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2015年 11月 30日

痛みを老化のせいにするな!

痛みを老化(加齢)のせいにする医者は、痛みを説明する能力がないのです。

なぜ痛みが起きているのかを説明できない。

もう一度、基礎から勉強しないと。難しいことではない。半日もあればできること。

こんなことだから、4.4人に一人の割合で慢性痛の人がいて、70%の人が満足した治療を受けていないということになってしまったのだ。

「老化した軟骨や椎間板は痛みの原因になる」「脊柱管狭窄や椎間板ヘルニアで神経が圧迫されると痛みやしびれが生じる」これは昔に流行った医学です。今では否定されています。いつまでもこれを言っている医者は患者さんに無用の心配を与えるだけではなく、治療の機会を奪っていることになります。

次に紹介する文献はここから入ってリンク先を読んでください。

X線撮影が腰痛の回復を阻害

診断上の分類の影響:エビデンスはどこにあるのか?

腰痛の診断上の分類:希望的推論を真実としていないか?

脊柱管狭窄症の画像:画像所見は症状とほとんど関連性がない

脊柱管狭窄症の回復は面像診断上の変化と相関するか?

椎間関節症状(Facet Symptoms)の診断に画像診断は無カ

現在の報告書は患者に無用の心配をさせている

眼鏡をかけても見えにくい:X線所見と非特異的腰痛の因果関係

症状のない椎間板の脱出および遊離脱出はまれであったが、高信号域はよくみられた

MRIからは、将来の腰痛を予測できないー患者50例での最新研究より

重篤な疾患の有無を調べる検査:最も良い方法は何か?

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by junk_2004jp | 2015-11-30 15:46 | 痛みの生理学 | Comments(0)
2015年 11月 27日

慢性痛に朗報

一億総活躍社会の実現に向けて 緊急提言

2015年11月19日  自由民主党一億総活躍推進本部

QOL(生活の質)の向上を図り、安心して活動できるよう、がん、慢性疼痛の予防・研究・治療・対策などを進める。


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慢性痛 7割が「緩和できない」 成人対象に全国ネット調査

昨年6年ぶりに行われた大規模調査で、慢性的な痛みを持っている人は成人の22・5%、推定で全国に約2300万人いることが分かった。回答では「満足がいく程度まで緩和できていない」が7割あり、前回の約8割から、あまり改善が見られておらず、依然として多くの人が慢性痛に悩まされているようだ。

 今回の調査は、医薬品会社のムンディファーマが、インターネットにより、全国の成人約4万2千人を対象に実施、抽出された慢性痛を持つ人約6千人に詳細な聞き取り調査を行った。
 その結果、4・4人に1人に当たる22・5%の人が慢性的(3カ月以上)な痛みを持っており、日本全体では2315万人いると推定された。


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慢性痛問題は国の活力にも影響します。

政府自民党の「一億総活躍社会」の実現で慢性痛問題を取り上げていただきました。

いずれ立法化され予算がつくものと思います。

北原雅樹先生、牛田享宏先生ら慢性痛を専門にしている先生方、および患者サイドとして、ぐっどばいペインの若園和朗さん、浅枝まり子さんのご努力によるものと思います。

痛みの生理学は大きく変わってきました。

なぜ痛みが生じるのか?

なぜ痛みが慢性化するのか?

なぜ痛みが広がるのか?

こういうことが詳細にわかってきたのです。

保険診療で満足行く結果が出ないのは、保険診療報酬の配分、病名、決め事にも問題があると思われます。

医師の再教育。

患者さんの教育、啓蒙。慢性痛は画像や血液検査ではわかりませんので外来診察で短時間で説明するのは難しいものです。

国が先頭に立ってこの問題の解決に向かうべきなのです。

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by junk_2004jp | 2015-11-27 18:55 | 慢性痛 | Comments(2)
2015年 11月 25日

