心療整形外科

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2017年 06月 30日

線維筋痛症の1ヶ月入院

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10年ほど前、仕事で左手を痛める。
現在の症状

全身の痛み、突き刺すような、きしむような、圧迫されるような、針金でかき回されるような痛み。

ドライアイ、めまい、頻尿、頭痛、不眠、疲労感、便秘、微熱、耳鳴り、四肢先端のしびれ、顎の痛み

ほとんど動けない日もある。

噛めないので飲み込んでいる。

いろんな治療を試したが・・・薬もいろいろ試してみたが・・・


当院では毎日のトリガーポイント注射、寝る前エチゾラム1錠、ノイロトロピン4錠

1ヶ月入院し、お世話になりました、Aです。1ヶ月間、本当にありがとうございました。入院中、先生から毎日のように、痛くても良く歩いてね!と言われた言葉が、いつの間にか脳にインプットされ、痛くても歩かなきゃいけないんだ!歩いていいんだ・・・と。そして入院中は1日2000から3000歩、歩けたことが自信の1つになりました。退院して10日程経ちますが、現在は日によって(天気もだいぶ影響していると思うので)かなりムラはありますが、まず、上半身の顎、首、肩、肩甲骨の痛みはお蔭様でだいぶ楽になりました。何より顎の動かしてない時もあった痛みが薄らいだのが嬉しいです。下半身は、入院中に毎日注射してもらってた時は、少し弱まってたのですが、帰ってきてからは、戻ってしまったような感じがあります。
入院中後半、歩けるのが嬉しくて歩きすぎてしまったせいで、アキレス腱が痛くなり、すぐ先生に注射をして頂いたら楽になったのですが、家に帰って少し歩くと痛みが出て、現在は少し腫れて強い痛みが続いています。せっかく気持ちが上がってきた所で、自分がうまく調節出来ずに、こんな痛みを作ってしまったのにちょっとショックを受けています。歩きたくても痛みと怖さで歩けません。先生のお言葉がいつも頭をよぎりますが、この状態ではどうしたらよいのでしょうか・・・。
帰ってすぐ、リビングの壁に、よく歩く、よく動く、と、紙に書いて貼りました。
いつも大変忙しい、加茂先生、そして加茂整形外科。先生のお体がとても心配ですが、患者の皆様のためにも、お体に気をつけられて頑張ってください。
お疲れの所、長文になり申し訳ありません。この度は、本当にありがとうございました。

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by junk_2004jp | 2017-06-30 06:09 | 線維筋痛症 | Comments(1)
2017年 06月 22日

みんな困っています

3月、フジTV「その原因Xにあり」に出演してから、全国から多くの人がきます。

3ヶ月経った現在でも続いています。一時期よりやや落ち着いてきましたが。

私の言葉に感動したのいう人は数人いらっしゃいました。

朝の4時ごろから駐車場に集まりはじめます。

だれが始めたか、番号札(整理券)が配られます。

外来は9時より始めて午後6時すぎに終わります。(昼休みは30分)

数日間ホテルから通院する人、日帰りの人、それぞれです。

先遣隊で治療に来た人が家族や友人を連れて「御一行様」で来院されることもしばしばです。

日本全国、どこでも同じような痛みに対する医療が行われていて、満足されない患者さんで溢れているのです。

また、ほとんどの方は多くの部位に痛みやしびれをもっています。

「レントゲンやMRIは撮るが痛みは取らない」という揶揄悪評を聞きます。


「ヘルニアが神経を押さえている」「脊柱管、椎間孔で神経が圧迫されている」

「軟骨が、椎間板が、半月板がボロボロ」

「腱板が裂けている」

などなど、痛みのニセのお墨付きを与えられ、即手術を言われたり悪化したら手術といわれる。

安静を指示されるが、これでは悪化の一途です。

上記のことが痛みの原因ではないのです。

なんとかしなければ慢性痛は増えるばかりです。

私は医学教育の失敗だと思います。

未だにひと昔前の痛みの伝説を引きずっているのです。

北原雅樹先生は「日本は痛み医療の最貧国」とおっしゃっていらっしゃいます。私もそう思います。

日本のレントゲンやMRIの人口あたりの台数は全世界で頭抜けています。

医師は経費の償却の必要もありせっせと撮影しなければならない立場でしょうか。そのことが却って悪い結果になっているようです。

そうすると前記のような構造破綻が見つかるわけです。

毎年の医師国家試験に「痛みの生理学から」「MPS(筋筋膜性疼痛症候群)から」必ず問題を出すのもいいアイデアです。

厚労省は本腰を入れて痛み医療の対策をしなくてはいけません。




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この図は「慢性痛はどこまで解明されたか」という本からの図を持ってきて私が書き足したものです。

