心療整形外科

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2013年 09月 28日

思考停止のお医者さん

Aさんは、2W前、車に乗ろうと車内に脚を伸ばした時、お尻にピリッと痛みを感じました。

病院でMRIを撮ったところ、椎間板ヘルニアと診断されました。しばらく安静、薬ということでしたがよくならないので当院を受診しました。

もちろんMPSです。

圧痛点に局麻を注射すると痛みは改善しました。

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Bさんは自動車整備士です。1W前、朝起きたら腰痛。前屈が困難。

脊椎専門という病院を受診、MRIで検査、異常がありませんでした。

「なぜ痛いか分からない」ということでした。

5000円かかりました。

もう一軒の病院でも同じようなことでした。

知人のアドバイスで当院受診。

背骨の横に圧痛点が二つありました。2mlずつ注射したところ、その場で痛みがとれて、前屈みができました。もちろんレントゲンもMRIもいりません。

私「車の故障で、どこが悪いか分からない、といって5000円は取れないでしょ。勉強しないでもやっていけるのは医者の世界だけですね。」

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Cさん(60歳代)は東京に行って地下鉄の階段を昇降したり、よく歩いたので足腰が痛くなりました。

病院でMRIで脊柱管狭窄症

しばらく薬で様子見、よくならないので神経ブロック、よくならない。手術をすすめられる。

図書館で雑誌「健康」の私の記事をみる。

遠方から来院されました。

圧痛点に注射してやるとらくになりました。

Cさん「それまでどうもなかったのに急に痛みがでましたので、脊柱管が急に狭くなるはずもないのでへんだなと思っていたのですよ。私も筋肉の痛みだと思います。先生の記事を読んですぐに納得できました。」


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ヘルニアや脊柱管狭窄が原因で痛みやしびれがでることは決してありません。

医師は思考能力が停止しているとしか思えません。

こんなことしてたら、ますます慢性痛の人が増えます。

代替治療家との差がどんどん広がっていきます。

神経線維は圧迫を受けたところでなにもおきません。

絞扼(しめつけ)されると痛み、しびれではなく「麻痺」がしょうじます。

とう骨神経麻痺のドロップ・ハンド

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尺骨神経麻痺の手

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ひ骨神経麻痺の下垂足

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このような神経麻痺はみたことがあるでしょう。多くは絞扼性神経障害でおこります。

神経が絞扼されるとこのように神経麻痺が生じます。痛み、しびれではありません。

椎間板ヘルニアではきわめてまれに馬尾症候群といって、麻痺が生じることがあります。

麻痺と痛みは真逆の生理現象です。

麻痺は電気現象が起きていない。

痛みは電気現象が起きている。

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by junk_2004jp | 2013-09-28 19:50 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(4)
2013年 09月 26日

心が痛いと体が痛い(慢性痛に対する心身医学的観点)

慢性痛の患者さんには、辛い体験があったり、不安な状態が過去、現在にあることが多いものです。

ヘルニアだとか、脊柱管狭窄症だとかすべり症だとかそういった構造上の問題で痛みが起きることは決してありません。

このことを医師にしっかり教えて痛みを適切に取り除くようにしたいものです。

生理学、理論的にスジがとおりません。慢性痛に苦しむ人、無駄な手術に苦しむ人を少なくしたいものです。

Aさん(50歳代)

2月・・・前屈時に右太ももうらに突っ張り。MRIで脊柱管狭窄症

6月・・・両太もも裏にじっとしていられないような突っ張り痛み。硬膜外B、6回効果なし。鍼、整体、フィジオ
     効果なし。

7月・・・大学ペインを紹介され、硬膜外B4回、効果なし。痛み増強、歩行困難、松葉つえ。休職。2回目MRI。

8月・・・総合病院で3回目MRI、脊柱管狭窄症、4・5ヘルニア、神経根ブロック、効果なし。


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雑誌「健康」をみて当院受診。

3日間のトリガーポイントブロックで松葉杖なしで歩かれるようになる。


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両側の下腿のMPSですが、背景にはつよいストレスがあったようです。