医者のあたまをどうしたら変えることができるか。

今日もまた下手な医者の話です。

私のところには全国から患者さんがきます。

どうして痛みが起きるのか、なぜそれが長引くのか、どうしたらいいのかを説明します。

たいてい私の本やホームページを読んで来られますので、数分の説明、治療で納得されて症状も改善されます。

なぜ素人がわずかな説明で理解できることを専門医は理解しようとしないのか不思議です。

大学での教育、保険診療の決め事などでがんじがらめなんでしょう。

日本全国、金太郎アメのようなものです。

もちろん私と同じような治療をしている医者もいるでしょうが少数です。

私は68才でもう古い学問を勉強した医者ですが、10年もこのような治療に携わっていて、気が付かない医者って、どうかしてますよ。

なぜ痛みが起きるのか、なぜ長引くことがあるのか、ネットや本で勉強すればすぐに理解できることです。

①症例1

8月、寝違いでクビの痛み、ある病院では頚椎ヘルニア

9月、右上肢の痛み、しびれ、

10月上旬、ある病院では頚椎脊柱管狭窄症で手術が必要といわれた。

10月下旬、私にメールで相談「クビを動かすように」というアドバイスをうける。激痛の回数が減ってきた。

11月当院受診、肩甲挙筋、斜角筋、前腕伸筋などのMPSで、治療後すぐに痛みの軽減あり。

椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄が痛みやしびれの原因になることはありません。

寝違いの多くは肩甲挙筋のスパズムです。寝違いで当院を受診すると、レントゲンは撮りません。その場で圧痛点に局麻を打ってその場で解決します。

この症例は肩甲挙筋のスパズムからはじまって(たぶん仕事の動作&ストレス)斜角筋などにひろがったものでしょう。

保険診療ではトリガーポイント注射と表現しますが、何箇所しても同じ値段、それも回数の制限があります。おかしなことです。痛みを早く止めるという大事なことに制限があるのです。一方、レントゲンやMRIには甘いですね。

痛みは早く止めないと慢性化、広範囲になることがあります。

症例②

10月初旬、膝の骨折(私のみたところどこに骨折があるのかわからない)。安静で骨折は治った。

1ヶ月後、正座できない、痛みで歩行困難。

数件の整形外科受診 「関節症もあるので悪くなってもよくなることはない」

本をみて当院受診、内側広筋などのMPSだった。数カ所、局麻を打ったら、その場で痛くなく歩かれるようになった。

そもそも、膝崩れが初発の症状だったようだ。

最初から内側広筋のMPSだった可能性あり。

レントゲンで軟骨変性は年齢相応。

軟骨が減って痛いと言われている膝痛はMPSですよ。

ただし、どうして痛みが起きたのか、どうすればいいのかはすぐにわかりますが、どれぐらいの感覚でいつまで、あるいは薬などの補助が必要なのかは個人差があり、すぐには判断できません。

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by junk_2004jp | 2015-11-25 13:58 | 症例 | Comments(9)
2015年 11月 22日

