心療整形外科

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2006年 12月 31日

Muscle Knots (筋硬結)

Muscle Spasm and Muscle Knots

spasm(筋攣縮)

受傷早期に起きる重要な出来事は筋肉の攣縮だ。これはある範囲の筋肉につっぱり感をおこし、時には、常にではないが、痛みを起こす。攣縮の治療は、問題の全体的な処置において重要だ。初期の段階においてもとの損傷が治されないと、筋攣縮は筋硬結をつくる。通常、これは最初の怪我のおよそ2週後に起こる。これらの筋硬結は痛くて、問題の一部になる。時々筋硬結からの痛みは、最初に受診する理由となる。

What Are Muscle Knots?(筋硬結とは?)

筋硬結は筋肉内の異常なエリアで、痛みの原因になる。この筋硬結を医学的に表現すると、筋筋膜トリガーポイントだ。私達はこれについて全てを知っているわけではない。これを生検すると、いくつかの異常蛋白が沈着しているのがみられる。ある臨床医はこのエリアは過剰な結合織からなっていると信じている。しかし、この考えを支持する研究(残念ながらほとんどないのだが)には、あまり根拠がない。筋硬結のすべてを書いた医学書は2冊ある。筋硬結は痛みと苦痛の大部分の原因となっており、これを治療することは重要だという理由でこれらの教科書がある。
Simons, David G., Travell, Janet G., Simons, Lois S. (1999) Myofascial Pain and Dysfunction: The Trigger Point Manual. Lippincott Williams & Wilkins: Atlanta, GA

Why Muscle Knots Form

筋肉の攣縮が継続的に”on"になっていると、筋硬結が生じる。通常、重いものを持ち上げるときでさえ、筋肉は連続的に働いてはいない。身体が通常の動きをする時、異なった筋肉が”on/off”をくり返している。攣縮は常に筋肉を働かせ続ける。筋肉はこのような継続的に働くようには設計されていない。このようなことがしばらく続くと筋肉は負担がかかりすぎて硬結が作られてしまう。攣縮を治療するということは、この問題の解決になる。攣縮は他の種類の外傷でも生じる。しかし、ただちに痛みのもとを取り去ってしまうと筋硬結の問題は生じない。このことは頚と腰の外傷により生じることが多い(もちろん他の部位にも生じるが)。

How Are Muscle Knots Treated?

筋硬結の治療法はいくつかある。どの治療法を選ぶかは、あなたにとって最も身近なヘルスケア開業医の仕事だ。運動療法のページで論じられているように、運動は筋硬結にとって重要な方法だ。しばしば、運動は他の治療法の補足的なものになるであろう。筋硬結にとって、マッサージ治療は、有効な治療法だ。この種のマッサージ治療は、それが行われているときは不快かもしれないが、患者はあとで心地よく感じるであろう。理学療法士やカイロプラクターによって、筋硬結に対して行われる、温熱、冷却、超音波、電気刺激などは治療法は”modality”というカテゴリになる。他の治療法として、筋硬結に注射する方法があるが、これはトリガーポイント注射といわれている。鍼治療もこれらに対して効果的だろう。
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by junk_2004jp | 2006-12-31 23:30 | 痛みの生理学 | Comments(0)
2006年 12月 31日

頭板状筋の筋硬結

目薬をさせるようになったエリー  加茂先生ありがとう!!

ellyさんは右の頭板状筋に母指頭大ほどの筋硬結(Muscle Knots)がありました。

この硬結が症状の主な原因のように思います。そのほかにもいくつかあります。

頚椎ヘルニアがあるということですが、次のように考えたらいいでしょう。

○大きな外力が加わることによって、ヘルニアと同時にトリガーポイント(筋硬結)が生じた。
○大きな外力が加わることによって、トリガーポイント(筋硬結)が生じ、左右のバランスがくずれ、動きの制限も生じ、その結果、ヘルニアが生じた。

どちらが正解なのか分かりませんが、どちらにしてもヘルニアが原因で痛いというのは間違っていると思います。症状の原因になっているのは、トリガーポイントなのです。

ヘルニアは無視してよいでしょう。

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トリガーポイントブロック、鍼、指圧、マッサージなどのあとにストレッチをすることが重要ですね。
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「トリガーポイントと筋筋膜療法マニュアル」より
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by junk_2004jp | 2006-12-31 16:04 | 慢性痛 | Comments(0)
2006年 12月 29日

Pelvic Floor Dysfunction (PFD)

http://www.ic-network.com/iclifestyles/april02.html

Pelvic Floor Dysfunction (PFD), or vaginismus, is a common condition in IC patients. PFD causes the pelvic floor muscles to involuntarily
spasm in response to an irritant.

