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2009年 10月 31日

このように正しく判断できる人がいる・・・・・

いま痛切に思うことは、私のこの痛みをヘルニアが原因だと決めつけてしまうには腑に落ちない点が多々あるし、あまりにも安易な診断なのではないかということです。

体の機能は一つだけが独立して存在しているわけではないのに、たまたま画像を撮ってたまたまそこに異物があるからそれが原因だと決めつけて、しかも、その異物を切り落とせば治療になるんだなんて考えは恐ろしすぎると思いました。

確かにヘルニアは存在し関与もしてはいると思うけど、私のこの症状や動きや体勢による痛みの変化は、どうしてもヘルニアからくる痛みとは思えません。

そして、こうして安静にしていてもかえって、歩行なども困難になっているような気がするのです。

本当に、この時期を単に安静にして過ごしてよいのだろうか。

こうやって我慢していてよいのだろうか。

そんなとき、加茂先生のサイトに出逢えました。


Aさんは今年8月、腰痛、下肢痛がおこり座位が困難となりました。それで病院を受診し・・・・


診察の待ち時間も、とてもじゃないけどソファーに腰掛けることが出来ないので立ったまま待つ。

まずはレントゲン撮影。

骨に異常はありませんが一つ疑わしいのは椎間板ヘルニアですと言われて次はMRI検査。

その結果がL5/S1の椎間板ヘルニア。

医師は『これは典型的ヘルニアですね』と感慨深い様子。

治療はどうするべきか尋ねると、『安静に過ごしてください。寝ているのが一番負担がないから』と言われる。

様子をみて悪化するようだったら手術を・・・・・



一方・・・・別の方から次のようなメールをいただきました。

トリガーポイントについて幾ら説明しても、まったく信用してくれず、困り果てています。

「レントゲンではっきり歪みが写っているし、飛び出た骨が神経に触っているのに、注射で治るわけがない」と、こんな感じです。


このように思う患者さんも多いことと思います。

椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症で痛みやしびれが生じるはずがありません。

痛みやしびれはC線維が興奮しておこります。C線維が圧迫を受けて、炎症が生じたり、血行障害がおこりその結果C線維が興奮するということはありません。

ただし、神経障害性疼痛(CRPSタイプ2)という特殊な痛みがあります。代表的なものは幻肢痛です。切断された足が痛むというものです。

これは難治性疼痛で手術で治るものではありません。

こういうことは突拍子もない説ではなく、痛み学のABC(誰でも知っている基礎的なこと)なのです。
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by junk_2004jp | 2009-10-31 00:37 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(0)
2009年 10月 29日

「手術でよくなる可能性は5分5分です」

掲示板より

父の場合、力が入りにくい方の足は、血行不良で少しむくんでいます。

1年半前までは、ゴルフや散歩が趣味で毎日のように、長時間歩いていました。ところが2週間の旅行の間、片方の足に力が入りにくくなってしまい、歩く時杖を使用するようになりました。

今では2本杖を使ったり、5分以上の移動は車椅子です。ところが、ルームランナーでつかまって、ゆっくりなら30分は歩けるのです。運動不足を気にして、今も時々ルームランナーで30分くらい、ゆっくり歩いています。
 
一年半前、急に足が弱ったのは歩き過ぎて、筋肉が疲弊してしまったと私は想像しています。腰の痛みはずっとあるわけではなく、動作始め、体位によって痛みがでるらしいです。ずっと座っているのも、苦痛とのことで横になることが多いです。

今まで、病院でリハビリや血行を良くする注射などをしてもらっていました。私は、よくわからなくて、今まで有効な改善方法の提案もできませんでした。

だめもとでも、せめて、情報集めをもっと積極的にするべきだったと反省している次第です。

今さら質問するのもどうかとは思いますが、参考までに教えてください。筋肉を鍛えるのではなく、ゆるめるとは。。。。具体的にどうすればよいのでしょう?


