心療整形外科

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2004年 09月 07日

学生時代の生理学の教科書

学生時代の生理学の教科書を物置から出して見ました。

「医科 生理学展望」 丸善 昭和44年1月20日発行 

神経細胞にみられる電気現象

100年以上も前から神経が衝撃を伝導する時には電位変化が起こることが知られていた。

神経(電線)が圧迫を受けると電位差が生じるということはありません。そのような生理学(物理学)はありません。(加茂)

局所麻酔薬はAβに属する触線維とAγに属する線維に作用するより先にC群の線維の伝導をしゃ断する。これとは逆に,神経に対する圧迫は運動線維,触線維およぴ圧線維の伝導をしゃ断させるが,痛覚はこれを比較的侵すこと少なく,あとまで残す。この種の現象は腕枕をして長時間寝て腕の神経を圧迫する場合に時々みられる。深い睡眠に泥酔とはよく一緒に起こるので,上の症状は週末にしばしぱみられる。したがって,上の症状には土曜の夜の麻痺とか日曜の朝の麻痺という面白い名前が与えられている。
●各種の要因によって起こる伝導しゃ断に対する哺乳類A,BおよびC神経繊維の相対的感受性

・低酸素に対して          B>A>C
・圧迫に対して           A>B>C
・コカインや局所麻酔剤に対して C>B>A

神経繊維の種類
Aα 自己受容、体性運動感覚
Aβ 触、圧
Aγ 筋紡錘への運動神経
Aδ 早い痛み、温度
B 交感神経節前繊維
C 遅い痛み
****************
神経が圧迫を受けると痛みが発生するわけではありません。それどころか痛みの伝導が遮断されるのです。(加茂)
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# by junk_2004jp | 2004-09-07 23:22 | 急性痛 | Comments(0)
2004年 08月 07日

当院の従業員関係で最近あったこと

看護士Aさんが下腿が痛くて辛いので圧痛点ブロックをしてほしいといってきました。Aさんは普段は全くそのようなことはないのですが。

その1時間後に「妹が急変したので早退させてほしい」

妹さんはその日に亡くなられました。壊疽をおこして下腿の切断術を受けていたそうです。

看護士Bさんの姑さんは慢性の膝痛で通院しています。

その娘さん(Bさんの義理の妹)が亡くなられました。

姑さんは葬式の数日後から、お尻から下腿にかけて強い痛みにおそわれました。今までにそのようなことはなかったのですが・・・。
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# by junk_2004jp | 2004-08-07 19:32 | 症例 | Comments(0)
2004年 07月 22日

TMS(Tension Myositis Syndrome)

TMS(Tension Myositis Syndrome)=侵害受容性疼痛(侵害受容器、発痛物質が関与した痛み)と理解しています。
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外力が引き金になってTMSが発症することもあります。

外力→損傷の有無はどちらでもいいです。衝撃という表現でもいいでしょう。

末梢性の痛覚過敏状態になり、わずかな刺激によって痛みを感じるようになります。そのような状態が長く続くことがあります。

http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_44.htm

 踵に生じたTMSに対してインソールを利用することは刺激を軽減させるので理にかなっています。

外力が引き金になって生じた痛みがいつのまにか不思議な「慢性痛」になってしまうことがあります。

http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_284.htm
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# by junk_2004jp | 2004-07-22 22:03 | 慢性痛 | Comments(0)
2004年 06月 27日

講演依頼

小松市シルバー人材センターから講演の依頼をうけました。(7月14日、公会堂、1時30分から1時間)

パソコンは使えなくOHPです。今日はOHPの図を作りました。

http://jp.y42.photos.yahoo.co.jp/junk_2004jp

参考:http://sumitomopharm.com/gozonji/stress/index.htm

住友製薬にはセディールというストレスの薬があります。図を使用させていただきました。
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# by junk_2004jp | 2004-06-27 21:40 | Comments(0)
2004年 05月 30日

ヘルニアの従来の説明

神経根炎

これだと、下肢の痛みは放散痛、関連痛ということになる。このような幻の痛みは脳がそこに痛みを認知しているだけで圧痛点は生じない。実際に生じている圧痛点をどう説明するのか?