PFD(骨盤底機能障害)、膣痙はIC(間質性膀胱炎)の患者によくみられる状態だ。PFDは骨盤低の筋群が刺激に反応して突然、攣縮する状態だ。

The muscles of the pelvis are made of two groups, the pelvic floor
muscles and the hip-joint muscles. The piriformis muscle, which is located partly in the pelvis and partly at the back of the hip joint, is a hip rotator muscle as well as a support muscle of the pelvic floor.

骨盤の筋群は2つのグループからなっている。骨盤底筋群と股関節筋群だ。梨状筋は一部は骨盤内に、一部は股関節後部に位置している。この筋肉は骨盤底を支持するのみならず、股関節の回旋筋でもある。

The piriformis is under the gluteus (buttock), and attaches the lower part of the sacrum (the triangular composite bone in the back of the pelvis)
to the great trochanter (the top of the thigh).

梨状筋は臀筋の下にあり、仙骨の下部に付着して、大腿骨の大転子にいたる。

(IC, Painful Bladder Syndrome, Frequency Urgency Dysuria Syndrome)

http://www.myorehab.net/article%20-%20a%20matter%20of%20urgency.htm
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by junk_2004jp | 2006-12-29 08:38 | Comments(2)
2006年 12月 28日

舌痛症

私は今、舌痛症の患者さんを2人みています。抗うつ薬で良好な経過なのですが・・・。

「The Trigger Point Therapy Workbook」によると

Tongue Pain(舌痛)
sternocleidomastoid(胸鎖乳突筋)
medial pterygoid(内側翼突筋)
mylohyoid(顎舌骨筋)


舌痛はこれらの筋肉の関連痛ということです。それで私の2人の患者さんは2人ともmylohyoid(顎舌骨筋)に強い圧痛がありました。一人はトリガーポイントブロックをして効果あり。一人は注射が怖い。

http://en.wikipedia.org/wiki/Image:Gray385.png

鍼も効くのでしょう。
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by junk_2004jp | 2006-12-28 21:03 | 症例 | Comments(0)
2006年 12月 27日

軟骨が減っているから痛いわけではないんだね!

触ってみれば?

軟骨自体は神経がないからなぁ~。膝が痛いといっても、もっと詳細に分析していうと、膝の周囲の軟部支持組織が痛覚過敏な圧痛点ができているということだ。

だから、増えることのない軟骨なんか無視して、筋肉の治療をすればよい。
マッサージを治療と思わない人がいるのでこまる。決して慰安ではない。こわばった筋肉をほぐすという重要な医療行為だ。筋肉を強くするという考え方より、ほぐしたほうがよい。

強い筋肉でも痛みはおきる。

http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_224.htm#in

内側広筋の緊張短縮→O脚変形→内側の関節軟骨の消耗

このように考えたほうがよいのか?従来は内側の軟骨が減るからO脚になると習ったのだが。軟骨の消耗は痛みの原因とするより、結果とみるべきなのか。

緊張短縮した筋が滑液包の上をこすると滑液包の炎症が起きるという説を先日、トリガーポイントに関するUSAのサイトで見たが、なるほどと思えるふしもある。

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この写真の方は両膝の高度の変形性膝関節症で、入院時は車いす状態、2本杖でかろうじて歩行していた。上記のINさんのお母様と同室で、お二人は気があっていらっしゃいまして、お互いにいい影響を与え相互作用でよくなっていかれました。

写真は退院の日に院の庭で草むしりをしていらっしゃるというので、びっくりして診察室から写真をとりました。私は今年はまだ、この庭に足を踏み入れた記憶はありません。5年に1度ぐらい庭にでるかなかな(笑)
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by junk_2004jp | 2006-12-27 17:29 | 慢性痛 | Comments(2)
2006年 12月 26日

広背筋の筋筋膜性疼痛

広背筋の筋筋膜性疼痛

昨日HPに書いた「広背筋のトリガーポイント症状」の患者さんが早速いらっしゃいました。

半年前、犬を引いて散歩中、急に犬に引っ張られたのが原因だと思われるとのこと。右腕を後方、前方に動かしにくい。最近は夜間痛も生じてきた。

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図の赤点のところに強い圧痛点がありました。前方は大胸筋です。

圧痛点ブロックをすると症状は症状は緩和しました。数回必要かもしれません。注射のあとは軽くストレッチをするのがいいでしょう。

なおブラはしていらっしゃいませんでした。

「薬はどうしますか?」
「たくさん薬を飲んでいますので、いりません。」
「何の薬を飲んでいらっしゃるのですか?」
「心不全の薬です。」
「お顔の血色もよく、心不全には見受けられませんが・・・」
「胸が痛くて受診し、カテーテルの検査の結果、心不全という診断でした。」

図の青点のところに強い圧痛がありました。左の大胸筋の筋筋膜性疼痛症候群です。
「なりすまし筋」による可能性は大きいですが、専門外のことに口をはさまないで起きましょう。
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by junk_2004jp | 2006-12-26 17:51 | 症例 | Comments(0)
2006年 12月 25日

