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2016年 01月 31日

痛みセンター連絡協議会

http://www.aichi-med-u.ac.jp/mpcmhlw/list.html

◯痛みに対してまず重要なのは慢性化させないことであり、痛みに対して早期に適切な対応を行うことが重要である。そのためには、痛み専門医のみならず一般医についても、痛みに対する診療レベルを研修等により向上させる必要がある。一般医にも利用しやすいガイドラインやフローチャートを作成し、一般医であっても、痛み診療の入口、慢性化する前、慢性化してしまった後のそれぞれの段階で、器質的要因、精神医学的・心理学的要因等について適切に評価し、対応できるような医療体制の構築が望まれる。

◯一般医で対応困難な痛みについては、関係する診療各科の医師や、看護師や薬剤師等の各職種のスタッフが 連携して治療にあたるチーム医療を行うことが求められる。そのためには、チーム医療の核となる痛み診療 部門を整備し、診療だけでなく、情報収集や情報発信、人材育成、講演活動等、慢性の痛みが持つ多様な問題点について、広く社会に啓発する役割も付帯することが望ましい。

◯痛み診療体制の構築には、医療従事者の役割分担や連携について明確化するとともに、関係団体や関係学会等との連携の下で、痛み診療に精通した人材の育成等が必要であり、さらに経済的に痛み診療が成り立つ診療報酬の整備等、現状に即した対応が求められる。がんの緩和医療チームは、このモデルになり得ると思われる。

○慢性の痛みに関する病状や検査結果、治療法等の説明は、患者がその説明内容を正しく理解した上で行われ、患者も主体的に医療参加できるような診療体制を整備していく必要がある。


《メンバー構成》
1)痛みセンター協議会は本格的あるいは暫定的に集学的な痛み診療を現在行っており、将来的に慢性痛に対する集学的な診療システムの構築を強く目指し、リードできる施設 をメンバーとして構成される。
2)現実的で、有用性の高い集学的慢性痛医療の構築を図り、その医療を推進するために、各施設から代表および副代表(複数可)を選定する。(異なる職域であることが必要である) 尚、構成施設については今後、協議会の発展と共に増員、変更していく。


痛みセンター連絡協議会所属施設      平成26年8月現在

札幌医科大学、福島県立医科大学、東京大学、東京慈恵会医科大学、順天堂大学、愛知医科大学、滋賀医科大学、大阪大学、岡山大学、高知大学、九州大学、〈平成26年度より〉新潟大学、獨協医科大学、日本大学、富山大学、三重大学、愛媛大学、山口大学、山形済生病院

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by junk_2004jp | 2016-01-31 13:05 | Comments(0)
2016年 01月 29日

海外の痛みの文献から(FBで)

http://www.aci.health.nsw.gov.au/__data/assets/pdf_file/0019/216307/Pain_Management_TAG.pdf

=疼痛管理:あなたにできること=

《痛みの主要なタイプ》
◎「急性」の痛みは短い時間でおさまり、原因を処理すると痛みは無くなります。
◎すぐに消えず、最低3 か月間以上続き、ほぼ毎日痛む痛みは「慢性」と呼ばれます。
「慢性」の痛みは、その痛みの原因を見つける事ができません。痛みの信号を送る神経系が乱れている可能性があります。何がきっかけで始まったとしても、痛みそのものが問題となっています。
《あなたにできる事》
医学は多くの症状を治すことができますが、慢性痛の場合は完全に緩和する事は出来ないかもしれません。
しかし適切な管理と自身の助けにより、大抵の慢性痛は許容レベルまで緩和する事ができます。
疼痛管理の責任を自身で取る事が出来る人は、通常の生活を送れるまでに戻る事ができます。


https://www.youtube.com/watch?v=lPCV9FMzKR0



痛みを和らげるのは・・・痛みについて知ることから始まります。
そして、持続可能な戦略を選択しましょう。

長い間痛みと闘い続けている人の多くは、終わることのない苦しみのループに閉じ込められ、もう抜け出せないのではと・・・希望をもてないでいます。
新しいアイデアは痛みの考え方とそのケアに革命をもたらしました。
身体構造を細分化して診るのではなく、全人的な視点に立つことで、
しつこい痛みを変えることができます。
それは、治らない病気・・・終わらない問題ではなくなったのです。
最初にしなければいけないのは、医療機関に行き重篤な疾患や怪我が隠れていないかを調べること・・
重篤な疾患や怪我が無ければ、視点を変えて、広くアクティブな観点から疼痛管理の知識を得ましょう。
次に、すべての人に役立つことは、生い立ちの中で心-体のつながりを見つめること・・・
感情的な衝撃があった出来事が、いつ痛みの発症につながったか理解することが助けになります。
早い時期に、根底にある「落ち込み」や「ストレス」または「不安」や「恐怖」を自覚することは、時間とともに痛みを和らげていくことにきわめて大切です
また、人々は、孤立感・疎外感を感じていますので、生きがいを取り戻すことが大切です。
前向きな新しい目標を定め、サポートを得ながら、それに取り組むことは快復に役立ちます
睡眠と休息と身体活動の習慣は、すべてに影響を与えます。
睡眠を改善するために、実用的な処置を取りましょう。
過剰な休息を制限して、規則的な活動を確立することは快復の助けになります。
そうすることで、やがて、自信が高まり・・・
そして、体のリズムと限度は変えられるという確信と実感は、新たな希望をもたらします。
最後に
良い栄養状態は無視できません。
最適な食療法には、充分な自然食品が欠かせません。
それは、腸内細菌の環境を整え、炎症や痛みを減らします。
これは、ニューエイジ思想・・・霊性復興思想・・というわけではなく、医学的に正しい話です。
これらの発見は、最善の痛みの治療とは、どういうものかということについて、世界の理解を一変させました。
痛みを和らげるのは・・・痛みについて知ることから始まります。
そして、持続可能な戦略を選択しましょう。
痛みについて正しい知識を得ることは、未来に向かって痛みを和らげることに繋がります。
さあ、回復への道を歩き出しましょう。