そこらへんを見抜いて、患者さんに説明することはとても重要なことなのです。

よく、先生と同じような治療をしている病院を教えてくれと言われるのですが、患者さんの心が痛い部分を見抜いて治療できるかは、医師の経験によりますので、なんとも言えないのです。

トリガーポイントブロックの手技はそんなに難しいものではなく、だれでもできますが、痛みを心の痛みととらえて、説明し、安心を与えることができるかどうかにかかるのです。

私は心療内科の登録医です。

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by junk_2004jp | 2013-09-26 14:58 | 慢性痛 | Comments(4)
2013年 09月 22日

硬膜外血腫で麻痺→裁判

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dura 硬膜  epidural space 硬膜外腔

硬膜外腔は黄靭帯と硬膜に囲まれたスペースです。

硬膜外血腫で麻痺、裁判

本件は硬膜外の静脈叢を穿刺した結果出血を来し、硬膜外腔に貯留した血腫が神経(根)を圧迫して麻痺を生じ、後遺障害が残存した例である。静脈叢に接近している神経を局所麻酔薬にて麻痺させる神経根ブロックにおいて、静脈叢を穿刺することなく行うことは、ブラインドで行う以上困難といえよう。


先が鋭の針を深部に刺すと、手技の上手い下手にかかわらず、静脈を切ることがある。(可能性は少ないが)

この状態と同じことがヘルニアで起こるのが馬尾症候群だ。緊急手術が必用。

硬膜外血腫で麻痺

硬膜外ヘルニアで痛み????


血腫もヘルニアも硬膜外の場所占拠物体

麻痺と痛みは全く逆の現象

ヘルニアで痛みというのは明らかにまちがっている。

神経は圧迫を受けても何も生じません。

強く絞扼されると麻痺が生じることがあります。

脊柱管狭窄症も同じく痛みやしびれが、脊柱管の狭窄で生じることはありません。

私の医院には2回、3回と手術を繰り返し、辛い人生をおくっている患者さんが何人もいらっしゃいます。

五十肩やテニス肘はよくある疾患ですね。

それの下肢版です。

人間が4足歩行だったら、五十肩、テニス肘になったら、うまく歩けないと思いませんか。

おそらく間欠跛行になるでしょう。

このような単純なことを神経のせいだというのですから、お笑いものですね。

ヘルニアや脊柱管狭窄が痛みしびれの原因だというデマのために辛い思いをしている人がいっぱいいます。

早くこのデマを暴くことによって、医療費にもいい影響がでるでしょうし、なによりも救われる患者さんが多いと思います。

痛みは早く解除しないと慢性痛になります。



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by junk_2004jp | 2013-09-22 10:00 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(3)
2013年 09月 20日

慢性化しやすい筋筋膜性疼痛

当院にはX年前に交通事故(むちうち)にあい、以来、頚や背中の痛み、腕のしびれが続いているという患者さんが全国各地からくる。現在、むち打ちから線維筋痛症になった人をみている。

もはや交通事故保険は無関係で健康保険できている。

筋筋膜性疼痛は慢性化しやすいといわれている。どこの病院でもMPSの患者さんであふれている。

むちうちももちろんMPSだ。

しかし、当初はかなりの軟部組織の微小損傷と思われる。

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人間の頭は5Kg重といわれているから、40Km/hで衝突すると、150Kg重の力が頭にかかることになる。

不意にこれだけの力が加わればケガをするのは明白だ。

MPSの他覚所見は筋の緊張、膨隆、圧痛。

よく神経学的所見(神経症状)を聞かれるが神経症状とは神経麻痺症状のことで、むち打ちではない。

しかし、診察をする医師はMPSを知らないため、うまく対応していないのが現状だ。

慈恵医大ペインクリニック診療部長・北原雅樹先生は「慢性疼痛に多い筋筋膜性疼痛には筋肉内刺激法が有効」と書いている。

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筋筋膜性疼痛の第一人者・生理学者の水村和枝先生はつぎのように書いている。

