心療整形外科

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2007年 07月 31日

痛みは不思議

7年間続いた両側の踵の痛みが2ヶ月間で完全に治ってしまった。

自転車で転んだことがきっかけではじまった強くて頑固な腰痛が3ヶ月間でとてもよくなってしまった。

痛みはちょっとしたことで始まる。それが、なにかのきっかけで、釣り糸がこんがらがってしまうように、ほどこうにも解けなくなってしまう。

ほんとうに不思議なものなんだ。

それは決してレントゲンやMRIには写らない。血液検査やそのほかのどんな検査をしても分かることはない。

医者はレントゲンやMRIに写っているものを痛みの原因だと思ってしまう。なにも所見がなかったらもうお手上げなんだ。それは正しい教育を受けていないからなんだ。

傾聴・受容・共感・支持・保証・・・・・これが医師の仕事なんだ。本当だよ。

痛みを伴うことのあるみのがしてはいけない危険な疾患は悪性腫瘍、感染症、明らかな外傷。
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by junk_2004jp | 2007-07-31 22:31 | 慢性痛 | Comments(3)
2007年 07月 29日

麻痺と痛みやしびれ

ひどい肩こりや頚部痛に悩まされていて、MRIを撮ったらヘルニアがあった。

「これはちょっとしたこと(転倒など)で麻痺になって歩けなくなる。」といわれて手術をする。

「手術所見はヘルニアが脊髄を圧迫していてとても危険な状態であった。」などと言われる。

このようなケースはまあまああることではないか。

これって、偶然見つかったヘルニアなんだよね!それに対して、未来を占うw。

もし、肩こりや腕のしびれが続く人に対して、「少し運動でもしてみたら?ママさんバレーとか、水泳とか。」というようなアドバイスをするホームドクターはいると思うが、どうなんだろう。それによって何か事件が起きたのを聞いたことがあるか!?

痛みやしびれがあると「神経症状=麻痺」を考慮しなければいけないのか??????

症状のない頚のヘルニアなんてざらにある。掲示板でもTKさん、ケイしゃん、ellyさん、ひつまぶしさん、ハイジさん(後縦靱帯骨化)・・・・。ROKKOUさんは胸椎。

私にだってあるかもしれない。麻痺症状がないから、MRIを撮ってはいないが。

彼らはスキーやスケートは禁止か???

ママさんバレーやスケートやスキーを始めるときはMRIなどのメディカルチェックを受けるべきなのか???

そんなことは決してない。

専門外科医への早期紹介を減らすことを推奨した。・・・非生産的な診療方法をやめるよう、医師を説得する一番良い方法は何だろうか。(FILE210

医師による忠告が、腰痛、その病因、治療および予後について非現実的で有害な考えを助長していることがしばしばある・・(FILE185

専門医は視野がとても狭いことがある。現実の症状がヘルニアとの因果関係が否定的なのに、ヘルニアによって将来、麻痺がおきるかもしれないと説明するのはいかがなものか。

最近、歩き方がへんだ、転びやすい、ボタンをかけたりする指の運動がうまくいかない、などの運動麻痺症状を訴えてきたのなら、頚部脊髄症を疑えばよい。そんなにあるものではない。

この論理は素人はひっかかるよね。プロでも分かっていないんだから。たとえば、肩が痛い、膝が痛いという場合も、麻痺して動かなくなることも想定しなければいけないのか。

胃が痛い場合も胃が麻痺することも想定しなければいけないのか。

どこかが痛いという場合、そこへ行っている神経が圧迫を受けている可能性も否定できない→それが高じて麻痺になる・・・・・ということもあるというのか!
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by junk_2004jp | 2007-07-29 08:57 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(5)
2007年 07月 28日

MRI画像によ り新しい腰痛エピソードの説明がつく ことはまれである

医師はその腰痛を、新たな所見と推定されるMRI上の構造的異常、すなわち線維輪の断裂、椎間板の突出、終板の変化に起因していると推測することが、ままある。その結果、推定された病因の治療につながる手順が実行に移される。しかしこの診断過程は大抵無駄な骨折りになる。


椎間板ヘルニアの手術は70年以上もの間行なわれてきた。もてはやされたこともあったが、疑問が増し続けている。ヘルニアの突出と痛みはそれぞれ独立していて、痛みの発現におけるヘルニアの突出の役割ははっきりしない。Patrick Wall「疼痛学序説」


もはや、ヘルニアが原因で痛いなんていうのは、ヤ〇といっていいのではないか。以前はそう言われていた時期があったが、この仮説は証明されるどころか、突っ込みどころ満載で、もはや仮説の体もなしていない。