神経根炎を信じるなら安静にすべきである。動くことによって炎症が強くなる可能性は容易に想像できる。ストレッチを勧めることと矛盾する。

神経根炎だとすると硬膜外腔にステロイドを注入すると効果が期待できるのだが、期待するほど効果がない。

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# by junk_2004jp | 2004-05-30 19:52 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾
2004年 05月 20日

心身相関

強いいたみほど心>>身といえる。たとえば四肢の切断のような大怪我では思ったほど痛みを訴えないものです。長年の経験で強い痛みを訴え車椅子で診察室へはいってくるようなケースほど心が大きく影響していることが多い。痛みの抑制装置が働かないためだろうか。

身体表現性障害、身体表現性疼痛性障害

http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_188.htm
ここで重要なことは,一般に痛みがあれば,少なくとも何らかの心理社会的問題を伴うことが一般的であるが,ペインクリニック外来患者では,自分の痛みを身体的なものとして捉え,心理社会的問題(ストレスや困難)を認めたくない傾向(否認、)が示唆されたことである。

患者が痛みに対して心理的な要因を受け入れられるようになり,自分の気持ちをより表現でき,客観的に痛みを捉えられるようになることが最終目標である。

体にあらわれる心の病気「原因不明の身体症状」との付き合い方

http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_190.htm
◇腰痛、下肢痛などの「痛み」
◇歩行困難、痺れ、脱力などの「運動機能障害」

顎関節症、五十肩、変形性膝関節症、坐骨神経痛、ヘルニア、腰痛症などなど。整形外科医は毎日これを診ているといっても過言ではないと思います。

痛みの起きているメカニズムはわかりますがなぜそうなったのかは不明といってもいいでしょう。何をいっているのだと思うかもしれませんが・・・。軟骨がへっていても痛くない膝もあります。生物学的な損傷モデルではいずれも痛みを証明できません。様々な要因によって生じる生物・心理・社会的疼痛症候群と考えるようになってきています。
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# by junk_2004jp | 2004-05-20 09:00 | うつ・不安・ストレス
2004年 05月 19日

顎関節症・緊張型頭痛・寝ちがい

顎関節症は顎関節~ややその下のほう、緊張型頭痛はうなじ、髪のはえぎわ、寝ちがいは側頚部あたりに強い圧痛点があります。

これらはぜんぜんちがった言葉ですが起きている生理学的状態は同じです。また発症するメカニズムも同じとおもわれます。ほんの数センチ場所が違っているだけです。

だから治療法は同じです。圧痛点を解除してやればすぐに治すことができます。いずれもストレスが原因と思います。このような考え方さえしっかりしていればそんなに難渋する疾患ではありません。

顎関節症がかみ合わせの不具合に起因しているわけがありません。もしそうならば圧倒的に高齢者に多いはずですが、現実はほとんどが若い人です。

ストレスがなぜその場所を選ぶのかはわかりません。たとえば寝ているときに強く歯をくいしばるひとは顎のあたりの筋肉に、頚に力をいれて拒否するような姿勢をとっている人は頚に痛みがでるのかもしれませんね。これは僕の想像です。

習慣化、慢性化するとやっかいですからしっかり理解して間違った考えから身を守ってください。

もっといえば腰痛などほとんどの筋骨格系の痛みも同じことなのです。心身相関のメカニズムをしっかり理解してください。
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# by junk_2004jp | 2004-05-19 09:28 | うつ・不安・ストレス
2004年 05月 12日

痛みの専門誌・ペインクリニックの謎

これは「痛みの専門誌・ペインクリニック」という月刊誌です。私の診察室の本棚には5年半分があります。写真のように毎月「特集」が組まれています。なぜか椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の特集はありません。

多くの人がその病名を付けられて悩んでいる「椎間板ヘルニア」の特集が5年半もないのです。なぜだと思いますか。
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# by junk_2004jp | 2004-05-12 09:20 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾
2004年 05月 09日

ありがとうございます

ootsuさん,お目にかかったことはございませんが毎度私のサイトを紹介していただきましてありがとうございます。お目にかかったことがないというのは、プラセボ効果は除外されますね!

http://okweb.jp/kotaeru.php3?q=1059482

初めまして。皆さんのヘルニアに関する悩みご回答を色々と読ませて頂いて御親身な内容と痛みに耐えている方々の苦痛などが伝わり涙が出てきました。

http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=668834

私は椎間板ヘルニアです。今は工場で立ち仕事をしてます。

http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=513201

2年位前からひどい腰痛に悩まされているのですが、ここ1年くらい、立っていたりして腰が疲れると(10分くらいでもだめです)、背中の右側が張って痛み、右の手足にしびれや冷感が出て数日続きます。

