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2006年 05月 31日

頚部痛、拇指のしびれ

50歳代、男性

5年前、急に頚が痛くなる。近医にて注射などの治療を受けるも改善せず。転医してMRIでヘルニアがあるといわれる。

その後、一進一退、小康状態であったが、昨年暮より悪化する。右拇指にしびれあり。ヘルニアの手術をすすめられたが、妻子は私のサイトを見て、手術に反対して当院受診をすすめた。

慢性的腰痛もあるが、年齢的なものだとの説明を受けている。睡眠障害がある。

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斜角筋、棘下筋、大菱形筋、腕橈骨筋に圧痛がありました。圧痛点をブロック(1%メピバカイン計6ml)して、軽くストレッチをしました。ついでに腰の方もしました。

「腰はどうですか?」「痛くなくなりました。」
「しびれはどうですか?」「ちょっと軽くなりました。」
「頚はどうですか?」「少し動きやすくなりました。今は反対側が少し痛いです。」

拇指のしびれは、斜角筋か腕橈骨筋の関連痛だと思います。どちらか確かめるにはブロックを一度にしなければよいのですが。

拇指のしびれ→C5/6の神経根刺激症状・・・医師が思いこんでいることかもしれません。違うと思います。

このような治療で症状の変化をみるのは「治療的診断」といいます。その筋肉に原因があるということが想定できるのです。

慢性化していますから、心理・社会的は面を配慮して治療を進めていけばよいと思います。奥さんやお子さんはこのブログをみているかもしれませんが安心してください。腰や頚や腕の筋・筋膜性疼痛症候群です。
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by junk_2004jp | 2006-05-31 19:43 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(0)
2006年 05月 30日

腱炎(腱付着部炎)→腱痛

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http://www.tandempoint.com/p2.htm

●腱付着部の膠原線維が縮むのは、基質の脱水による可能性がある。
●圧力を加える(ロルフィングのように加圧する)と、基質の脱水状態が一時的に改善して、縮んでいた膠原線維が伸びるのだろう。その結果、慢性的に短縮していた筋肉は弛緩し、関節の緊張は緩むことになる。

ロルフィング
身体を正しく調整しようとするボディワークで、筋膜に強い力をかけて、頭や胴体、脚など身体のあらゆる部位が、重力によって正しい位置関係に収まるよう調整する。~筋膜を柔らかくして筋肉への付着を緩め、骨を解放するのがねらいだ( 『代替医療ガイドブック』p.341)。

この図からすると腱の付着部(骨への)は(dehyrdation→dehydrationの間違いだろう)脱水で縮こまった状態なのか。

これでは安静にしていてもなかなか治らないわな。ストレッチが必要なのがわかる。

腱障害に抗炎症薬は逆効果

http://junk2004.exblog.jp/4655100/

腱付着部(炎)はテニス肘が有名だが、いわやる五十肩、いわゆる変形性膝関節症といわれているものの本態とも思われる。

Attachment Trigger Point (付着部トリガーポイント)という概念のほうがよさそうだ。「炎」という字を使うとどうしても「安静」「ステロイド」「消炎鎮痛剤」ということが思い浮かぶものだ。
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by junk_2004jp | 2006-05-30 07:24 | 痛みの生理学 | Comments(0)
2006年 05月 28日

こんなに劇的なこともあります

4年前にヘルニアで寝たきりから1ヶ月で復帰できたことがあるのですが、今回、引越しの荷物運びにより、また再発しました。まっすぐに立とうとすると、激痛が走ります。腰の痛みはだいぶ和らいだのですが、左足に麻痺、痺れ、痛みがあります。今は松葉杖がないと歩けなくなりました。足の麻痺、痛みがひどいので、手術しようかと思っています。手術したほうがよいのでしょうか。よろしくお願いします。

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Aさんの圧痛点

図のような圧痛点がありました。梨状筋と下腿の伸筋群、腸腰筋、傍脊柱筋の筋筋膜性疼痛症候群です。今回の症状は3ヶ月ぐらい前からで、杖は数週間前からです。

トリガーポイントブロック後は足の動きは回復し腰はまっすぐになり杖なしでも歩行可能になりました。

うそのような本当の話です。これらの筋群に責任のあった症状なのです。梨状筋のトリガーポイントが出発点だろうと思います。(以前にしりもちをついてお尻を強打したことがある)

