痛みそのものが治療の対象となります。

そして、「神経が圧迫されると痛みやしびれが生じる」「老化した椎間板や関節軟骨は痛みの原因になる」「かたちが正常でないと痛みの原因になる」「損傷を治すと痛みも治る」—これらは生理学的な根拠がなく、単なる思い込みです。

リウマチ、痛風、悪性腫瘍、感染症などをのぞいて、からだの痛みの多くは筋痛です。この筋痛が慢性化しやすいのです。筋痛はもっともありふれたものですが、意外と知られていません。日本の医学教育では、この筋痛がすっぽりと抜け落ちています。

痛みの生理学は急速に発展しましたが、それが臨床に反映されることはなく、いまだに従来の伝統的な考えのまま治療が行われています。それも専門医のレベルにおいてさえです。無駄な検査、無駄な治療が繰り返されることは大きな損失でしょう。

「手術は完全に成功しました。なぜ痛みが続くのかわかりません」有名大学病院で脊柱管狭窄の手術をした方がこうおっしやいました。

この時点で、そもそも痛みの原因が間違っていたことに気づくべきなのです。痛みに悩む人は、私が医師になった40年前より増えているように感じます。これは、MRI、CT、内視鏡などが発達し、医師数も増えて、保険診療で簡単に検査できるようになり、ムダな治療機会を増やしていることが一因ではないでしょうか。

医師が今のような診断を変えないかぎりは、患者さん自身が勉強して対策をとるべきでしょう。

加茂整形外科医院院長 加茂淳 


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by junk_2004jp | 2014-08-24 23:16 | MPS | Comments(0)
2014年 07月 27日

HOW TO TEACH DOCTOR ABOUT MPS

HOW TO TEACH DOCTOR ABOUT MPS (医師にいかにしてMPSを教えるか)
線維筋痛症と同様、筋筋膜性疼痛症候群(MPS)もしばしば誤解されている。今日でさえ、MPSの症状や治療を理解していないのみならず、その存在すら信じていない医師がいるのは驚きである。MPSの治療は、正確な診断があってはじめて行うことができる。
これはアメリカのサイトからです。日本と同じような状況ですね。
MPSを知らないから「慢性痛」を正しく理解できません。
MPSを知らないから「線維筋痛症」を理解できません。
MPSを知らないから「痛みの生理学」を理解できません。
MPSを知らないから「心身一如、心身相関」を理解できません。
MPSを知らないから間違った診断をします。レントゲン、MRI、関節鏡などで見られた正常でない所見が痛みの原因だとかってに思い込んでしまいます。
MPSを知らないから手術ができるのです。
筋硬結もまたMPSの結果です。筋硬結にこだわる必要はありません。
MPSは最も普遍的な痛み疾患です。
いろんな治し方があることでしょう。全世界の古代からの人類がそれぞれの地域でそれぞれのやり方で治してきたのでしょう。
慢性痛が増えている背景には医療機器の発展と医師の思い込みがあります。

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by junk_2004jp | 2014-07-27 06:51 | MPS | Comments(0)
2014年 07月 06日

痛み・しびれが進むと麻痺につながると思っているのではないか

本日のマジスカ診療所

脊椎外科医には気をつけろ!

後縦靭帯骨化症

手の痺れ、首から右肩にかけての張りと懲り、首のダルさが顕著になり「このままだと、転倒したり運転中に鞭打ち等になると神経に重大な損傷が起こり、現代の医学ではどうにもならない事態にもなります。またこの先はマヒも起こりますからその予防のためにも早急に手術が必要です」と忠告され・・・


この説明は矛盾があるのです。

「手の痺れ、首から右肩にかけての張りと懲り、首のダルさが顕著になり」・・・これを後縦靭帯骨化で説明できない。MPSです。

将来起きるかもしれない麻痺を予防するために手術をする・・・・これは間違いとはいえない。しかし、現に麻痺の兆候があるのなら早急に手術が必要かもしれないが、その兆候がない人に早急にとは。

手の痺れ、首から右肩にかけての張りと懲り、首のダルさが顕著になり・・・・これを麻痺の兆候と勘違いしているのではないだろうか。

後縦靭帯骨化症の手術をしたあと大変辛い痛みに悩まされている人、今回を含めて4人、知っている。

後縦靭帯骨化症は黄色靭帯骨化症も同じだが無症候のものが多いと思われる。

もし症状が出るのなら脊髄麻痺だ。後縦靭帯骨化は脊髄を前方から、黄色靭帯骨化は後方から脊髄を圧迫することによって脊髄麻痺が生じても不思議ではない。

脊髄麻痺の症状は痙性麻痺で、手指の巧緻運動障害、痙性歩行(パタパタ)で病的反射、腱反射亢進。知覚鈍麻。

痛みやしびれではない。末梢神経の麻痺はみたことがない。たぶん起きないのだろう。

Aさんは頚や背中の痛みで受診して、後縦靭帯骨化症という診断で手術をしたが、よりひどい痛みに悩まされている。

もともと、MPSだったのですが、たまたま検査で無症候の後縦靭帯骨化が見つかっただけ。

手術とは怪我を負うことです。それがますます痛みを複雑にしてしまった。

痛み、しびれと麻痺の区別ができない。

もう数年すると裁判で負けるときがくるのではないだろうか。

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by junk_2004jp | 2014-07-06 07:57 | MPS | Comments(0)