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急性むち打ち症において全身的過敏性が実証される
研究者らによれば、感受性の亢進は心理的苦痛と無関係に起こり、中枢性痛覚処理メカニズムの変化の結果と思われる


頸部損傷が線維筋痛リスクを増加
Buskila博士らは,頸部損傷患者102例と脚部骨折患者59例を対象に非関節部圧痛とFMSの有無について評価したところ、事故発生 3 か月後、頸部損傷患者では21.6%がFMSを発症していたのに対し、対照群では1.7%のみだった。

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保険会社からの問い合わせがあるたびに回答するのは大変負担に感じる。

情報のあふれる現在は注意しなければならない。

保険会社も大変だろうが、医師も大変だ。痛みをがまんさせることによってますます悪化するといわれている。痛いといっているのに対応しなかったら、裁判では負けるだろう。

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国はこの問題に対して本腰をいれて研究し、被害者を救済してほしいものだ。

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by junk_2004jp | 2013-09-20 19:52 | 交通事故診療 | Comments(3)
2013年 09月 18日

脊柱管狭窄症

私の医院には全国からいろんな患者さんがくる。

Aさん(50歳代)2回脊柱管狭窄症の手術をして、結局はFailed Back Surgery Syndromeになる。

仕事を辞めざるを得なくなり現在は生活保護をうけている。

Bさんは脊柱管狭窄症ということで腰痛、両下肢のしびれがあった。東京の有名病院、故郷のH市の有名病院を回ったが、どこもレントゲン、MRI、薬ということでよくならなかった。

手術をしなかったのは狭窄がたくさんありすぎてできないということだった。

ところが、「健康」だったか「わかさ」を読んで、テニスボール・マッサージを根気よくやったら腰痛はなくなり下肢のしびれもほとんど取れてしまった。

指先のしびれが取れないので当院を受診した。

Bさんは東京での仕事をやめてH市に戻ることになった。

指間筋を傘先のようなもので指圧をするように指導した。

Bさん「H市に戻ってもMPSを知っているところがない。どうすればいいか。」

私「貴方が整体院をひらいたらいい」

腰の手術のあと、大変辛い人生になった人を何人も診てきた。

痛みの本当の原因を見間違えるからなのだ。

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by junk_2004jp | 2013-09-18 23:10 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(0)
2013年 09月 16日

プラセボ手術

患者よ賢くなれ!神経が圧迫されて痛み・しびれが生じるとは生理学を全く知らない人のいうことだ

先日の上記のアクセスはとても多かった。

テキサス大学健康科学センターの総合医 ハワード・ブロディー

ブラウン大学名誉教授 スティーブン・スミス

北米脊椎学会会長 レイ・ベイカー


彼らは、椎間板ヘルニア切除術、脊椎固定術、セメント注入による椎体形成術、膝の関節鏡視下手術これらは偽手術と効果は変わらないと言っています。つまりプラセボ効果だと言っています。脊柱管狭窄症も書いてはありませんが、同じことです。

近年、痛みの生理学の発展はめざましいものがあります。

疼痛学序説 痛みの意味を考える   Patrick Wall著 横田敏勝訳

Patrick Wallは有名な痛みの生理学者です。

彼は「ヘルニア神話の時代は終わった」と述べています。

日本ではまだ100年前の理論が行われています。なぜ議論されないのか不思議です。

プラセボでも効けばいいですが、真の原因が理解されていないので、痛くなるたびに検査をして手術が行われます。

プラセボの治り方は強烈です。術後すぐによくなります。

プラセボ手術のため命を落とす方もいらっしゃいます。

プラセボ手術を成功するには・・・・

権威ある病院、最新の検査機器、権威ある専門医、印象的な画像、将来の不安をあおる

これらの舞台装置が必用です。

私の医院にも腰に手術痕を持った患者さんがとても多い。

2回、3回の人もいる。

問題はFailed Back Surgery Syndrome

腰椎になんらかの手術を受けた患者の10~40%はfailed back surgery syndromeになる。ということは、同症候群は増える恐れがある。多くの場合、手術前の段階で腰痛の成因が誤診きれている。さらに、手術を受けても症状がよくならない場合、診断ミスによる問題が持続するばかりか、術後管理の問題点も浮上してくる」と述べた。(FILE7)

