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2013年 08月 30日

海外ジャーナル (MPSである証拠)

m3.com 海外ジャーナルより

半月板断裂手術、理学療法と同等     2013年03月25日

文献:Katz JN et al.Surgery versus Physical Therapy for a Meniscal Tear and Osteoarthritis.March 19, 2013DOI: 10.1056/NEJMoa1301408.

変形性関節症で半月板断裂の患者351人を対象に、関節鏡下半月板部分切除術と理学療法の治療効果を無作為化試験で比較。変形性関節症の評価尺度WOMAC身体機能スコアの平均改善度は、6カ月時で手術群20.9ポイント、理学療法群18.5ポイントと有意差はなかった。12カ月時の結果も同様で、有害事象の頻度も有意な群間差はなかった。


ヘルニア治療転帰、MRI無関係     2013年03月18日

文献:el Barzouhi A et al.Magnetic Resonance Imaging in Follow-up Assessment of Sciatica.N Engl J Med 2013; 368:999-1007.

 治療を受けた坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアの患者283人を対象に、経過観察時の磁気共鳴画像法(MRI)所見と治療後転帰の関連を検証。1年目に良好な転帰を有した患者の割合はヘルニア所見あり群85%、所見なし群83%だった(P=0.70)。MRI検査での評価は治療後転帰を識別しなかった(受信者動作特性曲線下面積0.48)。


外側上顆炎のステロイド、転帰悪化      2013年02月08日

文献:Coombes BK et al.Effect of Corticosteroid Injection, Physiotherapy, or Both on Clinical Outcomes in Patients With Unilateral Lateral EpicondylalgiaA Randomized Controlled Trial.JAMA. 2013;309(5):461-469.

片側性の外側上顆炎を有する患者165人を対象に、副腎皮質ステロイド注射と理学療法の有効性を2×2要因無作為化比較試験で検討。ステロイド注射群ではプラセボ注射群に比べ1年後の完全回復または著明改善率が低く(83%対96%)、再発率が高かった(54%対12%)。理学療法群と非理学療法群の比較では、1年後の転帰に差はなかった。





これらはつまりMPSなんですね。 だから手術をしなくてもいいのです。また炎症ではありませんからステロイドを使わなくてもいいのです。

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この図をみて考えてください。

「重いものを持ち上げてヘルニアになって痛い」

「転んで半月板損傷になって痛い」

いずれも文学的には正しい。

しかし、科学的には、痛みの原因は侵害刺激であって、ヘルニアや半月板損傷ではないのです。



CareNet より

手根管症候群にHLTパッチが有用

手根管症候群(CTS)は、疼痛、感覚異常、筋力低下などを特徴とする正中神経の圧迫性神経障害である。米国・International Clinical Research Institute社のSrinivas Nalamachu氏らが実施したパイロット試験の結果、発熱成分、リドカイン、テトラカインを組み合わせた局所貼付剤(HLTパッチ)がCTSの疼痛緩和に有用であることを報告した。著者は、「HLTパッチは、CTSによる疼痛をターゲットとした標準的な非外科的治療となる可能性がある」と述べている。Pain Practice誌オンライン版2013年8月1日号の掲載報告。


手根管症候群もMPSなんです。だから局麻でよくなるのです。

腰痛予後不良の予測因子は疼痛強度と思い込み

腰痛の長期予後に関する予測因子はほとんどわかっていない。英国・キール大学のPaul Campbell氏らは、プライマリ・ケアにおける腰痛患者を前向きに5年間追跡した結果、疼痛強度および腰痛が持続するかどうかについての患者の認識が、6ヵ月後および5年後の予後不良を予測する因子であることを明らかにした。結果を踏まえて著者は、「両因子が臨床的な介入目標となる可能性がある」と結論している。Journal of Pain誌2013年8月号(オンライン版2013年6月20日号)の掲載報告。


腰痛はほとんどがMPSだから。


ヒアルロン酸もはや推奨せず

米国整形外科学会(AAOS)は6月4日、変形性膝関節症治療に関する臨床診療ガイドライン(CPG)改訂版を発表した。ヒアルロン酸を推奨しないと明記した。変形性関節症(0A)は庫擦による消耗が原因の関節炎とも知られ、65歳以上に発症することが最も多い。米国では約3300万人が0Aに確患し、身体障害の主因となっている。

本CPGは膝関節置換術より侵襲性の少ない治療を対象としている。2009年cpGから変更された主要推奨事項は、アセトアミノフェンとヒアルロン酸に関する2点。アセトアミノフェンの推奨用量は4000mgから3000mg/日に減った。

これはFDAが2009年以降にアセトアミノフェン使用者全般に対して変更したことによる。ヒアルロン酸の関節内注射は、14件の試験のメタ解析において臨床的に重要な改善を意味する最小開値に達しておらず、症候性の変形性膝関節症治療法としてもはや推奨されないものとしている。


変形性関節症の痛みもMPSです。軟骨が減って痛いのではなくて痛いから、バランスが悪く軟骨が減ってきたと考えるほうが理にかなっています。

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by junk_2004jp | 2013-08-30 20:17 | Comments(0)
2013年 08月 29日