____

こんばんわ

脊柱管狭窄症と言われている主人の父が、手術を決めようとしています。

今、手術を前提に、内科的に問題がないか検査中です。本心を言えば、全力で止めたい気持ちです。

加茂先生のご本を見せて説明したり、自分の体験を話したりしましたが、決心を翻すのは難しいとしみじみ感じています。

一度、受診に他の家族と一緒に付き添い、医師の説明を聞きましたが、突っ込みどころ満載でした。

手術事体は成功しても、症状が改善するかどうかはしてみないとわからないと医師は、はっきり言いました。
でも良くなる人もいる。。。という医師の言葉にかける気持ちが、父には強いのです。

患者が希望すれば、良くなるかどうかわからない手術をするなんて。。。。

あきらめるしかないのか、この数日、悩みすぎて?いつものひどい肩凝りが、よけいずっしり。。。です。
すみません、ぐちってしまいました。

_________

その後...

皆様 お久しぶりです。

2ヶ月程前、主人の父が脊柱管狭窄症の手術を決めてしまったこと。全力で止めたいのに、本人が強く希望しているため、かなり難しい事等、書かせて頂きました。
 
その後ですが、内科系の検査をすべて終え、入院してミエロ、手術に備えての自己採血までして、手術日を明後日にひかえた日、最後の面談(医師、本人、家族)で、結局、手術は無期延期という結論になりました。

本人は歩けるようになる可能性が半分はあると信じて決めたのですが、症状の改善は未知数であるということ、様々なリスクをやっと理解してくれました。

医師は、良くなる可能性は5分5分と言う言い方をしたので、良い方に解釈してしまったのです。5分5分って、結局わからないということなのですが。。。

いろいろ心配していたので、とりあえず、ホッとしています。家族の都合と時期を見て、一度小松に伺う予定でいます。

加茂先生  その節はよろしくお願いします。


b0052170_19593231.jpg
お義父様の症状は中臀筋のMPS(筋筋膜性疼痛症候群)でした。

中臀筋に圧痛がありました。前かがみになって2本杖歩行です。

杖を使っていたため、肩甲下筋にもMPSが生じていました。

TPB後はすぐに症状の改善がありました。

海外旅行から帰ってから急に痛みが出て歩行困難になりましたので、飛行機内の座位が発症に関係しているのかもしれません。

お尻の筋肉が凝っているのです。

このようなことが肩で起きると「五十肩」といいますね。五十肩だって、痛くて眠れないときもあります。慢性化とともに痛みは軽くなりますが、可動域が狭くなります。

私は保証します。

中臀筋をほぐすことで、またもとのように歩行できるようになります。

かかりつけ医の紹介で脊椎専門医を受診してこのありさまです。

早い段階でさっさと治療すれば、数回で治った可能性があります。

この脊椎専門医は正直な方なのですが、なぜ痛いのか、いったい何が起こっているのかさっぱり理解していないのです。

いや、この専門医だけでなくほとんどの専門医がそうなのです。

脊柱管狭窄症のマニュアル本そのものが怪しげなんです。

脊柱管狭窄症花盛りですね(笑)。なにも疑うことなく、マニュアル本の通りに診断する・・・・。

手術でよくなるか、よくならないか(悪くなる)は出たとこ勝負。

痛みの本態は筋肉のspasmですので、どんな方法でも改善する可能性があります。フィリピンの心霊手術でも改善するかもしれません。

今日はこの方以外に脊柱管狭窄症の手術を受けたが良くならない中年の女性を診察しました。ヒラメ筋のMPSでした。TPB後は症状の改善がありました。
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by junk_2004jp | 2009-10-29 19:47 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(4)
2009年 10月 26日

ヘルニアと線維筋痛症・・・・いったいどちらの診断が正しいのか・・

この問題はとても重要なのだけれども、誰もが腫れものに触るように避けているようだ。

今回、提示する症例は何も特殊なことではない。ヘルニアと診断されているが実は線維筋痛症だったという症例はとてもたくさん経験している。

診断(分類)はとても重要だ。そもそもヘルニアによって痛みが生じるという非科学的なことを今でもいっていることに驚く。

Aさん(30歳代、女性)(了解を得ています)