今後は、ヘルニアが原因ではないという確信がもてたのですから、認知行動療法、ストレッチで、トリガーポイントブロックは適宜行います。
______________________

Bさん(79歳、女性)

      6~7年前より図のような痛みがあり、他の病院に通院しているがよくならない。
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22日初診:注射をいやがられましたが説得して行う。(トリガーポイントブロック)
       中臀筋、腸腰筋、下腿伸筋群
24日:「臀部の痛みはとれた」・・・・下腿だけブロック注射する。
26日:「足の指が屈曲できるようになった」

こんな劇的なこともあります。Bさんは「曲がるようになった」といってよろこんでいました。つまり指の伸筋群がつっぱっていたためにそれ以上底屈しにくかったのでしょう。長年続けて飲んでいたお薬は中止ということにしました。

圧痛点をしっかり捕まえて治療すると思わぬ効果があるものです。ヘルニアによる下腿の運動麻痺といわれているものは筋痛(トリガーポイント症状)だと確信しています。
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by junk_2004jp | 2006-05-28 00:51 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(0)
2006年 05月 26日

手技療法家

療術師・神へ走れ!

いい整形外科の見分け方!!また、整形外科での診療で実際にあった体験談や注意したいことなど

No.37

こんちわ!にゃんにゃんと申します。二ヶ月程前左下肢に激痛が発症し一時は立てませんでした。近所のクリニックで腰椎間板ヘルニアと診断され、後にMRIのある大病院でレベル3~4要手術と言われ大変ショックでした。ヘルニア手術に関するもの必至に調べました。自分に適した手術、最新レーザーPLDD,成功率、後遺症等。もう自分も手術か?と諦めかけた時ひとつのページに目が止まりました。骨膜矯正塾?うわ~これだ!答えが見つかりました。今まで自分が受けた治療って何んだったんだ?また関連サイトの加茂整形の物凄い資料、見るだけで元気になります。現在週一治療の為、横浜~春日井でお金掛かるけど。ヘルニアと診断された多くの方々へ。安易に手術しちゃダメだよ!


いろんなサイトがあるもんですね。私のサイトと相互リンクしている

腰痛・ヘルニア骨膜矯正熟のことのようです。それで院長のブログへTBします。

骨膜矯正!?聞きなれない表現ですね。機会があったらその手技を見せていただきたいものです。

整体、カイロ、マッサージ、指圧、アジャスト、リリース、矯正、ストレッチ、ほぐし・・・いろいろな表現がありますが、それぞれの手技療法流派の奥義があるのでしょう。しかし、結果的には筋肉のしこりを取り除いているのだろうと思います。

たとえば私のしているトリガーポイントブロックも「筋膜リリース・インジェクション」と命名してもよいわけです。

おたがいによいところ(考え方)を取り入れて切磋琢磨していきましょう。
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by junk_2004jp | 2006-05-26 07:57 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(2)
2006年 05月 25日

痛みは筋痛症

結局、痛みは筋痛症なのです。一つの図に何とかまとめてみました。

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ちょっとした衝撃でも痛みの悪循環にスイッチオンすることもあります。ストレスが引き金のこともあります。

それが長引くとすれば、不安、恐れ、動作回避、バランスの崩れた歩行や動作による他の筋への負担。

この悪循環をどこでどうして断ち切ろうが自由です^^。

ヘルニアや脊柱管狭窄症で痛みが生じるという生理学的根拠はありません。このような診断をすることによって、不安、安静、動作回避、が習慣化します。よくなりませんね。それでやっぱり手術か、となるわけです。

レントゲンやMRIではこの図のどの部分も一片たりともわかりません。医師に分かることといえば、どこに拘縮による筋硬結があるか、筋緊張はあるかという触診データだけなのです。

