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心療整形外科

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2011年 01月 19日

痛みは早期に止めるべし



痛みは条件が悪いと慢性化したり、広範囲に広がっていきます。

ちょうど、たき火のようです。一旦、火の勢いが強くなると鎮火が困難になります。

ほとんどの痛みは筋性疼痛です。

画像診断は特異的病理(悪性腫瘍、感染症、骨折など明らかな外傷、リウマチ及び類似の炎症性疾患)の有無を調べるものです。もちろん、これらの疾患に筋痛症が合併していることもあります。

その場合は治療は筋痛症の治療とこれらの疾患の治療の2本立てとなります。

線維筋痛症は筋痛症の中の最も広範囲にひろがったものです。日本に200万人ぐらいいると言われています。

睡眠障害、疲労感、不安感、抑うつ感、しびれ、冷感、頭痛、便秘、下痢、顎関節痛、頻尿、微熱、視力低下、耳鳴り、ふらつき、記憶力低下、むずむず脚などを伴うことがあります。

抗うつ薬、抗てんかん薬、抗不安薬、最近ではリリカという薬も使われることがあります。トラマドール(日本では保険診療で、ガン性疼痛に認められています)が効果があることもあります。

私が診た線維筋痛症の患者さんで椎間板ヘルニアの手術を受けたことのある人は、思いだせるだけでも8人いらっしゃいます。

手術が悪材料になったのかどうかは判断できませんが、ヘルニアによって痛みが生じるとは思えませんので、早期に痛みの治療をすべきだったと思います。


by junk_2004jp | 2011-01-19 17:04 | 線維筋痛症


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