心療整形外科

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2005年 01月 03日

ある掲示板より

MRIを撮りヘルニアだと言われました。今は「左のお尻」と「左足」「左足の小指、くすりゆび」がしびれています・・・・・ヘルニアと診断されてもすぐに手術とは先生は言いませんが、このしびれから解放されるのであれば手術を受けたいと思いますがやはり後遺症があり手術をしたからといって、すぐによくなると言う訳ではないようですね・・・・・みなさんどうお考えですか?手術は受けない方がいいでしょうか?

返事ありがとうございます。手術はやっぱり怖くなってきたのです。失敗例があると今日聞いてしまったので・・・・今、飲み薬とシップと座薬、コルセットしてます。私にはいつも通っている接骨院があるのですがそこで整体をしてもらえば、いままでにもすぐに立てたりしたんです。でもヘルニアと年末に分かって整体は少しハードなのではないかと思ったりします。ねじったり腰をポキポキしたり・・・・・・ヘルニアにはそんな事してよいのですか?不安です。でも年末最後の診察日に整体をしてもらったら右のお尻のシビレが取れたのです!!今は左のお尻がしびれていますが・・・・もう発病してから1週間。へこんでしまいます・・・・・



myalgia(筋痛症)なのです。整体をしても治ることでしょう。痛いからゆがむのです。ゆがんでいるから痛いのではありません。

しかし、ヘルニアと知った瞬間から治りにくくなってしまいます。恐怖、不安がつきまとい動作恐怖が生じます。

痛みやしびれの本態はmyalgiaです。交感神経の緊張と関係しています。トリガーポイントブロックでも、鍼でも、温泉療養でも治癒することもあります。

治らなくなる方法はヘルニアが原因と信じ込んでいる医師に診てもらうことだと思います。
MRIが普及し、医師が考え方を変えないかぎり治らない人が増えることでしょう。皮肉なことに最新ハイテク医療機器が治癒のさまたげになっているのです。(これはレントゲンにもいえます)

③あなたが診ようが診まいが、ほとんどの外来患者の病気は治癒するものである。病人が治るのを邪魔しないのが良い医師である。

治癒例の研究をすればいいのです。MRIでヘルニアと診断されて治癒した人を100人ほどインターネットで募集して、面接し、どのような方法を取ったか調べるのです。そしてできればもう一度MRIを撮ってみる。

おそらくいろいろなケースがあることと思います。そこからどう考えるのが最も理屈に合っているかを考えるのです。
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# by junk_2004jp | 2005-01-03 09:35 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(0)
2005年 01月 02日

休日

今日はゴルフの初夢杯でしたが、積雪で中止になりました。昨年は転倒して骨折したのでした。家でごろごろしていると患者さんが4人いらっしゃいました。

「昨夜、車が滑って、民家にぶつかる。頚痛、頭痛。」
「頭を打って、血がでている。」
「スノボーで転倒して左肩が脱臼。」
「あぐらをかこうとして急に膝痛、歩けなくなる、中学生、女性」

肩関節脱臼の徒手整復法は「コッヘル法」とかいくつかの方法が教科書にでていますが、そんなのを忘れてしまいますよね。年に数回ですから。

確実でテクニックがいらない方法は、患者さんを仰向けに寝かせて患肢の手首をつかんで全体重をかけて引っ張り続けることです。引っ張る方向は肩関節の0ポジション(自由の女神像の腕)の方向です。今日は1~2分の牽引で整復しました。素人でもできます。テクニックはいりませんが体力はいります。この方法は痛がりませんし、必ず整復します。おすすめです。

急に膝痛の人は電話を受けたときは膝蓋骨の脱臼かと思いましたが、診察時はそのようなことはなく、膝裏の圧痛点3つをブロックするとなおりました。何なんでしょうか・・・。ぎっくり膝^^
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# by junk_2004jp | 2005-01-02 17:48 | Comments(0)
2005年 01月 02日

年頭自戒2

ドクターズ ルール 10

山田 浩 (石川医報 2003.1.1)より抜粋

http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_151.htm

①死期を早めてはならない。不必要に死期を延ばしてはいけない。患者は死に至るまでの過程を大切にして欲しいと願っているのでないか。安らかに死ぬのも医療のうち。

②臨床的証拠がないからといって病気が存在しないという証拠にならない。患者の訴えは正しいものである。医学的にあり得ないと考えずに訴えに耳を傾けること。患者は全身で24時間疾病と対決している。

③あなたが診ようが診まいが、ほとんどの外来患者の病気は治癒するものである。病人が治るのを邪魔しないのが良い医師である。

④態度、言葉は医師の有する最も重要な手段である。その重要性を認識して賢明な使い方が出来るようになりなさい。医師は役者でなければならない。相手、場合によって態度、言葉を変更する必要がある。

⑤他のことをしながら患者の話を聴いてはならない。患者が話している最中に病室から出てはならない。患者は常に自分のことに100%関心を持って欲しいと願っている。患者は病気の治療に来るとともに安心を求めに来る。病院は安心を売る商売である。