お盆中、腰に突然激しい痛みが走り動けなくなってしまいました。

お盆明け、整形外科を受診MRIでL4L5ヘルニアと診断され痛み止め内服薬等処方され絶対安静と理学療法で治療と言われました。

安静にしたく無くても痛みで体が動かないので否が応でも安静になってしまいます。

理学療法の為に毎日通院するには距離的、金銭的、肉体的にも無理でしたので近所の整骨院へ通い始め、電気やマッサージ、牽引を。

整骨院に通い始めて直ぐ腰の痛みは軽くなっていったのですが 逆に今度は下肢(最初は特に左足)の痛みと痺れに見舞われ、遂には両足になり歩けず物凄い痛みに発展し、救急車で この****病院へ搬送されてそのまま入院となりました。

その時はあまりの激痛でMRIを撮ることすら出来ず、診察でヘルニアと診断、「1ヶ月入院し安静にして様子を見て それでもダメな場合は手術」と主治医に言われました。

入院1週間目にMRI。L5・S1のヘルニアが3週間前より更に巨大化していました・・・・

しかし、こちらの整形は特に腰に関して腕が良いと評判で物凄く混んでいて入院も手術も3~4ヶ月待ち。整形の中でも脊柱専門が3人の医師で構成され、・・・・・脊柱専門チーム3人の中のリーダーB医師は私に手術を勧めて来ます。

3週間経った事もあるのでしょう、昨日の回診では「手術をする決心がつきましたか?」なんて言われてビックリ…。

そこで私はトリガーポイントブロックを ここで受けることが出来るかB医師に質問しました。

そしたら「Aさんには効きませんよ。無意味です」と笑顔で言われ、それ以上聞こうとする私を煙に巻くようにして去って行きました。・・・・・


b0052170_20302164.jpgAさんは、2年前に交通事故にあい、腰椎の圧迫骨折をしたのですが、以来体調不良が続いています。私の本「トリガーポイントブロックで腰痛は治る」は知人の紹介で読んでいます。

目まい、頭痛、腹痛などの症状もあります。

私の診断では「線維筋痛症」でした。

現在は痛みはまだあるものの、買い物に行ける状態です。

現在は線維筋痛症(交通事故が引き金となった)として治療しています。手術をしなくてよかったと思います。腰にまた新たな骨に達する傷を負うことになるのですから、さらに複雑な痛みになっていたことだろうと思います。

先日、読売新聞の夕刊に「線維筋痛症の診断、治療のガイドライン」がでていました。

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/saisin/20091022-OYT8T00704.htm

MASAKAZUさんの掲示板「ヘルニア治療をされているかた。 」より

MASAKAZUさんもヘルニアと診断されていたのですが、線維筋痛症の診断基準(分類基準)を満たしていました。

ようやく診療指針が出ましたね。

今後、全国の医療機関に周知を図るとのことですが、はてさて、特に整形外科の先生方の心にどのくらい響くことでしょうかね^^)

痛みを理解できない、理解しようとしない、画像診断中心で、筋肉には興味がない、今まで施してきた手術を含め、自己否定をしなければならない・・・

受け入れるにはかなりの勇気が、そしてプライドも捨てて、患者の立場になれる先生でなければ。

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by junk_2004jp | 2009-10-26 20:24 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(6)
2009年 10月 24日