ところが、それをしないでMRIをみて診断するわけです。これではうまくいくはずがないです。

手術をする→不安を解消、喜び、リラックス→悪循環からの脱出・・・ありうるでしょうが、そうはいかない人もごろごろいるわけです。

私は一昨年、足関節を骨折しましたが、しばらくギプスで固定して変な歩き方をしていましたら、その後、踵が痛くなりました。たぶんひらめ筋の負担→足底筋膜痛だったのでしょう。

外科的手術は新たな筋に傷を付けるということです。非外科的手術(ストレッチ、徒手矯正、整体、マッサージなど)も乱暴にすればやはりそういうことです。
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by junk_2004jp | 2006-05-25 07:12 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(0)
2006年 05月 23日

図を書き換えました

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筋収縮と筋拘縮の違い

筋線維に過大な負荷がかかると筋小胞体が傷害され、活動電位が出なくても筋小胞体からカルシウムイオンが筋漿に出ていく。

血流が悪いとATPの産生が減ってなかなか拘縮が解けない。そのためしこりが残る。これらが慢性化すると、それが筋・筋膜痛症候群である。

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by junk_2004jp | 2006-05-23 19:21 | 痛みの生理学 | Comments(4)
2006年 05月 21日

ヘルニアを考える

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椎間板栄養のポンプ機構

運動は椎間板への圧負荷と圧解除を交互に行うポンプ機構を駆動する。その結果、水分や老廃物を排出し、また、水分や栄養を中に取り入れる。

ポンプ機構が破綻すると(つまり、腰の運動制限が続くと)生化学的変化が起こり、ヘルニアが発生する。
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ヘルニアが先にありきではなくて筋痛が先にありきではなかろうか。腰筋、臀筋、下肢筋の痛みが続くことにより、脊柱の運動制限がおこり、椎間板のポンプ機構が破綻する。

イナバウアーをしてもヘルニアにならないのはポンプ機構が保たれていて、前後左右に均等に負荷がかけられているからだろう。

たとえば
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患側にヘルニアが多いという統計があるとするなら・・・

左下肢痛の人が習慣的に右に負荷をかけながら生活を続けると左にヘルニアが出る。ヘルニアは筋痛のための運動制限、前後左右の負荷や運動のアンバランスのために生じるのだろう。

だから、ヘルニア自体が筋痛の原因ではないし、ましてやそれが神経を圧迫して痛みをおこしているわけではないのだろう。

筋痛の人に安静を指示するから治らないのだ。
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by junk_2004jp | 2006-05-21 02:46 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(0)
2006年 05月 20日

おもしろいサイトをみつけました

私が受け入れられなかったことエリーさんの頚部外傷を受けて

交通事故による頚部外傷についての研究は研究費の出所によっていろいろちがいがあるようにも思えます。

私は身構える暇がなかったことがやはり大きな要素だろうと思います。頭の重さは4~5kg重あるそうですから、

質量m の物体に加速度a が加わったとき、物体に働く力はF = ma
瞬時に相当の力が頭にかかることになります。このときにどこにどのような損傷(微小)がおきるのでしょうか。私は胸鎖乳突筋がやられることが多いように思います。

http://www.injuryresources.com/このサイトおもしろそうだけど有料なのかな?

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いったん一箇所がやられるとバランスがくずれドミノ倒しのように広がることは想像できます。

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私が痛みの勉強をやり始めたきっかけはこの鞭打ちがきっかけでした。損保会社の御用達の弁護士とのdebateの理論武装。

筋肉の微小損傷を画像診断することはできない。筋肉の微小損傷で局所では運が悪いと小胞体が破れてCaが放出される。ドミノ倒しがはじまるわけだ。

先日、遊園地でボートの滑り台で頚を傷めて2年間も辛い思いをしている方を診た。立って目薬をさせないのです。

この方は鞭打ちではないですが、やはり腰筋の微小損傷がきっかけではないだろうか。

このあたりの治療法がまだよく分からないのだ。安静が必要なのか。必要としたらどれ位の時期か。

鞭打ちの場合、最初はたいしたことがないのに次第に悪化していくケースがよくある。本当はこのたいしたことのない時期に圧痛点ブロックをするのが最もよいのかもしれないという思いがある。もちろん証明なんかできるはずがない。