ブレーン・ハッキング

慢性痛は「痛みの認知システムの過敏化、痛みの強固なネットワーク」だ。

その特徴

痛みの部位が広がる傾向、天気に影響を受ける、条件反射的になる、ストレスに影響を受ける、ジンジンとか焼けるようなとかの異常知覚

慢性痛を防ぐには

痛みの情報の公開、多くの人が知ること「痛みはどうして起きるのか」「なぜ慢性化するのか」

慢性痛になりやすい状態・状況

うつ状態、不安症、脊髄障害、パーキンソン、甲状腺機能低下、ストレス環境、過酷な労働、アダルトチルドレン、完全主義(こだわり)その他の脳の特徴的状態

これは患者の責任ではない。

慢性痛の治療

痛みの認知システムを崩すこと、新たに作り直すこと

認知行動療法

タイのピッサマイさんは噛み付くことで70円で治す。これは日本人は信じないのでダメだと思う。これはブレーン・ハッキング。

日本ではMRIなどで痛みの原因と思われるものを見せて、それを取り除いたり修正したりした画像を示す。これも手の込んだブレーン・ハッキング。

どんな治療をするにしても「脳の痛みに過敏になった認知ネットワーク・システム」を崩して再構築するのだから、ブレーン・ハッキングなのだ。

治療をしているのだからホワイトハッカーなんだが。

私はこのことに気づいて、「MPS(筋筋膜性疼痛症候群)研究会」をたちあげた。

一挙に「脳」の話に持っていくと受け入れがたいと思った。

多くの痛覚受容器ポリモーダルは筋膜にあり、痛みの認知と筋肉は密に関係しているからだ。

しかし、「筋」や「筋膜」にばかり関心がいき、鍼や注射のテクニックが中心になってしまった。

それもいいのだが、本質はそうではない。それだけでは治らないものが絶対にある。

結局、トリガーポイントもヘルニアも痛みの結果なのだ。

私の思っていたことは「本当の情報を広めること」

線維筋痛症Fibromyalgia

筋筋膜性疼痛症候群Myofascial pain syndrome

日本名はいずれも訳語だ。fibroを線維と訳している。fascialを筋膜と訳しているのだ。

たぶん同じものではないのだろうか。つまり、fascia筋膜のこと。

つまり、痛みの発端は筋肉などが傷つき筋膜にあるポリモーダルが炎症に反応する。ポリモーダルは筋膜以外でもどこにでもあるのだが。

私がブレーン・ハッキングという言葉を知ったのはこのビデオでその言葉を使っていたからだ。(2分ごろ)将来はこのビデオのような方法で慢性痛を治療しているかもしれない。



下のレントゲンは80歳代の方で月に5回ほどゴルフをしていらっしゃいます。うらやましいかぎりです。たまには腰が痛いこともありますよ。私はホワイトハッカーですから、へんな情報を与えません。

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by junk_2004jp | 2015-11-22 12:18 | 慢性痛 | Comments(1)
2015年 11月 19日

医者と患者と保険者は知識を共有しない限り保険治療は困難

医者と患者、保険者が知識を共有しないかぎり保険治療がうまくいかない。

昔は医者だけが知識を独り占めしていたが、いまではネットがあるので誰でも簡単に知識を得ることができる。

最終的には患者が治療法を選択するのは当たり前のことだが、正しい知識がないとそれができない。

ネットで流れるいろいろな情報のどれが正しいのか判断に迷うことだろう。

とくに「痛み」という目に見えない、計測できないものならなおさらだ。

以前にも紹介したが、日本臓器株式会社が提供する「痛みのしくみとその歪み」ー痛みの慢性化理解のための10項目ーこの動画コンテンツが最強だ。

「医療関係の皆様へ」から入ることができる。痛みに関係する医療関係の皆様は必見だ。

患者もみることができたらいいのにといつも思っている。

臨床医学は生理学が基本だ。

簡単に説明すると、

痛みは怪我(組織損傷)によって起きる。痛みは悪循環する。

脳せき髄には「痛みを抑えるしくみ」と「痛みを強めるしくみ」がある。

痛みの電気信号が脳せき髄に繰り返し入力し続けると「痛み抑えるしくみ」は弱まり「強めるしくみ」が強くなる。そして新しいネットワークが完成してしまう。(可塑的変化)(慢性痛)

脳せき髄にたくさんあるグリア細胞はいままでは神経線維を支えたり栄養を与えたりする役割と思われていたが、痛みの広がりや慢性化にとても関係していることがわかってきた。

痛みに敏感なネットワークが出来上がると、それを崩すことは困難となる。

ネットワークができる前になんとか入力を止めてしまうことだ。

認知のネットワークが次第に壊れていくのが「認知症」

痛みのネットワークが作られたのが「慢性痛」

つまり慢性の痛みは「逆・認知症」なのだ。

痛くで歩行困難だった人が認知症になり、遠い町で見つかった。

痛み敏感ネットワークだけが認知症になればいいのだが、そんなわけにいかない。

出来上がってしまったネットワークをどうすればいいか。

鍼やTPBだけで崩すことができればいいが。あるいはコントロールできればいいが。

認知行動療法、理学療法、心理療法、ヨガ、瞑想などを組み合わせて新しいネットワークを作り変える。

薬物(抗鬱薬、抗てんかん薬、抗不安薬、リリカ、トラマール、トラムセット、ワントラム、ノルスパンテープなど)を使ってコントロールする。

薬物に対してはいろいろな意見があるが、最後の選択肢としている人も多いと思うので発言は慎重に。

このような方法をどう組み合わせて「私の慢性痛」を管理するか。それは患者さんが決めることだ。

タイのピッサマイさんは噛み付いて70円で治してくれる。http://junk2004.exblog.jp/24791059/


慢性痛になりやすいリスキーな脳や環境があることは容易に想像できる。

不安脳、抑うつ脳、完全主義、とらわれ、アダルトチィルドレン、ストレス環境、医者の間違った診断。脊損、パーキンソン、甲状腺機能低下症。

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by junk_2004jp | 2015-11-19 03:09 | 痛みの生理学 | Comments(1)
2015年 11月 15日

