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心療整形外科

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2005年 03月 19日

ヘルニア

ヘルニア_b0052170_12292193.jpgAさんは7~8ヶ月前にきっかけなく腰に激痛、次第に右下肢にも激痛。MRIでヘルニア。硬膜外ブロックを5回受けた。効いたときと効かなかったときがあった。5回目のとき、頭痛や吐き気がでた。

現在、歩くと図のような範囲に痛みがある。朝が特に痛い。前かがみになるとお尻~大腿に痛みがはしる。薬を飲まないと生活動作が困難。

3年前にもヘルニアといわれたが、1ヶ月ほどで治った。

3月18日:初診、圧痛点ブロックをする。前屈みが楽になったことを確認。
3月19日:薬を飲まなくても、ホテルからここまで歩いてこれた。前屈みもずいぶん楽になった。痛みは半減した。

痛みの起きたきっかけは職場の閉鎖が決まったことと関係があるようです。

硬膜外ブロックよりも圧痛点ブロックのほうが確実にききます。私も以前は硬膜外をよくやりましたが、今はもうしません。

圧痛点ブロックのほうが、患者さんと痛みを確かめながら治療できる。患者さんにとって恐怖感が少ない、副作用の心配はほとんどない、硬膜外よりも確実に効く、などのメリットがあります。

つまり、圧痛点が痛みの起きている現場なのです。不安などをきっかけとして生じた筋痛症です。安静にすることでそれはかえって強くなるようです。

ヘルニアの診断をしたところで何のメリットがあるのでしょうか?

by junk_2004jp | 2005-03-19 13:09 | 症例


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