心療整形外科

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2011年 02月 27日

リリカ

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下図は[絵でわかる脳のはたらき] 黒谷亨 より


参考:http://junk2004.exblog.jp/7728258/
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by junk_2004jp | 2011-02-27 11:00 | 慢性痛 | Comments(0)
2011年 02月 26日

白い巨塔のDon Quijote

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特に日本では医療における痛みについての卒前・卒後教育がほとんど行われていない。そのため、急性痛と慢性痛の違いさえほとんど知られていない。


慢性痛を知るには急性痛のメカニズムを知らなければならない。

ところが、大学ではそういう教育をほとんど受けない。

それどころか、椎間板ヘルニアだとか脊柱管狭窄だとか軟骨変性が痛みの原因だと教えられる。

医師は真面目に勉強して、手術の技術を磨いてきた。

しかし、現在は慢性痛に悩む人があふれている。

過去の歴史を検証し、反省することは反省して、新たに出発しなければならない。

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by junk_2004jp | 2011-02-26 16:09 | 慢性痛 | Comments(2)
2011年 02月 25日

海外の事例から考える慢性の痛みに対する薬物治療

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「海外の事例から考える慢性の痛みに対する薬物治療」

   慈恵医大ペインクリニック 北原雅樹先生

「十分な武器(薬剤)もなく難敵(慢性疼痛)と戦え」というのは、「竹槍で爆撃機を落とせ」という第二次世界大戦のときから進歩がないようなもので、早急な改善が必要である。

「特に日本では医療における痛みについての卒前・卒後教育がほとんど行われていない。そのため、急性痛と慢性痛の違いさえほとんど知られていない。」


ということは竹槍以前の問題ではないだろうか。敵を間違えている。

敵はヘルニアでもなければ脊柱管狭窄でもない。軟骨や椎間板の変性でもない。

次にリリカのパンフレットを載せます。

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by junk_2004jp | 2011-02-25 21:45 | 慢性痛 | Comments(0)
2011年 02月 24日

女性の胸触って逃走、ギックリ腰が…36歳無職男を逮捕 鶴見署

室田容疑者は過去に腰を痛めたことがあり、急な動きでぎっくり腰の症状が出て動けなくなったという。被害に遭った女性は「ひどいことをするから、(腰痛になって)当然だ」と怒っていたという。


ぎっくり腰は筋肉の強烈なスパズム(攣り)です。

筋肉の微小損傷が引き金です。

その時にヘルニアが生じるときもあるでしょうが、ヘルニアが原因ではありません。

一度スパズムを起こした筋肉はしばらくで激しい攣りは収まるでしょうが、ワケあり筋になってしまうことが多いと思われます。

ワケあり筋は急激な動きや不意の運動でまた攣りはじめます。心理的なストレスでも攣ることがあります。

ワケあり筋で生じた痛みの電気信号は脳(コンピュータ)にいき、インストールされます。脳は痛みを認識して反応するわけです。

なるべく早く攣りをとめて、インストールされないようにすべきです。

すでにインストールされている場合はアンインストロールすればいいのですが、人の場合はそう簡単なわけではありません。

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by junk_2004jp | 2011-02-24 12:44 | 急性痛 | Comments(2)
2011年 02月 23日

脊柱管狭窄症で痛みやしびれがでるはずがありません

b0052170_18304057.jpgAさん(60歳代、男性)は10年来の腰・下肢痛です。

200~300mほど歩くと下肢痛、しびれがひどくなり休まなくてはなりません(間欠性跛行)。

3月に大学病院で脊柱管狭窄症の手術の予約をしました。

「わかさ4月号」を見て私のところに来られました。

昨日、今日と二回治療しました。

本日午前に治療(TPB)をしたあと、金沢の兼六園と近江町市場をまわってきたとのことです。

最後のほうに少し痛みがでたとのことですが、たいへんよくなったと喜んでいらっしゃいました。

兼六園と近江町市場を歩けば、私でも「あ~疲れた」となります。

肩コリや耳鳴りも、膝痛もありました。いずれもとてもよくなりました。

いったい脊柱管狭窄症という診断は何だったのでしょうか?

脊柱管狭窄症による痛みといわれているものは生理学の常識から到底受け入れられるものではない。

手術をしてもよくならない人はしばしばみる。

痛みとは本当に不思議なもので、長年の痛みもすぐによくなってしまうこともある。

構造上の問題ではなくて、コンピュータ(脳)の個人差の問題だろう。

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by junk_2004jp | 2011-02-23 18:37 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(2)
2011年 02月 22日

どうかしている!

椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症で痛みやしびれがでることはありません!!