リアルタイムfMRIのは、疼痛管理に適用されます

今や慢性痛の責任は脳にあるというのは常識です。

だからいろんな治療法があるのですね。ブログで紹介した心霊手術で釘を取り出すのとヘルニアを取り出すのと同じ効果があるのでしょう。でも本当にけがさせてはだめですよ。人間はなにかを除去して決別の証拠にしたいという本能的なものがあるのでしょう。

ところが今の整形外科や脊髄外科では痛みの原因を構造上の問題だと画像をみせて洗脳するわけです。ますます痛みは強固なものとなる。で、それを修復する手術をするとしばらくはよくなる人がいます。「手術は完全に成功した。あとはリハビリで」数ヶ月すればまた痛くなる。

ヘルニアや脊柱管の手術をしてもよくならない人は多いでしょ。

なぜ手術を選択しなかったのかという質問をすると「してもよくならないという人が知人に何人もいたから」というのをよく聞きます。

そもそも神経を圧迫すると痛いなんていう根本的なところが間違っています。

私はこの歳になるまで一度も腰痛、頚痛、肩痛、頭痛、膝痛などを経験したことがありません。

毎日、注射というかなり過酷な仕事をしていますが腱鞘炎の気配もありません。

足首を骨折したときも休まず仕事をしました。

姿勢に気をつけることもなければ、ストレッチもしたことがない。

私の痛みの認知システムはよい状態に成長してくれたのでしょう。

一方、私は皮膚のかゆみにはとても敏感です。

幼児のときに漆にかぶれてたいへんなことになりました。そういうことが後々までも影響するのでしょうか。

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3377818/

自動翻訳で治療のところ

慢性疼痛のための現在の治療は、そのアプローチと有効性の両方に変化します。慢性疼痛の治療に用いられる薬理学的治療は、オピオイド、抗けいれん薬、抗うつ薬[含む38]。これらの薬物は、脳の機能を変更するが、特異性の欠如は、負の患者の生活の質に影響を与える副作用をもたらすことができます。疼痛管理への心理社会的アプローチは、認知行動療法(CBT)、催眠、感情的な開示、受け入れベースの治療、およびパートナーベースの治療[含む116]。これらのアプローチのうち、CBTは、最も広く使用され、痛みの様々な条件で有効であることが示されている[1、33、53、84 CBTは、多くの患者において有意な疼痛緩和を生じないものの、[、] 77]。催眠は、複数の疼痛症状の有効な治療法として使用されており、そのような視床[ような疼痛関連分野での活性化を変化させることが示されている31、32、36]、ACC [31、32、89]、S1 [31、32 、52]、島[31、32]、PFC [31、32、36]、および頭頂皮質[19、21、107]。しかし、催眠は非常に催眠術をかけられる、ある人口のサブグループに最も効果的です。マインドフルネスベースの治療は、急性[の変調のために使用されている心理学的介入の別のクラスで123]および慢性疼痛[45、60、78]、しかし、再び、すべてではないが、マインドフルネスベースの治療[に有利に応答60]。


慢性痛の責任は脳にあることはもはや常識です。

① 痛みの悪循環が続いて脳に痛みの信号が入力されたため脳が変化し慢性化した。(中枢の可塑的変化)

② ストレス環境にさらされていた時に脳に痛みの信号が入力されたため強く反応した。

③ 脳の発育による、あるいは生来の特徴がある脳に痛みの信号が入力されたため慢性化をたどった。


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by junk_2004jp | 2015-11-15 10:22 | 慢性痛 | Comments(2)
2015年 11月 14日

