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心療整形外科

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2010年 12月 17日

脚に力が入らない

Buckling Knee Syndrome

Aさん(60歳代、男性)は数日前より、急に右下肢に力が入らなくなりました。

知人の医師に相談したところ、頭の検査を受けたほうがいいとのことで、MRIを撮りましたが異常はありませんでした。

Aさんは以前に五十肩で当院に来ていました。

内側広筋に強い圧痛点がありました。

階段の昇降を頻繁にしたそうです。

TPBをしたところすぐに力が入るようになりました。

Buckling Knee Syndromeといいます。痛みよりも力が入らないといって受診されることがあります。
内側広筋は膝痛を起こすだけではなく、”根性なし”という評価を持った筋肉だ。というのはこの筋肉はBuckling Knee Syndrome(膝くずれ症候群)を起こす可能性があるからだ。


ひつまぶしさんが掲示板に書きました。
若い頃から母は膝の調子が悪いようでした。膝から力が抜けて、歩いていて突然グシャッとなったり、自転車から飛び降りたとき膝がしゃんとしなくて転んだとか、痛くて正座できない・・・とか。

内側広筋などのMPSですね。若い時になんらかの原因で内側広筋にTPを作ってしまったのです。

それが長年にわたる膝痛や膝崩れの原因です。

TPをなくす日ごろのお手入れが重要です。

TPのできやすい部位はだいたい決まっています。

筋肉に対する知識をもち、ふだんからお手入れをすればどれだけの医療費が削減でき、なおかつ活動的で健康でハッピーでいられることでしょうか。






by junk_2004jp | 2010-12-17 00:30 | 急性痛


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