2009年 10月 07日
30歳代、働き盛り、子育てもお金がかかりタイヘン、若いパパのヘルニア2題をご報告します。 ①Aさんは3W前、子供の運動会で走りました。その2日後より、右足背のしびれ、脛の痛みがでました。その部分にシャワーをあてると痛みます。 慢性的な腰痛持ちです。 MRIで検査の結果、腰椎ヘルニアで手術を勧められました。 私のHPをみて来院されました。 下腿の外側や足背にある圧痛点をブロックしました。 足指の伸筋群のMPSです。 ヘルニアがあったとしてもそれがこのような症状を起こすはずがありませんので無視。 午後にもう一度診察したときは、6割ほど症状がとれたとのことです。筋痛以外に考えられません。 運動会の2日後に症状がおこったのは「遅発性筋痛=DOMS」といいます。 ②Bさんは1カ月前、会議中に背中が痛くなりました。その夜飲酒、翌日より頚痛、右肩痛がひどくなりました。 数年前、交通事故でしばらく痛みが続きました。すっきりしない状態を引きずっていました。 今回のことで、MRIで頚椎のヘルニアを指摘されて手術を勧められました。 手術は避けたいとの考えから私のHPに出会い、TPBを数回行いましたがよくなりませんでした。 耳鳴り、早朝覚醒(5時)、疲労、日内変動(夕方になると少し元気になる)、汗がでる、うつっぽい。 問診で以上のようなことが分かりました。 中間管理職でとてもストレスが溜まっているようです。 ヘルニアが神経を圧迫してもこのような痛みが生じるはずがありません。 Bさんはエンジニアーでしたのでこのような電気生理学の理屈はすんなり理解できました。 軽うつ状態に伴う筋痛症(MPS)が私の診断です。 必ずよくなると思います。 Bさんは説明に納得されて、「全く想像していませんでした」とおっしゃいました。 想像ですが・・・交通事故で「ワケあり筋」ができて、それにプラス、ストレス(慢性的な交感神経の緊張)で痛みが発症したのでしょう。 早期の痛みでTPBだけで対応できない場合はこのように「うつ」や「不安」を考慮したらいいでしょう。 AさんもBさんも子育て真っ最中、働き盛りです。 とても安い治療費で、理にかなった医療を提供できたと思っています。 ヘルニアで痛みが生じることはありません。 ヘルニアは筋肉のspasmによって生じた可能性があります。つまり痛みの原因ではなくて結果。 医師として生理学に基づき責任をもって診断しています。空想論でこのような診断をしません。 ちょっと想像してみてください。 縁起でもないですが・・・・ちょっとしたことから人生が大きく変わってしまうことがあります。お子さんの人生までも。
by junk_2004jp
| 2009-10-07 19:28
| ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾
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