http://www.aci.health.nsw.gov.au/__data/assets/pdf_file/0006/212928/ACI_Communicating_and_building_your_healthcare_team.pdf
【 Pain Management Network
Communicating and building your healthcare team】

疼痛管理ネットワーク=コミュニケーションと医療チームの構築=・・より

《重要なメッセージ》

痛みの管理に関する決定は、主体的に行いましょう
あなたの権利と義務を理解しましょう
必要な知識を学んで医療チームの一員になりましょう
《はじめに》
慢性的な症状がある場合は、短期的な病気と違い、医療従事者だけに任せず患者さん自身が様々な役割を担わなければなりません。・・・
《患者の権利》
あなたには、以下のような医療従事者から医療を受ける権利があります。
あなたの痛みを理解している、または進んで理解しようとする医療従事者
あなたの痛みが本物であると信じている医療従事者
敬意と尊厳をもってあなたに接する医療従事者
痛みに対する最良の治療法や管理法を探すために、あなたと進んで取り組もうとする医療従事者
《患者の義務》
一方で、あなたには次のような義務があります。
医療チームのメンバーと連携するための知識と技術を備えている、または知識と技術を学ぶ心構えがある。
様々な治療法や管理方針を進んで試す意思がある。
最も効果的となる方法で医療システムを利用する。



【心因性疼痛って、とても困った概念かもしれません】

今では痛みに対して、「心因性」という用語は使われなくなっている。それは、医師が理解できない痛みを患者の心のせいにするのは、患者を辱める行為だと解釈されるようになってきたから・・とカリフォルニア大学のスコットフィッシュマン先生は、その著書で述べています。



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by junk_2004jp | 2016-01-29 00:21 | Comments(1)
2016年 01月 20日

椎間板ヘルニアの手術はするな!!(頚椎の脊髄症と馬尾症候群は除く)

毎日、腰の椎間板ヘルニアの手術をしたが良くならない、逆にひどくなった人を診ています。

「ヘルニアや脊柱管が神経を圧迫して痛みやしびれが出る」・・・・これは間違いです。

横田敏勝 著 「臨床医のための痛みのメカニズム」

自由終末と脊髄を継ぐ部分からインパルスが発生することはめったにない。
正常な脊髄神経根の圧迫は痛みを生じない。



熊澤孝朗 著 「痛みを知る」

神経線維は通常、その末端にある受容器から信号を伝えるものであって、その途中が興奮を起こしたりするようなことはありません。


[疼痛学序説  痛みの意味を考える   Patrick Wall著 横田敏勝訳]

Patrick Wallはゲート・コントロールセオリーで著名な生理学者

この割合(椎間板ヘルニアの手術)は現在下がり続けていて、神話がばらまかれて、少数の人の利益になるが多くの人の不利益になるような不名誉な時代は終わった。不利益をうけたある人たちは、手術の結果、明らかにいっそう悪くなった。

椎間板ヘルニアの手術は70年以上もの間行なわれてきた。もてはやされたこともあったが、疑問が増し続けている。ヘルニアの突出と痛みはそれぞれ独立していて、痛みの発現におけるヘルニアの突出の役割ははっきりしない。

以前この手術を熱烈に支持していたマイアミ大学 は、今ではこの手術をやめて、厳密なリハビリテーションのプログラムを採用している。



臨床試験の結果を無視

スミスのチームは、腰痛患者を対象としたX線やMRI(磁気共鳴映像法)検査も問題視している。 腰痛には無関係な異常を見つけるだけに終わることが多いためだ。

40歳以上の成人の8割には、腰の部分に膨らみなどの変形が見られる。医師は手術したくなるが、これは痛みの原因ではない。こうした「異常」がCTやMRIに現れても、腰痛と結び付けることにはほとんど意味がない。

大半の腰痛は筋肉の緊張などによるものだから、画像では原因は分からない。たとえ手術をしても、その効果は市販薬や連動や体を休めることとほとんど変わらず、手術だけは大きな危険を伴う。


椎間板ヘルニアは手術してもしなくても同じ結果

ヘルニアは健常者でもごく普通にみられます。

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その痛みは筋・筋膜性疼痛症候群です。慢性化すると、脳に大きな責任がでてきます。中枢性感作、痛覚系の歪み。

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by junk_2004jp | 2016-01-20 18:57 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(2)