先日、ヘルニアによる坐骨神経痛と診断されていた人が、子宮筋腫の手術をして、その痛みが治ってしまった人を診た。つまり、全身麻酔が筋筋膜性疼痛をオール・リセットしてしまうのではないだろうか。
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by junk_2004jp | 2007-07-28 15:19 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(5)
2007年 07月 27日

開業25周年記念お食事会

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by junk_2004jp | 2007-07-27 22:27 | Comments(10)
2007年 07月 27日

NBM(narrative based medicine)

NBM(物語の基づく医療)はEBM(エビデンスに基づく医療)と比較して使われていることが多い。

痛みとは、個人的な体験(Experience)なのだ。

痛みの定義

An unpleasant sensory and emotional experience associated with actual or potential tissue damage, or described in terms of such damage.


だから痛みそのものは、当然、NBMなのです。他人の体験にあえてEBMを求めるならば、それは薬剤ということになるでしょう。

ヘルニアや狭窄症を手術している医師は、どうも、EBMではカバーできない、あるいは、自分の理屈に合わない部分に対してNBMという言葉を使っているように思える。
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by junk_2004jp | 2007-07-27 12:20 | 痛みの生理学 | Comments(5)
2007年 07月 26日

あっちからこっちへこい

2回手術の経験のあるシャルルさん
考えてみると、7月にはいって、ある掲示板で、台長さんのホームページを知るまでは、自分の脊椎がもうだめだ。と思い込んでいたので、急展開ですよね。《迷う》くらいの人権を与えられた・・・。という感じです。

病態生理に関する事実無根の概念を患者に押しつけ、治療に携わる医師の私的見解を患者に披露する複雑な治療行為の1要素である。患者はこれらの診断によって永遠に変えられるが、良いほうに変えられることはあまりにも少ないと博士は主張した。(FILE166

医師による忠告が、腰痛、その病因、治療および予後について非現実的で有害な考えを助長していることがしばしばある・・(FILE185

シャルルさん
本と筋痛症について解説したら、「じゃあ、○○先生(私の元主治医)失業するねえ、そのうち」って、言ってましたから。母曰く、「そういえば・・・。」「私の子供のころは、みんな腰曲がっても、痛かったら揉み療治に行って、すぐ畑に出よったな」


シャルルさんは損傷モデルの医学の世界から、生物・心理・社会的疼痛症候群=筋筋膜性疼痛症候群の世界へいらっしゃいました。ようこそいらっしゃいました。損傷モデル(脊柱の構造破綻)は失敗でした。その失敗を教訓として生物・心理・社会的疼痛症候群モデルがつくられました。

これは、もう新たに画像検査を受ける必要はありません。手術をする必要はありません。治療はとても安価です。治療成績はもちろん損傷モデルよりもいいですよ。
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by junk_2004jp | 2007-07-26 16:59 | Comments(6)
2007年 07月 25日

root pain か myopain か

神経根性疼痛か筋痛か?

昨日コメントをいただいた、「ペインクリニック Vol.28  No.1   2007.1」

基礎研究「根性疼痛の機序に迫る」 福島県立医大より


①馬尾圧迫モデルが、神経の圧迫があるにもかかわらず、「痛くない」ということの機序についての理解は困難である。・・・・・

②多くの研究結果の点が多数集まり、線となり疼痛発現機序の解明につながっていくと期待する。


①筋痛症がなければ痛くないよね~。理解が困難ではありませぬ。逆に神経が圧迫されているとどうして痛いの?

②神経根で痛みが生じているというのは仮定の話で、未だそれを生理学的に証明されているわけではないと結論しています。

愛知医科大の痛みの生理学者 熊澤孝朗教授の「言葉のアラカルト」にはroot painや
nerve root painや神経根性疼痛や根性疼痛という言葉はでてこない。

世界的に著名な痛みの生理学者Patrick Wallは著書で、ヘルニア手術を神話だといって、一方、筋痛症に関しては「この病態については、検討に値する筋の通った仮説がある。」と述べている。

「根性疼痛」とはいったいどういうことなのか。そのメカニズムはわからなくても、仮定はどういうことなのか。

根から痛みの信号が発していて(異所性発火)それを脳が下肢から信号がきていると誤認しているということなのか?それなら、下肢に必ず存在する圧痛点をどう解釈すればよいというのか。

