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2010年 01月 31日

2月7日(日)AM9時からシンポジウム


来てください!

トリガーポイント研究所の佐藤 恒士さんに講演をお願いしました。

約2時間、一般の方を対象にご講演していただきます。

医師のプレゼンテーションもあります。

申し込み(予約)は要りません。


開催場所:東京都中央区日本橋本町2-2-6

田辺三菱製薬株式会社東京本社

http://www.mt-pharma.co.jp/shared/show.php?url=../company/map_tokyo.html
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by junk_2004jp | 2010-01-31 20:30 | MPS | Comments(3)
2010年 01月 24日

日経ヘルスプルミエ3月号

b0052170_23493816.jpgトリガーポイントブロック、トリガーポイント鍼について載ってますよ。

慢性疼痛の殆どは筋性疼痛です。

筋性疼痛は心身医学(functional somatic disease=機能的な身体疾患)です。

痛みは個人的な体験(experience)と定義されています。

個人的な体験を診断するとき、除外診断しかできないのです。

つまり「あなたの痛みは悪性腫瘍がともなっているものではありません。」「感染症ではありません。」「炎症性疾患ではありません。」「骨折など明らかな損傷をともなってはいません。」

除外診断のあとは、診断というより「分類」なんです。

他人の体験を診断できるわけではありませんから、「分類」なんです。

痛みの再現や治療効果をみて、分類するわけです。

痛みとはとても個人的なものなんです。

痛み疾患のガイドラインって不思議だと思いませんか?

「~と教育された人」の平均的な治療成績がガイドラインというわけです。

痛み疾患の保険診療とは「官の定めた」個人的体験の改善方法なんです。
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by junk_2004jp | 2010-01-24 00:13 | MPS | Comments(10)
2010年 01月 23日

Bさんのその後

不安は痛みを強くし安心は痛みを緩和します

b0052170_0471226.jpgBさんの友人からメールがありました。

ひどくなる一方で、大学病院へ行こうと思っていた矢先、**の友人より電話あり。

仕事の電話と思ったところ、旅行するのだが飛行機に搭乗するには何分前に空港に到着すれば良いか?、との電話。

聞くと、腰の状態がひどく、脊椎狭窄症の重症でこのままでは歩けなくなるところまできてます、手術必要、と言われ死に物狂いで情報集めし、加茂先生と云う方を探し当て、明日出発するとのこと。

あまりにもタイミングが良すぎるというか、自分も頚椎ヘルニアと診断され、痛みが全く引かすに困っている、と伝えると近日中に結果を報告するとのこと。

結果は*日(日)に電話あり、正しい!間違いない!、とのこと。すっかり良くなり、ランニング中に電話を寄こした。

できれば友人と同じ様に小松まで行き治療を受けたいのですが、仕事が本格的に動き出し簡単に休日も取れない状態になりつつあります。

ご無理お願いいたしますが、*****周辺にTPB治療のできる整形外科・病院紹介していただけないでしょうか?


Bさんはスポーツ大好きな中年男性です。ちょっとしたことでしばらくスポーツができなかったのですが、スポーツを再開しようと思い、自宅でストレッチ、バイク漕ぎを入念にやりました。

その直後より、右のお尻から、大腿、脛の外側に引きつるような痛みが出現しました。

市内の整形外科でレントゲン、MRIで脊柱管狭窄症と診断されました。

以前には全く痛みを感じたことはなく、筋肉痛のような感じだと訴えましたが、医師は受け入れませんでした。

その後大学病院を受診しましたが同じような診断でした。

歩行困難、仰向きで寝れない。

このことを知人に話したら、偶然にもその知人は10年前に当院で治療した方だったそうです。そういうことからインターネットで私の本を買い受診されました。

ビジネスホテルに泊まり3日間通院されました。3日間の総診療費の自己負担額は4000円ぐらいでした。

脊柱管狭窄症と診断されて手術を覚悟した人が3日間の簡単な治療でもうランニングをしていらっしゃるとのこと。

このような症例は痛みの起きたきっかけを聞いただけでもうほとんど診断できます。Bさんは痛みがでてから2カ月までは達していませんでした。急性のMPSだったのです。

日本には世界中のCT,MRIの3分の1の台数があるとのこと。

医師は画像診断に走り、思いこみ、触診もほとんどしないで、受傷の様子も考えないのです。

前述のAさん(女性)はヨガをしていて殿筋を傷めてMRIですべり症と診断され、Bさんはストレッチとバイク漕ぎで筋痛がおきてやはりMRIで脊柱管狭窄症と診断されました。いずれも一流の病院でです。これじゃあ、病人だらけになってしまいますよ。
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by junk_2004jp | 2010-01-23 00:50 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(0)
2010年 01月 22日