坐骨神経痛

b0052170_17564344.jpgAさん(60歳代)は半年前より、左臀部~下肢に痛みあり。

MRIで特に異常なし。

病名は「坐骨神経痛」といわれる。

薬をもらっているが改善しなかった。

雑誌「わかさ」をみて、タオルを丸めたもので圧痛部位を圧迫したところ改善傾向があった。

当院を受診して圧痛点に局麻を注射したところ、痛みはなくなった。

Aさんは梨を作っています。梨の木は背がひくく、仕事をしている時はずーっと腰をかがめていなくてはなりません。

私「神経痛ではなくて筋肉痛ですよ。」

医師には筋肉痛という概念がまずありません。

この症例でMRIで椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄でもあれば、それが原因で神経が圧迫されて・・・という説明になるのだろう。

それがないと困ってしまうのだ。

梨状筋症候群なんていう診断(梨状筋のところで神経が圧迫されている)になることもあるでしょう。

なにがなんでも神経圧迫による神経痛という診断しかできないのです。

神経が圧迫を受けて痛み・しびれが生じるなんて生理学は存在しません。

こんな素人だましのような診断はもうやめにしましょう。

治療しないで放置しておくものだから痛みの悪循環がとまらずいずれ慢性痛になるかもしれません。

神経は圧迫を受けてもなにも生じないことを理解してください。

像の足裏の神経を想像してごらんなさい。

妊婦のお腹の神経を想像してごらんなさい。

神経が絞扼(締め付け)られると麻痺がしょうじます。

麻痺とは痛くなく、感覚がない、動かない(動きにくい)ことです。痛みとは正反対のことです。

ヘルニア、脊柱管狭窄派の医師が書いたものを読んでみなさい。麻痺と痛みの考えがむちゃくちゃです。すぐに間違いが分かりますよ。

麻痺した神経に触覚神経などが交通して痛みが生じたり、神経障害によって中枢性過敏になり、生き残っている痛覚神経が過敏に反応することがあります。

CRPSのタイプ2といいます。最も難治、手ごわい痛みです。手術で治るようなものではありません。そんなに多いものではありません。


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by junk_2004jp | 2013-08-29 18:28 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(2)
2013年 08月 09日

1カ月前転んでより痛い→ヘルニア、狭窄症で手術を

b0052170_1816559.jpgAさん(40歳代)は1カ月前に転倒してより、立ちあがるときに左臀部~大腿外側部に痛みあります。

また歩行は15分ぐらいで痛みのため一服しなければなりません。

整形外科を受診しMRIの結果、ヘルニアと脊柱管狭窄症と診断され、手術が必用といわれました。

転ぶ前は特に問題がなかったので不思議に思っていたところ、雑誌「健康」の私の記事を見て来院されました。

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圧痛点に局麻を注射したところ、その場で立ち上がる痛みはなくなりました。

歩行も大丈夫になりました。

転倒、打撲による、臀筋などのMPSです。

MRIで見えるヘルニアや狭窄は今の痛みと何の関係もありません。

放置すると慢性痛になってしまう可能性はあります。

そして1年後にもなると、医師は転んだというエピソードは忘れてしまい、もっぱら痛いのはヘルニアや狭窄症のせいということになってしまうものです。

多くの医師は痛みの原因はヘルニアや脊柱管狭窄だと思い込んでしまっています。

そのため、局麻をうつなんて方法は姑息 的な方法だと勘違いをしています。そのため大事な初期治療の時期を逸して慢性痛になってしまうことが多いものと思われます。

医師のほうから変化するのはほとんど困難ですので、患者さんが自ら勉強してください。

それには「わかさ」や「健康」の私の記事を読んでください。

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by junk_2004jp | 2013-08-09 18:34 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(0)
2013年 08月 08日

あいかわらずヘルニアの手術をしたがよくならない人

Aさんは2か月前にヘルニアの手術をしたが痛みはとれませんでした。

小臀筋や大臀筋のMPS(筋筋膜性疼痛症候群)でした。

2回の治療で著明改善しました。

座位が可能になり、歩行もスムーズになりました。

Bさんは昨年ヘルニアの手術をしましたがよくなりませんでした。

腸腰筋、内側広筋などのMPSでした。

1回の治療で効果がでましたので続けて治療します。

膝くずれやモモをあげて歩かれないのを神経麻痺と診断されていたのです。

__________________________

ヘルニアが神経を圧迫して痛みやしびれが出るということはありません。

そのような生理学はないのです。

神経は圧迫されたぐらいではなにも起きないのです。

だから健常人でもヘルニアのある人はたくさんいます。

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手術をしても治らない人もたくさんいます。

手術をしなくても治る人もたくさんいます。

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Patrick  Wall (著明なイギリスの痛みの生理学者)  「疼痛学序説」より
この割合は現在下がり続けていて、神話がばらまかれて、少数の人の利益になるが多くの人の不利益になるような不名誉な時代は終わった。不利益をうけたある人たちは、手術の結果、明らかにいっそう悪くなった。・・以前この手術(ヘルニア手術)を熱烈に支持していたマイアミ大学は、今ではこの手術をやめて、厳密なリハビリテーションのプログラムを採用している。(FILE417)