この図を見ていると問題点がつかめます。

Bの治療とCの治療は別問題なのです。Cの治療は重要です。Bの治療は必要ありか検討すべきです。

Bにないもなかったら「異常なし」「手術するほどではない」といわれて、痛みの治療Cはされません。それで治ればいいのですが。

痛みの悪循環が続くとD脳も感作されます。それが慢性痛です。

強い痛みなら数時間で、普通3ヶ月と言われています。

痛みの病名も混乱を極めています。同じ病態でも診る方向からなんとでも言えるのです。

Aから見たら「挫傷、捻挫、打撲、労働スポーツ障害」

Bからみたら「ヘルニア、骨折・・・」

Cからみたら「筋筋膜性疼痛症候群、線維筋痛症、慢性痛、神経痛、CRPStype1」

Dからみたら「身体表現性障害、心因性疼痛、神経障害性疼痛、中枢性疼痛、不安障害、抑うつ状態、発達障害など」

整形外科医の頭は混乱しています。

患者に説明する病名、カルテに約束ごととして記載する病名、勤務先に提出する病名、保険会社に提出する病名、裁判や弁護士に関わる病名

他人に提出する診断書の病名は無難ものになります。

発達障害や不安障害、抑うつ状態が根底にあると痛みの閾値が低くわずかなきっかけで大火になることも想像できます。


痛みの定義

不快な感覚性・情動性の体験であり、それには組織損傷を伴うものと、そのような損傷があるように表現されるものがある。

①組織損傷を伴うもの・・・急性痛、炎症性疼痛、リウマチ、リウマチ類似疾患、痛風、仮性痛風

②組織損傷があるように表現されるもの・・・慢性痛、神経障害性疼痛、身体表現性障害・・・・

②は痛みそのものが治療の対象です。中枢性の可塑的変容です。

①②とクリアカットに分類できるものではありません。

しばしば混在します。

早期から痛みの治療をして慢性痛にならないようにすべきです。no pain,no pain(痛みがなければすべてよし)

慢性痛になったら、患者を支持、保証して集学的に治療すべきです。

今のような診療体制、医師は画像ばかりをみてコンピュタを相手にして、触診することもなく、不安を煽るようでは慢性痛は増え続けます。

中年の女性で5回腰の手術をした人、クビ、腰、膝と手術をして慢性痛に苦しんでいる人、この人たちは現在、私のところで良好な経過になっています。

神経が圧迫を受けても痛みはおきません。

すべり症など構造異常が痛みの原因になることはありません。

軟骨がボロボロでも痛みは起きません。

それでは「痛みの悪循環」が説明できないからです。

痛みは電気現象なのですが、それらが発電するエネルギーを蓄えているとは思えないからです。

健常者でも普通にみられます。

どうぞ「専門医と称する人」の診断に気をつけて!




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by junk_2004jp | 2017-06-22 23:28 | 慢性痛 | Comments(0)
2017年 06月 21日

X-JAPANのYOSHIKIさんの術後


頚椎椎間孔狭窄症で人工椎間板置換術
2度目の手術


>5月16日に米ロサンゼルスの病院でけい椎人工椎間板置換の緊急手術を受け

現在に状況について「手術前よりも痛みがものすごい」と告白。

YOSHIKIさんの症状はどう考えてもMPSなんです。クビや前腕や指の筋肉。
中高年になると頚椎5/6間や6/7間の椎間板は変性して狭小化してきます。以前はそこで神経が圧迫を受けて痛みや痺れが生じる(神経根性疼痛)と言われていわれていましたが生理学的には間違っていると思います。

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by junk_2004jp | 2017-06-21 18:53 | Comments(0)
2017年 06月 17日

わかさ出版「脊柱管狭窄症 克服マガジン」

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by junk_2004jp | 2017-06-17 22:50 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(2)
2017年 06月 16日

ポールウォーキング











薬やトリガーポイントブロック、鍼などを利用して、毎日、少しずつやって!

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by junk_2004jp | 2017-06-16 19:48 | 慢性痛 | Comments(1)
2017年 06月 01日

恐怖と不安が支配する痛みの診療

Doctor as drug (薬としての医者)という言葉があるが

「一生治らない」
「軟骨がボロボロ」
「このままでは歩けなくなる」
「脊柱管(ヘルニア)が神経を圧迫しているので痛い」
「放っておくと麻痺になる」
「半月板(腱板、椎間板)が傷んでいる」
「しびれ(ジンジン)ているのは神経が圧迫されているからだ」
「すべり症、分離症がある」

これらは聞いたことがあると思いますが、生理学的に痛みの原因としても、将来予測も正しくはありません。

健常人でもこのような変化はごく普通にあるのです。

Doctor as poison(毒としての医者)

このような医者にかかっていてもよくなることはないでしょう。

良くならないほうが医者にとっては見立てが合っていたわけですから。

最近の研究で慢性痛を持っている人と健常人の違いは脳、特に扁桃体にあることがわかってきました。

つまりそれが長く続く痛みの原因だったのです。

急性痛のうちに痛みを止めてしまうこと。

慢性化したときはトリガーポイント注射や薬を使ったりして認知行動療法などを取り入れてください。

次の図は滋賀医科大・ペインクリニック福井弥己郎(聖)先生のFace Bookからです。

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by junk_2004jp | 2017-06-01 14:07 | 痛みの生理学 | Comments(2)