心療整形外科

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2015年 06月 29日

MPSを治すのに神の手(カリスマ)はいりません

MPSの治療はだれにでもできます。

たぶん太古から世界中どこでも普通にあった病態で、それぞれの方法で治療していたのでしょう。

圧痛点(痛覚過敏点)が治療点となり、そこを押す、揉む、刺す、
お灸、伸ばす、縮める、などいろんな方法があります。

急性痛と慢性痛に分けられます。受傷当初より慢性痛のような状態のこともあります。

急性痛=組織損傷の治療+痛みの治療
慢性痛=痛みの治療

急性痛は組織損傷の程度により安静度が違います。

慢性痛は安静はだめでよく動くことです。

鍼やトリガーポイント注射は有効な方法です。

「腰痛は脳の勘違いだった」の著者は、医師に注射を打つポイントを指示して7年間続いた腰、下肢の痛みを3ヶ月で治しました。

私の著書「トリガーポイント注射で腰痛は治る」に書きましたが、「内科医が私の治療を見学して脊柱管狭窄症で痛いと言われていた奥さんを自分で治療して治った」

http://junk2004.exblog.jp/17571883/

このエピソードも私の治療を数回見学した外科医が奥様を治したです。

このように、だれにでもできる治療です。

キーポイントは痛みの生理学、心身医学の知識です。

治療者は「やさしい人」であることが必要条件でしょう。これを常に保つことは難しい。

「傾聴、受容、共感、支持、保証」これさえできればいいのですが・・・。たくさんの患者さんを限られた時間で診るのですから難しいことです。

慢性化した痛みもTPBだけで治ることがありますが、こじれにこじれた痛みは薬が効果的なこともあります。

特殊な検査はいりません。特殊な技術もいりません。


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by junk_2004jp | 2015-06-29 17:05 | MPS | Comments(0)
2015年 06月 28日

脊柱管狭窄症って一体なになんだ?!

金曜日(一昨日)に続いて土曜日(昨日)もA病院で2回脊柱管狭窄症の手術をした患者さんの治療をした。

金土の二日間で、A病院で脊柱管狭窄症の手術を2回した人、計4人を診察治療したことになる。(新患1名)

脊柱管狭窄症の手術をしたがよくならない人はいっぱいいる。

みなさん、こじれた慢性痛になっている。

よくもまあこんな手術をいつまでも続けられるものだと感心する。

「はつらつ元気」2010年4月号

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脊柱管狭窄症について、有名な脊椎外科医がインタビューに答えているのが掲載されている。もう一度それを見てみよう。

http://junk2004.exblog.jp/13049330/

「70歳代の健康な高齢者の6割以上は画像上では脊柱管狭窄をきたしているというデータもあるんです。」

「ヘルニアがある人でも全員が痛いわけではない。狭窄もヘルニアもある意味、加齢による顔のシワと同じようなものだから。」

 手術をするか否かの判断はどこでされるんですか?

「・・・・・神経根ブロックという注射ですが、火事場に水をまけば火が消えるわけですから当然でしょう?・・・・つまり、その部位が犯人と断定できたから手術を施行したのです。」

痛みが消えない場合、別の原因が考えられるわけですね。それが先生のおっしゃる「心因性腰痛」ですか?

「意外に思うかもしれませんが、メンタルが原因で腰痛になるケースも少なくないんです。・・・
・・・・・医者のカンだから証明はできませんが、はずれることはまずないですね。・・・・」

「ただその一方で、痛みの原因が重度の狭窄症なのに放置してしまうと、どんどん足がマヒしたり尿を漏らしたりして、最後は取り返しがつかなくなってしまうこともある。」


「腰、お尻、下肢が痛いという患者さんは、神経根ブロックをして効けば、神経根のところが原因で痛みがおきている。」・・・・これ、皆さんも間違いだとすぐにわかりますね。

「痛みはその神経根を通ってせき髄に入り脳に達している。神経根ブロックが効かなければ、その神経根を通過しなかった。他の神経根を通過したのな。」と考えるのが正解です。

「痛みを放置していると麻痺につながる」このようなことはありません。痛みは激しい電気活動が起きている、麻痺は電気活動が停止した状態です。全く別の病態です。

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へんなことが書いてありますね。神経と血管のスペースが減少するとお尻や下肢に痛みが生じる(笑)

どうして?

