2011年 07月 23日
私のところには毎日、電話やメールでの問い合わせが絶えません。多い日には5通ほどあります。 椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症の手術をしたがよくならない、あるいはそういう診断を受けて治療しているがよくならない・・・といった内容が多い。 日本には全世界の3分の1の数のCTやMRIがあるといわれています。 この分では、たぶんレントゲンの数も世界トップでしょう。 国民皆保険。十分な検査機器。 それで慢性痛がはびこっているのが現状です。2000数百万人の慢性痛患者がいるといわれています。 これは全く学問の失敗でした。 整形外科医は学問の成り立ち上、構造の勉強をします。 痛みの勉強なんてしたことがありません。 正しい構造が痛みがない、悪くなった構造は痛みの原因になると思い込んでしまったのです。 保険診療費は外国と比較してとても安く設定されています。 集客のためにはMRIを購入しなければならない。 患者さんも目で見えるものが痛みの原因だと思いこむ。 MRIを購入すると、次から次とそれを使って検査をしなければ病院経営が破たんする。 検査をすれば殆どの人に何らかの正常でない変化がみられます。 それが痛みの原因だと思いこむ。 もし異常がなかったら「どこも悪いところがない」と門前払いになる。 病院経営は次々と検査して手術して、数日で退院させる。ベッドの回転をよくしなければやっていけない保険医療。 病院は手術件数の多いことを誇りにする。 患者は手術件数の多い病院がよい病院だと思う。 構造の勉強はしているのだが痛みの勉強はしていない。これが現状です。 整形外科医を10年もやったら、教科書に書かれていることや先輩医のいっていることが何か変だと気づくはずだ。 これに気づかないのはしっかり患者を診ていない証拠です。 では真実はどうなのか? 自分で勉強すればいい。医者なら自分で勉強するぐらいはできるだろう。 インターネットがあるからだれでも勉強できる。 痛みのメカニズムはどうなっているのか? 脳の認知や反応はどうなのか?
by junk_2004jp
| 2011-07-23 02:22
| 医療不審
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