2009年 02月 21日
![]() これは1911年にGoldthwaitが「腰椎椎間板の突出が坐骨神経痛を引き起こし得る」と考えたのが最初だと思われます。1911年というと明治44年ですか・・・・。 生理学の進歩はこの概念が間違っていることを暴露してきました。 根本的なところで間違っているのですから、あとはチンプンカンプンで矛盾に満ちているわけです。 神経根のところで生じた電気信号が脳に到達する。 脳は神経根のところから来たとは理解できず、神経が分布している末梢(たとえば下腿)から来た電気信号だと誤認しているということなのです。 このような現象を異所性発火といいます。正常な神経ではおこりません。 もし神経が傷ついたとすると麻痺が生じます。知覚麻痺は痛覚や触覚が感じられないということです。傷ついた神経が混線(発芽)して痛みを感じることがあります。神経因性疼痛、CRPSタイプ2、カウザルギーなどといいます。まれなものです。難治性疼痛です。手術して治すというようなものではありません。 たとえば下腿に強い圧痛を感じるポイントがあるでしょ。そこを押すと強い痛みを感じるということは・・・ 根性疼痛によれば、下腿のある点を圧迫すると神経根から電気信号が生じるということなのですが、このことを理論立てて説明できないのです。 このようなことは常識的にありえないのです。 MPS研究会の医師はこのようなことは起こらないと考えています。 でも「椎間板ガイドライン」や「脊柱管狭窄症診断サポートツール」 ★ に書いてあるではないかとか専門医がそのように診断するではないかという意見があることと思います。 世界的にみてヘルニアのガイドラインは日本だけではないのでしょうか。脊柱管狭窄症の診断サポートツールもたぶん海外にはないのではと思います。このような構造上の異常?が病気を起こすとすれば痛みやしびれではなくて麻痺なのです。 この明治44年から続いている間違った概念によって多くの人が経済的にも肉体的にも精神的にも困っているのです。 厚労省はこのような怪しげな検査や手術にお金を使わず、筋肉の研究、治療にお金を回すように誘導すべきかな。 ■
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by junk_2004jp
| 2009-02-21 01:32
| ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾
|
Comments(1)
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Piriformis muscle syndrome も戦前のお話ですね
Beaton. L.E. 1938 を健作ちゃん |
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