腸腰筋の筋筋膜性疼痛症候群(MPS)

損傷の生体力学

転倒、スポーツ外傷、極端に腰を落とした姿勢あるいは車を運転して股関節を長時間屈曲していたときやペダル操作で股関節屈筋群を繰り返し使ったときに腸腰筋が過度に収縮して損傷する。腰椎椎間板ヘルニア・脊柱側弩症・腰椎固定術なども腸腰筋にトリガーポイントを発生させることがある。


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「トリガーポイントと筋筋膜療法マニュアル」より

http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_594.htm#website14-6

「腰椎固定術後に腸腰筋にトリガーポイントが発生すつことがある」とのことだが、そういえば、今治療している、固定術後の人も膝を伸ばして寝ることは困難だといっている。
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by junk_2004jp | 2006-12-25 21:19 | 痛みの生理学 | Comments(2)
2006年 12月 24日

肘の内側を打ったときの痛み2

肘の内側を打ったときの痛み

http://www.caringmedical.com/symptoms/hackett.asp#

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見つけたので、紹介しておきます。神経を叩打した痛みではないということです。
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by junk_2004jp | 2006-12-24 22:20 | 痛みの生理学 | Comments(0)
2006年 12月 24日

長く座っていると腰が痛い

http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_594.htm#website14-5

長く座っているとこしが痛くなるというのは腹直筋が原因のこともあるんだ。で、交通事故でシートベルトで腹直筋を傷めることがあるのだ。

そしてそれは6ヶ月以上も続いてもなにもふしぎではないということ。

腹筋を鍛えるエクササイズをすることでなおさら痛くなることもあるのだ。

腹筋の触診はほとんどしてないなぁ~。これからしなくては。
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by junk_2004jp | 2006-12-24 08:13 | 慢性痛 | Comments(2)
2006年 12月 23日

Muscle knots cause most of the world’s aches and pa-ins.

http://vancouvermassage.ca/articles/mps.php

Muscle knots cause most of the world’s aches and pains.

Muscle knots :筋硬結 ache:(長く鈍い)痛み, うずき

「筋硬結は、世のうずきや痛みのほとんどの原因となっている。」
____________________

これは、Massage Therapist (Vancouver) のサイトだ。日本の医者にいうと、E.B.M.( evidence based medicine=根拠に基づいた医学)があるのかというかもしれない。

E.B.M.(Experience based medicine)があるのは確かだ。私の経験でもそう思っている。

この最も一般的な痛みの原因が診断できないというのだから情けないというほかはない。

掲示板より

はじめまして。左足大腿部内側の痛みに悩んでいる**です。
 
私は3年半前から左大腿部内側に痛みがあり、今まで様々な病院に診察を受けてきましたが、これと言った原因がつかめないまま今に至っています。先日行った整形外科では胸椎のMRIを撮り胸椎の椎間板ヘルニアが見つかり、”これが原因です”といわれ、ここ2週間牽引をしていますが、全然効果がありません。私なりの見解ですが、胸椎椎間板ヘルニアで大腿部内側に痛みが発生するのかな?と疑問を持っていまして、インターネットで色々調べていたところ、加茂先生のHPにたどり着きました。先生のHPを拝見させていただきましたが、私の症状は筋筋膜性疼痛症候群ではないかと思っています。先生は痛みに対して心療的にもケアをするということにも非常に好感をもてました。
  
現在の症状についてですが、最近では左大腿部内側(内側広筋)の痛みはもちろん、膝まで痛みが広がってきています。1ヶ月前ぐらいまでは、土日で体を休めると週初めは痛みは少なかったんですけど、最近では常に痛みがあります。 何か良いアドバイスがあればお願いします。

3年半前の痛みの始まりは、ランニング中に痛みが出たのですが、やはり先生の言う筋筋膜性疼痛症候群なんでしょうか?それ以後左足をかばって生活をしてきたので、体に色々な症状が出てきているような気がします。


内側広筋の微小損傷が引き金となった筋筋膜性疼痛症候群(トリガーポイント症状)しか考えられないだろう。3年半様々な病院で診察をうけ、挙げ句の果てが「胸椎椎間板ヘルニア」てか(笑)

evidenceでもexperienceでもいいから、さっさと診断して治療しなさい。
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「3年半前の痛みの始まりは、ランニング中に痛みが出たのですが」このようなことで始まった痛みが3年半も続いているという事実に注目してほしい。これが交通事故だとか労災だったら、色眼鏡で見られるかもしれないのだ。初診で診た医師はどう説明すべきだと思うか?「心配いりません。そのうちに治りますよ。」というべきなのか、「痛みが続くかもしれません。」というべきなのか。「痛みが続くようならまた来てください。」というべきなのか。

 
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by junk_2004jp | 2006-12-23 12:41 | 痛みの生理学 | Comments(0)