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心療整形外科

junk2004.exblog.jp
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2023年 10月 04日

腰椎ヘルニアの手術はプラシーボ


〇はこれまで腰痛に苦しみ、痛み、痺(しび)れ、痙攣(けいれん)など日々変わるコンディションとも闘っていた。なお手術は内視鏡によるもので「たった18分で小指ほどの小さな傷」で済んだそうだ。「こんなエイリアンみたいなものが取れました。こんな物と闘っていたとはなんとも不思議です」と詳細についても記した。

「治れば何でもいい。」わけではない。この手術を成功するには嘘をつかなければならない。「神経が圧迫を受けているから痛いのだ。」と。

痛みが生じている真の原因を知らないのだから、また痛みが生じたときに手術となる。私の患者さんに3回手術した人がいる。2回手術した人も何人かいる。

いずれも慢性痛、線維筋痛症の患者さんだ。




# by junk_2004jp | 2023-10-04 01:51
2023年 10月 03日

慢性痛とアファメーション

アファメーションとは短い肯定的な文章で達成した自分を表現して潜在意識によい影響を与えること。

慢性痛は脳の誤作動でしたね。だからアファメーションは有効です。なにより時間もおカネもかかりません。

一日、二回、声を出していう。1ヵ月続ける。例えば、

「私の腰はだんだんよくなっていて必ず治ります。」

「脊柱管狭窄だ、軟骨がすり減っている、ヘルニアが神経を圧迫、すべり症だ」医師のこのような診断は痛みの原因としては科学的な根拠はありません。統計的にも説明がつきません。

それどころか逆アファメーションとなって患者を苦しめます。




# by junk_2004jp | 2023-10-03 13:16 | 慢性痛
2023年 09月 29日

慢性痛は脳の機能的疾患

急性痛=組織損傷(炎症)+痛み
慢性痛=痛みそのものが治療の対象

そして対象となるのが脳です。世界の常識。

「ヘルニアが脊柱管狭窄が神経を圧迫しているから痛い」「軟骨がすり減っているから痛い」

患者に生理学的根拠がないことを告げるのは残念なことだ。専門医なら世界の常識をしるべきだ。

このように告げることは不安や絶望感になり痛みを悪化させる。

アファーメィション:言葉を使って自分自身に肯定的な思い込みをさせることで、成功や幸福を手にするための手法の1つ。

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# by junk_2004jp | 2023-09-29 01:54 | 慢性痛
2023年 09月 26日

慢性痛、自分でできること

  • 慢性痛は3か月以上持続する、あるいは断続的に持続する痛みのこと。
  • 創が閉鎖したのに痛みが続く。
  • 痛みそのものが治療の対象。
  • 中枢性感作(脳が痛みに過敏になった)
  • 日本では2000万人がいる。国民病。先進国の中で遅れをとっている。
  • 腰・肩・膝・頚などが多い。
  • フィジカル、メンタルが影響
  • 痛み⇔ストレス⇔うつ(不安)⇔痛み
  • いろんな病名(変形性関節症、関節軟骨障害、半月板障害、腱板障害、肩関節周囲炎、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、分離症、椎間板障害、すべり症、坐骨神経痛、頸肩腕症候群、胸郭出口症候群、手根管症候群など)がついていても本態は筋肉のコリ、攣り、張り。→慢性化しやすい。
  • 痛みの悪循環
  • なぜか医師は画像診断をするのでこの問題にへたくそ。
  • 痛みが生じるきっかけは?
            1. 打撲、捻挫、骨折などのけが(ケガの治療と痛みの治療は別のこと)
            2. 過度な繰り返し動作(労働、運動)
            3. 長時間の固まった姿勢
            4. 急激な筋肉の攣縮
            5. ストレス
  • 除外すべきもの
リウマチ系
痛風系
感染症
悪性腫瘍
帯状疱疹
幻肢痛などCRPS2

  • 体をよく動かして楽しく生活する。
  • 「ま、いいか」が大切。こだわり、とらわれ、完璧主義は痛みにわるい。
  • 筋肉を鍛えるのではなくて緩めること。マッサージや気持ち良い程度のストレッチ。
  • 筋肉の老化を防ぐには適度な歩行が大切。

頚は僧帽筋、斜角筋、肩甲挙筋など
肩は棘下筋、三角筋、上腕二頭筋、肩甲下筋など
腰は腸腰筋、腰腸肋筋、中殿筋など
膝は内側広筋、半腱様筋など

マッサージはテニスボールを使う。
最近は手ごろな値段のマッサージ器がある(筋膜リリースガン)。
圧痛点(押さえると痛むポイント)と痛みを感じる部位と違うことがある。トリガーポイントの図を参考に。圧痛点が治療の部位。
「いた気持ちよい」程度に、数分間。
頚、肩、肩甲骨、腰、膝などを簡単な体操。
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# by junk_2004jp | 2023-09-26 13:26 | 慢性痛
2023年 09月 21日

慢性痛

慢性痛とは中枢性感作を受けた状態

痛みは火災報知器のようなもので危険(損傷)を知らせるもの。
損傷が治癒した後も続く痛みを慢性痛という。
損傷の治癒とは断端が閉鎖した状態で、元通りに癒合しなくてもよい。
損傷の治療と痛みの治療は別問題。

中枢性感作とは脳が痛みに過敏になった状態。お湯を沸かしても火災報知器がなるようなもの。
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ノイロトロピンのパンフレットより

昔(私が医師になったころ)は中枢性感作という言葉はなかった。一般的でなかったといった方がよいか。

だからなかなか痛みが取れないのは「ヘルニアのせいだ、軟骨摩耗のせいだ」というお粗末な痛み医学だった。

痛みの医学の発展でかなり詳しく分かってきた。部位によって慢性痛のメカニズムが異なることはない。

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不安傾向の人は慢性痛になりやすいかもしれない。

医師の不用意な言葉も慢性痛の一因かもしれない。

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fear-avoidance model









# by junk_2004jp | 2023-09-21 18:49 | 慢性痛