血管と神経が一緒になって伴走しているところはどこにでもあります。

こんな程度の珍説、見識で手術をされたのではたまったものではありません。


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by junk_2004jp | 2015-06-28 17:47 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(0)
2015年 06月 26日

厚労省さん早く対策を立てないと大変なことになりますよ

痛みの治療は世界的水準から20年遅れているといわれています。

昭和のころの医学が一流と言われている病院で今もおこなわれています。

「脊柱管狭窄症」「椎間板ヘルニア」「変形性関節症」「腰椎すべり症」「腰椎分離症」「椎間板障害」などは痛みやしびれとは生理学的に無関係です。疫学上もなんの関係もありません。

それどころか患者に不安、絶望、動作恐怖を与え、治るチャンスを奪っています。

保険病名の見直し、診療報酬の見直しは急務です。

今日はA病院で脊柱管狭窄症の手術をした人を3人も診ました。3人とも2回手術をしています。

A病院だけではなくて日本中このような診断があふれています。

まさに生理学が発展していない時代の古い考え方をそのまま引き継いで、おまけにMRIの登場でみえなくてもいいものまで見えるようになったからなんでしょう。

これらの医師は勉強し、反省する能力がないと言わざるをえません。

専門医による誤診→痛みが治るチャンスを潰す→慢性痛→医療費アップ→介護老人増える

レトロな頭に最新医療機器は誤診のもと




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by junk_2004jp | 2015-06-26 15:42 | 慢性痛 | Comments(1)
2015年 06月 24日

中高年者の膝の痛みに対する関節鏡手術の効果はわずか 長期的効果は認められず,最新RCT含むメタ解析

Medical Tribune(2015.6.19)

「X線検査で確認された変形性関節症(OA)の有無を問わず,膝の痛みを訴える中高年者に対する関節鏡手術の実施は支持されない」。デンマーク・University of Southern DenmarkのJ. B. Thorlund氏らが実施したランダム化比較試験(RCT)と観察研究のメタ解析から,このような結論が導き出された。膝の痛みに対する関節鏡手術は各国で増加傾向にあるが,その有効性を否定する報告も相次いでいる。同氏らによる今回の解析からは,関節鏡手術による疼痛の軽減効果はわずかで,その効果も短期に消失することが示された。詳細はBMJ(2015; 350: h2747)で報告された。


痛みは筋筋膜性疼痛で、中枢性感作(脳の痛覚過敏)が起きているのです。

手術でよくなるとすれば、プラシーボ効果。

腰の手術も同じことがいえます。

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by junk_2004jp | 2015-06-24 11:57 | 慢性痛 | Comments(0)
2015年 06月 23日

慢性的な「痛み」の裏に自閉症と共通した仕組み、脳内麻薬をうまく働かなくしている

http://www.mededge.jp/a/psyc/14890

慢性的な「痛み」の裏に自閉症と共通した仕組みがあるようだ。脳内麻薬の仕組みがうまく働かなくなり、うつや不安との関係も出てくるようで、薬の利きにくさにもつながってくるようだ。


慢性痛は腰やクビや膝の構造上の問題ではないのだ。

脳内麻薬が働く仕組みを考えること。

今の整形外科や脊椎外科の診断は時代遅れで、ますます不安を増長している。

手術でよくなる人がいるのは脳内麻薬のせいなんだろうが、その効果もしばらくで切れることが多い。

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by junk_2004jp | 2015-06-23 18:00 | 慢性痛 | Comments(0)
2015年 06月 22日

慢性痛の人の性質

慢性痛の人は(皆がそうだとは言わないが)

不安、気遣い、善良、先読み、完全主義、こだわり、生真面目、注意集中。

職業やスポーツ、芸術にとっては有能。

そんなに喰いしばるな。そんなに力をいれることはない。

濡れたウエットスーツを脱いで気楽にいこう。

もともと不安脳、抑うつ脳の人に急性痛が生じれば、初期より「急性期慢性痛」。(中井吉英先生)

だれでも痛みが続けば不安になる。注意が集中する。

慢性痛は火災報知器自体(痛覚を認知反応するシステム)の不具合で、たとえば、蚊取り線香にも反応してしまう火災報知器のようなもの。

専門用語では「中枢性感作」・・・・長期増強、時間的加算、下行性疼痛抑制系の機能低下

痛み系そのものが治療の対象。今までさんざん言われてきたことが生理学の発展、検査機器の発展で間違っていたことがわかった。

❌軟骨が減っているから痛い

❌椎間板ヘルニアだから痛い

❌脊柱管狭窄症だから痛い

❌椎間板、半月板、腱板が傷んでいるから痛い

だから、現代病ともいえる。

昔の方が慢性痛は少なかったのではないか。上記のような概念がないから。現代でも未開の奥地では少ないのではないだろうか。




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by junk_2004jp | 2015-06-22 13:01 | 慢性痛 | Comments(0)
2015年 06月 20日

