心療整形外科

junk2004.exblog.jp
ブログトップ

<   2016年 06月 ( 16 )   > この月の画像一覧


2016年 06月 30日

ベルギーからの患者さん

ベルギー人のAさん(ベルギー在住、奥様は日本人)は10ヶ月前、庭仕事中、急に背中に痛みが起こりました。

オステオパシー医に診てもらったが良くならず、ペインクリニック医にも匙を投げられ、途方に暮れていました。

痛みのため不眠が続いています。最近では痛みは頚や腰の方まで広がっています。

奥様は私のHPを見て、本(トリガーポイントブロックで腰痛は治る!)を購入して、治療のためだけに3日間来日されました。

外人さんはまず医師と握手をするのですね。

頚から腰にかけてたくさんの圧痛点がありました。

30ゲージ1cmの注射針で0.5%メピバカインを数十カ所の圧痛点に少量ずつ注射して軽く動かしてもらいました。

すぐに笑顔になりました。効果があったのです。

ランドセンを寝る前に1錠飲むようにと奥様にいってわたしました。

次の日、久しぶりにぐっすり眠れたとのこと。

昨日は金沢へ行ってきたとのこと。

今日、3回目の治療をしました。

痛みは半分以上なくなったそうで、慌ただしく関空から帰国されました。

ベルギーにもこのような痛みに悩んでいる人が多いそうです。

「ツアーを組んでお連れしようか」という冗談もでました。

このほか、オーストラリア在住の日本人の方、二人も治療してよくなったことがありました。

オーストラリアは進んでいるとのことでしたが、そうでもないこともあるのですね。ヘルニアだとかすべり症だとか言われていて、マサージに数万円かかると言っておられました。

[PR]

by junk_2004jp | 2016-06-30 22:12 | 慢性痛 | Comments(0)
2016年 06月 30日

中枢性の痛覚過敏

私は整形外科の臨床医です。痛みの専門家でも脳科学者でもありません。

私がブログで何度も書いていることは独自で勉強したことの受け売りです。

40年の経験がありますから、なるほどと納得したことをわかりやすく書いているつもりです。

勉強の仕方も書いています。

質問はこれで受付ません。どうしてもなら、住所氏名、メールアドレスを書いてください。

勉強の仕方

痛みの生理学の第一人者、熊澤孝朗先生の著書「痛みを知る」がいいです。

日本臓器製薬の「医療関係の皆様へ」から入って「痛みのしくみとその歪み」ー痛みの慢性化理解のための10項目

この内容もブログに書いたことがあります。

=====================

[痛 みの定義] 国際疼痛学会   1986年

An unpleasant sensory and emotional experience associated with actual or potential tissue damage, or described in terms of such damage.

精 神科医 Harold Merskey を座長とするグループ

不快な感覚性・情動性の体験であり、それには組織損傷を伴うものと、そのような損傷があるように表現されるものがある。


❶それには組織損傷を伴うものと・・・・急性痛、炎症性疼痛

❷そのような損傷があるように表現されるもの・・・・慢性痛、神経障害性疼痛、非炎症性疼痛

熊澤先生は1980年中頃に痛みの生理学の大発展(ビッグバン)があり❷の痛みが生理学的に理解できるようになったと書いています。

===========================

末梢性感作

ポリモーダル受容器の受容体の数が増える。神経成長因子の作用で表皮に近く伸びてくる。

中枢性感作

下行性疼痛抑制系の機能低下、時間的加算、長期増強

最近では画像で示されるようになりました。

扁桃体、海馬、背外側前頭前野、延髄

最近、NHKのTVでも「キラーストレス」でやっていました。

交感神経の司令塔、延髄で連絡枝が密になる。

b0052170_19595328.jpg

b0052170_2002342.jpg


http://logmi.jp/11687

「トラウマ」で脳は実際に損傷する

痛みの悪循環が続くと、大脳皮質の体積が減少するとのことです。
b0052170_205067.jpg

b0052170_2042751.jpg


このようになった脳も訓練で回復するそうです。それが認知行動療法です。

[PR]

by junk_2004jp | 2016-06-30 19:55 | 慢性痛 | Comments(0)
2016年 06月 29日

何でも脳のせいにするのは治せない治療家のいいわけだ!

