2013年 08月 29日
Aさん(60歳代)は半年前より、左臀部~下肢に痛みあり。 MRIで特に異常なし。 病名は「坐骨神経痛」といわれる。 薬をもらっているが改善しなかった。 雑誌「わかさ」をみて、タオルを丸めたもので圧痛部位を圧迫したところ改善傾向があった。 当院を受診して圧痛点に局麻を注射したところ、痛みはなくなった。 Aさんは梨を作っています。梨の木は背がひくく、仕事をしている時はずーっと腰をかがめていなくてはなりません。 私「神経痛ではなくて筋肉痛ですよ。」 医師には筋肉痛という概念がまずありません。 この症例でMRIで椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄でもあれば、それが原因で神経が圧迫されて・・・という説明になるのだろう。 それがないと困ってしまうのだ。 梨状筋症候群なんていう診断(梨状筋のところで神経が圧迫されている)になることもあるでしょう。 なにがなんでも神経圧迫による神経痛という診断しかできないのです。 神経が圧迫を受けて痛み・しびれが生じるなんて生理学は存在しません。 こんな素人だましのような診断はもうやめにしましょう。 治療しないで放置しておくものだから痛みの悪循環がとまらずいずれ慢性痛になるかもしれません。 神経は圧迫を受けてもなにも生じないことを理解してください。 像の足裏の神経を想像してごらんなさい。 妊婦のお腹の神経を想像してごらんなさい。 神経が絞扼(締め付け)られると麻痺がしょうじます。 麻痺とは痛くなく、感覚がない、動かない(動きにくい)ことです。痛みとは正反対のことです。 ヘルニア、脊柱管狭窄派の医師が書いたものを読んでみなさい。麻痺と痛みの考えがむちゃくちゃです。すぐに間違いが分かりますよ。 麻痺した神経に触覚神経などが交通して痛みが生じたり、神経障害によって中枢性過敏になり、生き残っている痛覚神経が過敏に反応することがあります。 CRPSのタイプ2といいます。最も難治、手ごわい痛みです。手術で治るようなものではありません。そんなに多いものではありません。
by junk_2004jp
| 2013-08-29 18:28
| ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾
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