しかし、たいしたことがないのに、頚に注射されることを望む人はまずいない。でもたまにはいる。そんなときは経過がよいものだ。でももともと軽かったのかもしれない。たいした治療ではないのだからしたほうがよいと思うのだが、おどかしてそれを強要するのも変なことだ。

一度、ドミノ倒しが始まると、なかなかとめる事が困難になるものだ。

あらためてお勉強
収縮と拘縮の違い、拘縮と筋・筋膜痛症候群の関係
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正常な筋肉が収縮するとき、運動神経線維の末端からアセチルコリンが放出され、筋線維から終板電位が出る。それが引き金になって、筋線維から活動電位が発生する。活動電位が筋線維の横行小管に伝わると、筋小胞体の終末槽からカルシウムイオンが細胞質(筋奨)内に放出され、太いミオシンフィラメントの間に細いアクチンフイラメントが滑り込んで収縮する。筋線維に過大な負荷がかかると筋小胞体が傷害され、活動電位が出なくても筋小胞体からカルシウムイオンが筋漿に出ていく。その結果、太いフィラメントの間に細いフィラメントが滑り込む。こうして筋線維が短縮する。このとき活動電位が出ないので、収縮と呼ばず拘縮と称している。
拘縮が発生すると、血流が障害され、これに拘縮によるエネルギー消費の増大が加わって代謝産物が蓄積し、ブラジキニンが産出されて痛みを生じる。このときプロスタグランジンも産出され、ブラジキ;ンの発痛作用を増加する。筋肉が痛みの発生源となると、反射性筋収縮や血管収縮が加わって痛みを強め、痛みの悪循環ができ上がる。また太いフィラメントの間に滑り込んだ細いフィラメントが元に戻るのにATPのエネルギーを必要とする。血流が悪いとATPの産生が減ってなかなか拘縮が解けない。そのためしこりが残る。これらが慢性化すると、それが筋・筋膜痛症候群である。

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by junk_2004jp | 2006-05-20 01:16 | 交通事故診療 | Comments(0)
2006年 05月 18日

トリガーポイント症候群

筋筋膜性疼痛症候群(MPS)では長ったらしいし、インパクトが弱い。
「筋肉痛ですよ」ではそうなんだけど、日本人の一般的な「筋肉痛」のイメージとちょっと違う。

「トリガーポイント症候群=TPS」はどうだろうか。

「本当は怖い家庭医学」でやってほしいものだ。

「TPS」は早く適切な治療をしないと怖い!何が怖いかって、「ヘルニア」が原因と誤解されて手術されることがある。

慢性化とともに治りにくくなりQOL(生活の質)は悪くなる。睡眠が害されストレスがたまる。そのためますます悪化する。

TPSは筋の痛みや短縮を起こす。腰や臀筋の痛みや短縮は椎体の左右アンバランスを起こしヘルニアになるのかもしれない。

ヘルニアは痛みの原因ではなくて結果と考えるべきだろう。ヘルニアがあっても痛みのない人がいるのは当然のことだ。ヘルニアそのものは無害なのだ(馬尾症候群、頚部脊髄症は除く)。無害なのだけれどMRIでそれを見せられるとなかなか立ち直れなくなるものだ。

手術でよくなる人もいるが、1時間も全身麻酔をかけていれば筋緊張も脳もリセットされるのか。局所麻酔の手術より全麻のほうが成績はよいのでは?
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by junk_2004jp | 2006-05-18 13:11 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(0)
2006年 05月 17日

ヘルニア支離滅裂物語

「麻痺が生じてからは遅い」「しびれは残る」

といって、神経根ブロックをするとはどういうことか!ブロックは神経の伝達を一時的に止めることなのだ。支離滅裂ではないのか。

神経麻痺の可能性のあるときに神経に局所麻酔を打ち込みますか?いったい麻痺の病気とみているのか痛みの病気とみているのか。

多くの場合、臨床家は自分が臨床に従事するようになって初めてこの症侯群に出合う場合が多い。そしてそれは、従来の診断や治療で患者の問題が解決できない場合が大半なのである

生理学的根拠のない診断の上にいくらハイテク技術で手術しようが「病院の実力」とはいわない。
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by junk_2004jp | 2006-05-17 07:31 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(7)