「何でも脳のせいにするのは治せない治療家のいいわけだ!」

このように主張する人がいる。

そもそも痛みは悪循環するということはもはや常識だ。また時と場合によってその強さが違う。

これらの当たり前の現象は脳が関係しているからだ。痛み、特に慢性の痛みについて語るとき、脳を無視することはできない。

MPS研究会は筋・筋膜を研究する会だから、脳の話は2の次、3の次だという意見を聞くことがある。

しかし、中枢性感作(中枢性の痛覚過敏症)をうまく説明しないと「やっぱりトリガーポイントは治らない」といわれるかもしれないのだ。

脳は痛みの電気信号を読み解き反応する重要な臓器なのだ。

慢性の痛みがそんなに簡単に治るものではない。現実に起きていることを説明し、治療の意味を説明し、ともに痛みに立ち向かっていこうというスタンスに立つべきだ。

慢性の痛みにならないことが大切だ。それにはどうしたらよいのか教えることがだいじだ。

私は最近MPS研究会に出席していないが、ネットで様子をみていると気になる。

現状では特殊な団体として常識的医師に敬遠されるかもしれない。

このブログのコメント欄にM研のメンバーから、最近のブログを見て「どうもありがとうございました。」と賛同の鍵コメがあった。

だれでも意見が述べられる会になってほしい。声の大きい人だけの会になってほしくはない。

最近の慢性痛の傾向は明らかに脳の問題になっている。

私たちは末梢のポリモーダルを介して中枢にいかに働きかけるかを考えているのだ。

認知行動療法は癒着が起きないようにするためではない。

止むを得ず薬が必要なときだってあるだろう。いかに上手に使うか。

時代に乗り遅れるな。

慢性疼痛 消えない痛み、考え方のくせ変えて軽く

[PR]

by junk_2004jp | 2016-06-29 18:25 | MPS | Comments(10)
2016年 06月 27日

再び「筋膜リリース」の考察

福岡市の有名な歯科医師 「顎関節症クリニックやまだ歯科」の山田貴志医師がフェースブックに貴重な写真を提供してくださいました。

山田医師:かみ合わせを治した時、すぐに背中の痛みが消えてゆく。その様子を超音波エコーで追っていきました。


開始前
b0052170_20224430.jpg


2分後
b0052170_20514837.jpg


4分後
b0052170_20521767.jpg


噛みあわせを調節しただけで、あごから遠く離れた肩甲骨内側のコリがほぐれ超音波エコーガイドに現れた謎の白線が消え痛みも治ったとのこと。

このような事実から謎の白線は筋膜の癒着やFasciaの肥厚ではないと思われる。

人体で急激に変化するものといえば、自律神経(交感神経、副交感神経)によって起こる血流の変化だと思う。

「自律訓練法」というのを聞いたことがあるだろうか。興味のある方は検索したり、本を読んだりしてやってごらんなさい。

交感神経が緊張していると血管は収縮して血流はわるくなる。

リラックスすると血管は拡張して血流は改善する。

サーモグラフィーで写すとこのようになる。

b0052170_20335678.jpg


緊張するとまた元に戻ってしまう。

鍼を打つと軸索反射(神経性炎症)が起こり血管が拡張して血流が改善する。注射も同じ効果が期待される。

局麻による直接の交感神経ブロックも期待される。

b0052170_20385910.jpg


しかし緊張するとまた元に戻ってしまうこともあるだろう。

どのような手技治療を受けても同じことが想像される。患者さんをリラックスさせることが上手な医師がうまい医師なのだ。

血流が改善すれば軽くなる。そしてよく動くことだ。

謎の白い線は血流に関係しているように推測する。いったい本当のところ何が写っているのだろうか。緊張、リラックスが関係しているように思うが。

交感神経は延髄が関係しているとTVで言っていましたね。

b0052170_2058728.gif




[PR]