とても親切な内科医

著好例ではあるけれど。

番長さんの症例とは無関係なんだけど、短期間でとてもよくなった症例を報告します。

b0052170_22832.jpgAさん(60歳代、女性)は昨年暮れ、朝走ろうとしたときに脚が前に出ませんでした。

整形外科を受診してMRIで「脊柱管狭窄症、腰椎すべり症」と診断されました。いろいろ治療しましたが一向によくなりません。

腰のすべりがひどくなり脚が麻痺することもあるとのことで手術も考慮しなくてはいけないというような説明を受けています。

Aさんは会社の健診がありました。

健診の内科医に、Aさんは現在の状況を話しました。

内科医は健診の手を止めて、携帯で私の著書「トリガーポイントブロックで腰痛は治る」を示し

「この本を読んで、すぐにでもここにいきなさい。私もこれで(ここで)すっかりよくなりましたよ。」

とおっしゃしました。私はこの内科医を診察した記憶がありません・・・・。

というわけでAさんは遠路、来院されました。

Aさんは不安で打ちひしがれています。痛みは図のように広がっています。腰がまっすぐ伸ばせないので前かがみになっています。

現在の痛みは筋性疼痛であり、MRIの所見とは全く関係がないこと、またMRIの所見は将来も全く心配ないことを説明しました。

3日間の治療でAさんは腰もまっすぐに伸びて、とても元気になってお帰りになりました。

名前も知らない健診の内科医にとても感謝していらっしゃいました。

この内科医に出会わなかったらどのような未来が待っていたことでしょうか。

整形外科医による無意味な構造診断をやめさせるべきです。無意味どころかマイナス効果です(ノーシーボ、医原性の病気・・・・医師によって病気が作られる)。

このようなことは何も珍しいことではありません。いつでもどこでも普通に見られることです。

アメリカでも同じようなことなのでしょうか・・・・なるべく専門外科医に紹介するなといっています。

専門外科医への早期紹介を減らすことを推奨した。・・・非生産的な診療方法をやめるよう、医師を説得する一番良い方法は何だろうか。(FILE210

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by junk_2004jp | 2009-10-24 22:07 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(3)
2009年 10月 23日

除痛を目的とした手術は慎重に!

「手術すれば治る」との医師の言葉を信じ、「年齢からこれ以上の引き伸ばしは無理・・・」と、思い切って「その道の権威」と言われる病院の医師に手術をして貰ったにも関わらず、2度に渡り手術が成功したとは思えないような痛み・痺れに悩まされる状態となってしまい、「これなら手術しないほうが良かった。」と、手術を受けた事を悔い・毎日痛み・痺れと闘いながら生活している・・・・


このような内容のメールや電話での相談をしばしば受けている。もちろん実際に診療している人も少なくない。

特に、頚の手術で後面の切開がケースが多い。切開した所の筋肉が突っ張ってしまって、周囲の筋肉を広範囲に突っ張らせてしまっている。

手術をしたことを後悔している人を何人も知っている。

腰でも、固定術など大きな切開をした人にもみられる。

手術は成功したのだが痛みが取れない・・・・そもそもの前提が間違っている。イイカゲンニ気づけ!

悪性腫瘍、感染症、神経麻痺、骨折など手術が必要なこともある。しかし、神経が圧迫を受けていて痛いとか、構造異常があるために痛むとかいう理由で手術を勧められる場合はよくよく考えるように。

慢性の痛みやしびれはほとんどが筋性疼痛です。

手術は一部の患者にはいくらかの改善をもたらすが、“半数近くは改善を得られないだろう”。そして手術によって改善しない人々は、改善の見込みが不確かな、“failed back surgery syndrome”という厄介なカテゴリーに入る可能性が高いことに博士は言及している。 (FILE215


そもそも医師の処置が正しいのかどうかを論ずる前に、多くの医療者のなかに慢性痛や筋肉に関する概念がほとんどないというのは悲しい現実である。痛みば急性痛と慢性痛とでは病変がまったく違うため、治療法もまったく別のものとなる。アセスメントやマネジメントのためには、急性痛と慢性痛の鑑別は絶対的に必要である。(FILE452)


過去百年間の腰痛にまつわる話題のほとんどは、実のところ整形外科的な理解および治療の話です。解剖的損傷を探すこと、そしてそれを治す方法を見つけようとしてきました。これは、非常に機械的な(mechanical)治療方法であり、多くの問題点を無視しています。そして実際のところ、この方法は効果がありませんでした。・・・かつての生物医学的腰痛モデルがプライマリーケアの段階において失敗であったことが、概ね判明している(FILE89

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by junk_2004jp | 2009-10-23 01:09 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(2)
2009年 10月 21日

「世界筋骨格痛年」が開始 国際疼痛学会がキャンペーン

国際疼痛学会(IAPS)