⑥患者を好きになる必要はないが、好きになれば役立つことが多い。親切にすることが最大の医療の補助になる。

⑦痛みはいかなる時も速かに止めること。医療では完壁よりも急を尊ぶ場合が多い。

⑧あなたが病院で医師として仕事が出来るのは、多くの縁の下の力持ちの人たちがいることを忘れてはならない。夜間のナースからのコールは、医師に助けを求めていることを意味する。早く助けてあげること。

⑨投与薬は出来るだけ少数に絞ること。量が増えれば、副作用の起こる可能性は指数関数的に高くなる。老人のほとんどは服用している薬を中止すると体調がよくなる。

⑩すべての検査結果について、必ず患者名をチェックする習慣を身につけなさい検査結果が違う患者のカルテに入っていることがしばしばある。放射線科のポリクリで平松教授に肺読影のコツを質問した。「その患者のものであることを確めること」。


(山田先生は金沢大整形外科の先輩で,私が石川県立中央病院勤務の時、先生から指導を受けました。昨年お亡くなりになりました。)
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# by junk_2004jp | 2005-01-02 08:53 | Comments(2)
2005年 01月 01日

年頭自戒1

臨床とは

 下記の三種の能力が医師に要求される。

1) 生物医学的能力

患者を治療するには専門分野の知識、技術は必須

2) 心理社会的能力

患者の心理状態を正確に読み取り、的確に心理的な援助を行う能力で医療面接を行うには必須の能力。

3) 人間性に関する能力

「人間が生きる事の意味」などの実存・哲学・形而上学的あるいは宗教的な理解。

http://www.kdcnet.ac.jp/sikasind/doc13.htm


*********************

患者・医師の良好な関係を築くことは治癒にとても重要

                      傾聴・共感・受容・支持・保障
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# by junk_2004jp | 2005-01-01 01:59 | Comments(0)
2004年 12月 31日

医者はなぜ難しく考えるか?

腰痛の原因は何か?

最近、NewYorkで開かれたISSLSの教育講座で、ある出席者がパネリストの著名な脊椎外科医らに腰痛の原因に関して質問した。「特定組織あるいは解剖学的にはどの部位が最も多くの腰部症状を引き起こしているとお考えですか?」
「全くわかりません」と、Carolinas Medical Centerの整形外科医Edward Hanley医師は答えた。「様々な研究で、疼痛に対して感受性があり、腰痛を引き起こす可能性のある多くの組織が示されています。その中には、後方線維輪、後縦靱帯、神経、血管、さらには骨まで含まれています。疼痛がどこから生じているかを知ることは非常に困難であると思います。さらに、どの患者が[固定術で]脊椎を固定すれば症状が改善されるかを予測することも、非常に難しいと思います」。


                   *

腰の大部分を占める筋肉を忘れています。ポリモーダル受容器がどこに多く存在するかというと、皮下や筋筋膜だと思います。私は経験からほとんどの腰痛は筋筋膜性だと思っています。

局所麻酔をうって効いたところが疼痛が生じているところと思っていいでしょう。(プラセボもあるでしょうが)

b0052170_14152.gif私はこの図のような注射針でほとんどの痛みに対応しています。これでよくならないときはまれに長針を使うときもありますが、まれです。

なぜこのような簡単単純なことを理解できないのでしょうか。ポリモーダル受容器はどこにでもありますから、理論的にはどこから痛みが起きても不思議ではありませんが、ほとんどは皮下1cmぐらいのところがターゲットになります。
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# by junk_2004jp | 2004-12-31 14:21 | 慢性痛 | Comments(0)
2004年 12月 30日

変形性膝関節症

医師の言葉は医師が思っているより強い影響力を持つものです。

変形性膝関節症

関節軟骨が老化変性してくると痛みがでてくると言われています。(言われているだけです。)軟骨にはそもそも神経はありませんし、レントゲンの印象と痛みは関係ありません。

「あなたの軟骨はボロボロですから、無理をしてはいけませんよ。痛みと付き合っていくように。」という指導を受けるのと、同じ人が

「軟骨は心配いりませんよ。自信を持ってください。痛みは膝の周囲の筋肉や腱からおきていますから、しばらくで治りますよ。よく動くようにしてください。」と指導されるのとどちらがよくなると思いますか?

あきらかに後者のほうがよくなります。膝の痛い人は恐いもので膝を動かさないようにします。そのために筋肉がこわばり、膝が軽くくの字に曲がり伸展が制限されます。また屈曲制限もおきて正座が困難となります。そのために痛みはますます強くなっていきます。

大腿や下腿(裏)にできた圧痛点をブロックしたりマッサージしたりストレッチしたりして運動制限を改善すると痛みもとれてきます。そして自信をつけさせることです。

考え方は50肩や顎関節症と同じことです。痛みの始まった一番最初(ドミノ倒しの一番最初)はどのポイントなのか、なぜその場所が選ばれたのかはどの医師もわかりません。それは関節胞かもしれませんし膝周囲の筋腱かもしれません。