by junk_2004jp | 2016-06-27 20:43 | MPS | Comments(1)
2016年 06月 26日

昔はminor reflex sympathetic dystrophy という概念があった

うちの婿殿がサッカーをしていて第二足指を傷めた。

病院に行きレントゲンを撮り骨折はないと診断された。湿布を貼っていたが1週間経っても、かなり大きく腫れてきて痛みが続いている。

二回、指の裏表強い圧痛のある部位2~3箇所に少量の局所麻酔を0.2ccぐらいずつ打った。

かなり改善してきた。

これ、なんという病名にする?

第二足指捻挫でいいのだが、それでは注射が査定されてしまう。

昔はminor reflex sympathetic dystrophy (小RSD、自律神経反射性疼痛、反射性交感神経萎縮症)という概念があった。

現在ではこの言い方は使われずCRPSタイプ1に統一されているそうだ。

慢性痛はこれそのものかこの延長線上にあるように思える。

たとえば最近の症例

① 2ヶ月前、体操をしていて、肩にちょっと痛みを感じた。病院にいって検査を受けたが「骨に異常ありません」と言われて湿布と消炎鎮痛剤をもらったが、今では動かすことが困難で夜も寝返り困難で睡眠障害が続いている。(凍結肩)

② 一年前、側面衝突の事故に遭い、今も首の動き困難、手のしびれ、頭痛など続いていて、通勤が困難のため休職しているが、診察を打ち切られた。

当院受診は健康保険だ。

私は首や背中、腕にある多数の圧痛点に0.5%メピバカインを少量打ってやった。すぐに患者は「クビが動く!」といって付き添いの奥さん共々笑顔になった。

今のところまだ一回だけの診察なので今後の展開はなんともいえないのだが。

婿殿の件、症例①②とも早期に圧痛点に局麻を注射しておればその後の展開は大いによかったのではないかと思う。

どういう病名にすれば注射を査定されずに保険適応になるのか。

医師の判断を適切に評価されるのか。

慢性痛、線維筋痛症、CRPSタイプ1は同一直線上にあるのは間違いないように思う。

臨床医としては適切な病名、注射の名前、適切な評価がほしいところだ。

b0052170_23142498.jpg

S49年発行

b0052170_23162755.jpg

b0052170_2317934.jpg


最近では
b0052170_2318918.jpg

b0052170_23184860.jpg


こういうことは交通事故や労災あるいは医療過誤とも関係していて裁判にもなる。適切な病名がほしい。

たとえば「CRPSとはいえない」じゃあなんといえばいいのか「minorCRPS」とでもいうか。

当初から生食でいいのか。当初から筋膜癒着や肥厚があるはずがない。

当初からトリガーポイントがあるのか、ただの痛覚過敏点ではないのか。

たとえ骨折があっても考え方は同じだ。

骨折の治療と痛みの治療は別問題。

半月板や腱板損傷、ヘルニアも同じ。健常者でも普通に見られるものは手術をしないほうがよい。

手術によるCRPS発症に苦しむ人がいる。この苦しみは大変なもので手術した医師も針のむしろとなる。


[PR]

by junk_2004jp | 2016-06-26 23:22 | MPS | Comments(0)
2016年 06月 26日

再度 筋膜リリースについて

私はMPS研究会を立ち上げたのだが、最近その研究会で言われている「筋膜リリース」についてもう少し考えてみたい。

トリガーポイントは、筋膜以外にも、腱や靭帯、脂肪などの結合組織=Fascia(ファッシャー)にもあることが知られています。


Fascia=結合組織、といっているが昨日述べたように一般的な整形外科医の認識とはちがう。

一般的に整形外科医はFasciaというと筋肉の表面を覆っている薄い膜のことで「筋膜」といっている。

読み進めていくと、「整形外科医がいっているいわゆる筋膜」と別に彼らのいうFasciaとは結合組織のことだとわかる。整形外科医は伝統的に結合組織をFasciaとはいわない。