逮捕者の検診

今日も逮捕者の検診に警察署にいってきました。

取り調べ室は昨年から禁煙になったそうです。

刑事さんも被疑者も愛煙家は辛いですね。かなり突っ込んだ会話、ストレスのかかる状態でついタバコをのみたくもなるでしょうに。

刑事がタバコをすすめて自供を引き出すというのは、ありそうな状況ですが、こういうのは大いに問題にされる行為なんだそうです。

かつ丼やタバコというのはもう昔の映画の中の話なんですね。
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by junk_2004jp | 2010-01-22 18:08 | Comments(2)
2010年 01月 21日

警察留置

ときどきですが、ちょっとかわったお仕事があります。

逮捕者の警察留置48時間にたいして可能かどうかの身体検査の依頼があります。

ドラマでみる取り調べ室で、容疑者の血圧、脈拍、聴診などを検査してサインをします。


高齢者の自宅での死とかで検死にも呼び出されます。
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by junk_2004jp | 2010-01-21 23:41 | Comments(0)
2010年 01月 19日

すべり症という病名はなくすべきだと思うのだが・・・

b0052170_18231667.jpgAさん(中年女性)は5年ほど前より腰痛に悩んでいます。

特に立ち仕事がつらい。睡眠は十分にとれない。

「腰椎すべり症」手術が必要との診断を受けています。










b0052170_18234285.jpgレントゲンでは3/4、4/5ですべりがみられますが、このような写真は何も珍しいものではありません。

Aさんは4日間、泊りがけで治療にいらっしゃいました。

「おかげさまで痛みが半減いたしました。帰宅してからは**でTPBを打ってもらいました。テニスボールで痛点マッサージも行っております。・・・・・・まずまずホットしております。」


Aさんは「生物・心理・社会的疼痛症候群」=慢性の筋筋膜性疼痛症候群だったのです。

レントゲンを撮ったらたまたま「すべり」が見つかっただけなのですが、これが痛みの原因ではないのです。

生理学的に説明がつきませんし、統計的に見ても説明できません。またなにより治療経過なんかからみても説明できないのです。

ところが、医師は「すべりが原因だ」と思いこんでしまうのです。だから、どのような治療をしても一時抑えに思えるのです。

思いこんだら百年目!もうほかのことが考えられないのです。

すべり症の手術をして苦しんでいる人はしばしば見かけますが、すべり症そのもので苦しんでいる人は見かけません。

ただし、医師から「すべり症」という烙印を押されてしまい痛みに悩まされる人がいるのです。
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by junk_2004jp | 2010-01-19 18:30 | 慢性痛 | Comments(0)
2010年 01月 18日

むち打ちによる遅発性筋痛

b0052170_1819262.jpg正面から衝突、6時間後より頚痛、頭痛、吐き気、写真は受傷12時間後、左の胸鎖乳突筋、斜角筋、僧帽筋などに腫脹、圧痛がみられる。レントゲン異常なし。

むち打ちの画像診断は「普通写真」が最も有力な証拠写真です。
車の物損でも保険請求をするときは、写真を撮ります。

人体の損傷も写メをしておくといいでしょう。



b0052170_1820352.jpg

このようなケースの場合、そのまま放置しておいても数週で治癒するのか、あるいは、長くて辛い慢性痛へと移行していくのか医師には分からない。

不安をあおる説明はしないが、かといって「たいしたことはない」なんていえない。

加害者がおり、損保会社が間にはいることが多いので、言葉はより慎重になる。

早期にTPBをして安静にするのが、とりあえず行うことだと思うが、「TPBは怖くてしたくない」「安静はできない」など患者さんの都合も聞かなくてはならない。患者さんには経験がないのだから分かるはずもない。