MYOFASCIAL PAIN

m3.comより

【シアトル(米ワシントン州)19日PRN=共同JBN】

痛みの中で最も多く見られまた最も重大な筋骨格痛分野に焦点を当てたキャンペーン、「世界筋骨格痛年(The Global Year Against Musculoskeletal Pain)」が19日スタートした。このキャンペーンは非営利団体の国際疼痛学会(IASP)の後援で12カ月続けられる。医学研究者、保健専門家、政府指導者および一般大衆の間に筋骨格痛およびその地球規模に広がる重大な影響に対して注意を喚起しようとするものだ。

 世界で筋骨格痛で苦しんでいる人の数はほかのどの痛みよりも多い。専門家はこの問題は複雑で広範囲にわたると言う。頸痛、関節痛、腰痛、骨痛および慢性の広範囲の痛みを含む様々なタイプの痛みがかかわっている。しかし痛みの状態や症状は広範囲にわたるにもかかわらず筋骨格痛のすべてのタイプの痛みは根本的なメカニズム、症状、さらに治療の可能性といった点で共通している。
 
「世界筋骨格痛年」は「動作が痛みを伴うとき:評価し理解し処置をする」をキャッチフレーズにして人々、特に痛みの研究者および臨床医に対してこれらの点をさらに調べ、痛みをとり、苦痛を取り除くより有効な治療方法を開発するためのプラットホームを提供する。このキャンペーンの共同議長を努めるのはデンマークのラーズ・アーレント=ニールセン博士と米国のキャサリーン・スルッカ博士である。世界のIASPの会員や支部を通じて筋骨格痛に対する注目を集めるためシンポジウム、ペインキャンプ、出版物、インタビューなどの後援をすべく働きかけていく。IASPはまたウェブページにダウンロード無料のファクトシートを掲載しており、この痛みの分野に関する20以上のトピックを取りあげている。

 G・F・ゲプハルトIASP会長は「研究者、医療の専門家ならびに政府やコミュニティーの指導者など、すべての痛みの関係者がわたしたちと一緒にこの重要な試みに参加して、筋骨格痛のあらゆる面での挑戦に向かい合ってもらいたい。共同作業をし、最新の研究や治療方法を共有することで世界の何百万という患者の痛みや苦痛を大幅に経験することができる」と述べた。
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by junk_2004jp | 2009-10-21 00:32 | Comments(2)
2009年 10月 18日

ほとんどの腰痛は筋性疼痛

日経ヘルスプルミエ11月号

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どちらの考え方のほうがいいか。

上図:

慢性痛、特に線維筋痛症との関係をどう説明するのか。痛みに重要な時間的要素をどう説明するか。

ヘルニア、脊柱管狭窄症と85%(原因不明)の鑑別をどうするのか。

身体の他の部位ではどうなのか。たとえば頚部、背部、臀部痛、股、大腿、下腿などの痛みはどうなのか。その境目をどうするのか。

下図:

筋骨格系の痛みは部位はどこであれ考え方は同じ。

線維筋痛症など慢性痛と急性痛の関係。

ヘルニアや脊柱管狭窄を痛みの原因とする生理学上の根拠はない。健常人でも普通にみられる。
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by junk_2004jp | 2009-10-18 15:18 | MPS | Comments(2)
2009年 10月 15日

第1回 線維筋痛症学会

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11,12日 線維筋痛症学会がおこなわれました。

痛みの基礎的な学問は年々発展しているようです。

慢性化、広範囲化した線維筋痛症を知るには単純な急性期の痛みを知らなくては話になりません。
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by junk_2004jp | 2009-10-15 08:01 | 線維筋痛症 | Comments(4)
2009年 10月 14日

MPSのHP立ち上げ予告

神経根がヘルニアや脊柱管狭窄で圧迫を受けると、神経根に炎症や血流障害が生じて、その神経の支配領域に痛みやしびれが生じる。将来、麻痺につながる恐れがある。


これは医師たちによって語り継がれてきた伝説だ。

それにどっぷり浸かっている人たちには分からないだろうが、客観的に見ることのできる医師や患者さんにとっては「なんで?」と思うはずだ。

この説は矛盾に満ちていて、いろいろな疑問に答えることができない。またその説にそって治療しても結果はよくない。

ところが

ブレンダの悲劇状態だ。

スーパードクター、大学教授が言っている。

有名人もその治療を受けている。

動物実験で確かめられている(といっているグループがある)。MPSは人間で確認できるわけだが。

「ビデオ」のように手術をした翌日から痛みがなくなった。(これこそまさに疑問を呈する材料なのだが)