腰椎術後の5%~50%にFBSSが発生する。Rishらは文献上15,000人の椎間板手術患者の成績を分析して20%に症状の持続を認めている。米国では年間37,500名のFBSS患者が新たに生まれている。FBSSの治療には複数回の手術が行われることが多い。Waddellらによれば,2回目の手術では40~50%が改善し,20%は悪化する。3回目の手術では20~30%に有効であるが25%は悪化する。また4回目の手術で改善するのは10~20%にとどまり,45%が術後悪化をみる。手術療法以外にも硬膜外ブロック,脊髄電気刺激療法,神経根切断術などが試みられているが効果は芳しくない。(FILE70)

腰仙椎手術後の患者の10~40%で、慢性痛あるいは再発痛を生じる。これは、failed back surgery syndrome (FBSS)であり、様々な疼痛管理(内科的、外科的、リハビリテーション、行動療法)が行われている。(FILE306)

何度も腰椎手術を繰り返した結果起こるfailed back syndromeが最も多く原因疾患の半数以上を占めている。腰痛の診療には、急性期の治療法の選択、慢性化を予防する手段、臨床的検査結果(画像など)と疼痛の訴えの不一致、術後に著明な医療サイドヘの不信感などの困難な問題があり、さらに心理・社会的因子による疼痛の増強が、上述の原因疾患とともに腰痛の難治化に関係している。(FILE145)

手術は一部の患者にはいくらかの改善をもたらすが、“半数近くは改善を得られないだろう”。そして手術によって改善しない人々は、改善の見込みが不確かな、“failed back surgery syndrome”という厄介なカテゴリーに入る可能性が高いことに博士は言及している。(FILE215)


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ほとんどの痛みはポリモーダル受容器からはじまります。侵害刺激が原因です。

痛みの悪循環が続く。

慢性痛になる。痛みが強くなる、広がる。(中枢性感作、末梢性感作)

構造異常がこういうことを起こすことはありません。

一刻も早く痛みを遮断することです。(治すべき構造破綻があるのなら、あとからゆっくり考える)



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by junk_2004jp | 2013-09-16 12:25 | 慢性痛 | Comments(1)
2013年 09月 15日

薬を否定するのは簡単だが・・・・

抗うつ薬や抗不安薬を否定する意見をよく耳にする。

なるほど一理あって、なんでもかんでも使うべきではない。

ただし、それによって救われる人もいるのは事実だ。

万策尽きて、それにしか頼るものがない人もいる。

そういう人にとってとてもストレスになることだ。

薬に頼らないとするとどうすればいいのか。代案があるのか。

痛みは死よりも辛いと言われる。

安易に言うことではない。

FaceBookで知ったのだが、精神病院なんていらないという過激なことをいう人がいる。まあその人一流のパラドックス的な表現なんだろうが・・・。

精神疾患をもった人を家族で面倒をみる苦労が分かるのだろうか。

家庭崩壊、座敷牢、自殺・・・・

精神病院をなくすかわりのものが必用だ。それをなんという名前にするのか。

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by junk_2004jp | 2013-09-15 13:08 | Comments(2)
2013年 09月 13日

無症候性の後縦靭帯骨化症

掲示板より

はじめまして。わかさと言う本を読み加茂先生に相談できればと思いメールをさせて頂きました。

今年の2月末追突事故にあい、偶然に後縦靭帯骨化症があると診断を受けました。

難病とはじめて聞いた瞬間頭が真っ白になりました。

その後頭痛と腕の痺れがあり、医師より手術を進められ、6月4日に後方からの手術を受けました。現在両足の感覚障害と左頸部から手の指にかけて痺れがあります。

両手こわばりもあり、辛い毎日です。このような症状に治療方法があればと思いメールをさせて頂きました。どうぞよろしくお願い致します。


3日間治療にいらっしゃいました。メールをいただきました。

お世話になり有り難うございました。昨日、先生に診察をしていただいてから、A県の自宅に帰りました。左腕痺れも、昨日夜から、痺れの感覚も減り、精神的にも、6月にオペをしてから、つらい毎日を過ごしていましたが、久しぶりに痛み、痺れも楽になった感じがします。