診断書を書くにあたって、ほとんどどれぐらいかかるのかは分からないのだが。

初期治療が大きく影響すると思うがエビデンスがあるのかといわれれば困る。

損保御用達の学者は、いわゆる昔ながらの構造派のことが多いのではないかと思う。線維筋痛症を専門とする医師にシフトするのが妥当だと思う。
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by junk_2004jp | 2010-01-18 18:23 | 交通事故診療 | Comments(5)
2010年 01月 17日

根性痛のふしぎ(2)

ある先生の疑問
自分の経験では、TPは神経の存在部位、筋膜通過部、筋間に多く見られる。筋間に神経や血管はある。それらは決して筋断裂の好発部位ではない。腰痛と同時に起こる下肢痛の場合も、都合よく筋損傷や筋病変が起こるとは考えにくい。


「ペイン 臨床痛み学テキスト」より

b0052170_12145320.jpg


◎悪循環モデル
痛みや組織損傷がα運動ニューロン機能に影響を及ぼして筋活動を増加させていることに加えて、痛みがγ運動ニューロンの興奮性に影響を及ぼすことで、筋緊張亢進やスパズムに関与する可能性が示されている。


◎痛み適応モデル
彼らは、侵害刺激により脊髄グループⅡ介在ニューロンの活動が変化し、主動筋の運動単位の活動抑制と拮抗筋の運動単位の活動促進が起こると提言している。


◎新たなモデル
最近、神経筋活動とその制御のパ夕ーンに対して、痛みが及ぼす影響について研究されはじめている。不要な動作を制御するために相助的に働く筋や筋群では、痛みによって抑制や活動の遅れが生じることが示唆されている (Sterling et al 2001)。

これは、機能的動作における運動パターンおよびその動員パターンの変化をもたらす。

通常、関節の安定性を制御するために、その関節で共同して働く深部筋でこの抑制は起こると言われている (Hides et all996,Hodges&Richardson 1996,Voight&Wieder1991)。

腰椎、頚椎の両方で、筋機能不全は椎骨に直接付着する深部筋でみられるようである。これらの筋は椎骨を連結しており、動作発現よりも関節を安定化させるための重要な共働機能を果たしている(Cholewicki etall997)。

これらの筋の制御変化は、痛みや組織損傷によりはじまると考えられるが、 しばしば急性痛の時期を過ぎても持続することがある。そして、多くの筋骨格系の問題が慢性化することにつながる可能性がある。


以上、「ペイン  臨床痛み学テキスト」より引用

私の臨床経験でも、一度ぎっくり腰を起こしてから調子が悪い症例が多い。

たとえば、腰方形筋や多裂筋などがspasmを起こしたのがきっかけになり、殿筋が二次的に影響を受け、次々とspasmを起こす筋がひろがっていくように思える。

この状況は、上の図の二次的に影響を受けたのか、拮抗筋が影響を受けたのか、痛みをかばう姿勢が影響しているのか・・・いろいろ考えられる。

痛みを起こしている筋肉が全部、微小損傷を起こしたと言っているのではない。引き金になった筋肉はあるのだろう。

このような痛みの広がりはデルマトームに沿っていることのほうが稀に思われるのだが。

「ヘルニアの高位と臨床症状が合わない」というようなことを聞くが、それではその痛みはなになのか。

b0052170_22403139.jpgたとえば5・S1のヘルニアのとき、左図のような圧痛点があったとき、デルマトームに合わない圧痛点は無視されるか、椎間板性疼痛などといわれる。
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by junk_2004jp | 2010-01-17 12:15 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(5)
2010年 01月 16日

根性痛のふしぎ(1)

根性痛は本当に炎症起因物質による疾患なのか?