など、子供の口喧嘩状態になってくる。

また、疑問に思う医師も決して少なくないが他人の業績にケチをつけたくない、専門医がそういっているので責任がとれないなどの理由で音なし状態となっている。それではあまりにも患者さんにとって不利な状態だ。

何を信じて治療しようが個人のかってなのだが、情報、選択肢の提供がなくてはならない。

A:神経根性疼痛説

B:筋筋膜性疼痛説

AのときもBのときもある

「筋骨格系の痛み」に対して、私たちは特異的な疾患(悪性腫瘍、感染症、リウマチ周辺の炎症性疾患、骨折などの明らかな外傷)を除いてほとんどがBという立場だ。その他に神経障害性疼痛がある。

まさかAしかないという立場の人はいないだろう。

神経根性疼痛=神経障害性疼痛と思っている人もおろうが、これは明らかに違う。

AのときもBのときもあるという立場の人はその鑑別法を述べるべきなのだ。ところが、「腰部ヘルニア診断ガイドライン」や「脊柱管狭窄症診断サポートツール」にはその記載がないし、そのほかでもみたことがない。

下肢を挙上したり、体を前屈、後屈したりして診断しているが、生理学的な裏付けのない前近代的な発想だと言わざるをえない。

私たちMPS研究会は50数名、脊椎専門医、生理学者、整形外科医、脳外科医、ペイン医、放射線科医、外科医、内科医、歯科医、小児科医、産科医、僻地の何でも医(これが一番たいへん)など多彩な顔ぶれだ。

近々、MPSのHPを立ち上げる準備中だ。

過去の通例をひっくり返そうというのですから、痛みの生理学、解剖学、痛みの心理学など皆さん熱心に勉強している。

従来の選択肢しかない患者さんにとって、選択肢を医師が責任を持って提供することになる。

楽しみにしてください。


http://www.aichi-med-u.ac.jp/pain/framepage.html

愛知医科大痛み学講座より

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中枢性感作、中枢性痛覚過敏、可塑的変化・・・・・脊髄後角の可塑的な変化

上の図の慢性痛症、下の図の真ん中あたりより下は可塑的変化が生じているのでTPBだけでは対応できない。

またうつ状態がある場合もTPBだけでは困難なこともある。

しかし、慢性痛症でも急性痛的な部分も混在する。
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by junk_2004jp | 2009-10-14 08:15 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(3)
2009年 10月 13日

「理論なんて結果の前ではどっちでもいいんだよ。」

そうかな~。痛みをどのように分類して、どのように対応するのが患者さんにとっていいのか・・・それが医学だと思う。

こんにちは。僕は、****に住んでいる大学生で**と申します。

僕も去年の5月頃に腰を痛めて以来、加茂先生の本に出てくるような腰痛難民のような状態が続いていました。

今まで整形外科でヘルニアなどの診断を受けてきたのですが、体の痛みは首、肩、腕、手、背中全体、脚などに広がっており、耐え難い毎日と本当にヘルニアが原因なのかという疑問で納得のいかない毎日を過ごしていました。

実家から離れ、一人暮らしをしている学生としては、この一挙一動に痛みを伴う体では勉学も運動も日常生活でさえも困難な状態を打破しなくては将来が不安で仕方ないのです。


これは先日いただいたメールです。

今日の患者さんから

30歳代、男性  6月にヘルニアの手術をする。よくなった。9月末より、また同じ痛みが再発した。小殿筋、ひ腹筋の圧痛。患者さんは筋肉が攣っている痛みで、術前と同じ。先生はよくなっていく過程だといっているが・・・・。妻の勧めもあり当院を受診する。


30歳代、女性  看護師、1年前腰のヘルニアの手術をするが、わずかに改善があったかと思われたが現在は線維筋痛症の基準をみたす。
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by junk_2004jp | 2009-10-13 08:00 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(6)