痛みやしびれの本態は筋性疼痛です。

筋肉が攣っている、筋肉が引っ張られているような状態です。

筋肉を鍛えるのではありません。

筋肉を休めて、ほぐすのです。

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by junk_2004jp | 2011-02-22 14:04 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(4)
2011年 02月 19日

骨屋から肉屋になります (掲示板より)

私は東京都世田谷区で整形外科を開業しています。開業して20年になりましたが、以前からどうして椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症にトリガーポイントをおこなって症状が改善してしまうのか疑問でしたが、患者さんには手術しないで治ったんだからそれでいいでしょうとしか説明できませんでした。

私も確信はしていませんでしたが、MRIやレントゲンに出た像は関係ないと患者に言いつづけていました。

今回、わかさから先生のホームページ、そして「トリガーポイントブックで腰痛は治る」の本に到達し、やっと呪文が解けたというか、やはり自分は間違っていなかったんだと気づかされました。

ひどいヘルニアや狭窄症で悩んでいたのに、トリガーで完治してもMRIには変化なかったり、手術の後遺症で悩んでいた患者さんが注射1本で治ってしまったり、昔、大学の医局で先輩や教授から教えていただいたことが全く役に立たず、半信半疑で患者には説明していましたが、先生の言う、すべては筋のスパズムが原因ということを知り、胸のつかえがとれ、今は自信を持って患者さんに説明できるので大変感謝しております。

腰痛だけでなく整形外科のなかには昔の間違った考えを踏襲していることがたくさんあると思います。

足の骨折にはギプスは不必要でテーピングで十分ですし、腰痛に対するコルセットや肋骨骨折のバストバンドなど苦しいだけでかえって痛みを増強させる要因かと思います。

これらを考えれば医療費の削減になりますし、患者さんの負担も減って、逆に治癒が促進するかと思います。

今回、MPS研究会に入会させていただきましたが、研究会での講演を楽しみにしております。


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次は医学部の講師(医学博士)からいただいたメールの一部です。

・・・・・なにしろ、今までの自分の座標を変える必要があるからです。

どうして先生の明快な論理、明快な症例(証明)を受け入れられないのか、専門外からも不思議に思えますが、きっとあまりにも明快な論理、かつ今までを根底か覆すものなので、受け入れる勇気がないのでしょう。

きっと、周囲を見回してしまうのでしょう。医学界は孤立を恐れますから。


神経が圧迫を受けているので痛む、しびれるは生理学的にまちがっています。

軟骨や椎間板や半月板が傷んでいるから痛むも生理学的に説明できません。

統計上でも健常者にこれらの変化は普通にみられることです。

これらの損傷モデルに基づいた治療成績は散々です。

筋骨格系の痛みに対して「生物・心理・社会的疼痛症候群」として治療すべきです。

特異的な疾患(悪性腫瘍、感染症、リウマチなど炎症性疾患、骨折など明らかな外傷)を除いて殆どの筋骨格系の痛みは筋性疼痛です。

急性痛のうちに消してしまうことです。

慢性痛症という新たな病態にまでなってしまうとなかなか厄介となります。

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by junk_2004jp | 2011-02-19 15:43 | MPS | Comments(6)
2011年 02月 17日

筋筋膜性疼痛症候群

「慢性疼痛における薬剤選定と治療薬開発」

*1部3章6節 判明している筋筋膜性疼痛症候群と今後の展望

この節は私が執筆しました。出版社の了解がありましたのでここに掲載します。

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筋筋膜性疼痛症候Myofascial Pain Syndrome(MPS)は、1983年にDr.Janet G. TravellとDr.David G.Simonsによる著書
『Travell & Simons’ Myofascial Pain and Dysfunction: The
Trigger Point Manual (筋筋膜性疼痛と機能障害: トリガーポイントマニュアル)』で紹介された。

アメリカでは Chronic Myofascial Pain (CMP)と病名を変更する動きもある。Chronic Widespread Pain からFibromyalgia(線維筋痛症)へと慢性化とともに痛みの範囲が広がっていくことがある。

緊張型頭痛、顎関節症、頚椎症、むちうち症、寝違え、肩関節周囲炎、上腕骨外側上顆炎、腱鞘炎、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、腰椎すべり症、ぎっくり腰、変形性関節症、半月板障害、シンスプリント、手根管症候群の一部、捻挫・打撲の後遺症、踵骨棘などの痛みやしびれは、実際はMPSによるとものと思われる。

炎症性疾患である関節リウマチ、麻痺性疾患である頚部脊髄症にもMPSは合併するので、これらの元疾患の症状とは分けて考える必要がある。また身体表現性障害といわれているもののなかにもMPSが含まれている可能性がある。

MPSは筋骨格系の痛みの最も一般的なものであるにもかかわらず、通常の西洋医学で行われる血液検査や画像診断で異常所見がないために存在そのものが医学界はもとより患者の間にも十分に認知されていない。そのために無駄な検査や治療が行われ結果的に慢性痛になるケースが少なくないと思われる。また狭心症などの内臓疾患や神経根障害と誤診されるケースもある。

MPSの発生と持続

筋肉に微小損傷が発生すると筋小包体が障害され、カルシウムイオンが放出される。その結果、ミオシンフィラメントの間にアクチンフィラメントが滑り込む。こうして筋線維が短縮する。