とにかく早く痛みの悪循環を止めて治癒への「良循環」のスイッチを押すことです。


「変形性膝関節症」あらため「膝関節周囲炎」ぐらいの病名が妥当かなと思います。
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# by junk_2004jp | 2004-12-30 17:47 | 慢性痛 | Comments(0)
2004年 12月 28日

なぜなのか、ほとんど分かっていません。

70歳代、男性、3日前より、原因と思われる出来事なく急に右膝痛が出現する。今までに膝痛は全くなかった。

膝に水が溜まっていました。関節粘膜(滑膜)の急性炎症がおこり、滑膜から炎症性浸出液がでているのです。滑膜のポリモーダル受容器が発痛物質によって刺激され、また反応的に膝周囲の筋腱のポリモーダル受容器にも同じことがおきています。

ここまでは分かりますから、おそらく一発で治癒するものと思います。しかし、なぜ、その部位に急に炎症が起きたのかを説明することは困難です。

*****

30歳代、男性、昨日より急に右肩が痛くなりほとんど動かせない。

ピロリン酸カルシウム結晶の沈着がみられました。結晶誘発性の急性炎症です。治療で1~数日で治癒します。なぜ、その場所にそのようなことがおきたのかを説明できません。

******

30歳代、男性、1W前より、思い当たることなしに腰痛、普段より腰痛はない。大腿裏側にも痛みが広がってきた。

遠方よりの患者さん、で紹介した方は肩~前腕に痛み、しびれあり。


いずれも、圧痛点のポリモーダル受容器がブラジキニンなどの発痛物質で刺激されているのです。なぜその部位を選んで、そのようなことがおきたかを説明することができません。


このように、なにが起きているかは説明できますが、なぜその部位がターゲットになったのか、どうしてそのような現象がおきたのかは説明できません。なにも私だけではなくてどの医師も説明できないものと思います。それだけ不思議なものなのです。
ストレスが何らかの影響をおよぼしているものと思われます。

構造では説明できません。
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# by junk_2004jp | 2004-12-28 22:44 | 急性痛 | Comments(0)
2004年 12月 28日

遠方よりの患者さん

インターネットを見て時々遠方よりこられます。新幹線、北陸線と乗り継いで時々お見えになる方が2人いらっしゃいます。あまりにも遠方から通院?されますのでこちらが恐縮しております。
b0052170_21145827.gif
右肩~右腕痛、小指側(尺側)にしびれ感、特に夜間痛のため朝早く目がさめます。

午前中に治療して、お昼は近くの温泉にはいって、午後にもう一度診察します。帰りには痛みもしびれもとれています。

これが長く続けばよいのですが、原因は仕事上のストレスですので・・。けっして第8頚神経根障害ではありません。
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# by junk_2004jp | 2004-12-28 21:25 | 症例 | Comments(0)
2004年 12月 27日

人体の不思議

人体のメカニズムは不思議ですよ!
ヘルニアと痛みの関係もいったいどうなっているのか、合理的に説明できないことばかりです。

「ヘルニアのせいといわれているいわゆる坐骨神経痛」は安静にしているよりも活動的にしているほうがよいといわれています。

http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_82.htm
http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_30.htm
従来の常識は通じなくなってきているのです。安心と活動的を指示することによって簡単によくなってしまうこともあるのです。

http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_346.htm

ヘルニアがあっても無症状の人はたくさんいますし、このように簡単に治ってしまうこともしばしばありますから、ヘルニアと痛みの間には直接的な関係はないことは明らかです。生理学でも神経を圧迫しても痛みは起きないとされています。

一方、ヘルニアの高位と痛みの部位のデルマトームはかなりの確率で一致するので何らかの関係があるのではないかという根強い考え方があります。しかしどのような因果関係があるのか明確な回答はないようです。

医学は複雑系です。中でも痛みはとても複雑系です。他の医師がすべてを明らかに答えられないのと同様、私もすべてを明らかにできるはずがありません。

理論的なことは、医学者に期待しなければなりませんが、臨床医としての経験からどう考えて治療したら早く治るかは見えてくるものがあります。
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# by junk_2004jp | 2004-12-27 15:24 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(2)
2004年 12月 24日

線維筋痛症

最近、掲示板でも時々この病名が話題になります。多数の圧痛点があり、疲労感、睡眠障害などを伴うことがおおい。血液検査には特に異常なし。

マスコミでいわれたことがきっかけで有名になったものと思われます。私のところにも当てはまる人が何人かいますが、この病名を告げたりはしていません。おそらくどこの医療機関にもたくさんいることでしょう。「自律神経失調症などという病名+頚肩腕症候群など」の診断名でしょう。これで十分だと思うのですが・・・。

このようなカテゴリをわざわざ作る必要があるのでしょうか。医者は分類して病名を付けることで一安心するわけですが、とりたてて特別な治療法があるわけでもなく、このような独立した病態が存在するのか疑問です。

病名を付けることで難病感がでます。膠原病の一種というような感じも湧いてきます。リウマチ専門医が診るべき疾患というような印象をもちます。何をいまさらという感じをしています。
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# by junk_2004jp | 2004-12-24 20:25 | 慢性痛 | Comments(2)