2009年 01月 25日
椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛を外科手術すべきか? 成人の1/3にヘルニアがみつかる。 手術をしてもしなくても1年たてばほぼ同等だ。 それでもまだ、「ヘルニアに起因する坐骨神経痛」という理由はなになのだろうか??? 普通の頭脳をもっていれば、成人の1/3にあって、それを取っても取らなくても結果は同じという前提があるのなら、 「それ、関係ないんじゃない?」と思うのが普通というもんだ。 おまけに神経生理学では「神経を圧迫すると痛みが生じる」なんてことは言われてないし、それこそチンプンカンプンなんだろ。 痛みは神経症状ではないんだ! 神経学的所見とか神経症状とかいうのは「腱反射、病的反射、触覚テスト、筋力テスト、神経電動速度など」のことで「痛み」は神経学的所見、神経症状とはいわないんだ。神経症状とは麻痺のことなんです。 だから次の論文を見たとき、「坐骨神経症状とは具体的に何のことですか?」と質問すればいいのです。坐骨神経症状といったり、それがいつのまにか坐骨神経痛に変わっていたりするでしょ。これはね、言葉を厳密に使う生理学者ではありえないことだと思うのです。 痛みを神経症状とは言わないのですよ! 先日、ある大学の文科系先生が診せに来られました。診せに来られたということは、私のいっていることに半信半疑ながらも興味があるということなんです。友人からよくなったと聞いたということです。 実際、TPBをしたら、痛みは軽減しました。でも半信半疑といった感じなのです。 「私のような文科系の学問なら、諸説があるということは理解できるのですが、理科系の学問でこのような状況はなぜなのか理解できません。」というようなことをおっしゃっていました。 私もそのように思います。人間って一度思い込んだらなかなか・・・なんですね。とにかく、この手の論文は突っ込みどころ満載です。 神経症状とは?痛みとは?という基本的なことを押さえないと煙にまかれるんです。 神経根障害なんて言葉もありますね。これもごまかされないようにしなくてはいけませんよ。神経障害なんだから麻痺なんです。神経障害で痛みが伴うことがありますが、CRPStypeⅡといって、まったく異なったものなのです。これは手術して治すなんてものでもないし、消炎鎮痛剤を処方するってこともないです。
by junk_2004jp
| 2009-01-25 01:33
| ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾
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