このとき活動電位が出ないので、収縮と呼ばず拘縮という。拘縮が発生すると、血流が障害される。

これに筋spasmの継続によるエネルギー消費の増大が加わって代謝産物が蓄積し、ブラジキニンが産出されて痛みを生じる。

また、プロスタグランジンも産出され、ブラジキニンの発痛作用を増加する。また反射性筋収縮や血管収縮が加わって痛みを強め、痛みの悪循環ができ上がる。

その部位のポリモーダル侵害受容器は感作されて末梢性の痛覚過敏状態となる。この侵害受容器の感作がMPSの発症に大きくかかわっている。

滑り込んだフィラメントが元に戻るのにATPのエネルギーを必要とする。血流が悪いとATPの産生が減ってなかなか拘縮が解けない
(Energy Crisis)。そのためしこりが残り、慢性化するとMPSとなる。

筋肉にできたしこりは長期間にわたって人を苦しめることがある。

このしこりを索状硬結または筋硬結という。筋硬結を押すと飛び上がるほど痛いのでジャンプサインという。

筋硬結を圧迫すると、遠くに痛みを放散する箇所がある。これをトリガーポイント(TrP)といい、放散する痛みを関連痛という。

随伴TrPは主要TrPと同じ筋肉内や関連痛パターンが現れる筋肉内に作られる。付属TrPは主要TrPのある筋肉の骨付着部にできるもので、主要TrPが消失しないかぎり消失しない。

防御姿勢を取らない転倒や事故、繰り返される長時間の労働や運動、習慣となった不良姿勢、長期間の心理的緊張、伸張性収縮などのときに筋肉の微小損傷が発生する可能性がある。十分な休息がとれない、寒冷にさらされる、ビタミンやミネラル不足、ストレスなどは回復の妨げになる。

骨盤の左右不均衡、脚長差は変形性股関節症にみられるが、これらもMPSの原因になる。

MPSの診断

1990年にDr.David G. Simonsが発表した筋筋膜性疼痛症候群の診断基準の日本語要約は以下の通り。

必須基準

1.触診可能な筋肉の場合、そこに触診可能な索状硬結があること。
2.索状硬結に鋭い痛みを感じる圧痛点(部位)があること
3.圧痛点を押した時に、患者が周辺部分を含む現在の痛みは圧痛点から来ていると感じること。
4.痛みにより体の可動範囲に制限があること

確認すべき観察事項

1.目視可能または、触診でわかる局所的な単収縮(筋肉の収縮)が所見できるか?
2.針を圧痛点に刺すことにより、局所的な単収縮が所見できるか?
3.圧痛点を圧迫することにより、周辺筋肉で痛みや痛みでは無いが何らかの感覚を感じるか?
4.索状硬結の圧痛点における自然状態での電気活動を観測するために、筋電図を取得、観察する。

MPSの症状

MPSの症状は、痛み、しびれ、むくみ、冷感、こわばり、めまい、耳鳴り、頭痛、運動障害、知覚鈍麻、腱反射低下などで慢性化すると睡眠障害、不安、抑うつ、疲労感、頻尿、便秘・下痢などさまざまな自律神経症状に悩まされる。

小臀筋のTrPは下肢に強い痛みを放散し、斜角筋のTrPは上肢に痛みを放散する。胸鎖乳突筋のTrPはふらつきや耳鳴り、頭痛など多彩な症状を呈す。

筋短縮の結果、丸まった肩、ストレートネック、O脚変形、外反母趾変形、骨棘形成、椎間板や軟骨の変性、椎間板ヘルニアなどの構造異常をきたす一因となるものと思われる。

MPSの治療

局所麻酔を用いたTrPブロック、鍼、指圧、マッサージなどで筋硬結の血流を回復して筋肉をほぐすこと。その後、ストレッチで筋肉を自然長にもどす。

短縮した筋肉を無理やりストレッチするとさらに筋肉の微小損傷をきたすおそれがある。また、筋肉を鍛えることは逆効果になるかもしれない。

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by junk_2004jp | 2011-02-17 20:52 | MPS | Comments(3)
2011年 02月 12日

わかさ2011年4月号

2月16日発売の「わかさ2011年4月号」はトリガーポイント療法の大特集です。

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by junk_2004jp | 2011-02-12 16:21 | MPS | Comments(3)
2011年 02月 10日

鍼灸・柔道整復師より

いつも先生のブログ、HP等拝見しております。

数年前先生の著書を拝見し、MPSの存在に気付き整形外科疾患の病名の呪縛から開放され、施術に対する考え方が大きく変わりました。

大きな転換点となり、加茂先生には感謝しております。


ときどきこのようなメールをいただきます。

痛みの診療において過去の整形外科的考え方は失敗でした。

痛みと構造をリンクさせてはいけないのです。

痛み系(痛みの回路)は構造からは独立したものです。

できるだけ早く痛みを止めることが慢性痛を防ぎます。

痛みの治療、構造の治療は別問題で、構造の治療が必要な場合は両方を並行して行えばいいのです。

画像診断は「悪性腫瘍、感染症、骨折など修復すべき外傷、リウマチ及び類似の炎症性疾患」の有無を調べるものです。

このような考え方が広がれば、痛みに悩む人は確実に少なくなると思います。

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by junk_2004jp | 2011-02-10 18:06 | Comments(0)