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心療整形外科

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2011年 06月 25日

サラミソーセージ病

先日、筋硬症(Myogelosis)の話をしました。

カマボコのようになった筋肉というよりサラミソーセージのほうがいいんじゃない、ということで

「サラミソーセージ病」とでもしましょうか。

こういう病名があった方が話は簡単ですね。

硬くて弾力性がない筋肉。

たくさんの患者さんがいらっしゃいます。

症状はバラェティーに富んでいます。

疲れやすい、抑うつ気分、しびれ、こわばり、激痛、冷感、睡眠障害・・・

交通事故、外傷、手術、乱暴な整体、過労、強い怒りなどがきっかけに発症します。

トリガーポイント注射を繰り返すことによって柔らかくなっていくことがあります。

名古屋からのAさんは20年前のむち打ちより、頭痛、頚痛に悩まされていました。仕事もできずほとんど家に伏せっていました。

月に1度の通院、10か月間でとても改善しました。頚の筋肉は柔らかくなりました。仕事も始めました。

Bさんは家庭の問題で全身の筋肉が甲羅のようになりました。

週1回、1年半のTPBでずいぶん柔らかくなったとのことです。

サラミソーセージ病はとてもたくさんいます。

適切な病名がないので、五十肩、脊柱管狭窄症、ヘルニア、神経根症、頚椎症、変形性膝関節症などとな~んちゃって病名が付けられています。

筋肉がこわばり短縮した結果、骨格の変形が生じるのです。

サラミにならないようにするには普段から筋肉に関心をもって手入れをすることです。

寒冷、疲労にきをつける。

痛みがでたら早期に手当をすることです。筋肉に精通した人にみてもらうことです。

レントゲンをとって、「すべり症がある。シップとお薬で様子を見ましょう。」なんていうのは、0点以下です。


by junk_2004jp | 2011-06-25 13:00 | MPS


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