先生に感謝の気持ちでいっぱいです。加茂整形外科、加茂先生が近くに見えたら、どんなに心強い事かと思ってしまいます。本当にありがとうございました。


無症候性の後縦靭帯骨化症+MPS

だったのです。

医師は後縦靭帯骨化を見つけると痛みやしびれはそれのせいだと思い込むことがあります。

後縦靭帯骨化症の症状とは脊髄麻痺症状です。

腱反射亢進、病的反射あり

痙性歩行(パタパタした歩き)、巧緻運動障害(ボタンがかけにくい)

痛みやしびれは後縦靭帯骨化症の症状ではありません。

現実では無症候性の後縦靭帯骨化はたまにみることがあります。

このような内容の話を「わかさ2013.11月号102ページにかきました。

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by junk_2004jp | 2013-09-13 18:38 | Comments(0)
2013年 09月 11日

患者よ賢くなれ!神経が圧迫されて痛み・しびれが生じるとは生理学を全く知らない人のいうことだ

b0052170_743697.jpgより


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臨床試験の結果を無視

スミスのチームは、腰痛患者を対象としたX線やMRI(磁気共鳴映像法)検査も問題視している。 腰痛には無関係な異常を見つけるだけに終わることが多いためだ。

40歳以上の成人の8割には、腰の部分に膨らみなどの変形が見られる。医師は手術したくなるが、これは痛みの原因ではない。こうした「異常」がCTやMRIに現れても、腰痛と結び付けることにはほとんど意味がない。

大半の腰痛は筋肉の緊張などによるものだから、画像では原因は分からない。たとえ手術をしても、その効果は市販薬や連動や体を休めることとほとんど変わらず、手術だけは大きな危険を伴う。

腰痛は6週間もすれば、たいてい消える。だが患者は早く治したがり、医師や放射線技師には患者に早く治したいと思ってほしい金銭的動機がある。「腰痛の発症から6週間以内にMRI検査を行うのは、意味がないばかりか、手術件数と治療とコストを増やすだけだ」と、麻酔科医で北米脊椎学会会長のレイ・べーカーはいう。

プロディの提案に「拍手を送りたい」と言うべーカーは、ほかに脊椎専門医の大きな収入源になっている不要な処置があると考えてぃる。医療研究品質局によれば、07年には少なくとも35万1000 件の脊椎固定術が実施され、費用は総額262億ドルに上った。

脊椎固定術は、骨折や腫瘍が原因で痛みが起こる一部のケースを除けば、治療効果は期待できない。 だが金銭的には大きな魅力があると、シャノン・プラウンリーは07 年の著書「過剰治療」で指摘している。脊椎固定術は1回7万50 00ドルも取れるので、医療機器メーカーや病院、外科医はやめるわけにはいかない。

「私たち医師は、何かを正当化するのが得意中の得意だ」と、プロディは言う。「患者にとって最善 の治療法が、いつの間にか医師に最大の利益をもたらすものと重なっている」

プロディは、膝の変形性関節症の関節鏡視下手術も不要だと考えている。04年のある研究によれば、この手術が運動機能を回復させ、病みを軽減する効果は、偽手術と同程度でしかなかった。

たとえ効果があったとしても、それは患者が効果を信じ切っていることから起こるプラシーボ(偽薬)効果でしかない。それでも整形外科医は、約6000ドルを請求できるこの手術を今も続けている。

臨床試験の結果を無視する医師はほかにもいる。アメリカでは脊椎を固めるために脊骨に針でセメントを注入する椎体形成術が年に約17万件行われている(費用は1件5000ドル前後)。

