2012年 08月 09日
「精神的なものといわれていたが、ヘルニアの手術をしたら、すっかり治った。ヘルニアによる痛みだったのだ。」 この文章に対して 「ヘルニアの手術をしたらすっかり治ったのなら、それは精神的な痛みだったのだ。」 ということもできます。 痛みとは脳の認知と反応で「個人的体験」と定義されています。 つまり、精神が関係しない慢性痛はありえないのです。生物・心理・社会的疼痛症候群といわれています。 精神的をもう少し詳しくいうと 1)心身症レベル;「心身症とは身体疾患が確立していて、症状が環境によって変化するもの」ほとんどの痛みはこれですね。心療内科がこういう痛みをみます。 2)精神科レベル;身体ー脳の関係がない、脳内だけの妄想的な痛み。松葉つえをついたり演劇的なことが多い。病態を理解できない。詐病ではない。 1)2)を区別するのは難しいことがあります。2)は診断というより、鑑定という感じでしょうか。 1)も2)精神的とか心因性という表現を使うことがありますね。つまりどのような痛みも脳が関係しているのです。 だから私は精神的とか心因性という言葉は使いません。 不安の人、こだわりの人、完全主義の人、全か無的な考えをする人は、医師からヘルニアの画像をみせられた瞬間から、痛みとヘルニアを強く意識をしてしまうものです。 脳内にぬぐいきれないネットワークができる。
by junk_2004jp
| 2012-08-09 01:50
| 痛みの生理学
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