2010年 12月 16日
Aさん(70歳代、男性)は5年ほど前より、10分間ほど歩くと両下肢痛で休まなくてはなりませんでした(間欠性跛行)。立ち上がる時も痛みます。 昨年、私の著書をみて4回ほど、遠方から通院されていました。 しかし、知人のすすめで本年9月に脊柱管狭窄症の手術(都内の脊椎手術の有名病院)を受けましたが、いっそう悪化して杖をついて 10mほど歩くと痛みが強くなり、休まなければならなくなりました。 ![]() Aさんは臀部や下肢の慢性のMPS(筋筋膜性疼痛症候群)なのです。 脊柱管狭窄で痛みやしびれがおきているのではありません。 脊柱管狭窄の病態理論は納得がいきません。 なぜ手術(除圧、固定)しても痛みがとれなかったのか反省すべきです。 なぜ当院でのMPSの治療で改善したのか勉強すべきです。 脊柱管狭窄症の手術は大流行りです。しかし、多くのよくならない人を見ます。 読売新聞「病院の実力・腰首の手術」を参照 手術の件数で病院の実力を評価するというのはいかがなものでしょうか。 そもそも痛みやしびれをとるための手術というのは理解できないことです。 つまり、慢性痛の治療法として手術療法を認めるということになってしまいます。 慢性痛の発生機序は「中枢性感作」だといわれています。 http://junk2004.exblog.jp/14160929/ 脊髄後角のジャンクション部分に起こるミクロの変化なのです。言ってみれば、コンピュータの不具合を大工さんがノミと金づちで修理しているようなものなのです。 これではよくならないですね。 池上彰さんにお医者さんに講義をしていただきたいものです(笑)。 「いい質問ですね~」
by junk_2004jp
| 2010-12-16 03:38
| ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾
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