えせ医学を信じない

椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄が痛みやしびれの原因になることは決してありません。

1911 年にGoldthwaitが「腰椎椎間板の突出が坐骨神経痛を引き起こし得る」と考えたのが最初だと思われます。104年前の間違った説です。(日露戦争1905年)

神経は圧迫に強く、圧迫を受けても何も影響はありません。

神経が切断されたり絞扼(締めつけ)されたりすると麻痺が生じます。痛くはありません。ジンジンした感覚ではありません。「無感覚〜感覚がにぶい」ということです。

痛みが高じて麻痺になることはありません。

ヘルニアで麻痺になるのは馬尾症候群といって48時間以内に手術をしなければ麻痺が残ってしまいます。極めてまれです。

たぶん、腸腰筋の強い攣縮(強い痛み)→椎体を引っ張る→大量のヘルニアが生じる→馬尾神経を絞扼→麻痺

もしヘルニアや脊柱管狭窄で麻痺が生じるのなら、手術がほとんどされなかった昭和初期以前は下肢の麻痺患者であふれていたことでしょう。

「昔は足の不自由な人がとても多かったが今は手術のおかげでほとんどいなくなった。」

「医療後進国では足の麻痺がとても多い。」このようなことは聞かないでしょ。

間違った説を信じないように。今日はメールで2件、電話で2件の相談がありました。

ヘルニアも脊柱管狭窄も健常者にも普通にみられます。無害です。

痛みの本体は筋筋膜性疼痛症候群(MPS)です。急性痛と慢性痛に分類されます。

慢性痛は中枢性感作の起きたもので認知行動療法などいくつかの治療法を組み合わせる必要があることがあります。

椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄で麻痺になるなら「坐骨神経麻痺」ですが、この言葉は聞かないですね。次の動画は腓骨神経麻痺です。痛そうではないでしょ。





下の図は神経が圧迫に強いことを示しています。

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by junk_2004jp | 2015-06-20 03:28 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(0)
2015年 06月 12日

全人的医療

痛み治療の人間学 永田勝太郎・著

「なんといっても究極の痛み治療はセルフコントロールにある。治してもらうのではなく自ら治すものである。なぜなら、生きざまの歪みを変えうるのは自分自信であるからである。患者さん個々がこのことに気づき、自ら行動を変容する。私たち医療職はそのきっかけをつくり、お手伝いをするだけである。」


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慢性痛=中枢性感作=神経障害性疼痛=痛覚系の歪み=痛みそのものが治療の対象=生物・心理・社会的疼痛症候群=functional somatic syndromel (機能的身体疾患=心身症)

多くの医師はこのことに対して教育を受けていません。

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by junk_2004jp | 2015-06-12 20:30 | 慢性痛 | Comments(0)
2015年 06月 11日

サインバルタ

サインバルタの適応症に「線維筋痛症に伴う痛み」が追加されました。

慢性痛=中枢性感作=下行性疼痛抑制系の機能低下

下行性疼痛抑制系はセロトニン作動性神経で、サインバルタはこの神経を賦活する作用があります。

難治性の慢性痛にとって一つの有効な武器と思います。

使うも使わないも患者さんの希望次第です。



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by junk_2004jp | 2015-06-11 23:10 | 慢性痛 | Comments(0)
2015年 06月 10日

脊椎外科医の黒魔術

慢性腰痛と不眠症のA子さんは久しぶりに来院されました。

「お久しぶりですね。どうしましたか。」

「ある病院に週に1回くる大学の先生が上手だと聞いて手術をしてもらいました。」

「へー、それはどうしてまた!」

「レントゲンやMRIで調べてもらったら、骨が出ていて神経にさわっている、それを取ったらよくなる、といわれました。」

「一ヶ月ぐらいは良かったのですが、また痛みがでてきました。特に傷の周りに痛みが強い。」

筋骨格系の慢性の痛みは、functional somatic syndrome(機能的な身体疾患=心身症)と言われています。

生物・心理・社会的疼痛症候群ともいわれます。痛みの本体は筋筋膜性疼痛症候群です。

不眠症を合併していることがしばしばある。

そのほかの自律神経症状の合併や複数箇所の痛みの人が多いです。

痛覚系そのものの不具合なんです。生活習慣病とも言えるでしょう。

脊椎外科医は勉強不足と言わざるを得ない。

生理学的説明になっていない。

黒魔術によってしばらくは良いこともあるが、また元の木阿弥か、かえって悪化のことがある。

私も魔術を使いますが黒ではありません(笑)。


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by junk_2004jp | 2015-06-10 17:23 | 慢性痛 | Comments(0)