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心療整形外科

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2010年 03月 12日

迫りくる放射線危機

A Looming Radiation Crisis?  (No.59 2010 January)

米国における電離放射線被曝に関する新規報告書は、脊椎の画像検査、特にCTスキャン、X線、核医学検査を慎重かつ責任を持って使用することの重要性を強調している。そのことが生命を救う可能性がある。

医療界全体に衝撃を与えた米国放射線防護測定審譲会(National Council on Radiation Protection and
Measurements:NCRP) の新規報告書によると、2006年には米国民の医療処置による電離放射線被曝量は、1980年代初めの被曝量の7倍に達した(NCRP,2009を参照)。

報告書を作成したNCRP委員会の委員長であるKenneth R.Kase博士によると「被曝量の增加はCTおよび核医学検査の利用増加が主な原因であった」。「これら2つの画像法による被曝は、米国民の全被曝の36% および医療被曝の75%を占める」とKase博士はNCRPウェプサイトで発表された声明で述べた。

1980年代初め、医療被曝は米国における電離放射線への全被曝の約15%を占めていた。NCRPによると2006年にはそれらが48%を占めた。

この報告書に刺激され、画像法および核医学に関心のある放射線学会および他の専門学会が立て続けにプレスリリースを発表した。それらの報告書は、大部分の画像検査法には重要な利点があることを極めて正確に指摘している。

「医用画像の途方もなく大きな否定しがたい利点について熟考することもなく、米国民に対するリスクの増大としてのみ報告書を解釈しないようにすることが肝要である」 と、米国放射線学会(American Col_ lege of Radiology:ACR)Board of Chancellorsの委員長であるJamesH.Thrall博士は述べた。「患者は、利用可能なすべての事実および医師との話し合いに基づいて、画像検査に関するこれらのリスク/ぺネフィットを判断しなければならない」(AcR.2009 を参照)。

しかし、脊椎医療および医療全体において、少ないけれども相当数の画像スキャンが医学的に必要ではない可能性があるということも事実である。被曝に関連するリスクを考えると、不適切な画像検査の割合を抑えることが不可欠である。

New England Jounal of Medicineで発表された2007年の研究は、CTスキャンに関連する放射線被曝のみでも、米国のすべての癌の最大2%の原因となっている可能性があると結論づけた。したがって、これは制限を加えることによって生命を救える可能性のある分野である (Brenner and Hall, 2007を参照)。

米国では少なくとも政府が助成する医療保険制度においては、近年、画像検査の実施件数とその費用は、医師が指示した他のほぼすべての処置よりも急速に增加した。 2000年から2006年にかけて、画像検査のためのMedicare支出は36億ドルから76億ドルにまで増加し、1年あたり平均17%の増加であった(Iglehart JK,2009を参照)。

画像検査に関連した市場は急速に拡大し、特に医師が所有する院内画像検査の利用は目覚ましく增加した。

Medicare記録によると、1998年から2005 年までに医師が自分の診療所で行うよう指示した(self-referred)院内CT、MRI、および核医学検査の件数は、すべての状況で実施された同様の検査の3倍の速度で増加したとACRは報告している。いくつかの研究は、これらの院内画像検査の半数は医学的に必要ではない可能性があると示唆している (ACR,2009を参照)。したがって、患者の福祉を危険にさらすことなく、抑制できる余地が十分にある。

この増大する危機に対して、単なる抑制を超えた種々の解決法が考えられる。以下に引用したACRの声明は、被曝の増加へと向かう医療および社会の動向に対抗するためのさまざまな戦略的選択肢について述べている。医療目的の放射線量に関する2007 年のACRの公式報告書では、総合的な医療被曝の削減を目的とした33項日の具体的勧告を提示している (ACR,2007を参照)。

しかしおそらく、脊椎医療における最善の方法は科学的エビデンスに注目し、特に画像検査の使用の節減を奨励する、エビデンスに基づく責明なアルゴリズムに留意することであろう。

画像検査のためのMedicare 支出は2000年から2006年にかけて36億ドルから76億ドルにまで増加し、1年あたり平均17%の増加であった。


(加茂)そもそも殆どの痛み・しびれは脊椎医療ではないんだよね025.gif。筋肉医療なんだ。それを勘違いしている。

「脊椎の悪性腫瘍、感染症、骨折、リウマチ」に伴う痛み以外は脊椎は無関係。

かゆみは脊椎医療ではないだろ。

by junk_2004jp | 2010-03-12 21:05 | BACKLETTER


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