http://okweb.jp/kotaeru.php3?q=1203802

7年前くらいに椎間板ヘルニアと診断されました。

http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=1207824

診療所で病院を紹介してもらう際にMRIの写真を貸してくれました。

http://okweb.jp/kotaeru.php3?q=765064

以前より配達業の経験を活かすべく転職活動をしてきましたが運悪くヘルニアを再発してしまい寝たきりになってしまいました。

http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=832035

私は小柄でしたが運送業に勤めていまして、そこで無理がたたって腰を痛めてしまい、ヘルニアになってしまい退職においやられました。


http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=1040694

足のしびれで、大学付属病院で、診察してもらいましたところ、椎間板ヘルニアといわれました。


http://okweb.jp/kotaeru.php3?q=1193514

申し訳ありませんが、日本でのヘルニアに関する治療法、施設、医者様に関して皆様からの意見を聞きたくてメール書いてます。


http://okweb.jp/kotaeru.php3?q=1217071

昨年椎間板ヘルニアと診断され、手術をせずに仙骨ブロックなどの保存療法で、普段の生活ができるようになるまで回復しました。


http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=1051378_

45歳、会社員事務職の男性です。10日程前に、腰痛と左足のしびれ発症。


http://vb.okweb.jp/kotaeru.php3?q=881704

以前腰痛で、近くの整形外科に言ったところ、結果は軽いヘルニアと言われました。


http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=836265

先日も質問させて頂きましたが。たくさんお返事をくださりありがとうございました。現在私は滋賀県に住んでいるのですが、滋賀県で脊椎で有名なお医者さんをご存知な方がおられましたら教えて下さい。


http://okweb.jp/kotaeru.php3?q=1194519

ここのカテゴリーで何回か質問されているようなので、しつこくて申し訳ないような気もするのですが,みなさんのご意見を直接聞いてみたいので,再度質問させていただきます。

http://okweb.jp/kotaeru.php3?q=663035

今年の6月下旬から、次のような症状が出てきて困っています。

http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=1245478

数年前から腰痛に悩まされており、2年前にMRIを撮影したのですがその時は第4・5腰椎椎間板ヘルニアと診断されました。

http://okweb.jp/kotaeru.php3?q=1193514__

申し訳ありませんが、日本でのヘルニアに関する治療法、施設、医者様に関して皆様からの意見を聞きたくてメール書いてます。

http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=659203

初めての腰痛の痛みにとまどっており、インターネットで色々と調べております。
私は24歳女。システムエンジニアをしています。
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http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=1126356

10日ほど前に急に腰が痛くなり、整形外科を受診しましたが、ただの腰痛ということで、痛み止めの薬と湿布薬をもらっただけでした。


http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=1116553

私の彼(33歳、職業:運転手)のことです。


http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=801737

もともと腰痛持ちで、1年前にギックリ腰もやりました。 毎朝腰が痛いのですが、起きて活動するうちに楽になります。
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# by junk_2004jp | 2004-05-09 20:16 | Comments(0)
2004年 03月 09日

症例57 Aさんの症状はやはり恐怖のmyalgiaだった

症例57

入院前、体幹は前屈、側屈し松葉杖歩行。下肢のしびれと疼痛、腰、臀部の疼痛のため動作が極めて困難。仰向き、腹ばいになれない。夜間痛のため睡眠障害。MRIで4/5のヘルニア。

約1ヶ月の治療で、体幹の前屈、側屈はとれて、杖なしで歩行ができる。仰向き、腹ばいになれる。夜間痛、安静時痛なし。長い歩行で臀部に痛みがでてくるが、これも次第に改善している。毎週土曜日に自宅に帰り月曜日の夕方医院にもどる。今回は初めて自分で車を運転してくる。

治療は圧痛点のブロック注射(トリガーポイントブロック)、レーザー照射、マッサージ、ストレッチ、歩行訓練、飲み薬、読書療法(「ヒーリングバックペイン」「腰痛は怒りである」:恐怖の回避)

神経根ブロック、硬膜外ブロック(仙骨ブロック)はしていない。Aさんにとって辛い治療は一度もなかったことと思う。

疼痛性側彎も痙性斜頚と同じmyalgiaの症状、ラセーグテストも五十肩のようなmyalgiaの症状とみたほうが理にかなっていると思う。

他の症例もそうなのだがだいたい1ヶ月ほどでよくなってしまう。ヘルニアとmyalgiaの関係を研究しなくてはいけないと思う。

整形外科医が神経根にこだわって合理的な説明ができないでいる間に患者は代替医療に多く流れているのが、いろいろな掲示板でわかる。代替医療の治療は整体とか中川式ストレッチとか表現は違うかもしれないが神経根を無視したmyalgiaの治療をしているわけだ。鍼灸もmyalgiaだから効果は期待できるだろう。

整形外科医は椎間板と神経根の病変が重要と考えるが、リハビリテーション医学・スポーツ医学で背筋の疲労や損傷を、カイロプラクティックでは椎間関節や仙腸関節の不適合をその原因と主張する。さらにペインクリニックでは原因よりも痛みの除去を、精神医学では痛みを増幅する心因的加重の分析を、それぞれ治療上の最重要課題としている。欧米では腰痛を論じる場合、冒頭で腰痛治療にかかわる医療費の高騰を語るのが常である。

「腰椎に分布する求心性繊維の構造ー神経ブロックにおける意味ー」  

高橋 弦  ペインクリニックVol.24No.2(2003.2)
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# by junk_2004jp | 2004-03-09 19:30 | 症例 | Comments(0)