だがニューイングランド・ジャーナル・オプ・メデイスンに昨年発表された2件の研究によればこの手術が病みと機能障害を緩和する効果は、偽手術(麻酔と切開は行うがセメントは注入しない) と同程度にすぎない。

外科医側は、この手術を受けた患者には痛みが消えたと感謝されていると反論する。しかし「偽手術を受けたグループにも「奇跡の同復」を遂げた患者はいた」と、研究の1つを率いたメイョー・クリニックのデービッド・コールメスは言う。


脊椎手術などの痛みをとる手術の多くはプラセボ効果なんです。人間にとってプラセボが最も痛みに効果的かもしれません。

ヘルニアの手術のビデオでは、すぐに痛みがとれているがよくありますね。心霊手術を受けてもある人はそのようになるでしょう。

プラセボは科学されていてそのメカニズムや存在は認められています。

プラセボが効けばいいですが、効かなかったら、骨にまで達する刀傷を負ったということで、それがまた慢性痛の種になります。

プラセボが効いたとしても、しばらくの間でまた痛くなる、また検査をして手術となります。


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by junk_2004jp | 2013-09-11 07:44 | Comments(0)
2013年 09月 07日

3回の手術をして・・・医師の言い分

当院に入院していたから感謝のメールをいただきました。

慢性痛ですので一筋縄ではいきませんが、かなり改善しました。

その一部を紹介します。

私は3度めの腰部脊柱管狭窄症の手術を一昨年のX月に受けていましたが、手術をした医師は、筋肉の痛みのように感じると言った私に、机をたたかんばかりに「筋肉がいたいはずがない、その痛みは神経なのだ」と強く言われました。

しかし痛みを感じるのは私なのに…と思いつつ、治療も投げ出せず2年間、毎月病院に通い続けました。今年の2月、CT検査の後リハビリ室で歩く、自転車をこぐなどの評価を受け、同じ医師から「術後はきれいにスクリューも納まっている。痛みは筋肉だと思うが、これは直しようがない。痛みをこのまま受け入れてくれんかなぁ」と言われました。

この痛みを受け入れろ?冗談ではありません。一番苦手なのは物を身体の前で持つことでした。両手を使って本1冊さえ持つことが出来なかったのです。

腰が曲がり、重さを感じて落としてしまったこともありました。痛みのため同じ場所で2~3分間でさえ立つことも出来ず、歩くことも数十メートル程度で休憩をしてしまいます。これから先、仕事を続けたい、旅行もしたい。


医師のレベルはこんなものなんです。

はじめから終わりまで「筋肉の痛み」なんです。

必用の無い手術を3回もして、痛みを受け入れろとはひどいものです。

医学教育が失敗したのです。

筋肉の痛みについて全く勉強していないのです。

そして神経が圧迫を受けて痛いという「奇想天外」な珍説をまことしやかに信じているのです。

神経は圧迫を受けても何も生じません。

神経が絞扼(締め付け)されると麻痺が生じます。これは無感覚、運動麻痺など痛み・しびれとは真逆の現象です。早急に手術をして絞扼を解除すべきです。

ごくまれに・・・麻痺した神経が触覚神経と交通して痛みが生じる・・・神経が切断されると脊髄後角が痛覚過敏になって、残っている末梢神経からの情報を強く脳に伝える・・・などのことが起こり難治性疼痛が生じることがあります。(CRPSタイプ2)

このような痛みは手術で治るものではありません。

神経が圧迫を受けて痛みやしびれることはありません。そんな生理学は存在しません。痛みはポリモーダル侵害受容器が侵害刺激を受信したのが最初の引き金になります。

痛みの悪循環を繰り返し慢性化します。痛みが広がることがあります。それは脊髄反射によることや、筋膜の攣りによることがあります。

この患者さん、一番最初から、筋肉の攣りなんです。

手術は外傷なんです。骨にまで達する外傷です。その傷の回りの筋肉がコチコチになって慢性の痛みが生じることがあります。

医師からこういうことを反省し勉強しなおすことを期待しますが、まず無理でしょう。

患者さんが賢くなってください。


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by junk_2004jp | 2013-09-07 16:00 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(0)