神経根の圧迫だけでは痛みが生じないのはだれでもが知ってること。

そこで神経根が炎症を起こしていると痛みが生じるという理論が言われているわけです。

神経根炎が原因だとしても「異所性発火(侵害受容器でないところから入力される)」を持ってこないと説明できません。

ラセーグテスト(下肢挙上試験)は圧迫を受けて炎症を起こした神経根が引っ張られるので痛むということなのでまさに異所性発火なのです。しかしこれは本当のことなのでしょうか。

異所性発火がおきるのは特殊な場合とされています。正常な神経ではおきません。

また異所性発火ではどうしても圧痛点を説明することはできません。

何か他の理屈をもってこないとすっきり説明できないのです。

神経根炎で末梢の圧痛点を説明するのに・・・・・ある先生の推理です。
神経根症で神経根に炎症が起きると、神経成長因子の流れが妨げられるのではないか?その結果、神経線維が膨化して、筋膜通過部で、神経線維が刺激を受けるのではないか?その結果、シュワン細胞からさらに神経成長因子が産生され、それ局所の受容器に働き痛みの原因になるのではないか?


私はよく理解できないのですが、次のように読み解きます。

圧迫を受けると軸策流が阻害され神経線維に浮腫が生じる。

そのため筋膜通過部位などで絞扼されその部位で神経成長因子が作られる。

それがそのあたりの侵害受容器の感受性を高めるのではないか。


それでヘルニアがあっても痛みの無い場合は・・・・

炎症がひいて、神経浮腫も改善したとき

となるわけです。


よくわからない理論です。
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by junk_2004jp | 2010-01-16 20:16 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(2)
2010年 01月 15日

不安は痛みを強くし安心は痛みを緩和します

b0052170_23232054.jpgAさん(女性)は昨年9月にヨガをしていて右臀部に痛みがでました。

近所の整形外科を受診してレントゲンを撮り「骨に異常はありません。筋肉痛ですよ。」ということで、運動を続けてもよいといわれました。

Aさんもこれは筋肉を傷めたのだろうと思っていましたが、痛みはなかなか改善せず、左足底、両下腿にしびれが出現しました。

都内の大学病院を受診してレントゲン、MRIを撮り、「腰椎すべり症」と診断されました。MRIでは神経がペシャンコになっているのが見えたとのことです。

「すべりは開業医で撮ったレントゲンよりも少し進んでいる」といわれました。

このころから、右の背部にも痛みが出現しました。

治療を受けましたが改善しませんでした。

のちに受診したカイロプラクターから、私の本を紹介されました。

私は次のことを専門医として保障しました。

「レントゲンは年齢相応で特に異常はない。わずかなすべりが見られるが、異常ではない、今の症状と何の関係もない、将来も何の心配もない。」

右の梨状筋、両側の腓腹筋などの筋筋膜性疼痛症候群です。

ヨガで梨状筋を傷めたのでしょう。

3日間、TPBをしました。

背部の痛み、両下腿のしびれ、臀部の痛みはほとんどなくなりました。

臀部のこわばりがまだ少し気になる程度になりました。

最初に診た開業医の診断は正しいのですが、「筋肉痛なら心配いらない」というのがいけないのだと思います。

このようなことが肩の周辺で起こったら「五十肩」といいますが、これも筋肉が原因なのですが、うまく治療しないと長期にわたって痛みが続きます。

筋肉痛だから早期に積極的に治療しないといけないのです。

もし私の所に最初に来院していたら、レントゲンも撮ることもなく1~数回のTPBで治癒したものと思います。

大学病院の医師はこの患者さんがその後どのような経過をたどったのか知ることもないでしょうから、いつまでたっても「へんな診断」を繰り返すのです。

このような症例は珍しくもなく毎日のように診ます。

医師は画像診断に走ります。

なぜ痛くなったのか考えません。

ヨガの動作で筋肉を傷めたのは容易に気づかないといけません。

AさんはMRIで神経がペシャンコになっているのを見せられて不安になっていました。

「では、すべり症で身体障害者になったということを聞いたことがありますか?私はこの仕事を30年以上やっていますが、まだ見たり聞いたりしたことがありません。」

「スポーツクラブなどの入会時にそのようなチェックを聞いたことがありますか?」

Aさんを診た後、雪の降るなか飛行機でBさんが来院されました。同じような症例です。後日報告します。

それにしても診断が稚拙すぎます。
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by junk_2004jp | 2010-01-15 00:19 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(4)