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この図がヘルニアと痛みの関係です。

ヘルニアが痛みの原因ではないのです。

MPSはどんな方法でも治るチャンスがあります。

心霊手術でも手かざしでも・・・・

昔の人(大正以前)はヘルニアという概念がないからきっと今よりも治りがよかったことでしょう。

思いこむことによってだんだん治り難くなるのでしょう。


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by junk_2004jp | 2013-08-08 20:05 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(5)
2013年 08月 02日

健康9月号

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アマゾン

本日発売の「健康」にトリガーポイントについて私が書いた記事がでています。

5人の体験談

トリガーポイントブロックをしている病院名がでています。

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by junk_2004jp | 2013-08-02 20:43 | MPS | Comments(0)
2013年 08月 01日

若き外科医からのメール

田舎で開業している若き外科医から頼もしいメールをいただきました。

MPS研究会に入っていただきました。私の本を読んでの感想などですが、私もたぶん整形外科医以外の医師(内科とか外科)の方が読んですぐに分かると思います。

整形医は深く洗脳状態ですからなかなかパラダイム・シフトは難しい。

筋肉そのものが原因で、脳との情報のやり取りです。

急性痛と慢性痛は青虫と蝶ぐらいの違いがあります。青虫のうちに駆除すべきです。

また、トリガーポイントをしているといってもその理解の差は大きいです。


加茂淳先生、初めまして。@で開業している「Aクリニック」のAと申します。

元外科医で開業して丸四年経ちました。田舎のクリニックでは、元外科医と言っても「何でも屋」をしなくてはなりません。高血圧、糖尿病は言うに及 ばず、高齢者が来られるとほとんどの方が、あっちが痛い、こっちが痛いと訴えられます。骨折の治療は整形外科の先生方にお任せするとしても、そう でない患者さんにはある程度対応せざるをえない実情があります。

整形外科の教科書を買い直して読んでも今ひとつ臨床には即効性がありません。その一方では、患者さんにやれ膝の関節注射をしてくれ、やれ湿布と痛 み止めだけなのとか、様々な治療を要求され、待ったなしの毎日です。はっきり言って偽整形外科医をするのはつらいです。その反面、手術はできない までも何とか患者さんのニーズに応えたいと試行錯誤の毎日です。

トリガーポイント注射に関しては、保険診療で項目があるものの、今ひとつ理解できずに苦しんでいました。

そんなときに、アマゾンで本を探していると、先生の本に巡り会いました。非常に理解しやすい内容で目から鱗とはまさにこのことでした。

今までに5 回読破しました。まだまだ理解がもっと深まるまで読み返したいと思っています。トリガーポイントの針も27Gにしました。ネオビタカイン5mlや キシロカインシリンジ10mlではボリュームが足りないので、0.5%カルボカイン10mlを使っています。筋硬結に注射をすると効果覿面です ね。毎日注射しながら、その効果に驚いています。大変有り難うございます。

先日、BホテルでC大学医学部の整形外科D教授が痛みの生理学に関してお話を拝聴する機会があり、その研究会に行ってきました。

痛 みの理論に関しては、加茂先生の本で予習していたので、よく理解できたつもりでした。

研究会に参加した目的は、整形外科の先生方が加茂先生の理論 に関して、どう考えているのかが知りたかったのです。

恐れ多くも整形外科医の親玉に直接おたずねしたいが為に行ったようなものなのですが、損傷モ デルの件をぶつけてみても少し話がかみ合いませんでした。その研究会に集まっていた整形外科の知り合いに尋ねても、トリガーポイント注射はしてい るものの、今ひとつの反応でした

加茂先生の本を拝読して、腰痛症はほとんどMPSで、手術すべき整形外科疾患は非常に少ない印象を受けていたの で、その点を素朴に確認したかっただけなのですが、空振りでした。

僕は日々の外来で、TPBをバンバンしています。僕は加茂先生の説を信じます。目の前で患者さんの痛みが取れて、ADLが改善していますから。

こ うなれば、もう徹底的にTPBをして患者さんの口コミで広めるしかありませんね。僕はもともと外科医で「肉屋」ですから、何の抵抗もありません。

突然のメール大変失礼しました。本州の@でこれからもがんばりますのでよろしくお願い致します。

追伸:局所麻薬中毒量から考えると例えば0.5%カルボカイン10mlは2本使っても何の問題もありませんが、問題は保険請求です。各県によって 査定の厳しさは違うと思うのですが、大丈夫なのでしょうか?また、保険病名にも苦慮しています。今のところ「なんちゃって病名」をつけています が、正直に書けば、僕の電子カルテダイナミクスでは、「何々筋筋肉痛」と入れるしかないのが実情です。早くMPSの診断名がスタンダードになって 欲しいです。加茂先生これからもがんばってください。

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by junk_2004jp | 2013-08-01 13:29 | MPS | Comments(0)