神経障害性疼痛=慢性疼痛



① 以前は神経が切断されたとき(幻肢痛)やヘルペスウィルスによる帯状疱疹後神経痛を神経因性疼痛と言っていました。慢性疼痛という概念は一般的ではありませんでした。

② 痛みの悪循環によって痛みが続くと
C線維の先端についているポリモーダル受容器が過敏になってきます。つまりより感度のよいマイクになるのです。受容器についている受容体の数が増える。神経の先端が伸びて体表に近づく。熱刺激受容体が過敏になる。これを末梢性感作といいます。

痛みの電気信号を受け取って反応する脳せき髄も過敏になってきます。下行性疼痛抑制系の機能低下、時間的加算、長期増強。これを中枢性感作といいます。

末梢性感作、中枢性感作によって痛みの認知システムが歪んでくるのです。そして元に戻らなくなってしまいます(可塑的変化)。


現在では①②を合わせて神経障害性疼痛といっているようです。

痛みの悪循環が続くと痛みの認知システム(火災報知器)そのものが過敏になってしまうのです。

ケガ→炎症→炎症性疼痛(侵害受容性疼痛)・・・急性痛

炎症が治まったあと(約3ヶ月)も痛みが続くことがあります。それが神経障害性疼痛=慢性疼痛なのです。

神経障害性疼痛を椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症の神経を圧迫した痛みと誤解していることがあります。気をつけてください。

とにかく痛みが続くということはろくなことがないのです。早急に止めるべきなのです。

歪んでしまった痛みの認知システムを治すのが難しいのです。

新しい認知システムを構築する。新しい学習をする。(認知行動療法)(瞑想)

急性痛のうちに痛みを取ってしまうことです。

次は若園さんのフェースブックから

【慢性の痛み対策を進めましょう!】

脳神経科学などの発展により、痛みの仕組みが詳しく説明できるようになり、痛みに対する新しい医療のあり方が求められています。

キーワードは、神経可塑性、ゲート理論、生物心理社会モデル、多専門職種の連携。

新しい医療は、患者さんを救うのはもちろん、無駄な検査、投薬を減らすなど

医療費の削減や健康寿命の延伸、労働力の確保にもつながると期待されています。

慢性痛対策を前進させるべく要望活動のため議員会館へ。

5つの部屋を訪問させていただきました。写真は、①衆議院議員 瀬戸隆一先生と私。

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by junk_2004jp | 2015-11-14 02:52 | 慢性痛 | Comments(0)
2015年 11月 13日

筋骨格系の痛みの治療は本当に下手くそ、最初の一手が人生を狂わす。

医者は筋骨格系の痛みの治療は本当に下手くそだ。

最近の2例を紹介する。

この問題は医者個人的な問題というより、医学教育にあると思う。

こんなことをいうと、「おまえは上手に治せるのか」と言われるだろうが、この2例よりも上手だよ。

医学会からの変化は望めないのでオーストラリアスコットランドのように国が先頭にたって運動すべきなのかな。





症例1

バレェを趣味とする女性。数年前、足の甲が痛くなる。

レントゲン、MRIで「骨膜炎」と診断される。

どんな治療をしたのかは聞かなかったが、よくならず、いろんな病院などをめぐった。

20万円ほど使った。バレェは当然やめた。仕事もできなくなってやめた。

私が診たときはかなり広範囲に痛みがあった。

初診時を診ていないので断定的には言えないのだが、

「足の甲が痛い」このような患者さんは珍しいことではない。

私ならレントゲンは撮らない。

圧痛点を調べて、局所麻酔を打ってやる。たぶんその場で痛みは取れると思う。

長引いたとしても数回で治ると思う。

過労性の障害か、長時間の靴とか正座とかの圧迫が原因ではないかな。

バレェをやっていることからひねって考えれば疲労骨折?(これも過労性障害)

