2004年 12月 11日
ペインマネジメントセンター インタビュー2日目 慢性疼痛への心理・社会的アプローチ 「ヘルニアの痛みだから慢性疼痛ではない。」「軟骨が減っている痛みだから慢性疼痛ではない。」と思う人がいるかもしれませんが、そうではありません。 いずれもそのような生理学的に根拠のない「知識の間違い」を改めていくことです。 表3現病歴この症例にしても急性痛のときに適切な対応をしていればこのような経過をとらなかったかもしれません。ま~結果論ですが・・・。 このようなケースはしばしば耳にしますが、整形外科医はどのように考えるのでしょうか?従来の整形外科的な構造の破綻が痛みの原因だとする考え方は慢性痛をつくる原因のひとつになっているのではないでしょうか。 急性痛も慢性痛も連続しているものですから、基本的な対応は同じです。急性痛は消炎鎮痛剤やブロックがより効果的です。 ******************************* 12月8日の症例 本日2回目の受診、寝返り、痛くなくなる。前屈みで物をとるのが楽になる。全体として50%の痛み軽減する。 投薬はモーラステープのみです。2年越の腰痛が簡単な検査と治療でよくなることもあります。圧痛点をブロックすることによって痛くない状態にし、思い込みを修正し、自信を持たせればよいのです。 こういうのを心因性とはいいません。ほとんどの痛みはストレス状況のもとに、ちょっとしたこと(洗面所で、靴下をはこうとして)で生じます。侵害受容性疼痛の筋筋膜痛です。 科学的根拠のない構造的異常を痛みの原因と説明して、いろいろな動作を制限するように指導することによって痛みが慢性化する可能性は高くなるものと推測します。
by junk_2004jp
| 2004-12-11 12:55
| ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾
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Comments(2)
先生、トラバありがとうございました。
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はい、とても参考になりました。ありがとうございます。
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