つまり、いわゆる筋膜+Fascia(結合組織)、と考えているのだ。

最近では、特に重積した(厚くなっている)筋膜にあることがわかってきました。またトリガーポイントは筋膜以外に、腱・靭帯・脂肪などの結合組織=Fascia(ファシア)にも存在します。


昔から整形外科医は「アキレス腱周囲炎」「鶩足腱炎」「膝蓋靱帯炎」「ドケルバン腱鞘炎」という病名で注射をしています。ポリモーダル侵害受容器はいたるところにあります。

結合組織

伝統的な分類における組織の4種のうちの1種(他に上皮組織、筋組織、神経組織がある)。詳細に定義された分類ではなく、むしろ他組織に当てはまらない組織を集合させたことによる大きなカテゴリである。

神経周膜や、腕神経叢を包んでいる神経鞘のリリースも効果的なことが分かりました。今まで神経障害性疼痛と思われていた痛みが、Fasciaの異常である可能性が高まってきました。


神経鞘のリリース?理論が飛躍していて良く分からない。

結合組織の重積とはどういうことを言っているのか。読んでみると癒着とか肥厚とかと述べています。

要約すると、筋膜やFascia(結合組織)の重積(癒着、肥厚)を生理食塩水を注入することによって解放する。そのことをリリースとか剥がすといっている。

実際に針先が筋膜の重積している部分に到達すると、独特のヒビキ(反応)や、いつもの痛みの再現があります。「そこです!」というこの感覚を、「認知覚」と呼びます。画像上、筋膜が白く帯状に重積した部分を生理食塩水でリリースすると、即座に痛みが改善します。このことで、痛みの原因が筋膜にあると認知してもらいます。


つまりそこには活性化したポリモーダル受容器が存在するわけだ。

重積したFascia(結合組織)とは筋硬結のことなのか?

筋硬結が生食注入によってなくなるとは思えないが。どうなんだろうか。だから筋硬結のことではないのだろうか。痛みを発していない筋硬結もあることだし。

そして「動かないでいるとまた筋膜が癒着するので、散歩やラジオ体操をしてください」と呼びかけることによって、患者さんに行動を変えてもらうのです。これは、まさに認知行動療法です。


まあそういう言い方もあるでしょうが(笑)。寝たきりのひとは筋膜が癒着して痛いのか。

一般に認知行動療法とは「行動することによって間違った認知を改める」ことです。

痛みの改善のためトリガーポイント治療を受ける方のうち約90%の患者さんに症状の改善が認められます。しかし、治療を受けたすべての患者さんに対して効果があるというわけではありません。


その通りです。残りの10%の人をどうするかです。


私はモニターを使いませんが、外来ではほとんどの人がすぐに「楽になりました」といいます。

しかし不安、抑うつ、ストレス状態の人、非常に慢性化した人はそれなりに時間がかかったり、再発したりします。

また、不安障害や抑うつ状態が根本的にある患者さんは中枢性の痛覚過敏状態になっています。それをどうするかです。

そういう認識がなくて生食による筋膜リリースを受けて大変苦しんだ患者さん2人治療した経験があります。

患者さんにモニター画像をみせて患者さんに痛みと訣別させるのには有効だと思います。

しかし、現実には「腰が痛い、両膝が痛い、手がしびれる」というような患者さんが多いのです。

腰も多数に圧痛点があることがほとんどです。

診察時間をどうするのか。料金をどうするのか。

慢性の痛みはRSD=CRPSタイプ1と同一線上にあると思っています。

初期治療が重要です。

中枢(脳)を無視して痛みを診ることはできません。

b0052170_10153463.gif

この図は2001年にホームページを作ったときに作ったものです。

早期から第一現場に介入(局麻注入)すべきなんです。

慢性化すると第一現場だけの治療ではうまくいかないことが多いのです。




[PR]