感染症や悪性腫瘍なんかの可能性は宝くじの確率。

骨膜炎って感染性なのそれとも何なの?そんな怪しげな病名がいけない。怪しげな病名が混乱をまねく。

このように最初の手違いがその人の人生を狂わしてしまう。

症例2

4ヶ月前、大腿前面を強打

MRIで筋肉の挫傷の診断。

ギプスを巻く、強い痛みが続く。

その後、リハビリを続けているが、痛みは取れず、杖跛行、夜は眠れない。

私のところで治療して杖は取れたが夜間痛みで眠れないが続いている。痛みがお尻や反対側にも広がっている。

CRPSといっていいのか。患者の人生が変わるかもしれない。

私なら初診のとき局麻酔を注射する。ギプスは決して巻いてはいけない。

損傷の治療より痛みの治療を優先すべき。

強固な固定は損傷の治療にも悪影響。

痛みの治療は慢性化してしまうととても難しくなる。

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急性痛=損傷+痛み

痛みの治療と損傷の治療は別問題で、痛みの治療を優先すべき

慢性痛=過敏となった痛みの認知システムの治療

ただし、急性期慢性痛がある。慢性痛の急性発作、ストレスなどで強い痛み。

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痛いと筋肉が緊張、筋肉の緊張が痛みを悪化という悪循環があるので「筋筋膜性疼痛症候群」という病名がいいと思ったが、これでは急性、慢性の区別ができない。また筋硬結にばかりこだわるのでうまく治療できないという弊害もある。

急性痛の病名は相撲取りの休場のときの病名がいい。(笑)

慢性痛は「痛覚過敏症」という病名がいいのかな。

線維筋痛症は「全身痛覚過敏症」

膝痛覚過敏症、腰痛覚過敏症、このような病名に統一すれば医療費も少なくなり治療もスムーズになる。

過敏になってしまった痛覚の認知システムをどうして回復するか。

信じる方法でしか改善しないだろ。

いろんな考えの人がいるのだからいろんな方法がある。

保険で認められるのは生理学に沿ったものだけ。

神経が圧迫を受けて痛みやしびれが生じるという生理学はない。

軟骨が減っている、すべり症がある、こういうことが痛みの原因になるという生理学はない。

痛みの定義にも反する。

ビデオの方法を笑うなかれ、日本でも違う方法でやっている。日本のは金も時間もかかりおまけに危険もある。




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by junk_2004jp | 2015-11-13 00:25 | 症例 | Comments(0)
2015年 11月 12日

整形外科医、脊椎外科医はもう一度基本から勉強しないといけない

勤勉でがまん強い我々日本人、その善良な人たちの痛みの診察治療にあまりにも無能な医師たち。

その無能な医師に多くの診療費が支払われる。そして名医といわれている(笑)。

一億総活躍、高齢でも元気に活躍、これを望むなら、医師は診断方法、治療方法を変えなくてはいけない。


クビや左上肢が痛い。

クビの椎間孔が狭いからだと診断、広げる手術をしたが、痛みは続く。

私はこの仕事を40年もしているので、話を聞いたり、触診をしたりするだけで診断できる。

職業上の動作による左の斜角筋の筋筋膜性疼痛症候群(MPS)だった。

圧痛点をいくつか注射してやるとその場で症状の緩和がえられた。


高齢男性

両肩が痛くて挙げにくい。MRIで腱板断裂(笑)。この歳になれば健常人でも。

立っていると腰がだるく痛くなってくる。両下肢もしびれてくる。

診断はMRIで当然ながら脊柱管狭窄症(笑)。この歳になれば健常人でも。

クビが痛くて横を向きにくい。診断は頚椎症(笑)。この歳になれば健常人でも。

いずれも湿布とお薬でよくならないなら手術(笑)。

いずれもMPSでしょうが!!さっさと治療して動かせばよくなる。

もう専門医を返上しなさい。

このようでは患者さんはよくなるどころか悪くなってしまいます。治療の大事な初期を逃してしまいます。

これじゃぁ、医師に診てもらうのは危険で、鍼灸師や柔整師に診てもらったほうがよほどいい。

急性痛は相撲取りが休場するときに用いる病名にしたらいい。⚪️⚪️挫傷、など。

慢性痛は、「痛覚過敏症」。痛みは慢性化、広範囲化することがしばしばあるのです。


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by junk_2004jp | 2015-11-12 13:11 | 慢性痛 | Comments(0)
2015年 11月 09日

トリガーポイントブロックは青い鳥ではない

一番大事なのは「痛みを知る」ことだ。

痛みのメカニズムをしり、心身医学を勉強して、患者とともに痛みを克服する。そういう強い意志を医師がもつことだ。

患者さんも自分で克服する。

[痛 みの定義] 国際疼痛学会   1986年

An unpleasant sensory and emotional experience associated with actual or potential tissue damage, or described in terms of such damage.

