2012年 03月 04日
筋骨格系の痛みはほとんどが筋性痛だ。 鑑別するものとして、悪性腫瘍、感染症、リウマチ及びその周辺の炎症性疾患(脊椎関節炎、痛風など)、CRPSタイプ2(神経損傷に伴う痛み) 原因は外力による筋の微小損傷だ。この場合、骨折、半月板損傷、椎間板損傷(ヘルニア)、靭帯損傷。腱損傷が伴うことがあるが、構造の治療と痛みの治療は別問題として、それぞれに対して適切に行われるべきだ。 損傷が治ると痛みも治るというものではない。痛みが治ると損傷も治るというものでもない。多くの場合、痛みの治療を優先させるべきだ。 外力は2種類ある。 一過性の大きな外力・・・・転倒、打撲、捻挫など 慢性的な外力・・・・・・・・・生来のアンバランス、仕事、運動、癖、 たとえば、5kg重の頭を支える頚の筋肉、腕をぶら下げている肩周辺の筋肉、立ち座りの膝の筋肉、腰の筋肉。 筋肉で生じた痛みの電気信号は、脳に達する。 脳・脊髄は痛みの信号が入力されると、反射的に防御しようと筋肉を収縮させる。 交感神経の緊張も始まる。 それがまた次の痛みを生じさせる。 このようにして、痛みの悪循環が繰り返されると中枢性感作(中枢性痛覚過敏)が生じる。これが慢性痛という新たな疾患だ。 慢性痛を防ぐには急性痛のときに痛みの悪循環を止めてやるべきだ。 坐骨神経痛、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、変形性関節症、頸椎症、五十肩、テニス肘、頚肩腕症候群、打撲、捻挫、神経根症など整形外科の外来で診ている殆どの疾患は筋性痛なのだ。 筋肉の緊張、短縮が慢性化すると、骨棘形成、O脚変形、側彎、ヘルニアなどの骨格異常が出現する。 これらは、痛みの原因と誤解されているが、痛みの結果と見た方が理論的だ。 慢性的な痛みは脳に悪影響を与える。不眠、うつ、不安障害など。 また、不安障害やうつ状態の人は痛みを永続させる。 どちらが鶏でどちらが卵か分からないこともある。 現在の多くの病院で行われている診断はお粗末なものである。 画像ばかりを見て、触診をしないという患者さんが多い。 画像では診断できない。
by junk_2004jp
| 2012-03-04 11:28
| リウマチ
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