by junk_2004jp | 2016-06-26 09:54 | Comments(2)
2016年 06月 24日

筋膜リリース(筋膜はがし)に対する考察

整形外科医は最も生身の筋膜(ファスチア、ファシア)切ったり、剥がしたり、縫い合わせたりしている職種です。

皮下腫瘍摘出、腱断裂の縫合、鎖骨、足首、膝蓋骨、手首などの骨折の手術などを局所麻酔でやっていることがあります。

だからどこに痛みのセンサー(ポリモーダル受容器)がたくさんあるか経験的に知っています。

ほとんどは表皮、真皮にあります。

たとえば鶏卵大の皮下腫瘍(粉瘤腫、脂肪腫)の摘出の場合

切開する表皮、真皮の部分に局所麻酔を打つだけでほとんどの場合十分です。

b0052170_12455328.jpg


真皮のすぐ下に良性腫瘍が脂肪組織の中にあります。脂肪組織は痛みを感じることはありません。

腫瘍の表面に沿って鈍的に剥がすようにして(鋭利な刃物を使わず)神経や血管を傷つけることを防ぎます。

腫瘍の底が筋膜にまで達していることがあります。

筋膜に癒着していることはなく、鈍的に剥離できます。(鋭利な刃物は必要ありません。)

b0052170_1255362.jpg


このような筋膜がみえます。この筋膜がよじれている、シワになっている、癒着しているというようなことは信じられないのです。もしなっていたとしてもそれが原因で痛みが生じているとは信じられません。

悪性腫瘍になると、筋膜や筋肉まで腫瘍細胞が浸潤していることでしょう。


骨折の手術の場合

この骨膜だけを下の筋肉を傷つけないように切り開きます。このとき痛みを訴えることはほとんどありません。

筋膜を切開したら筋肉がみえます。

筋肉をメスで切ることはなるべく避けるようにします。

筋束の分入りやすいところを鈍的に剥がして骨に達し骨折の固定をします。

b0052170_13427.jpg


筋肉の骨側の筋膜ですが、気になったことはありません。

骨を接合したら筋膜を細い糸で縫い合わせます。

あとは真皮、表皮をまとめて縫い合わせて終了。

表皮、真皮の局所麻酔だけでこのような治療が可能です。

整形外科医が「筋膜の癒着」という言葉で想像するのは・・・

手術痕の部分で、あるいは小児の臀部や大腿部の予防注射痕(一時問題になりましたね)で真皮、脂肪組織、筋膜が癒着した状態を想像します。

マッサージで改善しません。生食を注入しても剥離できません。メスで切り離す。また癒着する。

癒着していると二次的な弊害が出てくるかもしれませんが、癒着があるから痛いというわけではありません。

このように整形外科医にとって「筋膜リリース」「筋膜はがし」ということばを理解し難いのです。

彼らのいう筋膜と整形外科医のいう筋膜は同じものなのか。

彼らのいうリリースとはどういう意味なのか。

このように言葉だけが有名になると、素人やマスコミはとび付きますが、十分に考察すべきことです。

慢性の痛みは心理・社会的疼痛症候群と言われています。

中枢性の痛覚過敏症が本態で認知行動療法は欠かせない。

それと筋膜リリースはどう位置付ければいいのか。

鍼灸師など痛みの治療家は鍛えられた指先の感覚を頼りにして、響く痛点をさぐって、鍼を打ってください。

その時、患者さんの脳の状態(不安、抑うつ)をさぐり支える言葉を用意してください。

日本人のもつ手の器用さ、他人を思いやる気持ち、支え合う気持ちはきっといい結果をもたらします。

医師がレントゲンやMRIで失敗したことを鍼灸師もしないように。

低周波エコーは腱断裂、肉離れなどの外傷の判断には有効ですが、痛みの部位を探るのには疑問です。

痛みを感じると反射的(脊髄反射、逃避反射)で筋肉の緊張が起きます。

これはもちろん運動神経を介してです。

筋膜に運動神経の終末があるとはおもえません。緊張でもこわばりますね。緊張すると筋膜がこわばる?ちょっと説明は難しいですね。


[PR]