精 神科医 Harold Merskey を座長とするグループ

不快な感覚性・情動性の体験であり、それには組織損傷を伴うものと、そのような損傷があるように表現されるものがある。


痛みは他人の体験であり否定しようがない。

痛みの二面性(感覚と情動)

感覚性・・・・「痛いッ!」・・・早い痛み・・Aδ繊維
情動性・・・・「辛い」「こわばる、凝る」「不安」「抑うつ」・・・遅い痛み、慢性痛・C線維


組織損傷が伴うもの・・・・・急性痛

組織損傷があるように表現されるもの・・・・慢性痛


急性痛は組織損傷があると炎症がおこり痛みの認知システム(火災報知器)が作動します。

つまり、「組織損傷がありますから気をつけなさい」という警報です。

損傷による炎症に反応した痛みです。

急性痛=炎症性疼痛=侵害受容性疼痛=生理的に意味のある痛み

警報装置は炎症が治ると自然に止まると思われていますが、そうとも限らないのです。

組織損傷の治療と痛みの治療は別問題なのです。

警報装置(痛みの認知システム=火災報知器)そのものが不調(過敏)になってしまうことがあるのです。

それが慢性痛(症)です。

慢性痛=過敏になった痛みの認知システム=神経障害性疼痛

タバコに火をつけただけで火災報知器がなり響くようなことになってしまいます。これでは生活ができないですね。

痛みの悪循環が続くと、およそ3ヶ月で慢性痛に変化するといわれています。

3ヶ月以上続いている痛みは慢性痛(症)(症候群)です。

痛みの発生装置であるC神経先端のポリモーダル受容器が過敏になります。

ポリモーダル受容器についている受容体の数がふえたり、神経が表面に伸びたり、温度に敏感になったりします。

この状態を末梢性感作といいます。

また、神経線維のジャンクションであるせき髄後角や背外側前頭前野が敏感になってきます。

これを中枢性感作といいます。(時間的加算、長期増強、下行性疼痛抑制系の機能低下)

この状態を慢性痛といいます。

ほとんどの慢性痛は広がっていきます。(グリア細胞)

この状態の人が成人の5人に一人いると言われています。

慢性痛の成り立ちは生理学の発展によりかなり詳しくわかっています。

私が医師になった40年ほど前とはえらい違いです。

痛みの認知システムの故障なんて抽象的なことを患者さんに説明するのはよほど勉強をした患者さんでないと理解することが困難です。

痛いと筋肉が緊張して次の痛みを作る一要因になりますから筋痛症という表現を使っているのです。

治療は過敏になった火災報知器をいかにリセットするかです。

「ヘルニアや脊柱管狭窄が神経を圧迫して痛い」「軟骨が減って痛い」なんて科学ではありません。

昔からの根拠のない言い伝えです。

私も若いころはそういう勉強をしてきましたが、これはもはや通用しません。

MRIの発展で椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄、軟骨や半月板、椎間板、
腱板のの変性は痛い人も痛くない人も同じような割合(中高年では6〜7割)であります。

過敏になった火災報知器をいかに普通の状態にもどすか、それが問題なのです。

認知行動療法

トリガーポイント注射、鍼



マッサージなど

個人差がとても多い分野です。

どう生きるかは当然のことですが医師が決めることではありません。

患者さんが決めることです。知識がないと決められませんね。

「トリガーポイントブロック」が有名になることはいいのですが、患者さんの中にはどこか魔法のポイントがあってそこにあたればすぐに良くなると思っている人がいる。

医師のなかにも痛みのメカニズムなんてなんの知識もなく、心身医学なんて大嫌いで、テクニックをちょいカジリでも「トリガーポイントやっています」といえるのがこの業界です。

慢性疼痛治療による健康増進


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by junk_2004jp | 2015-11-09 21:01 | 慢性痛 | Comments(0)