脊柱管狭窄症のサポートツールには馬尾型は麻痺、根型は疼痛というちょっと理解のできないことが書かれている。馬尾型が真の狭窄症でなかろうか。

我々が頻繁にお目にかかるのは麻痺ではなくて痛みの方なのだ。それが筋痛症なのか根性疼痛なのか。私はスジの通った理論、筋痛症として治療している。しびれや知覚鈍麻を訴える人も多いが、これは麻痺ではなくて筋痛症でもしばしばあることだ。

脊柱管狭窄症という診断で手術をうけ術後辛い思いをしている人を何人もみてきた。整形外科医は、少なくとも「これはまだ結論のでていないスジの通らない仮定の話なのですが・・・その仮定に従って手術をしましょうか」というべきだろう。
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by junk_2004jp | 2007-07-25 20:17 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(1)
2007年 07月 23日

脊柱管狭窄症と言われていたAさんからの手紙

・・・・・・・
 戸沢洋二氏著作の「腰痛は脳の勘違いだった」という本は*月*日の帰りの列車の中で夢中で読みました。

10年間腰痛に悩まされ、特に最近の2年は急速に悪化する中で、あちこちの整形外科医に腰椎の構造上の異常だから治る可能性はないと言われていた私には、痛くて動けなくなる日が近い将来必ずくるという恐怖がありました。そんな絶望に近い状態で出会ったのが加茂先生だったのです。先生の痛みの理論に本当に小さな小さな光でしたが真っ暗なトンネルの向こうに見えたのです。希望の明かりが。

今年の*月に短期2回に分けて入院させていただき痛みを感じている筋肉(頚から足の裏まで)にトリガーポイントブロック注射受けながら、長い間慢性腰痛に悩まされ続け、治る見込みのないという袋小路に入り込んで、すっかり精神的に参っていた私は抗うつ剤や精神安定剤の量を最も適切な量になるまで変えて頂き、増幅し続けていた痛みを少しずつ和らげることに成功しました。

戸沢洋二氏の完治に至るプロセスとその理論はとても私には私の経験を分析、表現出来なかった事を見事に代弁してくださっています。

現在、*月の治療開始から約半年、私なりに痛みやしびれを感じる場所にマッサージやお灸をしたり、1日に2~3回腰のストレッチ、足の裏のしびれには竹踏みを行いながら、抗うつ剤を飲み、夜はゆっくりお風呂に入るよう心がけております。

しかし、先生に対して全幅の信頼を寄せ、何としても治そう、必ず治るのだという確信が持てたせいか、現在でも痛み、しびれを全く感じないという訳ではないのですが、不安は全くありません。

**歳という年齢を考えればほとんど正常に暮らせていると思っています。半分寝て暮らしていた頃の事を思えば一つずつできることが増えていくのです。気がつけば今までつらくて出来なかった事を難なくこなしている自分を発見しています。

これから先もどんどん老化していくことは避けることの出来ない現実ですが、それに負けない自分でありたいと思っています。

信頼できる先生に出会え、その先生のアドバイスに従って暗いトンネルの外にでる事の出来た私は幸運であったと感謝する毎日です。

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by junk_2004jp | 2007-07-23 20:16 | 慢性痛 | Comments(2)
2007年 07月 22日

注射ダコ

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27Gの細い注射針をつかうのでかなりの圧が必要です。TKさんが撮ってくれました。
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by junk_2004jp | 2007-07-22 22:20 | Comments(4)
2007年 07月 21日

理学療法士より

いつも心療整形外科を拝見させていただいております。私は***に勤務しております理学療法士、Xと申します。

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さらに、ヘルニアの呪いにかかった患者さんの呪いを解くのが大変です。Dr.処方と違うことは言えませんしできません。

立場上、Dr.には逆らえません。MRIの撮りすぎ、呪いのかけすぎについていい解決方法はないでしょうか?加茂先生に聞いていただきたく突然ですがメールしました。


毎日、患者さんの体に触れていれば自然に分かってきますね。あれ(ヘルニアや脊柱管狭窄症)は神経症状であるはずがありませんね。

それは五十肩と同じことです。だから五十尻と言ってもいいんですね。^^

治療法はおなじことです。安静はだめ。マッサージやストレッチ。阪神の赤星選手やプロゴルファーのアニカソレンスタムや韓国のスケート選手キムヨナらスポーツ選手にもふつうに見られて手術をしないで活躍していることをお話したらいいでしょう。

膝の中は関係ないの見本は清原選手です。膝の周囲の筋肉なんですね。そしてそれは心理・社会的なことととても深い関係があります。引退間際の貴乃花も半月板の手術をしたがだめでしたね。
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by junk_2004jp | 2007-07-21 21:35 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(4)