by junk_2004jp | 2016-06-24 13:40 | MPS | Comments(4)
2016年 06月 22日

ポリモーダル受容器は案外浅いところにあります。

私(整形外科医)はバネ指、アキレス腱断裂、鎖骨骨折、足首、下腿、前腕の骨折などの手術は局所麻酔でやっていました。

だからどこに痛みのセンサー(ポリモーダル受容器)が多くあるのか経験的に分かっています。

圧倒的に皮膚(皮下)にあります。

皮下に局所麻酔を打てばそれだけで筋膜を切って、筋肉を鈍的に分けて骨に達することができます。骨にドリルで穴を開けることもできます。

アキレス腱はパラテノンというゼリー状のものに覆われています。それもとくに局麻が必要ではありません。腱を縫合するのにも局麻が必要ではありません。

局所麻酔を使って小手術をしてきた整形外科医ならこのへんのところは分かっていただけると思います。

C線維の先端についている痛みセンサー(ポリモーダル受容器)は体中どこにでもありますが、皮膚(皮下)にそのほとんどがあるのでしょう。

b0052170_18324992.gif


ここで生じた痛み刺激を電気信号に変換して脳に達します。

b0052170_18352210.gif

b0052170_18372679.jpg


その電気信号を脳が過去のいろいろな体験などを参考にして読み解いて反応しているのです。

b0052170_18395762.jpg


多くの急性痛はすぐにでも解決できます。ポリモーダルに介入してやればその場で解決します。

慢性化は脳が痛覚過敏になってしまう状態です。(中枢性感作、下行性疼痛抑制系の機能低下)

その場合でもポリモーダルに注射をしてやるとほとんどの場合すぐに効果がわかります。

今日もたくさんの方を治療しましたが、すべてこの注射針を使いました。

b0052170_18494030.jpg


12mmぐらいの30ゲージの針で十分です。

ヘルニアといわれて辛い痛みのひと、肩痛、腕のしびれ、耳鳴り・・・・・

私の外来はベッドが4つあります。

忙しいときは野戦病院のようです。多くの患者さんは痛い部位が複数あります。

骨折の有無以外はレントゲンを撮りません。

駐車場も狭いですから、さっさと治療しないと大変なんです。

まるで痛みのドンキホーテか百円ショップです。

数をこなさないと経営できない。

痛みの悪循環をいかに早く止めるか。

慢性化した痛みをどうするか。

脳ー身体関係 mindーbody relationship (心身症) functional somatic disease(機能的身体疾患)

慢性化すると痛み以外に睡眠障害、夜間頻尿、ドライアイ、口渇、しびれ、便秘・下痢など。

生物・心理・社会的疼痛症候群

もともと不安障害、うつ状態があれば初期より慢性痛のような状態となります。

ポリモーダルと大脳皮質前頭前野をむすぶルートへの有効な介入をどうするか。

痛みをとって動かすことにつきます。(認知行動療法)

b0052170_19192533.gif


b0052170_19195665.jpg


http://logmi.jp/11687


[PR]

by junk_2004jp | 2016-06-22 19:09 | MPS | Comments(0)
2016年 06月 19日

IT業界、介護業界、2大慢性痛業界

IT業界(長時間パソコン)と介護業界の患者さんが特に多い。

IT業界は頚痛から発症して広がっていく。

介護業界は腰痛から発症して広がっていく。

という感じが多いか。

先日の患者さん、am8:30〜pm9までパソコン(50分昼休み)

「地面が斜めに見える」とおっしゃっていた。

日本の社会はこれぐらいのことで長期休暇を取りにくい。

病院受診しても昨日のブログのようにまともに診断、治療してくれるところは極めて少ない。

国を挙げて対策を取るべきだ。

労働環境の改善、早期発見・治療、十分な休暇(数ヶ月)

先進国なら当然のことだ。

先日、「地面が斜めに見える」と言っていた患者さんにそのことをお話ししていたら、次の患者さんは偶然にもう一段階進んだ状態、失職中の人でした。

最悪シナリオ

IT関係→休業→病院・治療院めぐり→痛み治らない→失職→経済的困難→家庭崩壊→テント暮らし

最先端の業界でバリバリ仕事をしていても取り返しできない状態が想像されるのです。

十分な休業(3ヶ月〜6ヶ月)と早期治療で回復します。そして労働環境を改善しましょう。取り返しがつかなくなるまえに。

国が啓蒙すべきです。人口減少にも影響しますよ。

単に筋痛症というわけではなく、継続するストレスがあります。

昨日TVでやっていましたが、扁桃体の暴走、延髄を介しての交感神経緊張、ストレスホルモン放出がますます症状を悪化させるのです。

どのような業界でも同じですが、その他に、保育士、美容師、ドライバーなど。

[PR]

by junk_2004jp | 2016-06-19 02:17 | 慢性痛 | Comments(2)
2016年 06月 18日

厚労省さん、今のままでは大変なことになりますよ

ある一日、私が治療した患者さんで

脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアで脊椎手術を2回した人、6人診ました。

広範囲に広がった慢性の痛みに悩んでいます。

脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアで脊椎手術を1回した人も5〜6人いたでしょうか。

最近のメール相談です。

約2年ほど前に脊柱管狭窄症との診断をうけ、圧迫部分を拡張する手術を受けました。ですが、ふくらはぎの中間から下のしびれや痛み、足の裏の焼け付くような感覚がなくならず、ひどくなる一方です。その事を苦にして色々な病院で薬をもらい、治療も受けておりましたが、回復しない事で、うつ病との診断を受け四六時中足の事が気になり、精神的にもどうせ治らない、一生このままなのかと悲観的になっております。


どこの病院でも治療院でもこのような患者さんであふれていることでしょう。

脊椎外科医や整形外科医の痛みやしびれの診断、治療は間違っています。

神経が圧迫されると痛みやしびれが生じると本気で思っているのです!

軟骨や椎間板が変性(老化)すると痛みが生じると本気で思っているのです!

第一人者、専門医でさえそうなんですから。

MRIの普及によって病気をどんどん増やしてしまったのです。

有名病院の有名医師がMRI画像を見て、「ここで神経を圧迫している」とご宣託すれば信じない人はいない。

それが間違いであると疑う人はいないことでしょう。実際は間違いなんですが。

そして手術をする。

慢性の痛みは、脳における「痛覚過敏症」というのが最近の生理学の常識です。

画像を見せられて有名専門医のご宣託で患者さんはますます治癒困難となります。

手術は最大のプラセボといわれています。

暗示効果、儀式的効果が期待できますから、術後ただちに改善することがあります。しかし、しばらくすると元の木阿弥になることが多いのです。

痛みがなぜ生じるのか、なぜ慢性化、広範囲化するのかは分かっているのです。

逆にMRIで所見がなかったら治療できないのです。基本的なことが分かっていないからです。

今のままでは大変なことになりますよ。

痛みやしびれを取ることを目的とした脊柱管狭窄やヘルニアの手術を保険診療から除外したらどうですか。

画像を見せるという行為が暗示効果、儀式的効果には良くも悪くもとても有効なんです。

タイの心霊手術師ピッツァマイさんは釘や髪の毛を取り出していましたね。

モヤモヤ血管が消えたことをみせる。

筋膜癒着が剥がれたことをみせる。

モニターでヘルニアを除去しているところをみせる。

レーザーでヘルニアを焼いた音をきかせる。

それで儀式的効果があがればそれはそれでいいのですが。

b0052170_2342168.jpg

この国よりMRIの数、医師数、ストレスが多い日本人のほうが頚痛、頭痛、上肢痛が多いのではないでしょうか。


[PR]

by junk_2004jp | 2016-06-18 22:57 | Comments(1)